更新日:2025/01/21

OJT計画書とは|書き方やテンプレート・記入例を紹介

OJT計画書とは|書き方やテンプレート・記入例を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

OJTを実施するのは、その場、その場での対応では期待する結果をうみだすことは困難です。今回は、OJTを成功させるための計画書の作成方法とポイントについて解説していきましょう。

 

01OJT計画書とは

OJT計画書は、職場での実務指導(OJT)の目標や内容を明確化し、担当者と新人の間で共有するためのツールです。この計画書では、新人が習得すべきスキルや知識を具体的に記載し、それを達成するための指導方法や進捗管理の手法が整理されています。これにより、「何を」「どのように」「いつまでに」学ぶべきかが明確になり、指導者と新人が共通のゴールを目指して効率的に進められるようになります。

 

02OJT計画書が必要な理由

OJT計画書が必要な理由として以下が挙げられます。

  • ・目標達成への道筋が明確になる
  • ・指導漏れを防げる
  • ・進捗状況の把握が容易になる

OJT計画書によって育成計画を明確にすることができる上、指導漏れの防止や進捗状況の把握に繋がります。また、新人とOJT双方が共有することで認識の相違なく進めることができます。

目標達成への道筋が明確になる

OJT計画書を作成することで、新人が達成すべき目標やそのための具体的なステップが明確になります。計画書には、必要なスキルや知識、習得の期限が記載されており、担当者と新人が共有することで、両者が同じ目標に向かって効率的に取り組むことができます。この明確さが、新人の学習意欲を高めるだけでなく、OJT全体の成果をより確実なものにします。

指導漏れを防げる

OJT計画書は、教えるべき内容を体系的に整理し、指導内容を漏れなく網羅するのに役立ちます。計画書があることで、どのスキルや業務をいつ教えるべきかを担当者が把握できるため、重要な知識や手順が新人に伝わらないリスクを減らせます。また、担当者が交代する場合でも計画書があれば指導の継続性が保たれます。

進捗状況の把握が容易になる

計画書では新人が学んだ内容や達成状況を記録することができます。記録することで、進捗状況が可視化され、どこまで習得が進んでいるのかを簡単に確認することが可能です。これにより、必要に応じて指導のペースを調整したり、追加指導を行ったりすることが可能になり、OJTの効果を最大限に高められます。

 

03OJT計画書に記載する内容

OJT計画書に記載する内容は以下です。

  • ・OJT担当者
  • ・新人の情報(名前や所属など)
  • ・OJTの目標(研修終了後、新人のあるべき姿)
  • ・新人に習得してほしい知識、スキルの具体例
  • ・OJTで取り扱う業務の内容
  • ・OJTの評価(新人の自己評価、OJT担当者の評価)

OJT計画書には、新人の育成を効率的に進めるための要素を詳細に記載します。まず、OJT担当者と新人の基本情報(名前や所属部署など)を明記し、担当者と対象者を明確化します。

次に、OJTの目標として記載するのが研修終了後に新人が到達すべき姿です。これは具体的に設定しましょう。また、新人に習得してほしい知識やスキルを具体例とともに記載し、必要な内容を整理することが必要です。

さらに、OJTで取り扱う業務の内容を明確化し、実務との関連性を高めます。最後に、研修の進捗や結果を確認するための評価項目(新人の自己評価や担当者の評価)を記載し、目標達成度を可視化する仕組みを設けると良いでしょう。

 

04OJT計画書のテンプレートと記入例

“OJT計画書のテンプレート”

本章では、OJT計画書のテンプレートとその記入例を紹介します。PDFにてテンプレートをご用意していますので以下よりダウンロードの上、ぜひ活用してください。

OJT計画書のテンプレートをダウンロードする

OJT計画書の記入例

項目 内容
OJT指導対象者 Aさん
・新入社員、営業部所属
OJT担当者 B
営業部所属
育成目標 ・ビジネスマナーを習得できている
・電話応対ができている
・電話営業でアポイント獲得
育成計画 ・商談同席、名刺交換のロールプレイング
・電話対応のロールプレイング
目標 ・電話応対1日5件
・商談同席5回/月
・架電数5回/日
任せる業務 ・電話の応対
・電話営業
習得するスキル ・基本的なビジネスマナー
・説明力
注意点 ・ロールプレイングの合格基準を明確化する
・商談同席後のフィードバックを行う
・定期的な1on1でフォローする
フォロー方法 ・悩んでいることやわからないことのすり合わせを行う
・メンタル面のケアを実施
 

05OJT計画書の作成ポイント

OJT計画書に記載する内容は以下の通りです。

  • 1:定量的な目標を掲げる
  • 2:習得すべき知識やスキルを可視化する
  • 3:マイルストーンを設定する
  • 4:育成方法を記載する

OJT計画書は、新人とOJT担当者で共有するものなので、双方にとって確認しやすいものにすると効果的な育成に繋がります。目標の定量化や習得するべきスキルの可視化など進捗や評価が行いやすいよう工夫しましょう。

1: 定量的な目標を掲げる

OJT計画書において定量的な目標を掲げることは、達成基準を明確にし、新人と指導担当者双方の行動指針を示すために重要です。

SMARTの法則(Specific:具体的、Measurable:測定可能、Achievable:達成可能、Relevant:関連性がある、Time-bound:期限が明確)を活用することで、実現可能な目標を設定できます。例えば、「3か月以内に特定の業務フローを独力で完遂できるようになる」など、具体性と測定可能性を備えた目標を設定することで、効果的な進捗管理と評価が可能になります。

2: 習得すべき知識やスキルを可視化する

新人が習得すべき知識やスキルをリスト化し、明確に示します。例として、「業務フローの理解」「特定のツール操作」「クライアント対応力の向上」などを記載し、各項目の進捗状況を定期的に確認します。これにより、新人が必要なスキルを把握しやすくなり、指導担当者も効率的な指導が可能になります。

3: マイルストーンを設定する

OJT計画書を作成する際には、マイルストーンを設定することが重要です。たとえば、最初の1か月で基礎的な業務を習得し、3か月で実務を一部担当できるようになるなど、段階的な目標を設けることで、新人と指導者が進捗状況を共有しやすくなります。これにより、効率的なOJTの実施が可能になります。

4: 育成方法を記載する

新人のスキルや知識を効果的に習得させるため、育成方法を明確に記載します。ロールプレイング、座学、現場同行、ケーススタディなど、スキル習得に最適な手法を選択し、それぞれの目的と実施方法を具体的に説明します。こうすることで、指導内容が体系的となり、学習効果を高めることができます。

 

06OJT計画書にはブラッシュアップが必要

1度作成したOJT計画書については、定期的な見直しが必要です。OJTを行っている最中にトラブルがある場合には、その都度となりますが基本的にはOJT期間が終了した段階で関係者による見直しを実施していきます。繰り返しブラッシュアップすることで、自社にあったOJT計画書を作り上げることができます。

観点1|記載項目について

見直しの観点の1つが記載項目に関してです。記載している項目に過不足がないかどうかの観点でブラッシュアップしていき不十分な場合には追加を行います。逆に、記載レベルが細かすぎた場合などについても見直しが必要です。これを繰り返すことで、記載項目の整理が可能になります。

観点2|指導方法について

同じ項目で再びOJTを行う場合などには、行ったOJTで課題だと感じたことを追記しておきます。OJTで上手く行ったことやそうでないことに関しての備忘録を記載しておくことで、次にOJTを行う際の指導方法を整理することが可能になります。

観点3|評価方法について

評価方法についても他の項目と同じ様に、ブラッシュアップを行いたい項目です。確認テストの内容や処理件数などの設定が妥当であったかどうかや、結果として不十分ではなかったかなどを協議しブラッシュアップしていきます。評価方法が厳しすぎた場合も想定されます。その場合には、どこまで緩和できるかについても見直しをしておきましょう。


 

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08まとめ

OJTを行う際には、OJT計画書の作成が必要であることをご理解いただけたのではないでしょうか。OJTを成功させるためには、その準備として作成するOJT計画書が重要な役割を担います。OJTを成功させるためにも、是非、OJT計画書を作成して頂き人材育成に役立ててください。

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