公開日:2022/09/30
更新日:2022/11/18

SWOT分析とは?読み方からやり方、書き方、クロスSWOT分析まで簡単に解説

SWOT分析とは?読み方からやり方、書き方、クロスSWOT分析まで簡単に解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

この記事では、「SWOT分析の読み方からやり方、書き方、分析のポイント」まで紹介します。 SWOT分析を知りたい、 SWOT分析の読み方、やり方を知りたい、 SWOT分析の書き方やクロスSWOT分析を知りたい、 このような疑問・考えをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

 

01SWOT分析を簡単に解説

SWOT分析とは、自社の内部環境、外部環境を4つの要素から分析する、経営やマーケティング戦略を考えるためのフレームワークです。下記4つの要素の頭文字を取って命名されています。

  • ・強み(Strength)
  • ・弱み(Weakness)
  • ・機会(Opportunity)
  • ・脅威(Threat)

それぞれ具体的にみていきましょう。

SWOT分析の読み方

SWOT分析は「スウォット分析」と読みます。読みやすく「スオット分析」と読むこともありますが、基本的には「スウォット分析」です。また、表記するときは「スウォット分析」と書くことは稀なので「SWOT分析」と書くようにしましょう。

SWOT分析の要素1.強み(Strength)

一つ目の要素は、内部環境である強み(Strength)です。 強みとは、目標達成にプラスの影響を与えている自社の長所や得意なことを指します。具体的には、以下のような競合他社と比較した時の自社のアセットのことです。

  • ・高度な技術力
  • ・高品質な製品
  • ・蓄積されたノウハウ
  • ・多くの顧客数
  • ・ブランド認知度

自社の強みを把握することで、新規事業などの別の領域で強みを活かし、成果を上げることができます。

SWOT分析の要素2.弱み(Weakness)

二つ目の要素は、内部環境である弱み(Weakness)です。 弱みとは、目標達成にマイナスの影響を与えている自社の短所や不得意なことを指します。 具体的には、以下のような要素のことです。

  • ・顧客満足度低下につながっている項目
  • ・低品質な製品
  • ・設備面の不備
  • ・主体性の低い組織文化
  • ・不採算部門・部署

弱みを知ることで、プロジェクトの改善、社内の組織改革に着手できます。また「弱い部分はばっさり切ってしまう」という思い切った戦略を立てることもできます。強みとセットで把握することで経営やマーケティングに活かすことができるのです。

SWOT分析の要素3.機会(Opportunity)

三つ目の要素は、外部環境である機会(Opportunity)です。 機会とは、自社にとってプラスに働く社会や市場の変化のことで、以下のような要素を指します。

  • ・法改正
  • ・政権交代
  • ・国内外への販路拡大
  • ・市場や国内の経済状況

強みと機会を掛け合わせることで、強みを最大限活かせる環境でビジネスを展開できます。 抽出に時間をかけて小さな機会でも多く見つけ、分析の精度を上げていくことがポイントです。

SWOT分析の要素4.脅威(Threat)

最後の要素は、外部環境である脅威(Threat)です。 脅威は、自社にとってマイナスに働く社会や市場の変化を指します。具体的には、以下のような要素です。

  • ・法改正
  • ・政権交代
  • ・円高・円安
  • ・少子高齢化
  • ・競合他社の成長

脅威は自社の強みを打ち消す恐れがある要素です。そのため、SWOT分析を通して脅威を抽出し、脅威を避けるための施策や強みを活かすためのビジネスの創造が重要です。

 

02SWOT分析の内部環境と外部環境

SWOT分析の4つの要素は、内部環境と外部環境の2つに分けられます。

  • ・内部環境:強み・弱み
  •  
  • ・外部環境:機会・脅威
  •  

各要素については前述しましたが、より詳しく内部環境・外部環境の観点から、それぞれの特性や具体例を紹介します。

内部環境の具体例

内部環境は、以下の特性を持っています。

  • 自社・個人が所有しているもの
  • 自らの意思でコントロールが可能

その名のとおり、自社の内部の要素が内部環境に該当します。自らの意思でコントロールできる点も大きな特徴です。具体例は、以下のとおりです。

  • ・商品
  • ・サービス
  • ・品質
  • ・価格
  • ・顧客データ
  • ・認知度・ブランド力
  • ・社員数
  • ・技術力

これらの要素を抽出することで、自社の立ち位置を再認識できます。さらに、他社との比較を通して「自社が優れている部分」と「自社が劣っている部分」を明確化できます。

外部環境の具体例

一方で、外部環境は以下の特性を持っています。

  • ・自社・個人を取り巻く環境
  • ・自らの意思ではコントロールできない

外部環境は、以下のように自社や個人ではコントロールできない環境を指します。

  • 政治動向
  • 法律
  • 景気
  • 社会動向
  • 技術革新
  • 市場・業界動向

これらの要素はコントロールできませんが、抽出することで、自社への影響が分析可能です。外部環境を分析すれば、自社の課題発見や新たなビジネスチャンスの創造にもつながります。

 

03SWOT分析を行う目的

SWOT分析を行う目的は、以下のようにさまざまです。

  • ・効果的な経営・マーケティング戦略の立案
  • ・個人・自社の目標設定
  • ・現状分析

ビジネスを検討するうえで、自社や競合他社、市場の動向・将来性を正しく把握し分析することは必要不可欠です。SWOT分析ではこれらを抽出するために、強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の4つの要素に整理します。 過不足なく4つの要素を抽出・整理することで、経営・マーケティング戦略の立案に必要な情報を揃えることができるのです。 また、個人の目標設定にも効果的です。自分の強みや弱み、立ち位置を再認識でき、今後のキャリアプランの設定に役立てることもできます。

 

04SWOT分析が解決できること

SWOT分析を行うことで、以下を解決できます。

  • 既存ビジネスの伸び悩み
  • 自社が抱えている問題点
  • 将来自社に起こりうるマイナスな事象

既存ビジネスが伸び悩み頭を抱えている経営者・担当者は少なくありません。 SWOT分析を通して自社の強み・機会を分析すれば、強みの活かし方を再検討できます。自社の強みを見誤っていることに気づき、既存ビジネスモデルの改善に役立たせることもできるしょう。 また、SWOT分析は、自社の強みだけでなく、弱みにも焦点を当てる分析手法です。自社が抱えている弱み・問題点を明確化し、解決するための施策を検討できます。 加えて、脅威を抽出することで、現状では問題なくても将来自社にとってマイナスに働く事象や他社動向を把握することも可能です。事前に打開策を検討・実施することで被害を回避できます。

 

05SWOT分析を企業が活用するポイント

SWOT分析を企業が活用するポイントは、以下の3つです。

  • 目的を明確にする
  • 自社・他社の情報を正しく把握する
  • 正しい分析方法を実施する

それぞれ解説します。

目的を明確にする

まずは、SWOT分析を行う目的を明確にしましょう。目的があいまいだと、抽出する要素にばらつきが生まれ、精度が欠けてしまいます。目的は企業によってさまざまです。

  • ・新規ビジネスの立ち上げ
  • ・既存ビジネスの見直し
  • ・競合他社の分析
  • ・来期の目標設定

これらの他にも目的は無数にあります。何を目的にSWOT分析を行うのか、明確にしてから着手することが大切です。

自社・他社の情報を正しく把握する

自社・他社の情報は正しく把握しましょう。なぜなら、誤った情報の分析から効果的な改善策は生まれないからです。フードデリバリー会社を例に考えてみます。

  • 1.ある会社は1年間フードデリバリーを専業に事業を展開していたが、一向に顧客満足度が向上しないという課題を抱えていた。
  • 2.その原因は「デリバリーの知識・経験が少ない」という弱みにあるが、弱みを見誤って「デリバリーサービスの仕組みが悪い」と判断し、仕組みを変更した。
  • 3.しかし、実際は仕組みに問題はなく、以前よりも配達時間・商品の質が悪化し、さらに顧客満足度が低下してしまった。

このような事態に陥らないためにも、正しく強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の4つの要素を正しく抽出する必要があります。 ポイントは、ひとりで行わずに、さまざまな視点を持った人を集めて議論することです。経営者だけでなく、営業、マーケティング担当者、生産工場の技術者、経理など、目的に合わせて幅広い役職の人材を議論に参加させると良いでしょう。

正しい分析を実施する

正しい分析方法の実施も重要です。4つの要素を正しく抽出できていても、分析手法が誤っていては、せっかく集めた情報も無駄になってしまいます。 ここからはSWOT分析の書き方や分析のやり方を紹介します。正しい分析方法を知って、自社の課題解決に役立てましょう。

 

06SWOT分析の書き方

SWOT分析の書き方は、以下の手順で行います。

  • 1.1枚の紙に十字線を入れて4つの部屋を作る。
  • 2.横軸は左から「プラス要因」と「マイナス要因」、縦軸は上から 「内部要因」、「外部要因」とする。
  • 3.このとき、左上が「強み」、右上が「弱み」、左下が「機会」、右上が「脅威」となる。
  • 4.各部屋に箇条書きで要素を記入する。

上記が一般的なフォーマット・手法です。パソコンを使用して作成も可能ですが、A4用紙一枚あれば手書きで簡単に実施できる分析なので、個人の目標設定や自己分析などで気軽に行ってみましょう。

 

07SWOT分析のやり方

SWOT分析のやり方を以下の各要素ごとに解説します。

  • 強み(Strength)
  • 弱み(Weakness)
  • 機会(Opportunity)
  • 脅威(Threat)

ひとつずつ見ていきましょう。

強み(Strength)の分析

「強み」を分析・抽出をするときのポイントは、顧客視点で考えることです。自社では強みだと思っていても、顧客からは強みではなく、弱みとして見られている可能性もあるので、以下のような観点で抽出・分析しましょう。

  • ・自社の得意なことは何か?
  • ・顧客は自社のどこが好きなのか?
  • ・なぜ顧客は自社の製品・サービスを選んでくれているのか?

また、大きな強みと言えない小さな要素も書き出しましょう。今後強化していくことで、他社と差別化できる強みになる可能性があります。誤った要素の抽出は避けなければいけませんが、正しい要素であれば、大小問わず挙げていきましょう。

弱み(Weakness)の分析

「弱み」も強みと同様に、顧客視点で考えることが大切ですが、加えて、従業員視点も取り入れましょう。労働環境や教育体制など、経営者が気づけていない弱みは従業員視点で気づけます。具体的に以下の観点を持って分析しましょう。

  • どの事業で成果が出ていないのか?その理由は?
  • 改善できる点は?
  • 何があればパフォーマンスを改善できるか?

また、分析・抽出する際は「弱み」と「脅威」が混同しないように注意しましょう。「弱み」は自社でコントロールできる「内部環境」で、「脅威」は自社でコントロールできない「外部環境」です。

機会(Opportunity)の分析

「機会」を分析・抽出するときは「マクロ視点」と「ミクロ視点」を持って取り組みましょう。

  • ・マクロ視点:政治・経済・社会などの自社に間接的に影響を与えるで制御できない要素
  • ・ミクロ視点:競合他社・取引先・顧客などの自社に直接的に影響を与える要素

どちらかの視点が欠けていると、機会(自社を取り巻く環境)の抽出が不足してしまいます。 特に中小企業は外部環境が自社に与える影響は大きいため、小さな要素でも抽出し、施策に反映できるようにしましょう。

脅威(Threat)の分析

「脅威」も機会と同様に、マクロ視点、ミクロ視点から分析・抽出します。以下の視点も加えることで、より精度の高い分析が可能です。

  • 業界のどのような変化が自社にとってマイナスになるか?
  • 現状どのような市場の変化が見られるか?
  • 競合他社が当社よりも優れているポイントは何か?
 

08SWOT分析は時代遅れと指摘される理由

そんなSWOT分析ですが「時代遅れ」だと指摘されることもあります。理由は、SWOT分析が1960年代から1970年代に誕生した分析手法であり、多様化した現代のビジネスに対応できない可能性があるからです。 例えば全国に張り巡らされた支店網が強みだと自認する企業において、その業界でのインターネット活用が進んだ結果、それが却って利益率を押し下げる弱みに転換するということもありえます。変化の激しい現代において、自社の強み・弱み・機会・脅威を単純化して把握するのは困難なことです。 このような背景から、自社の強みを活かす施策を検討するためのSWOT分析では、効果的なマーケティング戦略を生み出すには不十分で、複数の要素を掛け合わせた戦略が必要不可欠となりました。そこで新たに誕生したのが「クロスSWOT分析」です。

 

09クロスSWOT分析とは?

クロスSWOT分析とは、SWOT分析で抽出した4つの要素を掛け合わせることで、経営・マーケティング戦略を見極める分析手法です。以下の4つの掛け合わせで分析します。

  • ・強み × 機会
  • ・弱み × 機会
  • ・強み × 脅威
  • ・弱み × 脅威

クロスSWOT分析は以下の手順で行います。

  • 1.1枚の紙に十字線を入れて4つの部屋を作る。
  • 2.横軸を左から「強み」「弱み」、縦軸を上から「機会」「脅威」とする。
  • 3.各部屋に箇条書きで掛け合わせた要素を記入する。

これらの観点から分析することで、SWOT分析よりもビジネスに応用しやすい事業戦略を見出せます。

 

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11SWOT分析のまとめ

今回は、SWOT分析の概要からやり方、クロスSWOT分析について解説しました。SWOT分析は、個人の目標設定から自社の立ち位置の再認識、経営戦略の立案まで幅広い分析に活用可能です。 A4用紙1枚あれば始められる分析なので、個人・自社に課題を抱えている方は、手軽に始めてみてはいかがでしょうか。

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