公開日:2021/02/26
更新日:2023/03/12

自宅研修とは?メリットとデメリットや実施ポイントを解説

自宅研修とは?メリットとデメリットや実施ポイントを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

新型コロナウイルス感染拡大防止策として、自宅勤務を導入する企業が増えています。 そうした中で、社員に対する研修においても自宅で実施すべきか悩んでいる教育担当者の方も少なくないと思われます。 そこでこの記事では、自宅研修の概要とその内容、メリット・デメリット、実施におけるポイントについて解説します。

 

01そもそも自宅研修とは?

自宅研修はPCなどを利用してオンラインで企業研修を行う方法です。新型コロナウイルスの拡大防止のため、従来まで実施されていた集合研修やセミナーの多くが中止または延期となりました。 それに伴い、自宅勤務で必要な研修を受講できるよう、Web会議システムなどを取り入れた自宅研修が広く導入されるようになりました。

今後も自宅研修は増えていく

自宅勤務そのものは、新型コロナウイルス感染拡大前も一部の企業で導入されていました。良くも悪くも、新型コロナウイルスをきっかけに自宅勤務が見直される結果となっています。 研修方法においてもそれは同様で、自宅でも社員教育ができることが多くの企業に認知されたことや、学習ツールも充実してきていることから、今後も自宅研修を導入する企業は増えていくと考えられます。

自宅研修の内容は主に2つに分かれる

自宅研修の内容はライブ配信型とeラーニング型の2つに大別され、それぞれの特徴は以下の通りです。ライブ配信型従来の集合研修をオンラインで実施する形式です。講師と受講者がリアルタイムでやり取りできることや集合研修に近い緊張感で受講できることが大きな特徴です。 多くのWeb会議システムにはチャット機能が付いており、複数人からの質問に対応できます。eラーニング型あらかじめ録画された映像を視聴する形式で、一度教材を製作すれば繰り返し使える点や、社員が都合の良いタイミングで学習できることが特徴です。 また、何度も視聴できるため、復習に利用することで理解を深めることにもつながります。

 

02自宅研修のメリット

自宅研修には、従来まで一般的であった集合研修と比較して、以下のようなメリットがあります。

  • 1. 研修にかかるコスト・手間を削減できる
  • 2. 均一的な教育ができる
  • 3.参加者の受講意識の向上

それぞれについて、この章で詳しく解説します。

研修にかかるコスト・手間を削減できる

集合研修を行う場合、研修資料の作成はもちろんのこと、大人数を収容できる広いスペースの会場の予約、受講者に研修会場までの交通費の支給など、さまざまなコストや手間が発生します。 特に新入社員が入社する4,5月の時期は多くの企業で研修を実施するため、研修会場を確保することがより難しくなります。 また、受講者への交通費の支給についても、全国の各事業所に在籍している受講者は特に交通費が高額になりがちです。 自宅研修であれば、会場の予約も不要で、移動にかかるコストも削減できるため、教育担当者・受講者ともにメリットがあると言えます。

均一的な教育ができる

従来の集合研修では、時間や場所、社員が抱えている業務の都合などにより、受講を断念せざるを得なくなるといったケースも少なくありません。 そうなると、社員によって学習レベルにバラつきが生まれてしまうことが大きな課題でした。 しかし、自宅研修であれば前述したeラーニングなどを活用することによって、都合の良いタイミングで学習ができるようになるため、教育の均一化につながります。

参加者の受講意識の向上

集合研修とは異なり、自宅研修では受講者の気が緩んでしまい、高い研修効果が得られないと考える教育担当者も少なくないと思われます。 しかし、実際は受講者一人ひとりの顔がPCの画面上に映し出されるため、広いスペースで実施する集合研修と比較して、それぞれの表情やリアクションを把握しやすくなっています。 そのため、受講者側も常に講師に見られているという意識を持つことができ、高い集中力で研修に臨むことができます。 ただし、このメリットは録画した動画を視聴するeラーニングにはないメリットですので、注意が必要です。

 

03自宅研修のデメリット

自宅研修のメリットを解説しましたが、当然ながら以下のようなデメリットも存在します。

  • 1. 受講者間のコミュニケーションがとりづらい
  • 2. 実践的な内容には不向き
  • 3.モチベーションの維持が必要

それぞれについて、この章で詳しく解説します。

受講者間のコミュニケーションがとりづらい

自宅研修は内容によりますが、前述した通り講師とのコミュニケーションはとることができますが、基本的には講師側が一方的に話す形式になるため、受講者間でのコミュニケーションはとりづらくなりがちです。 特に新入社員は同期とのコミュニケーションが取れず、不安になってしまうことがあるかもしれません。そのため、自宅研修でもグループディスカッションなど、受講者同士が話せる機会を創出する工夫が必要です。

実践的な内容には不向き

自宅研修はすべての研修内容に対応できるわけではありません。 実際に手を動かして学ぶ内容の場合は、スキルを習得するために特定のツールが必要だったり、ロールプレイングで習得状況を把握することがほとんどです。 そのため、自宅研修では主に知識やスキルをインプットすることを目的とする場合には高い効果を得られると言えます。

モチベーションの維持が必要

特にeラーニング型の研修に言えることですが、個々人が自分のペースで学習できる一方で、緊張感がなく流し見になってしまうことが考えられます。 モチベーションが低い状態でいくら動画を視聴しても、高い研修の効果は期待できません。 そのため、eラーニング型の自宅研修を導入する場合には、視聴後に理解度テストを実施するなどの施策を講じて、緊張感を持たせることが大切です。

 

04自宅研修を実施するときのポイント

自宅研修を漠然と導入して実施するだけでは高い研修の効果は得られません。 メリットとデメリットを踏まえたうえで、自宅研修を実施するときのポイントについて解説します。

カメラをオンにして全員の表情が見えるようにする

Web会議ツールには、自分のPCのカメラをオフにする機能が付いているので、受講者は講師から自分の顔が見えないように研修を受けることができます。 しかし、受講者の様子が見えないと講師としては、本当に理解できているのか把握できないまま、研修を進めてしまうことになります。 そのため、自宅研修では全員の表情が見えるように、カメラをオンにしておくように義務付けておくことが重要です。 ただし、受講者の中には自分の部屋を映したくないという人も少なくないと思われるので、そういった場合には好きな画像を背景に設定できるバーチャル背景を設定してもらうようにして対応しましょう。

研修中はこまめに休憩をはさむ

自宅研修では、長時間PC画面を見つめて学習することになるので、集合研修とは異なる負担も大きくなります。 加えて、人間の集中力は「15・45・90分の法則」と言われます。講師の話を一方的に聞くことが多い自宅研修では、集中力が低下しがちになるため、45分に1度くらいのペースで休憩をはさむと、集中力を持続して受講できます。

研修報告書を作成してもらう

自宅研修の効果を高めるために、受講者に研修報告書を作成してもらうことも方法の一つです。 研修報告書は受講者が内容を理解できたかを教育担当者側が把握するためだけでなく、受講者自身が研修を振り返ることで理解を深めることにつながります。 研修報告書を作成するにあたり、感想だけでなく、何を学び、どのような業務に活かせそうかなど、より具体的に考えてもらうことで、研修の効果が高まります。

▼研修報告書に関して詳しく知りたい方はこちら▼
【関連記事】研修報告書の書き方とは|すぐに使えるテンプレートと例文も紹介


 

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05自宅研修ならSchooビジネスプラン

Schooビジネスプランでは約8,500本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

Schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約8,500本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

2.自発的に学ぶ人材を育成できる

上記でも説明したように、Schooでは約8,500本もの動画を用意している上に、毎日新しいトピックに関する動画が配信されるため、研修に加えて自ら学び、成長する人材の育成が可能です。近年の社会のグローバル化やテクノロジーの進化などにより、企業を取り巻く環境が刻々と変化しています。それに伴い、社員の業務内容や求められるスキルも早いスパンで変化しています。このような予測のつかない時代の中で会社の競争力を維持するためには、社員一人一人が自発的に学び、成長させ続けることができる環境、いわば「学び続ける組織」になることが必要です。

Schooビジネスプランでは、体系的な社員研修だけでなく、自己啓発を通じて自発的に学び、成長できる人材を育成することが可能です。ここではSchooで提供している研修動画の一部をご紹介します。

これだけは押さえたい社会人マナー

コミュニケーションを取る上での心構えとマナーから学んでいきましょう。 当たり前に行っている挨拶や敬語ですが、きちんと基礎を押さえられているでしょうか。 実践パートではみなさんも是非動画を見ながら一緒にお試しください。

 
  • コミュニケーションアドバイザー/大学講師

    大学講師、コミュニケーションアドバイザー。大手出版社で営業、編集経験を経て、2000年から大学で敬語、面接、マナー、コミュニケーション、就職講座の講師を担当。国際基督教大学、日本大学芸術学部、明治学院大学、東洋大学、上智大学、東北医科薬科大学など、全国の大学生に楽しくて分かりやすい熱血講義を展開中。 また、社会人研修やコミュニケーション講師として【オーダーメイドの伝え方】をアドバイス。 実務教育学会所属。イノベーションコンテストでビジネス企画賞を受賞。著書に10万部突破ベストセラー『さすがと言われる話し方・聞き方のビジネスマナー』、『敬語すらすらBOOK』など90冊。 近著に『大学生からはじめる社会人基礎トレーニング』、『きちんと伝える全技術』がある。またTBSテレビ『クイズ日本語王』『マツコの知らない世界』『王様のブランチ』、フジテレビ『ノンストップ』、テレビ朝日『SMAPがんばります』など多くのテレビ番組にも出演。

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論理的に話す方法〜分かりやすく伝えるために大切なこと

普段「わかりやすく説明ができない」「相手に意図がちゃんと伝わっている気がしない」など、コミュニケーションに課題意識を持つ方に向け、「論理的に話す」基本について学んでいきます。

 
  • コミュニケーション・スピーチコンサルタント、CCO代行

    福岡のTV局・ラジオ局で年間300日以上の生放送に出演。その経験を元に独立し、現在は企業向けの人材育成研修や人材育成コンサルティング、経営者や元アスリートなどのスピーチコンサルティングを行う。組織活性、営業成績4倍UP、スピーチ力向上による顧客獲得率UPなど成果を上げるためにとことんクライアントに寄り添う。 企業研修:200社以上、個別コンサルティング:300名以上の実績あり。 趣味は読書と音楽鑑賞と筋トレ。無類のチョコレート好き。

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課題設定力の磨き方~ロジカルに課題の精度を上げる方法~

生産性やアウトプットの質を高める上で重要な「課題設定力」をどのように磨いていくか、そのノウハウについて学んでいきます。 課題設定の精度を上げる手法として、ロジカルに考えていく方法、そしてラテラルに考えていく方法があります。第1回目の授業では、ロジカルに課題設定の精度を上げる方法について紹介します。

 
  • 株式会社アンド・クリエイト 代表取締役社長

    大手アパレル企業を経て、1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして、多くの変革プロジェクトをリード。「人が変わらなければ変革は成功しない」との思いから、専門を人材育成分野に移し、人材開発のプロジェクトをリード。 2005年に当時の社長から命を受け、コンサルティング&SI事業の人材開発部門リーダーとして育成プログラムを設計導入。ベストプラクティスとして多くのメディアに取り上げられた。2013年に独立し執筆・講演活動を開始。講師として、大前研一ビジネス・ブレークスルー、日本能率協会、日経BPセミナー、大手銀行系研修会社などに多数のプログラムを提供し、高い集客と満足度を得ている。 著書は「一流の学び方」など現在18冊を出版。東洋経済オンライン、プレジデントオンラインなど連載多数。

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3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方2

管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。

管理画面の使い方1

さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。

さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。

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06まとめ

自宅研修に対して、従来の集合研修と同様の効果が得られるのかといった懸念から、導入に迷う方も少なくないと思われます。 しかし、利用するツールや実施ルールをきちんと整備することで、対応することは可能です。 自宅研修は、時間や場所にとらわれることなく受講できるため、既存の研修制度の見直しをする際にぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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