1on1研修とは?目的・メリット・成功のポイントを人事向けに解説

1on1研修とは?目的・メリット・成功のポイントを人事向けに解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

部下の自律的な成長を支援し、組織内のコミュニケーションを活性化する施策として、多くの企業が1on1ミーティングを導入しています。一方で、目的が曖昧なまま実施したり、上司が対話の進め方を理解していなかったりすると、期待した効果につながらないこともあります。本記事では、上司が1on1の目的や進め方を理解し、部下の成長支援につなげるための「1on1研修」について、目的や実施方法、研修内容の例までを解説します。

 

011on1研修とは?なぜ、いま導入が進んでいる?

1on1研修とは、上司と部下の定期的な1on1ミーティングの効果を高めることを目的にした研修のことを指します。具体的には、1on1の意義と必要性、効果的な実施方法などを学びます。 また、1on1に関連する傾聴力やコーチングスキルなどのスキルも研修内容に含まれます。

そもそも1on1ミーティングとは?

そもそも1on1ミーティングとは?

1on1ミーティングとは、人材育成を目的として上司・部下の「1対1」で行われるミーティングのことです。 Schoo for Businessの授業『1on1ってなにを話すの?基本の考え方と進め方』に登壇する大坂谷勇輝先生は、1on1を「部下の自発的な成長を目的とする対話の時間」と定義しています。部下が自分で考えて自分で動けるようになるためのサポートの時間であり、業務の進捗を確認する場でも、上司が評価や指示を伝える場でもありません。

混同されやすいものに「面談」がありますが、両者は目的も関係性も異なります。面談は評価や指導を目的とするケースが多いのに対し、1on1は自主性の促進や関係づくりを目的に、上司と部下が一緒に考え、一緒にアイデアを出す「共同関係」の対話です。頻度にも違いがあり、年に数回まとまった時間をとる面談が「点」の関わり方だとすれば、1on1は2〜3週間に1回、ときには10分程度の短時間でも継続していく「線」の関わり方だといえます。

▶︎参考リンク:1on1とは?問題点や効果的に実施するための7つのコツを紹介

1on1研修の導入が進んでいる背景

1on1ミーティングは、部下の自律的な成長やエンゲージメント向上に有効な手段として、多くの企業で用いられるようになりました。 しかしその一方で、施策として実施することは決まったものの「何を話せば良いか分からない」「時間を取られるばかりで効果が感じられない」などの課題を感じる人も増えました。

これらの課題は、上司の対話スキル不足や、1on1の進行ノウハウ不足によって起きることがほとんどです。そのため1on1ミーティングの基本を理解し、傾聴力やコーチングスキルを習得し、質の高い1on1施策を実施する目的で、1on1研修の導入が加速しています。

 

021on1研修を実施する目的

1on1研修は、1on1に必要なスキルの獲得、ひいては組織力向上を目的に実施されます。 この章では、1on1研修を実施する目的について詳しく紹介します。

1on1に必要なスキルの獲得

1on1研修を実施する大きな目的は、1on1を運用するうえで必要なスキルを、実施者である上司やマネジメント層に習得してもらうことです。1on1は上司と部下が1対1で対話するというシンプルな形式ゆえに、「話すだけなら誰でもできる」と思われがちですが、実際には通常の業務コミュニケーションとは異なる複数のスキルが求められます。

代表的なものが、相手の話を遮らず受け止める傾聴力、部下自身の考えを引き出す質問力、行動の改善や強みの伸長につなげるフィードバックなどのスキルです。加えて、答えを「教える」ティーチングと、本人から「引き出す」コーチングを、部下の経験や状況に応じて使い分ける判断力も欠かせません。アドバイスばかりでは部下が自分で考える機会を奪い、反対に引き出すことに徹しすぎても、経験の浅い部下には負担になるためです。

こうしたスキルを持たないまま1on1を始めると、上司が一方的に話す進捗確認の場になったり、雑談だけで終わったりと、形骸化を招きやすくなります。特に、管理職自身が部下時代に1on1を受けた経験がない場合、我流に頼らざるを得ず、実施者によって質のばらつきも生まれます。研修を通じて必要なスキルと型を体系的に学ぶ機会を設けることは、組織全体で1on1の質を底上げし、導入効果を最大化するための土台づくりといえるでしょう。

上司・部下間の信頼関係構築

1on1研修の目的には、上司と部下の信頼関係を構築することも挙げられます。研修を通じて、上司は傾聴力などのコミュニケーションスキルやコーチングスキルを習得します。 それらのスキルを用いて1on1を行うことで、部下は本音を話しやすくなり、職場の信頼関係が徐々に築かれていくのです。

上司と部下の信頼関係の構築は、マネジメントの基盤になります。つまり、1on1研修は効果的なマネジメントを行うための土台づくりにも寄与すると言えるのです。

早期離職防止・エンゲージメント向上

1on1研修の直接的な効果は「1on1実施スキルの向上」ですが、最終的にこれはエンゲージメント向上や早期離職防止にも寄与します。 従業員のエンゲージメント低下や早期離職の多くは、部下が抱える職場への不満や不安を上司が把握できないことや、そこに対するアプローチ不足、内容の食い違いによって発生します。

一方、1on1研修を通じて上司のコミュニケーションスキルが向上し、心理的安全性の高い環境でフラットに会話ができるようになると、部下はそれら不満・不安を溜め込むことなく、早いタイミングで相談が可能になるのです。 また、質の高い1on1は部下の成長支援にもつながります。成長実感はエンゲージメント向上につながり、その結果として離職率の低下に繋がります。

 

031on1研修の実施方法と選び方

主な1on1研修の実施方法として、社内講師による研修・外部講師による研修・1on1定着支援等の専門サービス利用、があります。 この章では、それぞれ方法に対して、メリット・注意点、どのような企業におすすめかを紹介します。

自社で実施する(社内研修)

1on1研修を自社で実施する最大のメリットは、コストを抑えられることです。研修にかかる費用は、人件費程度で済みます。 一方社内で1on1研修の講師を探す場合、単に「マネジメント経験がある人」に任せるのでは不十分な点に注意が必要です。

1on1の経験と実績があるか、研修講師として高いフィードバックスキルを保有しているか、ファシリテーションや研修設計の経験はあるか、人材育成に対する意欲はあるか、研修の準備や実施にかける工数があるのか、などが講師を見定める基準になります。 これらを考慮した上で適任の人材がいれば、自社で研修を実施すべきと言えるでしょう。

この方法がおすすめの企業

自社に1on1スキルが高い管理職・経営層がいる場合、1on1研修を自社で内製することを検討してみても良いでしょう。 社内の誰しもが「あの人はマネジメント能力が高い」と納得する人であれば、講師としての説得力も高くなります。

また、社内の人材であれば、自社の課題にも精通しています。そのため、研修内容を自社に最適な内容にすることができるという利点もあるでしょう。

外部研修・セミナーを利用する

1on1研修で外部研修・セミナーを利用するメリットは、経験豊富な講師による専門的な指導を受けられることです。 また、研修のプロが組んだカリキュラムを受講できるので、深い理解を得られ、実践的な内容になる可能性が高いです。

ただし、社内研修と比較すると費用が高くなりやすい点には留意しなければなりません。 また、セミナー会場などへの移動にかかる工数も注意すべきです。特に1on1研修を受講することになる管理職は多忙であることが多く、研修にかかる時間によっては組織の生産性を下げることにもつながりかねません。

この方法がおすすめの企業

まず研修にかけられる予算が潤沢にある場合は、外部研修を利用することを検討すべきでしょう。プロの講師は教え方もうまく、研修効果を格段に高めることができます。

また、1on1を組織開発・キャリア開発・人財開発に活用したいという企業も、1on1研修を外部に委託して、本格的なスキル習得を促すべきです。 管理職の時間を確保しにくいという場合は、eラーニングを代表とするオンライン研修の活用も検討しましょう。

1on1導入・定着支援サービスを利用する

1on1導入・定着支援サービスを利用するメリットは、専門家によって自社に合う1on1設計から、上司の対話スキル向上、定着まで総合的な支援を受けられる点です。 専門サービスとして目標やKPIを明確にし、1on1の効果測定まで見てもらえるため、成果を可視化しやすいことは大きな利点と言えるでしょう。

一方で、費用が通常の研修サービスよりも高額になることや、導入までに時間や工数がかかる場合がある点が注意点です。

この方法がおすすめの企業

1on1導入・定着支援サービスは、離職率高止まりや社員成長に課題を持つ企業、社内リソース不足で高度かつ専門的なサポートを求める場合に有効です。 コンサルティング会社選びでは、実績と専門性(プロコーチの有無、業界特化)、自社に合わせたオーダーメイド対応、導入から効果測定までトータルで支援してくれるか、実践的な研修内容(ロールプレイング等)かを重視し、費用・期間も考慮しましょう。

 

041on1研修の内容例

人材育成プラットフォームのSchoo for Businessでは、1on1研修に関するコンテンツが揃っています。ここでは、Schooの「1on1研修パッケージ」を用いた1on1研修の内容例をご紹介します。本パッケージは、部下との信頼関係を深め、本音を引き出す対話力を身につけることを目的に、心理的安全性の構築からコーチングまでを体系的に学べる構成となっており、管理職・リーダー層・OJT担当者などが対象です。

Schoo for Business「1on1研修パッケージ」の研修プログラム

もっと心を開いてほしいときの1on1相談室

もっと心を開いてほしいときの1on1相談室

もっと心を開いてほしいときの 1on1相談室は全1回(計60分)で構成され、部下が本音を話しやすい心理的安全性の高い1on1を実践する方法について学ぶことができます。沈黙の意義や雑談・自己開示の重要性など、信頼関係を深める具体的な対話技術を習得できます。講師は株式会社LEBEN CAREER CEOとして、キャリアコンサルティングや組織開発支援に取り組み、企業研修を数多く実施している大坂谷勇輝先生です。

ホンネが分からない相手に"踏み込む"スキル

ホンネが分からない相手に踏み込むスキル

ホンネが分からない相手に"踏み込む"スキルは全2回(計120分)で構成され、相手の本音を引き出すアサーティブなコミュニケーション技術について学ぶことができます。「誠実・率直・対等」な対話を通じて信頼関係を築く方法や、押しが強い相手へのお願いの仕方など、対話スキルを習得できます。講師はNPO法人アサーティブジャパン代表理事として、20年以上にわたりアサーティブネスの普及と実践支援に取り組む森田汐生先生です。

コーチング 目標設定のための4ステップ

コーチング 目標設定のための4ステップ

コーチング 目標設定のための4ステップは全1回(計50分)で構成され、部下の目標達成を支援するコーチングの基本スキルについて学ぶことができます。GROWモデルやSMARTゴールを活用した目標設定の手法を習得できます。講師は株式会社LEBEN CAREER CEOとして、キャリアコンサルティングや組織開発支援に取り組む大坂谷勇輝先生です。

 

051on1研修ならSchoo for Business

Schoo for Business

オンライン研修/学習サービスのSchoo for Businessでは約9,000本の講座を用意しており、様々な種類の研修に対応しています。 階層別研修からDX研修、部署別の研修まで幅広いコンテンツで全てを支援できるのが強みです。

1on1研修に必要な講座はもちろんのこと、マネジメント研修、フィードバックやティーチングなどのスキルも学ぶことができます。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
※2023年5月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております

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カリキュラム例

第1回 もっと心を開いてほしいときの 1on1相談室
時間 60分×1コマ
学べること
  • ・1on1での関わり方
  • ・日頃のコミュニケーションのポイント
第2回 パフォーマンスをアップする「ポジティブフィードバック」
時間 60分×2コマ
学べること
  • ・ポジティブフィードバックの定義
  • ・ポジティブフィードバックの効果
  • ・「4つの承認」で相手の可能性を最大限に引き出す
  • ・ポジティブフィードバックのやり方
  • ・ポジティブフィードバックの部下から上司へのおねだり
  • ・360度フィードバックで組織のカルチャーを変える!
 

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Schooの導入企業事例

Schoo導入企業ロゴ

Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで幅広く導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、クリティカルシンキング研修や階層別研修としての活用もあれば、自律学習として活用いただくことも多いです。

導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。

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06まとめ

1on1研修は、上司の対話スキル向上と信頼関係構築を促します。これにより部下の成長、エンゲージメント向上、そして離職防止に貢献し、組織力強化に繋がります。 研修成功の鍵は、座学だけでなく実践的演習を取り入れ、自社課題に合わせた内容にすること、そして継続的なフォローアップを欠かさないことです。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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