公開日:2022/08/31
更新日:2024/01/26

自責思考とは|他責思考との違いや鍛える方法を紹介

自責思考とは|他責思考との違いや鍛える方法を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ビジネスにおいて自責思考が求められています。しかし、自責思考が抱える問題点も存在し、企業にとって健全な自責思考の人材を育成することが重要になっています。本記事では、健全な自責思考を持った人材になるために必要とされる考え方とその育成方法について解説します。

 

01自責思考とは

自責思考とは何か物事が起きた際に、自分自身に問題があると捉える考え方です。例えば、会社で自分が所属しているチームの業績が落ちた時に、原因は自分が契約を取れなかったからと、自分に責任や落ち度があると考えます。

一方で、自責思考が強すぎると、過剰に自分を責めてしまい、それを理由に鬱のような精神疾患を引き起こしたりすることもあります。

他責思考

他責思考とは、何か物事が起きた際に、自分以外の周りに問題があるという考え方です。先ほどの例でいうと、チームの業績が落ちた際は、景気のせい、上司のせい、会社のせいなど自分以外に責任があると考えます。

他責思考の人は責任感の弱さゆえに、1人で問題を抱え込んでしまうこともなく、楽観的に仕事をこなすという側面もあります。そのため、自責思考が強すぎて、精神を病んでしまうくらいであれば多少の他責思考は持っておいても良いとも言えます。

 

02自責思考が求められている理由

ビジネスの場において、自責思考を持っている人材は好ましいとされています。その理由として、当事者意識があり、成長速度が速いことが挙げられます。この章では。自責思考が求められている理由について、詳しく紹介します。

当事者意識を持っている

当事者意識とは、問題や課題について「自分が解決する」「自分が行動する」という意識のことです。そのため、「誰かがやってくれる」「自分には関係ない」という他責思考とは対局の考え方と言えるでしょう。

当事者意識が強い人は、自責思考も強い人です。なぜなら、自分の意志で行動しているため、問題が発生しても自分の行動がもとになって問題が発生したと考えるからです。このようなビジネスマンは責任を持って仕事をこなすため、クライアントや上司からの信頼も厚くなるでしょう。

成長速度が速い

自責思考を持っている人は、経験から学習することができます。問題が起きた際に、自分に責任があると考え、自分の何を改善すれば成功に繋げられたかを思考し、学び、成長につなげます。

ロミンガーの法則によると、人の成長は経験による影響が7割と言われており、自責思考で物事を捉え、内省して成長に繋げられる人は、成長速度が速いと言えるでしょう。

 

03自責思考がある人の特徴

自責思考が強いビジネスマンは信頼を獲得することができ、大きなパフォーマンスを挙げることができるでしょう。では、実際に自責思考がある人はどのような特徴があるのでしょうか。

1.当事者意識が強い

自責思考が強い人は総じて当事者意識が強い人です。「自分が解決する」「自分が行動する」という意識が強いため、必然的に問題が起きた時も自分に責任があると考えます。 チームリーダーや部活のキャプテンなど集団の代表にあたる人は、当事者意識が強い傾向にあります。

2.責任感が強い

自責思考の人は主体的に仕事をこなす傾向にあるため、責任感が強いという特徴があります。仕事での目標や成果を出すことに責任を持っており、その過程で発生した問題や課題に対しても真摯に向き合うことで解決していきます。 クライアントや上司の立場からは、責任感が強い人に重要な仕事や大きな仕事を任せたいと考えるでしょう。

3.学習能力が高い

自責思考が強い人は、問題が発生した時に自分の行動のどこに問題があったのかを考えます。問題を特定した後、次から同じ問題が発生しないように改善した行動をとることになるでしょう。従って自責思考が強い人は学習能力が高い人とも言えます。

4.悲観的な考え方

マイナスの側面になりますが、自責思考の人は悲観的な考え方をする傾向にあります。 起きた事象に関して自分の責任だと考え1人で抱え込んでしまうこともあり、結果、自分を追い詰めてしまうこととなります。真面目な人ほどこの傾向が強く、自分のことを追い込みがちです。自責思考の考え方はメリットも多くありますが、問題を抱え込んでいないかも注意する必要があるでしょう。

 

04他責思考な人の特徴

ビジネスは責任を持って進めることがよいこととされていますが、他責思考は総じて悪いことなのでしょうか。他責思考の人の特徴について見ていきましょう。

1.当事者意識が弱い

他責思考の人は自責思考の人と比べて当事者意識が弱い傾向にあります。「誰かがやってくれるだろう」「自分の責任じゃない」と考えて仕事をこなします。 なにか問題が発生したとしても、関わろうとせずに誰かが解決することを待っていることでしょう。なるべく人に頼りたい、自分で責任を持ちたくないという人は当事者意識が弱く、他責思考です。

2.責任感が弱い

他責思考の人は主体的に仕事をこなそうとしないため、責任感が弱いという特徴もあります。何か問題が発生した際は、自分に原因があるとは考えず、他の人が解決してくれることも待ちます。責任を追求された際は他の人や環境に責任転換することも多いでしょう。

3.同じミスを繰り返す

他責思考の人は自分で考えることなく業務を進めている人が多くいます。そのため、問題が起きた時になぜ問題が起きたのか、次からどのように行動すればいいのかを反省することが少ない。 その結果、ミスを学習することがないため問題を繰り返してしまいます。同じミスを繰り返すと仕事を教えている上司も消耗してしまいますし、仕事をなかなか任せてもらえなくなるでしょう。同じミスを繰り返してしまうと自覚がある人は、自分が他責思考になっていないか改めて考えてみてはいかがでしょうか。

4.楽観的な考え方

他責思考は問題が起きても誰かが解決してくれるだろうという、楽観的な考え方をもつ傾向にあります。 自責思考の場合、問題が起きると、自分ひとりで抱え込んでしまい、責任に潰されてしまう可能性があります。その点、他責思考の人の場合は責任を抱え込むことはないため、楽観的に仕事をこなしています。

 

05健全な自責思考を鍛える方法

自責思考のビジネスマンは解決能力が高く、責任感を持って仕事をこなすため、上司やクライアントからの信頼も厚くなり、パフォーマンスも高くなります。 その反面、責任は自分にあると考え込んでしまうため、責任に潰されてしまう可能性もあるでしょう。健全な自責思考を鍛えるにはどうしたらいいのでしょうか。ここからはその方法について解説していきます。

自分自身ではなく行動を見直す

例えば問題が発生した時に、自分の行動のどこに原因があるのかを考える一方で、仕組みや参考にしているマニュアルに問題はないのか考えましょう。 そもそもこの仕事の順番や構造に問題があるのではと行動を見直すことで、自分を責めずに原因を解明することができます。改めてマニュアルや設計書などを見直してみてください。問題を解決するヒントが隠されているはずです。

コントロールできることできないことを分ける

例えば、実店舗の販売員で商品を売っている際に、嵐が続いて商品がまったく売れなかったとしましょう。この時天候が悪く客足が遠のくのは、自分でコントロールできることではありません。 アンコントローラブルな天候に注目するのではなく、嵐の時は店を閉めて経費を抑えることを提案するなど、コントロールできることに集中しましょう。自責思考が強いからと言って、天候のことまで自分のせいだと考えてしまうと、本来必要なことに集中することができなくなってしまいます。

ビジネス研修やセミナーを活用する

健全な自責思考が大事だからといって、いきなり自責思考を促したとしても、従来どおりの指示出し・指示待ちのワークスタイルの企業では自責思考が理解できず、業務に支障をきたすかもしれません。 そういう場合に備えて自責思考の定義や模範行動などが分かるような研修を実施することで、自分の目指すべき自責思考の型がわかるようになり、自責思考に対する理解が深まるでしょう。

 

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    1976年大阪府生まれ。灘高校、東京大学経済学部を卒業後、日系メーカーで17年間勤務。経理、営業、マーケティング、経営企画と多様な部門を経験し、半年間のイギリス留学後に外資系企業に転職。在職中より書籍の執筆を開始。2021年に退職し、44歳でFIRE達成。著作に『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』、『4時間のエクセル仕事は20秒で終わる』、『強みを引き出す4分割ノート術』がある。

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    秋田県は男鹿市の生まれ。 大学卒業後、小売流通業界にて店舗運営責任者として従事。 前社退職後、東南アジアにて半年間のバックパッカー生活。 帰国後、製薬業界にて、人事戦略室、社長秘書室、人事総務業務に従事。 2014年に人材開発事業「LEBEN CAREER」を創業し、法人設立後は代表取締役に就任。 同社では「コーチングを受けたい・学びたい」というビジネスパーソン向けにコーチングサービスの『LCPコーチング』及び、コーチングスクール『LCPコーチングアカデミー』を運営。 株式会社MEXUSでは、CCOとしてパーソナルコーチングサービス『REEED』を企画運営。専門領域は、キャリア変革を目的とした行動変容的アプローチ。

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07まとめ

自責思考のメリットとデメリット、他責思考とのバランスについて解説しました。自責思考を持つビジネスマンは会社に重宝され、パフォーマンスも高いでしょう。 しかし、責任を1人で背負いすぎると潰れてしまう可能性もあります。自責思考と他責思考のバランスが取れた、健全な自責思考を持つ人材を育成することにはさまざまなメリットがあることを理解していただけたのではないでしょうか。効果的に自責思考の人材を育成して企業の価値向上と社員の成長につなげていきましょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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