更新日:2024/12/11

考える力がビジネスシーンで重要な理由とは?身につける方法も解説

考える力がビジネスシーンで重要な理由とは?身につける方法も解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

考える力を養うことで業務をこなすうえで困難なことがあっても、解決策を考えて柔軟に乗り越えていくことができます。そのため、人事部や教育担当者の方は社員の考える力を養うことが大切です。本記事では考える力とは何か、考える力が重要な理由、身につける具体的方法について解説していきます。

 

01考える力とは?

考える力とは、ビジネスにおいて現状課題を分析し、その解決方法を考え出すことです。世の中の状況を調査し、今持っている知識と関連付けつつ、最適な方法を導き出す能力は、昨今強く求められています。そのため、企業全体の生産性を高めるためにも、人事部の方も社員の考える力を養うことが大切です。

経済産業省が提唱する社会人基礎力について

社会人基礎力

考える力が社会人にとって大切であることは経済産業省も示しています。経済産業省は、2006年に「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、社会人基礎力を提唱しました。社会人基礎力には、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力があると経済産業省が提示しているように、考える力は社会で活躍できる人材になるために必要不可欠なスキルです。

▶︎参考:社会人基礎力(METI/経済産業省)

【関連記事】社会人基礎力とは|3つの視点や鍛え方について紹介

 

02昨今のビジネスにおいて考える力が重要な理由

昨今のビジネスにおいて考える力が重要な理由は次の3つに分けられます。

    • 1.ユーザーの求めるニーズが多様化したため
    • 2.スピーディーな意思決定が求められるため
    • 3.単純な仕事は自動化が進んでいるため

それぞれを具体的に紹介します。

1.ユーザーの求めるニーズが多様化したため

考える力が重要になってきた理由の1つがユーザーのニーズの多様化です。例えばWebアプリを運営する場合、単にアプリが使えるだけでなく、UI/UX面にも目を向けユーザーにとって使いやすいサービスを提供しないと、ユーザーが離れていってしまいます。ユーザーの細かいニーズに対応するために解決方法を思いつくための考える力が必要になるというわけです。

2.スピーディーな意思決定が求められるため

スピーディーな意思決定が求められる時代であるのも、考える力が求められる理由です。現代は、先行きが不透明で、将来の予測が困難なVUCA時代と呼ばれ、変化が激しい時代です。トレンドの移り変わりやテクノロジーの進化が速く、昔のような試行錯誤を繰り返して正解を探るやり方では困難です。そこで、考える力を身につけ、何が正しいのかスピーディーに導き出す能力が求められるというわけです。

【関連記事】VUCAとは?注目される理由や必要なスキルについて解説する

3.単純な仕事は自動化が進んでいるため

考える力が求められる理由の1つに、昨今単純作業の自動化が進んでいることが挙げられます。今後さらにテクノロジーが進化していき複雑な仕事もシステムで代替できるようになれば、人間の仕事は「考えるもの」がメインになると予想されます。例えば、新規事業の新しいアイデアを捻り出したり、ユーザーの心に響く商品のキャッチコピーを考えたり、といった仕事が増えると思われます。

このようないわゆるクリエイティブな仕事には、考える力が必要不可欠です。そのため、今後は更にビジネスマンにとって考える力は重要になっていくでしょう。

 

03考える力がある人の特徴

考える力がある人は次の3つの特徴を持っていると言われています。

  • 1.相手の立場に立って考えられる
  • 2.質問力が高く情報を集められる
  • 3.自分の考えを上手く表現できる

これらの特徴を理解し、近づけるように努力することで、考える力を自然と高めることができるでしょう。

1.相手の立場に立って考えられる

考える力がある人は相手の立場に立つことができる傾向があります。彼らは広い視野を持っているため、「他の人ならどう思うのだろう」という視点を持つことができます。例えば、上司として部下に作業指示を出す際も、「この説明方法では分かりにくくないだろうか」と自分の行動を俯瞰して考えることができます。そのため、考える力がある人は周囲からの信頼も高まっていく傾向があり、リーダーとしての素質もあると言えるでしょう。

2.質問力が高く情報を集められる

考える力がある人は質問力が高いことが多いです。質問力とは相手から情報を引き出すために、答えやすい質問事項を考える能力などを指します。物事を考える前には、まずは情報を集めないといけません。そのため、質問力が高い人は考える力もあると言えるのです。

3.自分の考えを上手く表現できる

考える力が高い人は思考だけでなくコミュニケーション能力にも優れており、自分の考えを上手く表現できることが多いです。なぜなら、物事を深く考えることはロジカルシンキング力を高めることにつながり、論理的に話せるようになるからです。また、プレゼンスキルや語彙力によって自分の感情や意見を表現する術を持っていることが多いです。

 

04考える力が弱い理由

考える力が強い人の特徴について解説してきました。次は逆に考える力が弱い人の特徴について解説していきます。考える力が弱い人は次の3つに該当しているパターンが多いです。

  • 1.自分の考えに固執してしまう
  • 2.責任感に欠けている
  • 3.向上心に欠けている

なぜそうなのかという理由と対策方法についても併せて解説していきます。

1.自分の考えに固執してしまう

考える力が弱い人は自分の考えに固執してしまう傾向があります。自分の考えにこだわりすぎると他の可能性を模索しなくなり、考える力が衰えてしまいます。考える力を身につけたい場合は幅広い視野を持つことが重要になります。 対処方法は、ビジネス書を読んだり業務とは別のコミュニティに所属したりして、幅広い考えに触れてみることです。自分と別の考えに触れたら、「なぜその人はその考えに至ったのか」という所まで分析して考えてみると、考える力がより身につきます。

2.責任感に欠けている

考える力が弱い人は責任感に欠けている傾向もあります。考えるのが苦手で自分で物事を決めずに他人任せになってしまうと、主体的になれず責任感も薄れがちです。仕事でも趣味でも自分のことは自分で決めることが大切です。 対処方法としては、主体的に取り組める新規プロジェクトなどが社内で立ち上がった場合、率先して参加するなどが挙げられます。自分で立候補して関わった仕事には、嫌でも責任を持たなくてはいけませんので、自然と責任感が身につきます。

3.向上心に欠けている

考える力が弱い人は向上心にも欠けていることが多いです。向上心が欠けていると、上司に言われたことを淡々とこなすだけになってしまい、自分で考えて仕事をやらなくなります。特にその仕事を好きでもないのにやり続けていると、モチベーションが沸かなくなってしまい、向上心を持つことはできなくなります。 対処方法は、キャリアプランを一度見直してみることです。5年後・10年後自分はどのような仕事に就いているのか希望を書き出してみましょう。そして、今自分がやっている仕事は将来の目標に繋がっているのか確認します。今の仕事が将来やりたいことと結びついていることが分かれば、その仕事に精を出そうと思えるようになります。

 

05考える力を鍛えるトレーニング方法

考える力を鍛える方法として次の4つがあります。

  • 1.トリプルシンキングを身につける
  • 2.フレームワークを活用する
  • 3.広範な知識・情報を収集する
  • 4.他者の意見を聞くようにする

それぞれの方法について解説していきます。

1.トリプルシンキングを身につける

社員の考える力を養うためにも、ロジカルシンキングのスキルを高められる外部研修を積極的に活用しましょう。ロジカルシンキングは考える力を身につけるうえで土台となるスキルです。ロジカルシンキング研修では、仮説思考やフレームワーク思考を身につけるためのワークなどが行われています。考える力は経済産業省が提唱する社会人基礎力の1つであるため、それを身につけるための研修は多くあります。

2.フレームワークを活用する

考える力を養う即効性のある方法として、フレームワークを活用するというものがあります。KPTなどのフレームワークに沿って、会議で課題解決方法などを検討します。考える力が不足している社員は、そもそもどういった手順で考えていけばいいか分からない場合も多いです。フレームワークを用いて考える手順を固定してあげることは有効でしょう。

3.広範な知識・情報を収集する

社員の考える力を養うために、広範な知識・情報を収集することは非常に有益です。特に本や新聞では様々なトピックに関する情報を収集することができます。これにより、社員は異なる分野において幅広い知識を得ることができ、業務においても柔軟かつ総合的な視点を持つことができます。

4.他者の意見を聞くようにする

社員の考える力を養うためにも1to1ミーティングを導入するなど他者の話を聞くのも有効です。具体的には上司と部下が1対1で話し合う機会を設け、どうすれば仕事の精度を高められるのか、などを考える時間を作ります。大人数での会議だとどうしても、一部の人しか案を出せないことがありますので、1対1で話せる1to1ミーティングは考える力を高めるうえで有効です。

 

06考える力を向上させるSchooのオンライン研修

Schoo for Business

Schooでは約9,000本の授業を保有しており、考える力の向上に関わる授業も多く揃っています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。

研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
※2023年3月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております

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考える力に関するコンテンツ一覧

研修内容 時間
すぐに使える ロジカルシンキング超入門 2時間
ロジカルシンキング入門 1時間55分
本質を見極める クリティカルシンキング入門 3時間
クリティカルシンキング実践演習 1時間
ラテラルシンキング入門 2時間
ロジカルシンキング 実践トレーニング 4時間
超実践 仕事で使えるロジカルシンキング特訓 1時間
相手にスッと伝わる やわらかロジカルシンキング 1時間
ロジカルな人の口グセの法則 1時間
イシューを見極めて目的を達成する 1時間
逆引きビジネスフレームワーク大全 3時間
ビジネスフレームワークの基本 2時間
マーケティング基礎 2時間
誰よりも速くアイデアを生むための公式 1時間
ピンチをチャンスにするビジネスパーソンの発想力 1時間30分
要点をつかむ思考の整理術 1時間
心を揺さぶるアイディアの作り方 1時間
企画力大全 - 誰でも「おもしろい」は作れる 3時間
共に進める関係を築くための「受信力」 1時間
ビジネスを成長させる「聞く」技術 2時間45分
「問い」から始める思考のトレーニング 2時間45分
自分や他者と対話するための「感情」との向き合い方 1時間
ニューノーマル時代に必要とされる「問う力」とは 1時間
 

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考える力を鍛えるカリキュラム例

Schooの特長は、約9,000本の授業による網羅性です。

Schooではロジカルシンキング講座やフレームワークの授業など考える力を養うのに適した講座を多数ご用意しています。

 

参考例として、Schooを用いた研修のカリキュラム例をご紹介します。

第1回 ロジカルシンキング入門
時間 60分×1コマ,55分×1コマ
研修内容
  • ・ロジカルシンキングとは
  • ・基本の3ステップ
  • ・羅列型・放射形
  • ・視野・視座・視点
  • ・グルーピング
  • ・MECE/5W1H
  • ・ロジックツリー
  • ・マトリックス
  • ・ロジカルに伝えるとは
  • ・ターゲットを絞る
  • ・ポイント数の明示
  • ・箇条書き
  • ・論理の飛躍
  • ・原因と結果
  • ・粒度
第2回 ビジネスフレームワークの基本
時間 60分×2コマ
研修内容
  • ・ビジネスフレームワークとは
  • ・代表的なフレームワークの紹介
  • ・環境分析の定番フレームワーク「3C」
  • ・外部環境分析のフレームワーク「5force」
  • ・内部環境分析のフレームワーク「VRIO」
  • ・経営戦略のフレームワーク「SWOT」
  • ・成長戦略のフレームワーク「アンゾフマトリクス」
   

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大企業から中小企業まで幅広く導入

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Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで幅広い企業にご導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。

導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。

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07まとめ

考える力はスピーディーな意思決定が求められる昨今において重要な能力の1つと言えます。社員の考える力を高めるためにも、研修でロジカルシンキングを鍛えたり、1to1ミーティングを導入して思考力を高めるトレーニングを行ったりすることが大切でしょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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