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アサーティブコミュニケーションとは? 人間関係を円滑にする伝え方を紹介

公開日:2021/06/30
更新日:2021/09/08
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アサーティブコミュニケーションとは? 人間関係を円滑にする伝え方を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

アサーティブコミュニケーションとは相手の気持ちを尊重しつつ、適切に自己主張するコミュニケーションの手法です。上手に活用することで円滑な人間関係を築くことに役立ちます。当記事ではアサーティブコミュニケーションを用い、相手を不快にさせず自分もストレスを溜めない、快適なコミュニケーションについて解説します。

 

アサーティブコミュニケーションとは

アサーティブ(assertive)には「自己主張する」という意味があります。自己主張といっても一方的に自分の主張を伝えるのではなく、相手の気持ちに配慮し、かつ自分の気持ちも大切にする伝え方のことを指します。アサーティブコミュニケーションを身につけることで、自分もストレスを溜めず、相手も不愉快にさせない良好な意思疎通が可能になります。

アサーティブコミュニケーションは人間関係を円滑にする

相手に気を使って言いたいことが言えない、それによりストレスを抱えている人は多いのではないでしょうか。場合によっては蓄積した不満が爆発し、周囲との軋轢が生じてしまうこともあるかもしれません。アサーティブコミュニケーションは、性格そのものを変えるのではなく、伝え方を工夫する手法です。訓練により身につけられるので、適切に活用すれば人間関係を円滑にする効果をもたらします。

 

アサーティブではないコミュニケーションのタイプ

まずは、人間関係を悪化させやすいアサーティブではないコミュニケーションについて見てみましょう。次の3つのタイプが挙げられます。いずれのコミュニケーションタイプも、根底にあるのは自己中心性であるといえます。

攻撃的タイプ

攻撃的なコミュニケーションの特徴は、自分の気持ちや意見を一方的に伝える点にあります。言いたいことをストレートに主張するので、伝えた本人はスッキリするかもしれません。しかし、思いやりが欠けているため、受けた相手は不愉快な気持ちになり怒りの感情を返すか、黙り込むといった状態になります。伝えた側は自分の主張が通ったような形にはなりますが、相手からは「あまり関わりたくない人」と認識され距離を置かれてしまうのがこのタイプです。

受け身的タイプ

受け身的なコミュニケーションの特徴は、対立を恐れ自分の意見をはっきり主張しない点にあります。相手に気を使うあまり、自分の気持ちや感情を抑え込み、不満を抱えストレスを溜めていきます。一見、相手の気持ちを尊重しているようにも見えますが、「自分が嫌われないように」「傷つかないように」という自己中心性が根底にあるのがこのタイプです。

作為的タイプ

作為的なコミュニケーションの特徴は、まわりくどい方法で自分の気持ちを伝える点にあります。攻撃的タイプのように強い自己主張はしませんが、遠回しな言い方や露骨な態度で相手に自分の気持ちを伝えようとします。直接の衝突は避けられますが、相手は嫌味に感じ「気を使わせる接しにくい人」という印象をもたれるのがこのタイプです。

 

アサーティブな自己主張のポイント

ここまで、アサーティブではない自己主張のタイプを見てきました。いずれも相手を不愉快にさせたり、自分がストレスを溜めたりと健全なコミュニケーションとはいえないようです。それではアサーティブな自己主張とはどういったものか、4つのポイントを確認していきます。

主語は「私」で伝える(Iメッセージ)

相手(you)ではなく、私(I)を主語にして伝えることで、攻撃的な表現になることが避けられます。「私がOOだから、あなたにOOしてほしい」「あなたがOOしてくれると、私はOOだ」というような伝え方です。 例えば、相手の話に専門用語やカタカナ語が多く理解しにくいとき、「あなたの話は分かりにくいです」と言うと、相手を責めるニュアンスが強くなります。「私の勉強不足で分からない言葉があります、もう少し噛み砕いて説明していただけると(私は)ありがたいのですが」というように、「私」を主語にすると率直に自分の気持ちを伝えやすくなります。

正直に伝える

自分の気持ちを偽らずに正直に伝えることは、相手に対する誠実さであるといえます。たとえ意見の対立があったとしても、自分の気持ちに背いてまで賛同する必要はありません。その場合は一旦、相手の考えを受け止めたうえで、自分の考えを示すと良いでしょう。冷静に相手の話を聴き、言葉を選んで自分の意見を伝えることで相互理解が深まります。

対等な立場で伝える

アサーティブコミュニケーションでは、対等な立場で自分の意見を伝えることが重要なポイントです。上司と部下といった上下関係を理由に、意見を曲げ我慢することは、その場での衝突は避けられるかもしれませんが、問題の根本的な解決ができないため誠実であるとはいえません。また、上下関係を利用して、強い立場の者が意見を押し通すといったこともあってはなりません。

すべては自己責任

アサーティブコミュニケーションにおいては、すべてのコミュニケーションの結果は自己責任と考えることが必要です。相手の非を責める気持ちがあると、自らを省みることをしなくなります。コミュニケーションがうまくいかない場合、多少なりとも自分に責任があると考えることで、事態を好転させようとする工夫が生まれます。

 

アサーティブなコミュニケーションが職場にもたらすメリット

アサーティブコミュニケーションは、日常の人間関係だけでなく、職場の人間関係にもメリットをもたらすとして重要視されています。相手に配慮しながら自分の考えを率直に伝えられる状態は、コミュニケーションの活性化とチームワークの強化が図られ、生産性の向上につながるメリットがあります。

離職の防止

離職の原因としてもっとも多いのは、職場の人間関係の悪化であるといわれています。アサーティブによる良質なコミュニケーションが浸透している職場では、良好な人間関係が保たれていて、従業員の離職は少ないのではないでしょうか。こうした職場環境はストレスが溜まりにくく、従業員のメンタルヘルスも良い状態がキープできているといえます。

ハラスメントの防止

コミュニケーションの質が向上し、攻撃的で嫌味な自己主張がなくなることで、無用なハラスメントが発生しなくなります。アサーティブコミュニケーションが浸透した職場においては、お互いが相手の気持ちに配慮するためハラスメントに起こりにくい好循環が生まれているのではないでしょうか。

 

アサーティブコミュニケーション研修がもたらす効果

アサーティブコミュニケーションは、意識して訓練すれば身につくものです。そのためには、まず従業員一人ひとりにアサーティブコミュニケーションの存在を知ってもらうことが重要です。すぐに習得できないかもしれませんが、研修等で自分のコミュニケーションのタイプを理解し、改善を意識してもらうことでさまざまな効果をもたらします。

業務指導の効果が上がる

上司と部下、育成者と被育成者の間でアサーティブコミュニケーションが浸透すると業務指導の効果が上がります。できていないこと、間違っていることを指摘する際に、頭ごなしに否定することが避けられ、問題点のみを上手に伝え改善を促せます。指導される側も自分の考えや思いを率直に伝えることができれば、ストレスなく素直に指導に耳を傾けるでしょう。

人間関係の悪化を防げる

職場において利害の対立はつきものです。ときには相手の提案や要望を断らなくてはならないケースもあります。そういったときにアサーティブコミュニケーションを活用すると、角が立ちにくく人間関係の悪化を防げます。要望を断る際にもまず、相手の気持ちを尊重したうえで、否定的な表現を避け代替案を提示すると話が前向きに進みます。

コミュニケーションの質が向上する

職場全体でアサーティブを意識することで、コミュニケーションの質が向上し円滑な意思疎通が可能となります。例えば、仕事で困っていることがあれば率直に周囲に伝えて、助けを求めるというように、自分の要望をありのままに伝えられるようになります。コミュニケーションの質が向上することで、「言うべきことを言いにくい」といった業務の停滞を防ぐことにもつながるのです。

 

相手も自分も大切にするコミュニケーション

これまで見てきたように、アサーティブコミュニケーションは、相手も自分も大切にするコミュニケーションです。一方的に自分の意見を押し通したり、自分の意見を飲み込んで我慢したりしないため、お互いがストレスを感じることなく意思疎通ができます。自己責任に基づいた、誠実で率直なコミニケーションであるといえます。

Iメッセージで伝える習慣をつける

アサーティブコミュニケーションを浸透させるには、まず「私」を主語にした「Iメッセージ」で伝える習慣を意識してもらうことから始めてみてはどうでしょうか。要望や主張を伝えるとき、受けた側は責められていると感じることがあります。「Iメッセージ」で伝えることで、少なくともその点は緩和されます。円滑な人間関係を育む第一歩となるのではないでしょうか。

アサーティブコミュニケーションが浸透した職場とは

アサーティブコミュニケーションが浸透した職場は、心理的安全性が確保されている状態であるといえます。相手を傷つけず、また自分も傷つけられることなく、率直に意見を交換できる環境です。立場や年齢といった上下関係に関わらず、お互いに対等な立場でコミュニケーションがとれるようになると、業務上のやり取りがスムーズで、意見交換も活発になり風通しの良い職場となるでしょう。

 

まとめ

コミュニケーションは、普段は無意識に行なっていることが多く、気づきを得ることが難しいものです。自分ではうまくコミュニケーションをとっているつもりでも相手はストレスを感じていることもあるかもしれません。アサーティブコミュニケーションを研修等で知ってもらうことは、自分のコミュニケーションの問題点に気づく良いきっかけとなります。健全な職場環境構築のために導入を検討してみてはどうでしょうか。

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