オンライン研修のアイスブレイク33選|メリットや注意点も紹介
近年リモートワークの普及でオンライン研修が増えています。本記事では33種類のアイスブレイクを紹介し、メリットや注意点を解説しながら研修効果を高める方法を伝えます。
01オンライン研修でアイスブレイクを行うメリット
オンライン研修でアイスブレイクを行うメリットは、以下の通りです。
- ・参加者の緊張がほぐれる
- ・参加者の一体感を高める
- ・リフレッシュできる
オンライン研修は対面に比べて、受講者が孤立感を覚えやすく集中力が続きにくい傾向があります。参加者同士の雰囲気も硬くなりがちで、講師が一方的に話すだけでは理解度や満足度が下がることもあります。適度にアイスブレイクを取り入れることで緊張をほぐし、学習意欲を高め、参加者の集中を維持することが可能になります。
参加者の緊張がほぐれる
研修冒頭は雰囲気が硬く、発言がしづらい状況になりやすいものです。特にオンラインでは表情や空気感が伝わりにくく、緊張が強く出やすい傾向があります。自己紹介や軽い質問を取り入れたアイスブレイクを行えば、自然な会話のきっかけが生まれ、場の空気を柔らかくすることができます。
参加者の一体感を高める
1つの課題に一緒に取り組むゲーム形式のアイスブレイクは、短時間でも共有体験を作りやすい方法です。参加者が同じ目標に向かうことで一体感が生まれ、以降のグループワークや意見交換が円滑に進みます。ブレイクアウトルームを活用する前に導入すると、その後の議論が活発になりやすく効果的です。
リフレッシュできる
長時間画面を見続けるオンライン研修では、受講者の集中力や体力が消耗しやすくなります。説明が続いた後や休憩明けに「体を動かす系」や「笑いを誘う系」のアイスブレイクを行えば、気分転換につながり再び研修に集中しやすくなります。対面以上に意識的に取り入れることで学習効果の維持が期待できます。
02オンライン研修でアイスブレイクを行う際の注意点
オンライン研修でアイスブレイクを取り入れる際は、以下に注意するといいでしょう。
- ・目的を明確にする
- ・全員が参加できるものを選ぶ
- ・複数のアイスブレイクを用意しておく
オンライン研修でアイスブレイクを取り入れる際は、場を盛り上げることだけを目的にしてはいけません。参加者全員が安心して参加できることや、研修全体の流れを妨げないことが重要です。環境や状況によっては予定通りに進行できない場合もあるため、あらかじめ複数の工夫を用意しておくと安心です。
目的を明確にする
アイスブレイクを行う目的を明確にすることが大切です。例えば「場を和ませる」「気分をリフレッシュさせる」など、狙いを意識して内容や時間を調整します。目的を曖昧にすると進行が滞ったり、アイスブレイクが主役になってしまう恐れがあります。研修の流れを支える位置づけで実施することを心がけましょう。
全員が参加できるものを選ぶ
一部の参加者が参加できない内容では、アイスブレイクの効果が薄れてしまいます。年齢や立場、受講環境を踏まえて誰もが無理なく取り組める内容を選ぶことが重要です。例えば在宅環境で大きな声を出せない受講者がいれば、声を出すアクティビティは避ける必要があります。全員が参加できることを前提に設計しましょう。
複数のアイスブレイクを用意しておく
回線状況や参加者の事情で予定していたアイスブレイクが実施できないケースもあります。そのため目的別に複数のネタを準備しておき、状況に応じて切り替えられるようにしましょう。臨機応変に対応できる講師やファシリテーターは参加者から信頼されやすく、研修全体の効果も高まります。
04オンライン研修のアイスブレイク33選
オンライン研修で効果的にアイスブレイクを取り入れるためには、参加者の状況や目的に応じた工夫が必要です。本章では自己紹介、会話・ディスカッション、ゲーム、体を動かす形式まで33種類を紹介します。場を和ませ、集中を高め、一体感を作るために活用できる実践的な方法です。
自己紹介のアイスブレイク8選
自己紹介を工夫することで、参加者同士の距離を縮めることができます。ここでは簡単に取り入れられる8つの方法を紹介します。
「実は…」自己紹介
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人1分程度 |
遊び方 |
- 1. 「実は私〜なんです」と発表する
- 2. 普段話さない意外な一面を共有する
- 3. 全員が順番に行う
|
他己紹介
人数 | 2人1組 |
所要時間 | 1人2分程度 |
遊び方 |
- 1. ペアでインタビューする
- 2. 相手の情報をまとめる
- 3. 全体に向けて紹介する
|
サイコロ自己紹介
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人1〜2分 |
遊び方 |
- 1. サイコロを振る(アプリ可)
- 2. 出た目の質問に答える
- 3. 全員が順番に実施する
|
積木自己紹介
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人1〜2分 |
遊び方 |
- 1. 手元の物を選ぶ
- 2. その物に関連付けて自己紹介する
- 3. ユーモアを交え共有する
|
妄想自己紹介
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人2分程度 |
遊び方 |
- 1. 「もし〜だったら」と仮定して自己紹介する
- 2. 想像力を使いユーモアを交える
- 3. 全員が順番に発表する
|
漢字1文字で自己紹介
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人1分程度 |
遊び方 |
- 1. 自分を表す漢字1文字を考える
- 2. 選んだ理由を説明する
- 3. 順番に共有する
|
しりとり自己紹介
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人1分程度 |
遊び方 |
- 1. 前の人の言葉でしりとりをつなぐ
- 2. その言葉を取り入れて自己紹介する
- 3. 全員が発表するまで続ける
|
ネガポジ自己紹介
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人1分程度 |
遊び方 |
- 1. 自分の短所を紹介する
- 2. それをポジティブに言い換える
- 3. 自己開示とユーモアを共有する
|
会話・ディスカッションのアイスブレイク6選
会話やディスカッションを通じて、参加者の発言を促し雰囲気を柔らかくする方法です。互いの考えを知り合うことで、チームの一体感を高める効果があります。
グッドアンドニュース
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人1〜2分 |
遊び方 |
- 1. 最近の良かった出来事を話す
- 2. ニュースや身近な話題をシェアする
- 3. 順番に発表して全員で共有する
|
ポジティブフィードバック
人数 | 2人以上 |
所要時間 | 1人1分程度 |
遊び方 |
- 1. 隣の人やペア相手にポジティブな言葉をかける
- 2. 受けた側が感想を述べる
- 3. 全員が順番に行い、雰囲気を温める
|
休日の過ごし方
人数 | 制限なし |
所要時間 | 1人1分程度 |
遊び方 |
- 1. 最近の休日の過ごし方を紹介する
- 2. 趣味や楽しみを共有する
- 3. 共通点を見つけ、会話を広げる
|
ヒーローインタビュー
人数 | 2人1組 |
所要時間 | 1人2分程度 |
遊び方 |
- 1. 一方が記者、もう一方がヒーロー役になる
- 2. 記者が質問を投げかけ、ヒーロー役が答える
- 3. 役割を交代して繰り返す
|
無人島に持っていくなら
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で5〜10分 |
遊び方 |
- 1. 無人島に1つだけ持っていくものを考える
- 2. 選んだ理由を発表する
- 3. 他の人との違いや共通点を楽しむ
|
バーチャル背景トーク
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で5〜10分 |
遊び方 |
- 1. 各自がバーチャル背景を設定する
- 2. 背景にまつわるエピソードを話す
- 3. 全員で順番に共有して楽しむ
|
ゲームのアイスブレイク15選
ゲーム形式のアイスブレイクは、楽しみながら参加者の緊張を解きほぐし、チームワークを醸成する効果があります。短時間で盛り上がりやすく、オンラインでも実施しやすい15種類を紹介します。
私は誰でしょうゲーム
人数 | 4人以上 |
所要時間 | 全体で10分程度 |
遊び方 |
- 1. 各自が有名人やキャラクターを想定する
- 2. 質問を繰り返して正体を当てる
- 3. 当たったら役割を交代する
|
共通点探しゲーム
人数 | 3人以上 |
所要時間 | 全体で5〜10分 |
遊び方 |
- 1. 小グループに分かれる
- 2. 自分たちの共通点を探す
- 3. 最後に発表して盛り上がる
|
ウソ・ホントゲーム
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で5〜10分 |
遊び方 |
- 1. 各自が自分に関する2つの真実と1つの嘘を発表する
- 2. 他の参加者がどれが嘘かを当てる
- 3. 順番に繰り返していく
|
英語禁止ゲーム
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で10分程度 |
遊び方 |
- 1. 会話中に特定の英単語を禁止する
- 2. 使ってしまった人はポイント減点
- 3. 最後に最もミスが少なかった人が勝ち
|
口パクでしりとり
人数 | 3人以上 |
所要時間 | 全体で5〜10分 |
遊び方 |
- 1. 口パクで単語を伝える
- 2. 相手はその言葉を推測する
- 3. しりとり形式でつなげていく
|
山手線ゲーム
人数 | 3人以上 |
所要時間 | 全体で5分程度 |
遊び方 |
- 1. テーマを決める(例:果物の名前)
- 2. 順番に答えていく
- 3. 言えなかった人が負け
|
絵しりとり
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で10分程度 |
遊び方 |
- 1. 言葉を絵にして描く
- 2. 次の人がその絵を見て別の絵を描く
- 3. 最後に元の言葉と比べて楽しむ
|
コンセンサスゲーム
人数 | 4人以上 |
所要時間 | 全体で15分程度 |
遊び方 |
- 1. 与えられた課題についてグループで意見交換する
- 2. 最終的に1つの結論を出す
- 3. 発表して他のグループと比較する
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条件プレゼン
人数 | 10〜20人 |
所要時間 | 30分 |
遊び方 |
- 1. チームに分かれる
- 2. 決められたキーワードを使ってプレゼンを考える
- 3. 各チームが発表する
- 4. 投票で最も面白いチームを決める
|
似顔絵当てゲーム
人数 | 3人以上 |
所要時間 | 全体で10分程度 |
遊び方 |
- 1. 誰かの似顔絵を描く
- 2. その絵を見て誰かを当てる
- 3. 全員で楽しむ
|
十人十色
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で10分程度 |
遊び方 |
- 1. 共通の質問を投げかける
- 2. 各自が自由に答える
- 3. 多様な意見を共有する
|
NASAゲーム
人数 | 4人以上 |
所要時間 | 全体で15〜20分 |
遊び方 |
- 1. 無人の月面で生き残るためのアイテムを選ぶ
- 2. 個人で選び、その後グループで議論する
- 3. NASA公式の答えと比較する
|
地図作成ゲーム
人数 | 4人以上 |
所要時間 | 全体で15分程度 |
遊び方 |
- 1. 架空の島や町の地図を描く
- 2. 各自のアイデアを持ち寄り完成させる
- 3. 最後に発表して楽しむ
|
3択クイズ
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で5〜10分 |
遊び方 |
- 1. ファシリテーターが3択問題を出す
- 2. 参加者が回答する
- 3. 正解を発表して盛り上がる
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定番当てゲーム
人数 | 3人以上 |
所要時間 | 全体で10分程度 |
遊び方 |
- 1. テーマに沿った定番を答える(例:人気映画、流行曲)
- 2. みんなで意見を出し合う
- 3. 共感や発見を楽しむ
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体を動かすアイスブレイク4選
オンライン研修では長時間座ったまま画面を見続けるため、身体的な疲労が溜まりやすい傾向があります。軽い運動やジェスチャーを取り入れたアイスブレイクは、リフレッシュや集中力の回復に効果的です。
ストレッチ
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で3〜5分 |
遊び方 |
- 1. ファシリテーターが簡単なストレッチを指示する
- 2. 首・肩・腕などを中心にほぐす
- 3. 全員で一緒に体を動かす
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旗あげゲーム
人数 | 3人以上 |
所要時間 | 全体で5分程度 |
遊び方 |
- 1. 両手に赤と白の紙(旗の代わり)を持つ
- 2. ファシリテーターの指示で旗を上げ下げする
- 3. 間違った人は脱落し、最後まで残った人が勝ち
|
ジェスチャーゲーム
人数 | 3人以上 |
所要時間 | 全体で10分程度 |
遊び方 |
- 1. 出題者がお題をジェスチャーで表現する
- 2. 他の参加者が答えを当てる
- 3. 役割を交代して繰り返す
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お家探索ゲーム
人数 | 制限なし |
所要時間 | 全体で5〜7分 |
遊び方 |
- 1. ファシリテーターがお題を出す(例:赤い物を持ってくる)
- 2. 参加者は自宅内で該当する物を探す
- 3. カメラに映して全員で共有する
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06まとめ
本記事では、オンライン研修で活用できるアイスブレイクのメリットや注意点、具体的な33の実践例を紹介しました。オンライン研修は対面に比べて緊張感や孤立感が強まりやすく、集中力の維持も難しい傾向があります。そのため、状況に応じたアイスブレイクを計画的に取り入れることが重要です。参加者の緊張を解き、会話を活発化させ、集中力を保つ工夫が研修効果を高めます。ぜひ自社の研修に合わせて取り入れ、学びの質向上につなげてください。
この記事を書いた人
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。