更新日:2025/08/26

ロジカルシンキング研修におすすめのゲーム11選|ルールや進め方も詳しく解説

ロジカルシンキング研修におすすめのゲーム11選|ルールや進め方も詳しく解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ロジカルシンキングはビジネスに必須のスキルです。本記事では、ゲームを通じて楽しみながら学ぶ方法や具体的な活用例、研修での注意点を解説します。

 

01ロジカルシンキングをゲームで学ぶメリット

ロジカルシンキングをゲームで学ぶメリットは、以下の通りです。

  • 1:楽しみながら学べる
  • 2:コミュニケーションを促進できる
  • 3:能動的なアウトプットになる

ロジカルシンキングを研修に取り入れる際、ゲーム形式で実施すると理解が深まりやすくなります。理論だけを学ぶよりも、体験を通じて自然に思考の流れを整理できるためです。ここでは、ロジカルシンキングをゲームで学ぶメリットを3つに分けて紹介します。

楽しみながら学べる

ロジカルシンキングは一見すると堅いスキルに思われがちですが、ゲームを通じて学ぶことで楽しさを感じながら自然と身につきます。座学では受動的に知識を得るだけで終わってしまうケースもありますが、ゲーム形式なら自分で考え、試行錯誤しながら進める体験ができます。楽しいと感じる活動は記憶に残りやすいため、学んだ内容の定着率も高まります。研修担当者にとっても、参加者の集中力を維持しやすいという利点があります。

コミュニケーションを促進できる

ゲームには他者と協力や議論を行う要素が含まれることが多く、自然にコミュニケーションが生まれます。ロジカルシンキングのスキルは、情報を整理するだけでなく相手に納得感を与える伝え方にも直結します。研修でゲームを活用すれば、論理的な思考を鍛えると同時に、相手の意見を理解し合意形成を行う訓練にもつながります。特にグループワーク型のゲームでは、チーム全体で議論の流れを整理する経験が得られ、組織で働くうえで欠かせない対話力の強化にも役立ちます。

能動的なアウトプットになる

ロジカルシンキングを学ぶ際、重要なのは知識を理解するだけでなく、実際に使える形でアウトプットすることです。ゲームでは自分の考えを説明したり、他者の意見に応答したりする場面が頻繁にあります。この繰り返しが思考の整理と表現力の両方を鍛えます。また、研修参加者が受け身になることを防ぎ、自ら積極的に行動するきっかけにもなります。能動的な学びの場をつくることで、研修終了後も実務に応用できる力が残りやすくなるのです。

 

02ロジカルシンキング研修におすすめのゲーム11選

ロジカルシンキング研修におすすめのゲームは、以下の通りです。

  • 1:人狼ゲーム
  • 2:ロジカルパズル
  • 3:ビブリオバトル
  • 4:ナンバーワン・ベーカリー
  • 5:コリドール
  • 6:マーダーミステリー
  • 7:ロストレガシー
  • 8:ブレインストーミング
  • 9:問題解決型シナリオゲーム
  • 10:地図作成ゲーム
  • 11:NASAゲーム

これらのゲームは「楽しみながら論理的に考える力を鍛える」「グループでの議論や合意形成を学べる」「実践的にアウトプットする経験が得られる」といった特徴があります。以下で各ゲームの概要を紹介します。

人狼ゲーム

人数5〜10人
所要時間10〜30分
遊び方
  • 1. プレイヤーに役職を割り当てる
  • 2. 夜のターンで人狼が村人を襲撃する
  • 3. 昼のターンで議論し処刑する人物を決める
  • 4. 勝敗条件に沿って人狼・村人が勝利

人狼ゲームは限られた情報をもとに推理と議論を行うため、論理的に情報を整理し発言する力を養えます。他者を説得するスキルや傾聴力も必要となり、コミュニケーションと論理的思考を同時に学べる点が大きな特徴です。

ロジカルパズル

人数1人〜複数人
所要時間5〜30分
遊び方
  • 1. 与えられたパズルやクイズに挑戦する
  • 2. 条件や制約を整理して解法を導く
  • 3. 仮説を立てて検証を繰り返す
  • 4. 正解を導き出す

ロジカルパズルは条件整理と仮説検証を繰り返す中で論理的思考の型を自然に身につけられる教材です。短時間でも実施でき、研修のアイスブレイクや個別演習に適しています。複数人で取り組めば思考過程の比較も可能です。

ビブリオバトル

人数3〜10人
所要時間1人あたり5分+討論
遊び方
  • 1. 各参加者が選んだ本を発表
  • 2. 聴衆が質問する
  • 3. 「一番読みたくなった本」に投票
  • 4. 最多票獲得者が勝利

ビブリオバトルは情報を整理し、短時間で伝えるスキルを鍛えられるプレゼン形式のゲームです。質疑応答を通じて論理的に答える経験を積むことで、発表力と同時に相手視点を考慮する柔軟性も育てられます。

ナンバーワン・ベーカリー

人数3〜6人
所要時間30〜60分
遊び方
  • 1. パン屋経営者として材料調達と販売戦略を行う
  • 2. 売上・利益を競う
  • 3. 最も成功した経営者が勝利

経営シミュレーションを通して、戦略的思考と数値的な分析力を養えるゲームです。限られた資源の使い方やリスク管理を検討する過程で、ビジネスの実務に近い意思決定を体験できます。

コリドール

人数2〜4人
所要時間15〜20分
遊び方
  • 1. 自分の駒をゴールへ進める
  • 2. 相手の進路を壁で妨害できる
  • 3. 先にゴールした人が勝利

シンプルながら戦略性が高いボードゲームです。限られたリソースをどう活用するかを考え、先を読む力を鍛えられます。相手の行動を予測し、自分の手を組み立てる訓練は論理的思考力の強化に直結します。

マーダーミステリー

人数4〜8人
所要時間60〜180分
遊び方
  • 1. 探偵や容疑者など役割を担う
  • 2. 情報を読み込み推理する
  • 3. ディスカッションで真相を探る
  • 4. 犯人は正体を隠せば勝利、探偵側は特定できれば勝利

役割を演じながら推理を行う体験型ゲームです。与えられた情報を分析し、矛盾を見つけて仮説を立てるプロセスは、まさにロジカルシンキングそのものです。長時間の議論を通じて協調性や発言力も鍛えられます。

ロストレガシー

人数2〜6人
所要時間10〜20分
遊び方
  • 1. 山札からカードを引き、1枚出す
  • 2. カード効果を利用しながら推理する
  • 3. 最後にロストレガシーの所在を特定

カードの情報をもとに仮説を立てて検証する推理型カードゲームです。短時間でプレイできるため研修の合間に取り入れやすく、論理的な結論を導く訓練に適しています。

ブレインストーミング

人数3〜10人
所要時間15〜30分
遊び方
  • 1. 課題を設定
  • 2. 制限時間内にアイデアを出し切る
  • 3. 否定せず意見を受け入れる
  • 4. 出たアイデアを整理・検討

アイデアを大量に出すことを通じて、自由な発想と論理的整理の両方を鍛える方法です。発散と収束のプロセスを体験することで、実務に活かせる思考フレームを学べます。

問題解決型シナリオゲーム

人数3〜8人
所要時間30〜60分
遊び方
  • 1. 架空の問題シナリオを提示
  • 2. 原因分析と解決策の検討
  • 3. グループで議論し最適解を決定
  • 4. 発表・比較検討する

実際の課題を模したシナリオで問題解決力を鍛える演習です。論理的に原因を掘り下げ、代替案を出し合い、合意形成に至るプロセスを実践できるため、ビジネス研修に直結します。

地図作成ゲーム

人数3〜6人
所要時間20〜40分
遊び方
  • 1. 断片的な地図情報を受け取る
  • 2. 情報を交換し全体像を推理
  • 3. 協力して地図を完成
  • 4. 正確な地図を完成させたチームが勝利

不完全な情報をもとに全体像を構築する演習で、情報整理と協力的思考を育みます。互いに情報を共有し合うことで、チームワークとロジカルシンキングを同時に学べます。

NASAゲーム

人数3〜6人
所要時間30〜45分
遊び方
  • 1. 月面不時着をテーマに物資の優先順位を決める
  • 2. 個人で順位を決める
  • 3. グループで合意形成し最終順位を決定
  • 4. NASA公式解答と比較し正解度を競う

NASAゲームは合意形成をテーマとした有名な研修手法です。個人と集団での判断を比較する過程で、論理的思考とチームディスカッションの両方を鍛えられます。組織で働く上で重要な「協働による意思決定」を実践的に体験できます。

 

03ロジカルシンキング研修にゲームを用いる際の注意点

ロジカルシンキング研修にゲームを用いる際の注意点は、以下の通りです。

  • 1:ゲームを動機付けに用いる
  • 2:正しい知識をインプットする時間を確保する
  • 3:全員が参加しやすいものにする

ロジカルシンキング研修にゲームを取り入れる際には、単なる余興ではなく、学習効果を高めるための設計が必要です。以下では特に意識すべき3つの観点を紹介します。

ゲームを動機付けに用いる

ゲームは「課題に挑戦させる」という点で、メリルのID第一原理に通じます。参加者は現実に近いシチュエーションを模した課題に取り組むことで、自然と学習意欲が高まりやすくなります。例えば、グループでの推理ゲームや経営シミュレーションは、現実の問題を解決する疑似体験となり、学んだ知識を実践に結びつけやすくします。研修担当者はゲームを導入部に据え、学びへの動機付けとして活用すると効果的です。

▶︎参考リンク:インストラクショナルデザインとは?注目される背景と代表的なモデルを紹介

正しい知識をインプットする時間を確保する

ゲームで得られるのは体験や気づきが中心です。しかし、それだけでは理解が断片的になりやすく、学習の体系化が難しくなります。研修設計においては、ゲーム後に必ずロジカルシンキングの基本知識やフレームワークをインプットする時間を設けましょう。理論と体験を往復させることで学習効果が定着し、単なる遊びで終わらず業務に応用できる実践スキルへと昇華させることが可能になります。

全員が参加しやすいものにする

ゲームによっては、発言力のある人が議論をリードしすぎてしまい、他の参加者が消極的になる場合があります。研修担当者は、全員が発言できるルールを設定したり、役割を割り振ったりするなど工夫が必要です。あるいは、そもそも全員が発言・参加できる形式のゲームを選択することも有効です。誰もが積極的に取り組める設計を行うことで、参加者全員が論理的思考を実践でき、研修の効果を高められます。


 

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04ロジカルシンキング研修|Schoo for Business

Schoo for Business

オンライン研修/学習サービスのSchoo for Businessでは約9,000本の講座を用意しており、様々な種類の研修に対応しています。ロジカルシンキング研修はもちろんのこと、新入社員研修からDX研修まで幅広いコンテンツで全てを支援できるのが強みです。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
※2023年5月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております
 

Schooのロジカルシンキング研修の特長は、ロジカルシンキングからクリティカルシンキング・ラテラルシンキング・仮説思考力まで、幅広いコンテンツが充実しているという点にあります。MECEや演繹法などの思考法やフレームワークだけでなく、本質的な視点を持つために必要な思考法を体系的に学ぶことができることが、Schooの特長と言えます。

また、Schooはeラーニングによる研修受講となるので、社員1人ひとりが好きな時間や場所、タイミングで研修を受講することができ、業務で忙しくて時間を確保しにくいという人でも研修を受講してもらえます。

Schoo for Businessの資料をもらう

ロジカルシンキング研修のカリキュラム例

この章では、Schooの約9,000本の講座の中から、ロジカルシンキング研修に関する講座を一部紹介します。

すぐに使える ロジカルシンキング超入門

日々の仕事や身近なコミュニケーションにロジカルシンキングを役立てていくための授業です。問題解決や提案・交渉の場など、ビジネスの様々な場面で求められるロジカルシンキング。実は身の周りの至るところに実践のヒントが存在しています。本コースでは「相手の困りごとを可視化する」という題材を通じて、超入門スキルとしての第一歩を学びます。

授業名 すぐに使える ロジカルシンキング超入門
時間 2時間(60分×2コマ)
学べること ・ロジカルシンキングの超入門スキルとしての「書き出し」と「図解」
・日常生活や身の回りの仕事でロジカルシンキングを実践するヒント
・ロジカルシンキングで相手の困りごとを可視化する実践演習
・論点整理、フレームワークを使った情報整理
 

ロジカルシンキング入門【2021年版】

ビジネスパーソンであれば誰もが聞いたことのあるロジカルシンキング。 上司に習ったり、研修や書籍で触れたことがある一方、実務で使いこなせているかどうか、自信のない方も多いのではないでしょうか。そこで、今さら聞けないロジカルシンキングの入門講義を開講します。

授業名 ロジカルシンキング入門【2021年版】
時間 2時間(60分×2コマ)
学べること ・ロジカルシンキングとは
・基本の3ステップ
・ポイント数の明示
・箇条書き
・論理の飛躍
・原因と結果
 

本質を見極める クリティカルシンキング入門

クリティカルシンキングとは、物事の本質を見極める思考法です。このコースでは、これからクリティカルシンキングを取り入れようと思っている人を対象に、どんな考え方をすればよいか、そのプロセスやフレームワークを学びます。

授業名 本質を見極める クリティカルシンキング入門
時間 2時間(60分×2コマ)
学べること ・本質を見極めるための思考プロセス
・帰納法
・クリティカルシンキングを実践するためのフレームワーク
 

クリティカルシンキング実践演習

クリティカルシンキングとは、物事の本質を見極める思考法です。例えば会議や議論の場で、雑多な意見や抽象的な情報、偏った思考にとらわれそうになるとき。クリティカルシンキングを活用することで、本質的な答えを導き出すことができるようになります。今回は、とある企画会議を題材にしたケーススタディ方式の問題に取り組みながら、クリティカルシンキングの力を高めるために必要な視点と考え方を紹介します。

授業名 クリティカルシンキング実践演習
時間 1時間(60分×1コマ)
学べること ・会議や仕事の依頼に取り組む際に、やるべきことを見極めるための視点
・横道に逸れず解決に向かっていくために必要な考え方
・仕事の場面で思考力を高める方法

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Schooの導入企業事例

Schoo導入企業ロゴ

Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで4,000社以上に導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。

導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。

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05まとめ

ロジカルシンキングは、ビジネスにおいて欠かせない重要なスキルです。本記事では、ゲームを通じて学ぶメリット、具体的に活用できる11種類のゲーム、そして研修に取り入れる際の注意点を解説しました。ゲーム形式を用いることで、楽しみながら論理的に考える力を鍛えられ、コミュニケーションや問題解決のスキルも同時に磨けます。ただし、研修設計の際は動機付けの位置付けや知識の補完、全員が参加できる工夫が必要です。日々の研修に取り入れることで、論理的思考力を実務で活かせる人材の育成につながるでしょう。

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