公開日:2022/01/24
更新日:2023/01/17

リーダーに求められる資質とは?基本的な考え方を具体的に解説

リーダーに求められる資質とは?基本的な考え方を具体的に解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

リーダーに求められる資質は年々増えてきています。優れた企業や組織、チームにおいて優秀なリーダーというのは不可欠な存在です。ではどのようなリーダーが優秀なリーダーと言えるのでしょうか。本記事ではリーダーに求められる資質から、優れたリーダーになるための方法まで解説を行っていきます。

 

リーダーに求められる資質とは

リーダーに求められる資質とは、メンバーの能力を最大化することです。時代により、リーダーに求められる資質は年々変化していますが、その本質はメンバーをマネジメントするスキルと、メンバーとのコミュニケーションをとるスキルの2つだと言えるでしょう。

リーダーの定義とは

リーダーとは英語のleader「先導者」の意味で使われています。定めた目的に到達するため、周囲を導く人のことです。組織がリーダーに求めていることは、目標を達成するためにチームメンバーの能力を引き出し、チームメンバーが働きやすい環境をつくることです。


【人事ご担当者向け特別授業】
自律的に学習する社員を育成するためのポイントとは?教育工学の専門家が解説。

ビジネスパーソンの学習設計マニュアル-を無料視聴する

 

リーダーに求められる資質の具体例とは

リーダーに求められる資質を具体的に確認していきましょう。目標を達成に向け、チームメンバーの戦力を最大化するために、リーダーはどのような箇所に気を付けて行動すべきなのか、その4つを確認していきましょう。

方向性を示すこと

リーダーに求められる資質のひとつとして、組織目的やビジョンを掲げ明確な意思表示ができることが求められます。明確な判断ができなければチームの目標が定まらず、チームメンバーは不安を感じます。リーダーの明確な決断によって、メンバーは目指すべき場所や方向性を認識し、目標に向かって突き進むことができるのです。 明確な意思表示が必要ですが、その意思表示が間違えていては意味がありません。リーダーであるからこそ、意思決定のための情報収集や、学習の機会などは常に持つように心がけましょう。

環境を整えること

メンバーが働きやすい環境を整えるのも、リーダーに求められる資質の一つです。メンバーが働きやすくなるためにも、的確な人員配置や意思決定プロセスの整理など、組織構造やシステムなどを整えておきましょう。そして問題発生時には、自分が責任を取るといった姿勢が必要です。責任を放棄するリーダーの下ではメンバーは満足に働くことができません。 メンバーはリーダーを信頼してより能力を発揮してくれるでしょう。

メンバーの能力を引き出すこと

メンバーの能力を見抜き、権限譲渡や委任などにより能力を開発することも必要です。リーダーに求められる役割は多いですが、なんでもリーダーがやるというわけではありません。 チームメンバーを正しく理解し、マネジメントしすぎるのではなく、信頼して業務を任せることで自分の負担を減らしつつ、メンバーに機会を与えメンバーの能力を引き出すこともリーダーに求められている役割の一つになります。

メンバーの規範であること

リーダーに求められる資質として、業務においてメンバーの規範であることが求められます。メンバーにとっての信頼できる公平性を持ち、目指すべき姿であるように、人間的な規範になることが求められます。 業務面で率先して行動、問題の解決を図ることはもちろんですが、誰に対しても公平に対応することも重要です。チームをうまく機能させるためには、お互いの信頼関係が重要となります。個別に1on1を実施したりするなど、積極的にコミュニケーションを図ったり、時には距離感をうまく調整するなど、メンバー個人に合わせた対応ができることが求められます。

 

リーダーに向いていない人の特徴とは

リーダーに求められる資質が足りない人には、どのような特徴があるのでしょうか。この項目はリーダーに足りない要素、裏絵を返せば改善できる余地があるポイントが明確になります。主な特徴4つを確認していきましょう。

他人任せになってしまう人

リーダーは業務の方向性などを意思決定し、メンバーが迷わずに行動できるように環境を整えなくてはいけません。そのため、肝心な意思決定や、重要な業務を他人任せになってしまう人や、意思決定が優柔不断になってしまうとメンバーが十分に力を発揮できないでしょう。 他人任せにしていたり、決定能力が低い人とリーダーに不向きと言われています。しかしながら決定能力が低いというのは、逆説的に捉えた場合、慎重であるといった点も考えられます。このような人がリーダーになった場合には、サブリーダーに別タイプの人を組み合わせたり、上長がコーチングなどを行いながらフォローを行うと良いでしょう。

全て自分でやってしまう人

リーダーが手を動かして作業を行いすぎるのも、良くない行動になり、能力が高い人がリーダーになった場合に陥りやすいパターンになります。メンバーに依頼をして成果物に満足ができなかったり、納期を我慢できなかったりなどで自分が対応したほうが早いといった考えから、仕事を抱え込んでしまう傾向にあります。 リーダーの仕事はメンバーを活用することです。このような人がリーダーになった場合には、まずは上長からの面談とリーダーを任せた目的の説明を正しく行いましょう。 一般的には、作業者の目線から監督層への目線の変化と、メンバーを信頼して任せることの大切さを促すことなどが効果的です。この傾向がある人は、責任感が強く、能力が高い人が多いため適切に説明を行うことで理解を促せます。

八方美人な人

リーダーは八方美人ではいけません。メンバーの能力を最大化することが仕事ですが、メンバーに気を使いすぎる必要はありません。 間違った行動をしているメンバーがいたら、時には衝突を恐れずに厳しく伝えることも必要です。誰とでも仲が良いということは、コミュニケーションスキルにおいて非常に重要なことなのですが、伝えるべきところは正しく伝えるという観点が必要になります。 このような人がリーダーになった場合は、サブリーダーなどにはっきりと言える人を配置するなどの工夫が必要です。また、八方美人な人はストレスをため込みやすい傾向にあるため、定期的なヒアリングなどによる当人へのケアを心がけると良いでしょう。

周囲へ不満を漏らす人

リーダーを務める上で一番行ってはいけない行動が、周囲へ不満を漏らすことです。 リーダーとして大切にする必要があることが、リーダーという自覚を持つことです。自分たちのチームのリーダーが、チームメンバーのことや業務に対していることを知ったメンバーは、パフォーマンスが低下する恐れがあります。 普段の会話の中から不平不満が多い人をリーダーに任命する際は、事前説明を行う際にマインドセットを併せて行うとともに、定期的なガス抜きとしてプロジェクト外の上長などとの1on1などの機会を設けると良いでしょう。

 

リーダーに求められる資質やスキルを身につける方法

リーダーに求められる資質やスキルは、先天的なものではなく後天的に学ぶことが可能です。先天的なカリスマをもったリーダーというのも少なからずいますが、ほとんどの人は後天的に学ぶことでリーダーになると言われています。本項目ではリーダーになるために行うことを4つお伝えしていきます。

継続的な学習の習慣を持つ

リーダーに求められる資質として、適切な判断力や問題解決の力があります。それら以外にもメンバーの規範になるべき存在として、常に学び続けることが重要です。 よくある失敗として、一過性の学習で終わってしまうといったことが挙げられます。学習は継続的に行うことで効果を発揮し、また習慣にすることで自然と学び続けることが可能になるため、読書やオンラインでの研修受講など、継続的な学習の機会を持つというのは非常に大切です。

コーチングの研修などを受ける

リーダーに求められる資質として、チームメンバーとのコミュニケーション能力などが求められます。メンバーに対して指示を出すなどのティーチングスキルも必要ですが、リーダーの役割の大部分はチームメンバーの話を聞き、チームの協力意識を強固にしていくことです。 チームメンバーの話を聞き、チームメンバーの能力を引き出し、チームメンバーに気持ちよく働いてもらうことが大切です。コーチングの研修などを受講し、スキルを体系化して学ぶことにより、相手の能力を引き出すことが可能になるでしょう。

マインドフルネス研修を受ける

リーダーに求められる資質として、メンバーが働きやすい環境を作る必要があります。時には厳しい立場で伝える必要や、責任を取る必要などがあり、ストレス耐性なども重要になってきます。 ストレス耐性への対策として、マインドフルネス研修を受講することで、自己と正しく向き合うことが可能になります。マインドフルネスとは現在の自分の心や体、その瞬間の自分の経験に集中して意識を向ける状態や過程を指します。 自分の心や体と向き合えるようになれば、メンバーとも向き合うことができ、また自身もストレスなどで悩まされる機会が減るでしょう。

プロジェクトに積極的に参加する

リーダーに一番具体的に近づく方法が、プロジェクトに参加することになります。プロジェクトに参加すると、必ずプロジェクトリーダーが存在するため、そのリーダーの動きを学び、自分と比較を行うことでリーダーに求められる資質の何が自分に足りないのかなどを客観的に振り返ることができます。 プロジェクトに参加するというとハードルが高く感じるかもしれませんが、大切なのは独りよがりに考えることではなく、先人に学ぶという姿勢になります。また、プロジェクトに参加できた際は事前にその旨を伝えておき、フィードバックを貰えるようにしておくとより効果的と言えるでしょう。


 

研修をしてもその場限り」「社員が受け身で学ばない」を解決!
研修と自己啓発で学び続ける組織を作るスクーの資料をダウンロードする


■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など


Schoo_banner
 

まとめ

本記事ではリーダーに求められる資質に関して、具体例からリーダーに向いていない人の特徴、リーダーに求められる資質を身に着ける具体的な方法をお伝えしてきました。現代のビジネスパーソンにおいて、リーダーシップというのは非常に強く求められています。 最初から優れたリーダーになるのは難しいですが正しく理解することで、誰でも優れたリーダーになることが可能です。本記事が皆様のリーダーについて考える機会になれば幸いです。

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ