行動力とは?行動力を育成するメリットや行動力を高めるためのポイントを解説

行動力とは、自分が思い描くことを実際に行動へ移せる能力です。本記事では、行動力を構成する要素を確認したうえで、行動力を育成するメリットを解説しています。また、行動力を高めるために職場でできる方法も紹介しているため、育成担当者はぜひ参考にしてください。
- 01.行動力とは?
- 02.行動力を構成する要素とは?
- 03.行動力を育成するメリットとは?
- 04.行動力を高めるための方法とは?
- 05.行動力を向上させるSchooのオンライン研修
- 06.まとめ
01行動力とは?
行動力とは、イメージしたことを自ら行動に移せる能力です。例えば、職場内で新たなタスクが生じたときに率先して引き受ける人は、行動力があると言えます。他にも、チームミーティングを自発的に開催できる能力も、行動力の一例です。 人は何か行動しようと思いついたとき、様々な都合を考慮したうえで、行動を「起こす」か「起こさない」か、いずれかの選択をします。そのようなときに、行動を「起こす」決断に至るまでのスピードが速いのが、行動力がある人の特徴です。
実行力との違いとは
行動力と類似した言葉に、実行力という言葉があります。実行力の定義は様々ですが、代表的な意味としては、「ある目的を達成するための計画を立てて実行できる能力」が挙げられます。 実行力と行動力の大きな違いは、計画性の有無です。行動力は、単に行動を取れる能力である一方で、目的を達成するための計画立案というプロセスが、実行力には伴うのです。そのため、様々な事情を勘案したうえで、より良い計画を立てる思考能力が、実行力に必要であると言えます。 以上を踏まえると、実行力は、行動力に計画性と思考能力をプラスした能力であると言い換えられます。
遂行能力との違いとは
行動力と類似する言葉には、遂行能力も挙げられます。遂行能力は、一度やると決めたことを最後までやり抜き通す能力です。そのため遂行能力には、粘り強く行動を貫き通す根気強さと、目標達成に至るまでの効率的な過程を考えられる思考能力が必要と言えます。 行動力は、自分が考えたことをとにかく行動へ移せる能力である一方、遂行能力はその行動を最後まで完遂しきる能力です。したがって、「行動力の延長線上に位置するのが遂行能力である」と捉えられます。
02行動力を構成する要素とは?
行動力が高い人には、向上心やポジティブ思考など、様々な要素が備わっています。行動力を効果的に育成するためには、行動力に関わるこうした要素への理解が重要です。行動力はどのような要素で構成されているのか、以下について詳しく解説します。
- ・1.自分の能力を高めようとする向上心
- ・2.失敗を前向きに捉えるポジティブ思考
- ・3.自分から行動を起こせる主体性
- ・4.行動の順位付けをできる段取り力
1.自分の能力を高めようとする向上心
向上心は、今より良い状態や高い目標を目指して努力を重ね、日々成長していこうとする心のあり方を言います。例えば、部署でトップクラスの営業成績を出したい、または同期で一番早く管理職に就きたいなどの目標を達成するために、努力を重ねていく姿勢が向上心の一例です。 人は行動を起こすとき、何らかの動機付けを必要とします。何も理由がなければ、自ら積極的に行動を起こそうとは考えにくいのです。しかし向上心があれば、自分が目指す目標を達成するため、今できることはすぐに行動へ移そうと考えられます。 また、向上心がある人は、自分の成長のためになりそうな物事へ興味を持つ「知的好奇心」が備わっているとも捉えられます。知的好奇心があると、行動を起こすことでどのような知見を得られるのかが気になって、積極的に行動を取れるようになるはずです。
2.失敗を前向きに捉えるポジティブ思考
何かしらの行動を起こすとき、人は行動のメリットとデメリットを天秤にかけて、行動を起こすべきか否かを判断します。 失敗を恐れるマイナス思考の人は、行動が失敗することをとても怖がり、なかなか行動に移せない傾向にあるのです。しかし、失敗を前向きに捉えられるポジティブ思考の人であれば、失敗してもさほどデメリットがないと考えて、積極的な行動を取れると言えます。
3.自分から行動を起こせる主体性
主体性とは、自分以外の誰かに従うのではなく、自らの意思をもとに行動を起こせる能力です。主体性がある人は、目の前に存在している課題や、それを解決するために必要な行動を自ら考えられるため、上司や同僚に促されなくても自発的に行動を取れるのです。 主体性がある人の特徴としては、ありとあらゆる物事に対して、自分自身が考えた意見を持っていることが挙げられます。また、ただ単に行動するだけではなく、自分の責任に基づいて行動する点も特徴のひとつです。
4.行動の順位付けをできる段取り力
行動を起こすべきかそうでないかを考えるとき、頭の中にやるべきことが混在した状態だと、スピーディーに行動へ移せなくなってしまいます。一方で、やるべき行動の順位付けができている状態であれば、はじめに取るべき行動が明確になるのです。その結果、行動に移すまでのスピードが高まると考えられます。 また、頭の中をクリアにしてフットワークを軽くするという意味では、優先順位が高いタスク以外は頭の隅に置いておく意識も欠かせません。
03行動力を育成するメリットとは?
従業員の行動力を育成すると、ビジネスチャンスが増えたり、職場の人間関係が良好になったりといったメリットを期待できます。ここでは、行動力の育成によって、従業員側および企業側に期待できる以下のメリットについて解説します。
- ・1.より多くのビジネスチャンスを獲得できる
- ・2.業務効率を主体的に改善できる
- ・3.職場の人間関係が良好になる
1.より多くのビジネスチャンスを獲得できる
自分から行動を起こさない人と、積極的に行動を起こす人とでは、どちらがより多くの経験を積めるでしょうか。おそらく後者の方がより多くの経験ができると、ほとんどの人が考えるはずです。 行動を起こすことは、すなわち新しい経験や人に出会えることと言い換えられます。例えば、異業種交流会に参加するなかで新たな顧客を開拓できたり、新たな分野に挑戦すれば優れた事業を立ち上げられたりといったビジネスチャンスがあるかもしれません。 行動力が高い従業員が多くいる企業では、従業員一人ひとりがビジネスチャンスを掴めるため、企業のさらなる成長を期待できるのです。
2.業務効率を主体的に改善できる
行動力がある人は、自らの向上心に基づいて、常に新しい物事を試す特徴があります。今の業務をもっと効率的にこなしたいという向上心があれば、新たなツールや手法を取り入れて、業務効率を主体的に改善していけます。 その人自身の業務効率が上がることは、職場全体ひいては企業全体の業務効率化にもつながる可能性があるため、従業員にとっても企業にとっても大きなメリットなのです。
3.職場の人間関係が良好になる
行動力がある人が多い職場では、従業員がお互いに行動を取り合い、コミュニケーションが活発になります。例えば、親睦を深める会合を開いたり、業務の合間にちょっとした雑談をしたりといったケースが考えられます。 コミュニケーションが活発な職場では、従業員同士の人間関係が良好になり、業務上でお互いに協力し合える雰囲気が醸成される可能性が高くなります。その結果、職場全体の生産性や業務効率が高まるという、企業にとっても喜ばしいメリットがあるはずです。
04行動力を高めるための方法とは?
行動力を高めることで、従業員と企業の双方にとって様々なメリットがもたらされますが、いったいどのような方法で高めていけば良いのでしょうか。行動力を高めるために従業員一人ひとりが取れる方法、育成担当者が取れる方法を紹介します。
- ・1.優先順位を考えながら業務に取り組む
- ・2.失敗に捉われすぎず前向きに考える
- ・3.目標を意識しながら仕事をする
- ・4.オンライン研修で行動力向上のポイントを学ぶ
1.優先順位を考えながら業務に取り組む
常に優先順位を考えながら業務に取り組めば、今取るべき行動が自ずとわかるようになり、行動力が高まると考えられます。また、タスクの優先順位付けができていると、頭の中がクリアになって、行動を取るか取らないかの判断がスピーディーになるメリットもあります。 業務の優先順位付けは、まずやるべきことをリスト化したうえで、重要度と緊急性にもとづいて分類をする方法がおすすめです。重要度と緊急性が高いタスクから順番に取り掛かるようにして、さほど高くないタスクは後回しにするのが良いでしょう。
2.失敗に捉われすぎず前向きに考える
何か行動を起こそうと思っても、失敗したらどうしようとばかり考えてしまっては、なかなかスピーディーに行動へ移せないものです。その結果、行動を起こすまでの準備に多くの時間を要してしまい、1日の行動数が減ってしまいます。 そのため、失敗しても良い経験になったと捉えるようにして、多少の失敗にはこだわらない姿勢が重要です。失敗に捉われすぎず前向きに考えるようにすれば、スピーディーな行動が実現し、1日でより多くの経験を積めるはずです。
3.目標を意識しながら仕事をする
自分が目指す目標を意識しながら仕事をすることも、行動力を高める方法のひとつです。目標を常に意識すれば、向上心を育むことにつながります。その結果、向上心が育てば何か行動を起こすときの動機付けが容易になって、スピーディーな行動を取れる可能性があるのです。 今より良い状態を目指すような目標であれば、「今抱えている仕事を今日中に片付ける」「定時に退社する」といった、一見些細な目標でも構いません。
4.オンライン研修で行動力向上のポイントを学ぶ
行動力の育成を組織的に行いたい場合におすすめなのが、専門講師による研修です。多くの企業を見てきた専門講師であれば、行動力を育成するための実践的なメソッドや、行動力の高い従業員が多い企業の実例を把握しています。また、研修参加者が行動力を高めるためのグループワークを実践すれば、より効果的に行動力を育成できるはずです。 特に、インターネット環境とPCがあれば参加できるオンライン研修は、忙しい従業員であっても、業務の合間を使って気軽に受講できます。また、研修会場までの交通費や会場にかかる経費が不要なため、企業にとってもメリットがあります。
05行動力を向上させるSchooのオンライン研修
Schoo for Businessは、国内最大級7,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。
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行動力に関するSchooの講座を紹介
Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、7,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、行動力に関する授業を紹介いたします。
行動力の教科書 -成果を出すための最短・最速・最適な仕事の進め方-
今回の授業では、仕事の生産性を少しでも高め、本来の力を発揮できるようにするための「頭の中の整理術」を学んでいきます。
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思考の整理家®/株式会社コンパス 代表取締役
思考の整理家® 1974年生まれ。株式会社コンパス 代表取締役。 現在は「思考の整理術」を使った独自の手法で人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活動中。 大学卒業後、IT系企業や商社を経て25歳で起業。「金なし・人脈なし・ノウハウなし」の3重苦からスタートしたため、3年以上まともに給与が取れずに挫折続きの生活を送る。 その後、思考を整理すれば問題の9割が解決していることに気づき、思考の整理術に開眼。以来、10年以上にわたり研究を独自に重ねて体系化。 難しい問題を優しく解きほぐす「思考の整理術」は、フリーランスや起業家、東証一部上場企業まで幅広く支持され、コンサルティング実績は100社以上、研修や講演は年間150日以上登壇、セミナー受講者数は累計3万人を超す。特に「思考の整理ノート」メソッドは、経営者の意思決定支援や次世代リーダーの育成で圧倒的な支持を得ている。 また、ラジオ、テレビ出演を果たした他、執筆活動にも力を入れ、著書に『1分で頭の中を片づける技術』(あさ出版)など11冊・累計12万部以上の実績を持つ。 読書会を主宰する他、焼き鳥をこよなく愛する。 左手にアメトーク、右手にハイボールを。
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株式会社ウェイビー 代表取締役社長
株式会社ウェイビー代表取締役社長/徳島大学客員教授/世界経済フォーラムU33日本代表。23歳の時に病気をきっかけに小学校時代の親友4名、資本金5万円で起業。6カ月以上売上が立たず、クレジットカードでの借金生活を過ごすも、低コストのマーケティング手法を多数考案。会社設立や資金調達を支援する事業を開始し、相談件数が1年間で2,000件を超える。その後、起業家、経営者向けのコンサルティング事業を開始。国内有数の経営者、起業家支援の会社 となり、支援者数は10年間で1万人を超える。現在、小さな会社、個人事業主の組織作り、売上向上のためのサービス「01クラウドシリーズ」を展開。経営者、起業家を応援するメディア「01ゼロイチ」は、月間ユーザー30万人を超える、日本トップクラスのメディアとなっている。2021年1月にフォレスト出版より7冊目の本『行動の品質』を出版。出版から3週間で3刷、アマゾンをはじめ全国主要書店で売れ行きランキングで上位となっている。
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06まとめ
行動力は一見スタンダードなスキルのように見えますが、ビジネスチャンスを広げたり業務効率を改善したりと様々なメリットが期待される、ビジネスにおいて欠かせない存在です。 行動力を高めるためには、従業員に目標意識を持ってもらうマインドセットが重要ですが、業務に追われる毎日のなかで行うのは難しいものです。オンライン研修であれば、業務のスキマ時間を有効活用して、マインドセットを行いながら行動力を高められます。 生産性を高めて企業として成長するために、従業員にオンライン研修へ参加してもらい、行動力向上のポイントを学ばせてみてはいかがでしょうか。