公開日:2022/10/07
更新日:2022/11/16

ソフトスキルとは?具体例やハードスキルとの違いについて解説

ソフトスキルとは?具体例やハードスキルとの違いについて解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ソフトスキルは、どのような人材にも求められる能力であるといえますが、どうすれば高めることができるのでしょうか。本記事では、ソフトスキルとは、ソフトスキルの具体例、ハードスキルとの違い、ソフトスキルを高めるためのポイント、について解説していきます。

 

01ソフトスキルとは?

ソフトスキルとは、仕事をこなすうえでベースとなるスキルのことです。具体的にはコミュニケーションスキルや協調性、論理的思考力、創造性などが該当します。ソフトスキルに該当するスキルは全て明確には定まっていませんが、一般的には社会人としての基礎スキルなどが該当することが多いです。

ソフトスキルは座学のみでは身につけるのが難しく、遊びや人間関係などで自然に培っていく人が多いです。そのため、身についている人とついていない人の差が大きいと言えるでしょう。ソフトスキルが身についていないと、高い専門スキルを持つ人材であっても上手く活躍できなくなることもあります。人事部や教育担当者としては、社員のソフトスキルを育成し、個々が持つスキルを最大限発揮できるようにする必要があります。

ソフトスキルの重要性が高まっている理由

コミュニケーションスキルや協調性といったスキルは、どの時代でも重要性の高いものですが、近年は更に重要性が高まっていると言えます。近年はロボットや人工知能による業務の自働化が進んでいます。そのため、人間だからこそ出来るアイデアを創出する仕事や顧客とやり取りを行う仕事の重要性が高まっているといます。そういった業務をこなすには、ソフトスキルを高めないといけません。

また、昨今は終身雇用制度が崩壊し、転職することも一般化しています。そのため、1社に特化しすぎたスキルよりもどの会社でも共通して求められるソフトスキルの価値が固まっていることも理由として挙げられます。

 

02ソフトスキルの例

ソフトスキルと一口に言っても様々な種類があります。ここでは代表的なソフトスキルを7つ紹介します。

  • 1.コミュニケーション能力
  • 2.問題解決能力
  • 3.リーダーシップ
  • 4.タイムマネジメント
  • 5.創造性
  • 6.学習意欲
  • 7.EQ

1.コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は代表的なソフトスキルの1つと言えます。面接でもコミュニケーション能力の有無は必ずといって良いほど確認されるものです。相手の話を正確に理解するヒアリング能力や、自分の考えを正確に伝えられるプレゼン能力などは、ほとんどの仕事で求められるものです。また、対面のやり取りだけでなく、メールや電話、チャットツールでも円滑にコミュニケーションが取れる必要があります。

2.問題解決能力

問題解決能力とは、自分で課題を見つけてそれを解決する能力のことです。今行っている事業のどこに課題があるのか考えるのに、物事を道筋よく考えられる論理的思考力が必要になります。加えて、問題点を調べるために資料を読み込んだり詳しい方に質問したりするなど、情報収集力も求められるでしょう。

3.リーダーシップ

リーダーシップは、特に管理職やマネジメント職に必要とされるスキルの1つです。リーダーシップは統率力とも呼ばれ、チームや組織の目標を定め、その達成に向けてメンバーをけん引する力のことを指します。それを実現するには、目標を定め発信する力、メンバーと信頼関係を築く力、メンバーのモチベーションを上げスキルアップを実現させる力など、多方面のスキルが必要になります。

4.タイムマネジメント

与えられた時間を有効に活用するためには、タイムマネジメント能力が欠かせません。納期に間に合うように業務計画を立て、計画どおりに仕事をこなしていくことが求められます。時間がかかりそうな仕事は先に済ませたり、仕様が変更になる可能性のある仕事は後に回したり、というように柔軟に対応できることも重要でしょう。また、管理職になると自分だけでなく部下の業務の進捗も管理する必要があります。社員のタイムマネジメント力を高めることで、無駄な残業なども減らすことができ、働き方改革にも繋がると言えます。

5.創造性

創造性とは、これまでになかったアイデアを創出し、実現していくことです。創造性の高い社員は率先して新規プロジェクトに参加し、評価を高めていくことができます。社員の創造性を高めることで、イノベーションを起こすことにも繋がります。市場がレッドオーシャンになっていくとどうしても手詰まりになるため、イノベーションを起こして現状を打破することが必要になってきます。

6.学習意欲

学習意欲の高い社員は業務で必要な専門知識をいち早く身につけることが可能です。業務外でも積極的に学習することは重要です。例えば、仕事の質を向上させるためにビジネス本を読んだり、資格取得に向けて座学を行ったり、業務関連のニュースを収集しトレンドに敏感になれるようにしたり、などです。業務外で勉強することの大切さは、研修などを通じて社員に呼びかけていくことが重要でしょう。

7.EQ

EQとは心の知能指数のことです。EQが高いと他人の感情を把握したり、自分の感情を上手くコントロールしたりといったことができるようになります。EQの高い上司なら、部下のモチベーションが下がっているタイミングで的確に対処できます。また、業務で問題が発生した際もパニックにならず落ち着いて対処できるようになります。EQはIQとは違い生まれもっての才能で決まることはなく、日頃の業務を通じて育てることが可能です。

 

03ソフトスキルとハードスキルの主な違いとは

ソフトスキルと似た言葉にハードスキルがありますが、その意味は正反対となっています。ハードスキルは、特定業務をこなすのに必要な専門スキルを指します。具体的には、以下の3つがハードスキルとソフトスキルの性質として大きく異なると言えます。

  • 1.「知識」よりも「経験」が重要になる
  • 2.評価基準が曖昧になりがち
  • 3.スキルの汎用性が高い

1.「知識」よりも「経験」が重要になる

ソフトスキルは「知識」よりも「経験」が重要になります。ハードスキルは座学によって高めていくことができますが、ソフトスキルは実際に業務をこなさないと難しいです。例えば、実際にプロジェクトをまとめ上げた経験がないと、リーダーシップ力を高めるのは難しいです。部下への教育のポイントなどをいくら本を読んで学んでも、実践できるかどうかはまた別であり、座学では限界があると言えます。

2.評価基準が曖昧になりがち

ソフトスキルは評価基準が曖昧になりがちなのも特徴です。プログラミングなどのハードスキルの場合、資格の有無やペーパーテストなどで実力を図ることができます。ソフトスキルはその人が今どのレベルなのか判断することが難しいです。そのため、次は何が課題なのかも明らかにしにくいと言えます。

3.スキルの汎用性が高い

ソフトスキルはハードスキルに比べて汎用性が高いのも特徴です。ハードスキルの場合、転職して業務内容が変われば役に立たなくなってしまう場合も多くあります。また、時代の流れによって使い物になってしまうスキルもあるでしょう。ソフトスキルはいつの時代もどんな場所でも役立つため、転職してからも活かすことができます。

 

04社員のソフトスキルを育成する方法

社員のソフトスキルを育成し、高めていくためには、下記の3つが挙げられます。

  • 1.社員のソフトスキルを可視化する
  • 2.外部研修を積極的に活用していく
  • 3.360度評価を導入する

1.社員のソフトスキルを可視化する

まず、社員の現状のソフトスキルを可視化する必要があります。1on1ミーティングを導入するなどして社員とじっくり話し合い、自信を持ってアピールできるソフトスキルは何か、今後は何が課題だと感じているのかを明らかにしましょう。また、上司は社員一人ひとりの働きぶりを良く観察し、スキルレベルを判断することが大切です。

2.外部研修を積極的に活用していく

ソフトスキルを高めるためにも外部研修を積極的に活用していくことをおすすめします。コミュニケーション研修やマネジメント研修などといった研修では、コミュニケーションやリーダーシップなど重要なソフトスキルについて基礎理論や実践方法を学ぶことができます。また、社員を積極的に研修に参加させるためにも、ソフトスキルの重要性を周知しておき、研修のメリットを伝えることも大切です。

3.360度評価を導入する

社員のソフトスキルを判断する手段の1つに360度評価があります。360度評価とは1人の社員に対して、上司だけでなく様々な関係者が評価を下すことです。例えば、同じ部署のメンバーや先輩・後輩にも評価シートを記入してもらいます。複数の関係者が評価を行うため、上司1人の評価よりも客観性が高くなるメリットがあります。また、360度評価を受ける側は、周囲からどう思われているかを認識できます。

 

05ソフトスキルを向上させるSchooのオンライン研修

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Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、8,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、ソフトスキルに関する授業を紹介いたします。

本当に必要なビジネススキルとは

リクルートの住宅領域の新規事業であるスーモカウンター推進室室長時代に同事業を6年間で売上30倍、店舗数12倍、従業員数を5倍にした立役者として活躍され、現在は株式会社中尾マネジメント研究所 代表取締役社長の中尾隆一郎さんに、著書『最高の成果を生み出すビジネススキル・プリンシプル』(フォレスト出版)をもとにお話いただき、受講生のみなさんと一緒にどう活用していけるのか考え・自分の力にできるよう習得できることを目指す1時間です。

 
  • 中尾マネジメント研究所 代表取締役社長

    中尾マネジメント研究所 代表取締役社長 兼 LIFULL取締役、旅工房 取締役、博報堂フェロー、東京電力フロンティアパートナーズ 投資委員、LiNKX監査役。2019年中尾マネジメント研究所を、自律してマネジメントできる経営リーダを育成するために設立。仕事をするスタンスとして、世の中に役立つ会社の世の中に役立つテーマである事。そして当社が役立てる内容、形で、『気持ちの良い方々と一緒』にプロジェクトを進められる事を大事にしています。リクルートグループ29年間でIT会社社長、住宅領域での事業開発担当執行役員などを通じて事業執行、事業開発、管理会計、マーケティング、人材採用、組織創り、KPIなどのスキルを習得。著書として『最高の結果を出すKPIマネジメント』12刷。『「数字で考える」は武器になる』6刷など13冊。最新刊として『世界一シンプルな問題解決』を2022年2月19日発売。

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みなさんは「ムーンショット」や「10×」という言葉を聞いたことがありますか? 飛躍的な技術や発想で"月まで打ち上げる"かのようなイノベーションを起こす思考であり、働く態度とも言えるこの概念は、古くはスタートアップ界隈で、今では大企業でもよく耳にするようになりました。このムーンショット的な思考は、選ばれし経営者やイノベーターだけでなく、今後だれもが理解すべきものとなる時代に備え、どのようにムーンショットを体現すべきか、その学び方について学びましょう。

 
  • 株式会社Moonshot 代表取締役 CEO

    これまでのBtoC、BtoB、大企業、スタートアップ、女性向け、男性向け、サービス、メーカーなど、あらゆる企業のコンサル、アドバイザーの経験を活かし企業の10倍成長を支援するアドバイザー業として2018/7/1にムーンショットを創業。(Twitter:@xxkenai )

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06まとめ

ソフトスキルはハードスキルと違い、客観的に評価するのが難しいのが特徴です。そこで360度評価を導入するなどして、評価の納得感を高めることが大切です。評価の納得感が高まれば、社員も率先してソフトスキルを磨こうと考えるようになるでしょう。

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