公開日:2021/04/28
更新日:2023/03/19

オンライン育成とは?成功させるための課題整理とポイントを解説

オンライン育成とは?成功させるための課題整理とポイントを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

コロナの影響でリモートワークが主流化している今、人材育成の方法にも変化が出ています。多くの企業がオンライン育成を開始しており、その重要性や活用方法についての議論も活発化しています。そこで今回は、オンライン育成に関する課題の整理やポイントについて解説していきます。是非、今後のオンライン育成の参考にしてください。

 

01人材育成の方法が年々変化している

人材育成方法が大きく変化している現在。その影響はとても大きなものです。では、何故、人材育成方法の変化は起きているのでしょうか。最初に、その背景についてご紹介していきましょう。背景を理解しておくことで、オンライン育成の重要性をより深く理解することが可能になります。

オンラインでの人材育成が主流となる背景

人材育成方法の変化は、現在起きているコロナが大きな影響となっていることは事実です。数年前から、移動時間、コストの削減を目的としてインライン人材育成が活発化していましたが、昨年から起きているコロナの影響は大きな追い風となっています。多くの研修機関が集合型の研修を中止したことで、企業側の人材育成についても混乱がおきました。企業側はどんな状況においても、人材育成をしなければなりません。そうした際に、研修機関が展開を開始したオンライン研修を利用する必要性を感じトライすることが必須となってきたのです。現在では、研修機関の多くがオンライン研修サービスを開始し企業へのアプローチを展開しています。

格段に増えるオンライン人材育成導入率

こうした背景もあり企業におけるオンライン人材育成導入率は格段に増えています。HR総研が発表している「人材育成「新入社員研修」に関するアンケート調査 結果報告(2020年)」では、昨年と比較してオンライン研修の導入率は2倍になっていることが分かります。こうした数値から判断しても、企業側ではどんな状況においても人材育成を実施する必要性を感じていることや、その方法にオンラインを活用していることが分かります。

▶︎参考:HR総研:「人材育成「新入社員研修」に関するアンケート調査 結果報告(2020年

 

02オンライン育成と集合研修を違い

時代が変わりオンライン育成の必要性が分かっていても従来の集合型研修との相違点については不明瞭な点もあります。ここでは、オンライン育成と集合研修の違いについて整理していくことにしましょう。特徴を理解しておくことで、実際に導入する際の留意点も整理可能になってきます。

オンライン育成の特徴

オンライン育成の特徴は「どこにいても受講可能」という点が最大です。インターネット回線を利用することで、職場でも自宅からも受講可能です。また、時間帯も自由なコンテンツも多く仕事が終わってから、仕事中などの幅があり受講する側にとっての利便性は高いといえます。しかし、集合型研修と比較して受講する側の「意思」が必要です。受講中の中断も可能なオンラインでの講義は、何かをしながら、電話がなったからと中断しがちです。その為、一か所に集まり集中的に受講できる集合研修と比較して何倍もの意思が必要になります。同時に、人事部門では設定されている期間中に受講が完了しているのか。理解度はどの程度かの管理もできるサービスを展開している研修会社の利用が必須となります。

集合研修の特徴

集合研修の特徴は文字通り「集合して研修を受ける」という点です。各地から一か所に集まり意見交換をしながら研修を受けることが可能となり、参加者間でのコミュニケーションが取れる点は利点です。参加者同士が違う企業に勤務している場合には、新たな人脈作りも可能となりその後の業務に活かすことも可能です。また、理解度の測定も講師側でしやすく不明瞭な点を残さない工夫も可能です。しかし、会社に言われたから参加したなどの低いモチベーションで参加する人がいた場合には全体の意見交換が進まない可能性もあります。オンライン育成の場合も同じですが、受講する側のモチベーションを如何に高く参加させるかは人事部門の大きな課題となります。

オンライン育成と集合研修の使い分け方

特徴の異なるオンライン育成と集合研修は、可能であれば使い分けや複合型で実施することが良いでしょう。基礎となる部分はオンライン育成をし、ディスカッションを通して理解度が促進される部分は集合型を利用するなどの方法です。既にご紹介している通りコロナの影響を受け、集合研修を見送る場合も多々あります。その場合には、リアルタイム配信のオンライン育成プログラムや参加者での意見交換が可能なプログラムを利用します。こうすることで、オンライン配信の内容を聞き漏らすことなく受講する環境を構築することが可能になります。

 

03オンライン育成を成功させるポイント

オンライン育成を成功させるには、いくつかのポイントがあります。ここでは、そのポイントをご紹介していきましょう。今回ご紹介する内容は、ここだけは留意しておいて頂きたい3つの観点です。この3つについては、あらかじめよく検討しておくことが必要です。

目的に応じた環境の構築ポイント

最初に押さえておきたいのは、受講する環境です。「静かであること」「業務環境とは離れて受講できること」「インターネット回線が安定している」などのポイントにそって環境を準備します。受講生が集中して受講できる環境であり、かつ、オンラインでの受講が遮られない環境が必要です。参加者が声を出して発表をする形式などがある場合には、マイクやカメラなどの設備も予め用意しておく必要があります。多くの場合、勤務時間中に受講することが多いオンライン講座については業務での中断がないように配慮をしておくことが大切です。せっかくの受講が中断され理解度が下がることは避けるべきです。

理解度を図る工夫ポイント

成功させるポイントの中には「理解度を図る」という点もあります。オンラインの場合では、講師から反応を見て理解度を測ることが難しいため、企業側での理解度把握も容易ではありません。多くのオンライン講義では講義のあとに理解度テストを準備しています。 このテストの結果により理解度を測ることと同時に、受講レポートなどの提出を促し企業側での理解度測定を測る仕組みやルールを設けることも必要です。

OJTとOFF JTの組み合わせポイント

どんなに講義を真面目に受講していても、実際の業務に利用できないと意味がありません。そこで必要となるのが、OJTとOFF JTの組み合わせです。業務の中で活かすためには、学んだことが実際の業務のどこに役立っているかを理解する必要があります。実際には、講義のどの部分がこの業務のどこにあたるかという事を都度説明することは難解です。その場合には、指導する側も同じ講座を視聴しておき、業務のどの部分に受講内容が当たるかを想定できる様にする必要があります。育成担当者にとっては、負荷の大きなことです。その為、全てを100%視聴するということではなく講座の概要についてはおさえておき、講座の内容をどう活かせそうかをヒヤリングしながら進める方法を取ることで問題ありません。如何に学んだことをアプトプットしていていくかという点に着目しておくことが大切なのです。

 

04オンライン育成を行う上での課題の整理

オンライン育成を成功させるポイントを踏まえ、課題の整理を行っていきましょう。いくつかの課題がありますが、多くの企業が持つ主な課題の2つをご紹介しておきます。この課題については、受講を開始する前によく検討をして対策を取るべき内容です。こうした準備をしておくことで、オンライン育成をスムーズに展開していくことができます。

理解度判定方法について

ポイントでもご紹介しましたが理解度の測定方法については多くの企業が課題として捉えています。確かに、確認テストは準備されている講座が多く存在しますが、講義中のリアクションについては不明瞭な場合が多く、受講中に疑問を持っているかをキャッチアップしにくいという課題があります。こうした場合には、休憩のタイミングで声を掛けるなどの配慮を行い、分からないまま講義が進んでいない様にしていく工夫をしておきましょう。また、講義のあとにも質問を受け付けてくる研修機関を選び、受講生の疑問を解消できる環境を整えることも必要です。

集中力の維持について

オンライン講義の課題として「集中力の維持」もテーマになることが多い課題です。長時間、複数日を掛けて講義が進んでいくことも多いオンライン講座は受講生の集中力を維持させなければなりません。集中力の維持が可能な時間は、人それぞれです。その為、人事部門としては、「定期的な休憩時間を設けているか」「聞くだけの講義となっていないか」等を予め確認しておくことが必要です。これらは、予め内容を確認できる項目です。適切な休憩時間の配置、講義とワークの組み合わせがあるかなどを確認し講義自体が受講生にとってメリハリのあるコンテンツとなっているかを確認しておきましょう。同時に、受講生の体調についても予め留意し睡眠不足や体調不良による無理な受講がないかを把握しておくことも大切です。

 

05オンライン育成の導入事例

現在では、多くの企業でオンライン育成を導入しています。その中で、現在、多くの企業が利用している「Schoo」を導入している事例をご紹介しましょう。Schooを利用している企業は、公式HPでも多数紹介されていますので、自社の事業と似ている企業を参考にして頂くことも可能です。

KDDI

通信事業を展開するKDDIでは「自発学習の仕組みづくりや顧客先の情報収集に活用」をテーマにオンライン育成を導入しています。法人・個人ともに多くのクライアントを抱えるKDDIでは通り一片の内容では不十分です。また、同時に自発的に学び続ける工夫が必要であるとし、オンライン育成を導入しています。実際には、各個々人に受けるべきコンテンツの選定と自由に受けられるコンテンツを準備し自発学習の仕組み作りをしています。また、受講状況が把握できる仕組みを活用し各人へのフィードバックを測ることでより自発学習を促す仕組み作りを行っています。

【事例紹介】KDDI株式会社 | 自発学習の仕組みづくりや顧客先の情報収集に活用

SUNTORY

大手企業として有名なSUNTORYでも「Schoo」を利用しています。社員の危機意識の不足を課題として捉え、推奨事業の選定から社内限定生放送などの展開を実施し利用率を向上させる工夫を行っています。また、受講時間の後にディスカッション時間を設けることで反復学習の環境を構築。様々な環境で業務を行っている従業員が受講しやすい環境を構築するなどし、理解度の定着や受講促進を図っています。

【事例紹介】サントリーホールディングス株式会社 | 録画と生放送授業の掛け合わせで学びの機会を拡大
 

06オンライン育成をするなら「Schoo」を利用しよう

Schooビジネスプランでは、オンライン研修に使える、8,000本を超える数の幅広いジャンルの授業をご用意しており、様々なスキルやノウハウを、オンラインで学ぶことができます。授業の講師には、各業界で働くトップランナーの方々をお迎えしています。それぞれの講師自らが経験したことに基づいて授業を行うため、分かりやすく、かつ実践で活かすことができるスキルやノウハウを学ぶことができます。さらに、生放送の授業限定ですが、受講者から講師にチャットで質問することもできるため、受け身型の学習にならないという点も、Schooのオンライン学習の特徴です。

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階層別研修

上記したように、Schooビジネスプランでは8,000本以上の授業を用意しているため、内定者研修から管理職研修までを幅広くカバーすることができます。これまで手間のかかっていた研修設計も、Schooビジネスプランであればカリキュラムと対象者を選択するだけで完了することができ、研修担当者の工数を大きく削減することもできます。

階層別研修におすすめの研修パッケージ

階層別研修では、新入社員には基礎的なマナーやスキルを学んでもらい、中堅社員や管理職には部下の育成やマネジメントなどについて学んでもらうことが一般的です。ここでは、新入社員から管理職までの研修におすすめの研修パッケージを紹介します。

職種別研修

職種によって求められるスキルは様々ですが、Schooの研修パッケージを活用して職種別研修を行うことができます。Schooでは、営業職からデザイナー・エンジニアまで、幅広い職種に対応した授業を用意しているため、多様な職種に対応した研修を行うことができます。

職種別研修におすすめの研修パッケージ

全職種に共通するスキルもありますが、職種によって求められるスキルは様々です。ここでは、それぞれの職種に必要なスキルを体系化した研修パッケージをご紹介します。

テーマ別研修

社員それぞれの課題や改善点によって必要になってくるスキルは違います。Schooではビジネスマナーからチームビルディングまで、様々な種類の研修に対応できる研修パッケージを用意しています。

テーマ別研修におすすめの研修パッケージ

Schooのテーマ別研修では営業スキルやプログラミングスキルなど、幅広い分野のパッケージをご用意しており、それぞれの会社、社員のニーズに合った研修を行えるようになっています。ここではその一部をご紹介します。

管理画面で受講者の学習状況を可視化できる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方1

まず、Schooビジネスプランの管理画面を開き、「研修を作成するという」ページで作成した研修の研修期間を設定します。ここで期間を設定するだけで自動的に受講者の研修アカウントにも研修期間が設定されるため、簡単にスケジュールを組むことができます。

管理画面の使い方2

この、管理者側の管理ツールでは受講者がスケジュール通りに研修を受けているかを確認することができます。もし決められた研修をスケジュール通りに行っていない受講者がいれば注意したり、話を聞くことができるなど、受講者がしっかりスケジュールを守っているかを確認することができます。

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など


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07まとめ

今回の内容は如何だったでしょうか。コロナという予測できなかった環境の変化により人材育成方法も大きく変化しています。しかし、企業において人材育成は無視できない経営課題です。こうした時期だからこそ、企業の根幹となる人材育成方法をオンライン育成にチェンジさせては如何でしょうか。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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