VBA研修 - おすすめ講座5選とメリット、実施する際のポイントまで紹介

Excel業務を効率化し、作業の自動化を実現する手段として注目されているのが「VBA(Visual Basic for Applications)」です。特に定型業務の多い現場では、VBAの活用が生産性向上の鍵となります。本記事では、VBA研修の導入を検討している企業や担当者向けに、おすすめの講座5選を紹介します。さらに、研修を実施することで得られるメリットや、効果を最大化するための設計・運営上のポイントも解説します。
- 01.おすすめのVBA研修講座概要
- 02.VBA研修とは
- 03.VBA研修を実施するメリット
- 04.VBA研修にeラーニングを活用するメリット
- 05.VBA研修のおすすめ講座5選
- 06.VBA研修を実施する際のポイント
- 07.まとめ
01おすすめのVBA研修講座概要
まず最初に、Schooで提供しているVBAに関する講座をご紹介します。どのようなことが研修を通じて学べるのかを参考にしてみてください。
講座名 | Excel マクロ/VBA入門 | Excel マクロ/VBA基礎 | Excel マクロ/VBA応用 | 作って学ぶVBA 〜マクロでできる業務効率化〜 | Excelマクロ/VBAの使い方実践 |
対象レベル | 初心者の方(マクロの言葉は知っているが内容を知らない方、Excelは触っているがVBAは初めての方) | VBAを少しでも触ったことがある方、独学で挫折した方 | マクロVBAの記述方法はわかる方、ワークシートのマクロを理解してフォルダや他アプリとの連携をしたい方 | VBAの基礎が分かる方、日頃の定型業務で時間がかかっている方、VBAで具体的にプログラムを作成したい方を対象とした実践者向け | Excelが「使えて当たり前」とされるビジネス現場で悩む、社会人の方 |
特徴 | マクロの仕組みや基本操作、複数コード記述、セル・行・列操作、合計計算、繰り返し処理の基礎を実践的に習得し、業務効率化の足がかりを築きます。 | 繰り返し処理や条件分岐といったプログラミング基礎を深掘りし、表・シート操作マクロ記述を習得、総合演習で実践力を強化します。 | ファイル・フォルダ操作、フォルダ内繰り返し処理、PowerPoint操作、ユーザーフォーム活用を学習し、高度な自動化スキルを身につけます。 | 機能学習に留まらず、表体裁調整、フォルダ自動生成、データ集約、請求書作成、CSVメール送付、PowerPoint連携など、業務効率化に直結するプログラムを「作って」学びます。 | 「Excelとは何か」「どう使うべきか」といった根本理解を深め、インターネットだけでは学べない正しい活用法を習得。作業効率化やミス削減に繋げ、Excelへの接し方を刷新します。 |
コマ数 | 全7回 | 全5回 | 全3回 | 全5回 | 全2回 |
02VBA研修とは
VBA研修とは、VBAを用いてExcelで日々行われる繰り返し作業を自動化し、業務効率を大幅に向上させることを目的とした教育プログラムです。この研修では、マクロの仕組みや基本操作(Excel設定、記述・実行・保存)といった入門内容や、繰り返し処理や条件分岐、表やシートの操作の方法といった通常操作を学びます。
さらに上級者向けの研修では、フォルダやファイルの操作、PowerPoint連携、ユーザーフォームの活用といった応用の内容も扱います。これにより受講者は、日常の定型業務をVBAで自動化し、生産性向上を実現できるようになります。
VBAとは
VBA(Visual Basic for Applications)とは、ExcelなどのMicrosoft Officeアプリケーションの機能を拡張し、マクロと呼ばれる一連の操作を自動で実行するためのプログラミング言語です。主にExcelでのレポートの更新や数値の集計など、定期的に行う必要のある業務を自動化し、効率化するために用いられます。
VBAを使うとExcelの標準機能では対応していない処理も対応可能になったり、PowerPointやOutlookなどの他のMicrosoft製品を横断して操作できたりするのが特徴です。
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03VBA研修を実施するメリット
VBA研修を実施する最大のメリットは、業務の効率化と属人化の解消にあります。日々行われる煩雑な手作業を自動化することで、ミスの削減や時間短縮が実現され、業務全体の生産性が向上します。ここではVBA研修の実施メリットについて、3つの観点から解説します。
業務の自動化による時間短縮と生産性向上
VBA研修の最大のメリットは、Excelで日々行われる「繰り返し作業」を自動化し、業務効率と生産性を大幅に向上させることです。手動で行っていた定型業務(例:データ集計、報告書作成、ファイル管理など)を、VBAを使ってマクロ化(パソコン上での作業を自動化)することで劇的に作業時間が減少し、従業員はより価値の高い業務に時間を充てられるようになります。
また企業は、この研修を通じて人為的ミスを減らし、組織全体の処理能力を高める効果も期待できます。
属人化の解消と業務の標準化
これまで特定の人だけが手作業でやっていた処理をVBAマクロとしてコード化すると、誰でも同じ結果を出せるようになります。これにより、業務の属人化が解消され、業務品質が安定し、標準化が促進されます。
また手作業で処理を行う場合、担当者が退職や異動によって変更になるときには、複雑な作業手順の引き継ぎが発生します。上手く引き継ぎができないとミスやアウトプット品質の低下につながりますが、あらかじめVBAを使って自動化されていれば、退職や異動によるノウハウの消失にも備えることが可能です。
非エンジニア層のITリテラシー向上と現場主導の改善促進
VBAは非エンジニアが扱うことも多いプログラミング言語です。プログラミング経験のない人でも、ExcelやAccessといった日常的に使用するツールの延長でプログラミングにふれることができるため、心理的ハードルが低い点がメリットです。
またVBA研修を通じて学ぶ、条件分岐・繰り返し処理・変数といった基本的な考え方は、データ処理をする上で重要な要素です。VBA研修を通じてデータを扱う素養を磨き、仕組み化思考が身につくことは、組織のITリテラシー底上げやDX推進の観点でも有用です。
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04VBA研修にeラーニングを活用するメリット
VBA研修にeラーニングを活用することで、受講者は自分のペースで学習を進められ、理解度に応じた繰り返し学習が可能になります。また、業務の合間に学べるため、実務との関連づけもしやすく、習得内容を即座に活用できるのも利点です。
遠隔地や多拠点の社員にも均等な教育機会を提供でき、コストや時間の削減にもつながります。さらに、復習用のコンテンツを活用することで、定着率の向上にも効果的です。
05VBA研修のおすすめ講座5選
Excel マクロ/VBA入門

この講座は、マクロの言葉は知っているが内容を知らない方や、Excelは触っているがVBAは初めてという方、日々の繰り返し作業で時間を要している方を対象とした初心者向けの入門講座です。過去にマクロ学習で挫折した経験がある方にも推奨されています。
習得できる内容は、マクロの仕組みや生産性向上理由、利用すべき場面の理解に始まり、マクロの基本的な操作(Excel設定、記述、実行、保存)、複数行のコード記述、複数マクロの作成、コードミスのチェックなどが含まれます。また、セル選択や行・列の操作、合計計算、背景色の設定、繰り返し処理の基本と実践を通じて、業務効率化の基礎を築きます。
全7コマの授業で構成され、パソコンから受講する場合はサンプルファイルをダウンロードして実際に操作しながら学べる点が特徴です。
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外資系投資銀行+ビジネスマネージャー=エクセルの鬼
新卒でモルガン・スタンレー投資銀行本部に入社、顧客企業のM&A、資金調達案件に携わる。現在は、インターネット企業の事業マネージャー。仕事のかたわら、主に週末に「投資銀行が教える!エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション」セミナーを全国各地および海外で開催し、8ヶ月で2,000名以上が参加。企業研修も実施中。
※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。
Excel マクロ/VBA基礎

本講座は「Excel マクロ/VBA入門」を修了した方を対象としていますが、VBAを少しでも触ったことがある方や独学で挫折した方でも受講が可能です。入門講座の復習を行いつつ、プログラミングの基礎である繰り返し処理や条件分岐処理について全5回で深く学びます。
さらに、表に関するマクロやシートに関するマクロの記述方法を習得し、総合的な演習を通じて実践力を高めます。IT技術系の企業研修講師である米津弘子先生が担当しており、教材ファイルが提供され、マクロが有効にならない場合の対処法も丁寧に説明されています。
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企業研修講師
IT技術系 企業研修講師として、年間約200日登壇。 ITツールを活用した業務効率化をテーマにした研修の登壇多数。 DXに関する研修を多数担当。 研修内容はOffice研修、プログラミング研修(ExcelVBA、Java、Python...etc)、RPAツール(WinActor、Uipath、PowerAutoMate)研修、データベース研修、Web研修など幅広く担当。
※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。
Excel マクロ/VBA応用

この講座は「Excel マクロ/VBA基礎」を修了した方、または同等のスキルを持つ方を対象とした応用レベルの授業です。Excel単独での操作を超え、ファイルやフォルダに関する操作やフォルダ内のファイル繰り返し処理を学習します。
また、グラフひな型の活用やPowerPoint操作、ユーザーフォーム活用といった高度な自動化スキルを習得できます。月別ファイルをマクロで一度に作成したり、PowerPointに複数のグラフを貼り付けたりするなど、具体的な事例を通じて学びを深めます。
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企業研修講師
IT技術系 企業研修講師として、年間約200日登壇。 ITツールを活用した業務効率化をテーマにした研修の登壇多数。 DXに関する研修を多数担当。 研修内容はOffice研修、プログラミング研修(ExcelVBA、Java、Python...etc)、RPAツール(WinActor、Uipath、PowerAutoMate)研修、データベース研修、Web研修など幅広く担当。
※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。
作って学ぶVBA 〜マクロでできる業務効率化〜

本講座は、VBAの基礎が分かる方や、日頃の定型業務で時間がかかっている方、VBAで具体的にプログラムを作成したい方を対象とした実践的な内容です。単なる機能学習に留まらず、業務で使えるプログラム作成に重点を置いています。
表体裁調整、フォルダ自動生成、データ集約、請求書自動作成、CSVメール送付、PowerPoint連携など、業務効率化に直結するプログラムを実践的に学びます。全5回構成で、演習用ブックが提供され、米津弘子先生が担当します。
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企業研修講師
IT技術系 企業研修講師として、年間約200日登壇。 ITツールを活用した業務効率化をテーマにした研修の登壇多数。 DXに関する研修を多数担当。 研修内容はOffice研修、プログラミング研修(ExcelVBA、Java、Python...etc)、RPAツール(WinActor、Uipath、PowerAutoMate)研修、データベース研修、Web研修など幅広く担当。
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Excelマクロ/VBAの使い方実践

この講座は、Excelが「使えて当たり前」とされるビジネス現場で悩み、残業が増えている社会人の方を対象としています。「Excelとは何か」「どう使うべきか」といった基本的理解を深めることに焦点を当てています。
インターネットだけでは得られない正しい接し方や業務活用法を学び、作業効率化やミス削減につなげます。全2回(各60分)で、日本人初のExcel部門MVPを受賞した田中亨先生が担当し、根本的な考え方から実践的な使い方まで学べます。
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一般社団法人 実践ワークシート協会 代表理事
Microsoftが優れた技術者へ授与するMVP(Most Valuable Professional)では、日本人で初めてExcel部門を受賞。各地でExcelに関するセミナーや講演を実施し、受講者は50000人を超える。「Excel 関数/数式 完全制覇パーフェクト」「Excel VBA 逆引き辞典パーフェクト」など著書多数。
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06VBA研修を実施する際のポイント
ExcelやWordは大多数のビジネスパーソンが利用するメジャーなツールですが、VBAを使いこなすには技術的なインプットも必要であり、修得には一定の負荷がかかります。そのためVBA研修を実施する際には、受講者のレベルに応じた内容の設計や、学んだ内容を実践に落とし込んで「使える技術」にしていくための設計が大切です。次では研修の実施において、注意すべきポイントを解説します。
初学者でも挫折しないように段階的に設計すること
VBAはコードを書く習慣がない人にとって難しく感じやすく、挫折するケースも少なくありません。そのため、まずはマクロの記録機能などを用いて感覚を掴み、その後変数や条件分岐、繰り返し処理などへ徐々に応用範囲を広げていく設計が重要です。
いきなり高度なことに挑戦するのではなく、小さなステップで段階を踏みながら「自分でもできる」という自信を持たせることが、継続的な学習とスキル定着の土台になります。
座学だけで終わらせない
実務に応用できるスキルとして定着させるためには、手を動かしてコードを書く「実践型」の学習が欠かせません。座学による基本理解のあとに、課題形式での演習や、実際の業務ファイルを使ったカスタマイズ演習を取り入れることで、理解を深めながら現場での即戦力となる力を養えます。
講義と演習のバランスを意識し、学んだ内容をアウトプットする設計にすることが重要です。
業務改善や自動化など目的を明確化する
VBA研修の成果を高めるためには、「なぜVBAを学ぶのか」という目的意識を受講者にしっかり持たせる必要があります。単なるスキル取得ではなく、繰り返し作業の自動化や業務の効率化など、受講者の業務にどう役立つのかを明示することで、実践的な学習に結びつきます。
研修冒頭に業務課題とVBAの関係性を共有したり、成果発表の機会を設けることで、習得意欲を高め、現場での活用に直結させることができます。
Excel操作スキルに個人差があることを前提とする
VBAの学習は、ある程度のExcel操作スキルを前提とする場面が多くありますが、受講者のレベルにはばらつきがあります。そのため、VBA研修では事前アンケートなどで操作スキルを把握し、必要に応じて初級者向けのExcel操作復習資料を用意したり、演習課題を段階別に準備することが効果的です。
また、サポート体制を整え、個別のつまずきにも対応できるようにすることで、全員が学習についていける環境を作ることができます。
研修後のフォローアップ
研修で得た知識やスキルを実務で活かすには、研修後のフォロー体制が不可欠です。例えば、研修後1ヶ月以内に「VBAで自動化したい業務テーマ」を実践するワークを設定したり、質問ができるチャットサポートや、業務上の応用事例を共有する勉強会の開催が有効です。
こうした継続支援により、受講者が研修を一過性の学びで終わらせず、日常業務に定着させられるようになります。現場活用こそがVBA研修の最終ゴールです。
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など

07まとめ
VBA研修は、日常業務の自動化による効率化やミス削減を実現し、組織全体の生産性向上に直結する施策です。特に、定型業務が多い職場や非エンジニア層にも導入しやすく、ITリテラシーの底上げにもつながります。
今回紹介した講座は、初心者から実践者まで幅広く対応しており、自社の課題や人材育成方針に合わせて選択できます。研修効果を高めるためには、目的の明確化や実務への応用支援が重要です。
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・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
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