公開日:2022/09/08
更新日:2022/11/10

適応力とは?時代の変化に適応できる社員を育成するための3つの施策

適応力とは?時代の変化に適応できる社員を育成するための3つの施策 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

VUCAの時代において社員の適応力を育成することの重要性は高いと言えます。社員の適応力を高めるために企業側ができることはいくつかあります。本記事では適応力とは何か、適応力が重要な理由、適応力がある人の特徴、適応力を高めるためのポイントについて解説します。

 

01行動力とは?

適応力とは?

適応力とは新しい環境にすぐに適応し、以前の環境にいた頃と同様のパフォーマンスを発揮できる能力のことです。昨今、適応力の重要性が高まっている傾向があります。適応力に欠けていると、不安やストレスを感じることが増え、高いスキルを持っていても活かせないことは多くあります。変化の激しい今の時代においては、ストレスや不安に負けず状況に応じて臨機応変に対応できる人材が求められているのです。

 

02ビジネスにおいて適応力が重要な理由

適応力の高い人材はビジネスにおいても活躍が見込まれ、企業にとって大きなメリットをもたらす可能性があります。昨今のビジネスにおいて適応力の重要性が高まっている理由は、以下の2つです。

  • ・VUCAの時代であること
  • ・人材の流動性が高まっており環境に慣れる必要がある

VUCAの時代であること

VUCAの時代において適応力の高い人材は必要不可欠と言えます。VUCAとはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの頭文字を取った言葉であり、変化の激しい時代であることを表しています。昨今はビジネス現場でDXが推進されていたり、AIやクラウドサービスなど新技術が次々と現れたりしています。加えて、新型コロナウイルスの影響により世の中は変動を余儀なくされました。このような時代でもパフォーマンスを発揮するには、適応力を身につけることが重要です。

人材の流動性が高まっており環境に慣れる必要がある

現在はVUCAの時代であるとともに、人材の流動性が高まっている時代でもあります。1つの会社に定年まで勤める終身雇用を選択する人は減少し、ある程度キャリアを積んだら転職する人が増えました。転職を繰り返すことは給料アップやスキルアップに繋がる反面、新しい環境や企業文化、仕事の段取りなどに慣れる必要があります。適応力の高い人材は、転職後すぐに新しい環境に適応でき、実力を発揮することが可能です。

 

03適応力がある人の特徴とは?

適応力に優れた人はビジネスに必要な他の能力にも秀でている可能性があります。新しい環境に素早く適応することによって、他の能力を磨く余裕が生まれるためです。適応力がある人は、特に次の5つの特徴を持っています。

  • ・解決方法を論理的に考えられる
  • ・何事も前向きに捉えられる
  • ・落ち着いて現状の整理を行える
  • ・コミュニケーションを積極的に取る
  • ・幅広い視点から物事を考えられる

解決方法を論理的に考えられる

適応力の高い人材は論理的思考力にも秀でていることが多く、道筋立てて解決方法を考えることができます。業務を行ううえで分からないことがあっても、どうすれば解決できるのか落ちついて整理し、スピーディーに対応することが可能です。論理的思考力はエンジニアであれば設計書作成やプログラミングを行う際などに必要であり、営業職なら顧客に商品のセールスポイントを端的に説明するために必要であり、まさに社会人の必須スキルの1つと言って良いでしょう。

何事も前向きに捉えられる

適応力の高い人材は何事も前向きに捉えることができ、難しいことに直面しても諦めることなく取り組むことができます。彼らはどんな状況でも対応してきた自信があるため、ポジティブな気持ちで業務に取り組めることが多いです。トラブルやイレギュラーな事態が起っても、慌てず「どうやって解決すべきか」をまず考えることができます。変化の激しい時代において、目の前に壁があってもポジティブに考えられることは重要でしょう。

落ち着いて現状の整理を行える

適応力の高い人材は状況を俯瞰して見ることができ、落ち着いて現状の整理ができる傾向があります。仕事の全体像を把握しているからこそ、適応力が身につくと言えるためです。彼らは目の前の仕事だけに集中せず、中長期的な視点で自分の役割を把握することができます。中長期的な視点を持つことは、マネージャー職にキャリアアップした際に、状況に応じてスケジュール調整を行うときなどに役立つでしょう。

コミュニケーションを積極的に取る

適応力の高い人材はコミュニケーション能力にも秀でていることが多いです。新しい環境に身を置けば、当然自分1人では解決できないことが増えます。その場合は分からないことを質問したり、進捗の確認を求めたりと、周囲の人を上手く頼って乗り越えることが大切です。適応力の高い人は、周囲とコミュニケーションを取ることの大切さも心得ています。

幅広い視点から物事を考えられる

適応力の高い人材は幅広い視点から物事を考えることができます。1つの考えにこだわる人は、新しい環境に身をおいても以前のやり方に縛られてしまい、成果を出すことが難しくなります。自分のやり方や常識が正しいと思い込まず、状況に応じて考えを変えられる人は適応力が高いと言えるでしょう。

 

04適応力を高めるためのポイントとは

適応力はすぐに身につけられるものではなく、日頃の業務で少しずつ意識することで徐々に高めていけるものです。適応力を高めるポイントは次の4つです。

  • ・慣れないことに積極的にチャレンジする
  • ・KPIを設けて仕事に取り組む
  • ・上司・部下からフィードバックを受ける
  • ・インプットとアウトプットを両立する

慣れないことに積極的にチャレンジする

適応力を身につけるポイントは慣れない仕事にも積極的にチャレンジすることです。適応力が身につかない人は、自分ができる仕事しか担当せず、詳しくない仕事は避けている傾向があります。確かに、慣れている仕事の方がパフォーマンスを発揮できるかもしれません。しかし、慣れない仕事にもときどき挑戦した方が、適応力や幅広いスキルを身につけることができ、長い目で見た時に自分の成長に繋がります。そのため、仕事でも趣味でも新しいことに挑むことは大切です。

KPIを設けて仕事に取り組む

KPIとは業務の達成状況を確認するために明確な指標を置くことです。例えば営業職の場合は、毎月の商談数や受注数などの基準を設け、それらがどの程度達成できたかで、進捗状況を図ります。新しい環境に身を置く場合、何から手をつけて良いのか分からなくなることがあります。そういった場合にはKPIを設けることで、成果を出すために何をすれば良いかを明確化して、迷うことなく進んでいけるようにすることが可能です。

上司・部下からフィードバックを受ける

適応力を身につけたいなら、上司・部下など身近な人からフィードバックを受けることをおすすめします。新しい環境に身を置いてすぐに適応できる人はごくわずかで、大抵の場合さまざまな方法を試しながら適切な対応を探っていくことになります。仕事のやり方について試行錯誤する際は、周囲の人から仕事ぶりを評価してもらうことで、自分では気がつかない改善点を知ることができる可能性があります。

インプットとアウトプットを両立する

適応力を身につけるもう1つのポイントは、インプットとアウトプットを両立することです。本を読んだりオンライン研修やeラーニングなど学習サービスを活用したりするだけで終わらず、学んだ内容をノートやブログにまとめてみることをおすすめします。何が分かっていないのかいつまでも気がつかず、新しい環境に適応するのが遅くなってしまう人は多くいます。アウトプットを行うことで、今の自分は何が分かっていないのかが可視化されるメリットがあるので、積極的に行うと良いでしょう。

 

05社員の適応力を高めるための具体的施策

社員の適応力を高めるために企業側が実行できることはいくつかあります。その中でも、効果的なものは次の3つの施策です。この3つを導入し社員の適応力を高めることで、変化の激しい時代において活躍できる人材を育成することができます。

  • ・1to1ミーティングを行う
  • ・多様性のある人材採用を目指す
  • ・コミュニケーションを取りやすい環境を作る

1to1ミーティングを行う

1to1ミーティングを導入することで、社員の適応力を高めることが可能です。1to1とは部下と上司が1対1で行う面談のことであり、週1回、月2回など回数を決めて定期的に行われます。1to1では普段の業務で分からないことなどをヒアリングします。業務で躓いている箇所を明らかにし適切な助言を行うことで、新しい業務に素早く慣れてもらうことが狙いです。単純なようですが、1対1で定期面談を行うことは意外にも多くの効果があります。

多様性のある人材採用を目指す

多様性のある人材採用を目指すことは、社員の適応力を高めることにも繋がります。なぜなら、さまざまな価値観を持った人材と共に働けば、1つの考え方にこだわらず幅広い視点を持てるようになるためです。上記でも解説したように、適応力が高い人は自分のやり方や常識が正しいと思い込まず、状況に応じて考えを変えることができます。そのため、幅広い視点を持つことは適応力を身につけるうえで重要なことです。

コミュニケーションを取りやすい環境を作る

コミュニケーションを取りやすい環境を作ることも、適応力を高めることに繋がります。新しい仕事をこなしていく場合、当然周囲の人に分からないことを積極的に質問する必要がありますが、質問がしにくい風土ができあがっている職場もあります。そこで、オンライン飲み会を定期開催したり、Slackなどのコミュニケーションツールを導入したりして、コミュニケーションを取りやすい環境を作ることが大切です。

 

06適応力を向上させるSchooのオンライン研修

Schoo for Businessは、国内最大級8,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級8,000本以上の講座数
【2】研修設定・管理が簡単
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適応力に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、8,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、適応力に関する授業を紹介いたします。

メンタルが強い人になる -ストレスに負けない心の作り方-

今回の授業ではこうした行動をとってしまう原因となりうる、さまざまな感情にアプローチし、ストレスやプレッシャーがあっても柔軟に対応し、適切に行動を取れるようになることを目指します。 ストレス社会で自分を守り、成功していくために必要不可欠なスキルを身に着けていきましょう。

 
  • 有限会社N&Sラーニング 代表取締役

    企業・官庁・自治体の社員、職員を対象としてディベート、プレゼンテーション、傾聴技法、メンタルタフネスなどのコミュニケーションスキルやメンタルヘルス各種研修講師を務めている。全国教室ディベート連盟。理事産業カウンセラー・論理療法士。 主な著書として『実践ディベート研修』(生産性出版)、『はじめてのディベート』(あさ出版)、『『議論力」が身につく技術』(あさ出版)などがある。

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「1on1」に不可欠な心理的安全性と心理的柔軟性

今回の授業では、「心理的安全性」と「心理的柔軟性」の2つのキーワードをもとに、どのような「1on1」が成果を最大化するために価値を発揮するのか、プロラグビーコーチで人材育成プロデューサーの二ノ丸さんからお話を伺います。

 
  • プロラグビーコーチ/人材育成プロデューサー

    1979年生まれ。ラグビーを始めるため名門・啓光学園中学・高校、同志社大学に進学し、SH(スクラムハーフ)として活躍。 大学卒業後は、ラグビーの本場ニュージーランド留学を経て、ジャパンラグビートップリーグ・クボタスピアーズでトップリーガーとして選手生活を送り、2006年に引退。 引退後は、株式会社クボタにて、法務部、広告宣伝部で従事するなど社業に専念する。 2012年に日本ラグビーフットボール協会リソースコーチ(協会から任命を受けたトップコーチ)となり、 U17/U18ラグビー日本代表コーチを歴任するなど、特にユース世代選手の発掘・育成・強化に携わる。 2016年には約15年勤務した株式会社クボタを退社し、人材育成プロデュース事業、スポーツコーチング事業,デュアルキャリアサポート事業を主に展開する「Work Life Brand」を設立し、代表に就任。 全国屈指の強豪チームである奈良県立御所実業高校ラグビー部をはじめ全国10チーム(他競技であるカーリングチーム含む)とコーチング契約を結びサポートしている。 オンラインでの講演・研修も実施しており、コロナ禍におけるオンラインの講義は国内外で180回を超える。 2021年、指導者と保護者が学び続け、選手を含めた全ての人びとが幸せになることを理念とした、「#他競技から学ぼう」の代表プロモーターとして活動をスタート。 テレビ解説、ラジオなどのメディアにも出演中。

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07まとめ

適応力はVUCAの時代において重要なスキルの1つです。適応力を高めることで、市場の状況や業務で扱う技術などが変わっても素早く対応できるようになり、生産性を上げることができます。社員の適応力を上げることは、企業全体の生産性を上げることに関わってくると言えるでしょう。社内研修や1to1ミーティングなどを取り入れて、適応力に優れた社員を育成することが重要です。

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