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人間力とは? 人間力についてわかりやすく解説

公開日:2021/05/28
更新日:2021/09/08
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人間力とは? 人間力についてわかりやすく解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

人間力という言葉をよく耳にします。しかし、この言葉は概念が漠然としていて、具体性に欠けるため説明が難しい言葉です。人によって解釈も異なるため、曖昧に捉えられる言葉でもあります。当記事では人間力について、内閣府がまとめた「人間力戦略研究会報告書」における定義をもとにした、ひとつの考察としてわかりやすく解説します。

 

人間力とは?

内閣府が2003年にまとめた「人間力戦略研究会報告書」によると、人間力とは次のように定義されています。 「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」 そして、上記の定義は次に挙げる3つの要素により構成されるとしています。

知的能力的要素

知的能力的要素は「基礎学力」や「専門的な知識」にはじまり、情報を収集し論理的、分析的に表現する「論理的思考力」、新しい価値や新たな行動を生み出す「創造力」の4つにより構成されるとしています。

社会・対人関係力的要素

社会・対人関係力的要素は、異なる文化・世代の人たちとともに理解し合う「コミュニケーション力」、チームを目標達成に導く「リーダーシップ」、社会の利益のために行動できる「公共心」、規律のもとである「規範意識」、他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う力「相互啓発力」の5つにより構成されるとしています

自己制御的要素

自己制御的要素は、学習・就業・社会参加・目標に対する「意欲」、信念をもって粘り強く取組む「忍耐力」、自分らしい生き方や成功を追求する「自己受容・自己実現力」の3つにより構成されるとしています。

人間力とは総合力

それぞれの構成要素をつぶさに見ていくと、「人間力戦略研究会報告書」の定義する人間力とは「学問を活用する力」「人との関わりにおいて社会に役立とうとする力」「自分を律する力」、そしてこの「3つの力を束ねた総合力」と言い換えられそうです。 人間力が高い人の特徴 ここまで、内閣府が提言した人間力の定義と構成要素を見てきました。はたして実社会において「人間力が高い人」とは、内閣府の定義とどのようにリンクするでしょうか。 一般的に、人間力が高い人は「人として深みがあり魅力的に感じる人物」というイメージを抱く人が多いでしょう。そのイメージは、以下に挙げる要素から醸し出されると考えられます。 常に穏やかで話しやすい人間力が高い人は、イライラや怒りといったネガティブな感情を表に出さない「忍耐力」をもっています。そのため、いつも穏やかで話しかけやすい雰囲気を漂わせています。


参照:内閣府「人間力戦略研究会報告書」

 

一緒にいて心地よい

どのような立場の人に対しても尊重する姿勢をもち、理解し合おうとする「コミュニケーション力」をもっているため、一緒にいると心地よさを感じます。たくさんの人に慕われる理由はここにあります。

視野が広い・視座が自由

自分は社会の一員であるという「公共心」をもっているため、自分の身の回りだけでなく、その先にある社会まで見通す視野の広さをもっています。 また、常に相手の立場に立って考える習慣が身についているので、ものごとを見る目線が偏っていません。そのため、さまざまな角度から事象を捉える柔軟さを身につけています。

自分をもっている

人間力が高い人は、周囲に流されない芯の強さをもっています。普段は、協調性と思いやりから優しい雰囲気を漂わせていますが、ときには特定の相手や周囲の人々のためを思い、あえて苦言を呈する強さをもっています。それは信念に裏付けされた、ものごとに対する判断軸をもっているからにほかなりません。

リーダーシップがある

人間力が高い人は、自分の信念のもと「意欲」をもって行動します。それは、目標達成のために必要な力であるといえます。自分の目標、チームの目標、いずれに対しても達成のため努力する姿勢は、周囲の人々を感化する力をもっています。このような人が「リーダーシップ」を発揮するとチームは目覚ましい成果をあげるでしょう。

モラルがある

モラルがあり礼儀正しいことも特徴として挙げられます。人間力が高い人は、自分が恥ずかしい振る舞いをしていないか、常に自分自身を客観視しています。「規範意識」が高く、自らを律しているため、常に発言と行動が一致しています。この点が、多くの人から人間的に尊敬できると思われる理由ではないでしょうか。

 

人間力が低い人の特徴

それでは、反対に人間力が低い人は、その特徴にどういった共通点があるでしょうか。

自己中心的

周囲の人から「人間力が低い」と思われる人がもつ、共通する特徴に「自己中心的」であることが挙げられます。「自分さえ良ければいい」という考え方です。自分を大切にすることは大事ですが、その振る舞いが他者への思いやりや配慮を欠いてしまうと、周囲の人からは距離を置かれてしまうでしょう。

自分をもっていない

自己中心的であること、流されやすい、感情的になりやすいこと、これらはすべて自分に対する自信のなさの現れであると考えられます。自分の生き方に自信がなく、心が満たされないのです。精神的に満たされていないため、成功し尊敬を集めている人、人間力が高く慕われている人に嫉妬の感情を抱いたり、立場が弱い人に悪意を向けたりするのかもしれません。

 

人間力は心の豊かさ

精神的に満たされていることは、心が豊かであることであると言い換えられます。ここに人間力のヒントがありそうです。人間力の高い人がもつさまざまな特徴は、心の豊かさかに由来する余裕の現れかもしれません。周囲に流されず信念をもち、自分だけでなく周りの幸せも考えて行動できる人、こうした人を表現するひとつの言葉があります。「徳」という言葉です。

徳とは?

「徳」という言葉は、辞書(デジタル大辞泉より引用)によると「精神の修養によってその身に得たすぐれた品性、人徳」とあります。この「徳」「人徳」こそが人間力の正体ではないかと考えられます。 このような言葉もあります。「功には禄を、徳には地位を」これは人材登用に関するひとつの考え方で、西郷隆盛が書物に記した言葉として有名です。功績があった者には金銭などの報酬で報い、徳(人間力)がある者には地位(ポジション)を与え報いなさいというものです。人を導く立場には人徳(人間力)がある人が就くべきということです。

人間力が人材を育てる

変化が激しい現代において、人材を育てることが企業の未来を左右するといっても過言ではありません。それは人材育成担当者の質が問われることでもあります。人材育成に携わる人は常に人間力を高める努力を求められるということです。

 

人間力を磨くには

それでは人間力を磨くには、具体的にどのような取組みをすれば良いのでしょうか。これもさまざま解釈があり、一概にこれをすれば人間力が高まるというものはありません。しかし、成長への意欲をもち、忍耐強く自分を磨き続けることが人間力を高める近道であることは間違いないでしょう。

志をもつ

人間力を高める第一歩は「自分はこうありたい」という理想を「志」として掲げることです。「志」という言葉が大袈裟であれば「目標」と置き換えてもよいでしょう。その目標に向け忍耐強く努力を重ねることです。

共感力を高める

共感力を高めることも大切です。共感力とは「言葉にされない相手の気持ちを察して寄り添うことができる力」とされます。サービスの本質である「相手が今、してほしいと思っていることをして差し上げること」に通じるものです。接客業であれば来店客、営業職であれば取引先が望むものは何かといったように、常に相手の要望を察知する習慣を身につけると共感力は磨かれるでしょう。

読書をする

読書は、内閣府における人間力の構成要素「知的能力的要素」を高める有効な手段です。「基礎学力」の向上「専門知識」の習得に読書は欠かせません。「論理的思考力」も読書により鍛えられる要素が大きいといえます。また書物から得た知識と自分の経験を掛け合わせることで、新たな価値や行動を生み出す「創造力」を発揮できるようになります。

自己啓発の習慣をつける

人間力を高めるには自己啓発の習慣をつけると良いとされます。自己啓発とは自分の意思によって能力の向上を図ったり、精神的な成長を目指すことです。自分の志、目標を定めたらそれに向け絶えず自己成長の努力を続けることが、自分らしい生き方や成功を追求する「自己受容・自己実現力」につながるといえます。

 

人間力を高める自己啓発とは

人材育成担当者にとって、人間力が不可欠であるということは先に述べた通りです。自分を正しく磨き上げる自己啓発には投資も必要です。歴史に学ぶことも良いでしょうし、すぐれた経営者が残した経営哲学に触れることも効果的です。また変化の激しい現代においては、専門家や第一人者と呼ばれる人物の話から学ぶことも大きな刺激となるでしょう。

 

まとめ

ここまで、人間力という抽象的な概念について触れてきました。人それぞれ、さまざまな捉え方があり、意見の相違もあるかもしれません。しかし、人材育成に関わるすべての人に「人間力」が不可欠なのは間違いのないことです。育成者と被育成者、双方が互いに尊重し切磋琢磨する「相互啓発力」を高めることが、人材育成の理想といえるのかもしれません。

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