公開日:2022/09/15
更新日:2022/11/17

理解力とは?社内の伝達スピードを早めるためのポイント

理解力とは?社内の伝達スピードを早めるためのポイント | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

社員の理解力が高いことは社内の伝達スピードを早めるうえで重要なことです。本記事では理解力とは何か、理解力がある・ない社員の特徴、理解力を高めるポイントについて解説しましょう。社員の理解力のなさに頭を抱えている人事部の方や人材育成担当者の方は参考にしてください。

 

01理解力とは?

理解力とは物事の仕組みや現状を把握し、どのような対応を行うべきか判断する能力のことです。理解力はビジネスにおいて重要な意味を持ちます。理解力がないと顧客やチームとのコミュニケーションが上手くいかず、仕事がスムーズに進まなくなってしまうこともあります。ときには作業の意味を誤解してプロジェクト全体の進行を遅らせてしまったり、他の人の進行を邪魔してしまったりすることもあるでしょう。そのため、企業側も社員の理解力を育成することが肝心になってくるのです。

 

02理解力がある社員の特徴とは?

理解力のある社員はビジネスにおいても活躍できる場面が多く与えられることが多いです。企業側としても、社員の理解力を高めることは重要でしょう。理解力がある社員は次の3つの特徴を持っていることが多いです。

  • 自分の言葉で物事を説明できる
  • 他人の感情を想像できる
  • 記憶力に優れている

自分の言葉で物事を説明できる

理解力のある人は物事を自分の言葉で説明することができます。自分の言葉で説明できることは、話を理解しているかどうかを見分ける1つの基準と言えるでしょう。特に、顧客と打ち合わせを行う際にこの能力は重要になってきます。顧客の中には、話がまとまってない段階で相談に来る方も多く、話の主軸がよく分からない場合もあります。しかし、理解力のある方はそれでも話をうまく解釈し、「こういう意味ですよね?」と自分の言葉で説明し、顧客を納得させることができるのです。

他人の感情を想像できる

理解力がある人は他人の感情を想像する能力にも長けていることが多いです。他人の感情を理解できれば、たとえ話の内容が論理的でなくても、「こうなんじゃないか」と推測することが可能です。例えば、システムエンジニアの場合、顧客の感情を読み解く能力が重要になってきます。顧客がどのようなシステムが欲しいのか想像し、そのとおりにシステムを構築する必要があるためです。また、他人の感情を想像できる方は、管理職になってからも部下の気持ちに寄り添った指導ができるようになるでしょう。このように、他人の感情を想像できるのは、仕事において重要なスキルであることがわかります。

記憶力に優れている

理解力がある人は記憶力にも優れている場合が多いです。記憶力が良いと、打ち合わせ中の相手の話を何度も頭の中で繰り返すことができ、打ち合わせ後も「相手が言いたいことはこうだったんじゃないか」と考えることができるためです。そのため、理解力を高めたいのならまずは記憶力を高める必要があります。記憶力は生まれもった才能と思われがちですが、今日の出来事や読んだ本の内容をノートにまとめるなど、トレーニングによって鍛えることが可能です。

 

03理解力がない社員の特徴とは?

理解力がある社員の特徴について解説しました。一方で、理解力がない社員の特徴は次の4つです。改善方法と併せて理解力がない社員の特徴について解説します。

  • 分からないことの確認を取らない
  • 話を聞く集中力がない
  • そもそも前提知識が不足している
  • 話の内容に興味がない
  • 自分が正しいと勘違いしている

分からないことの確認を取らない

理解力がない人は分からないことの確認を取らないことが多いです。分からないことについて立ち止まって考えたり調べたりすることをしないため、どんどん話についていけなくなります。逆に理解力がある方は、積極的に質問したり検索して調べたりして解決する癖がついている場合が多いです。また、分からないことの確認を取らない癖がついてしまうと、「分からない箇所が分からない」という状況に陥ってしまい、質問したくてもできなくなる場合もあります。そのため、まずは自分が何を分かっていないのかノートにまとめて整理することが肝心です。

話を聞く集中力がない

理解力がない人は単に話を聞く集中力がない可能性もあります。集中力がなければ当然他人の話を断片的にしか聞くことができず、理解できなくなってしまいます。集中力を高める即効性のあるやり方としては、「気が散るものを目の前から排除する」というものがあります。例えば机の上には余計な物を置かないようにしたり、気がかりな仕事は先に片付けてしまったり、などをして気を散るものを排除していきましょう。こうすることで、目先のことに集中することができ、相手の話も理解しやすくなります。

そもそも前提知識が不足している

理解力がない人はそもそも仕事に必要な前提知識が不足している場合もあります。例えば専門用語の意味を理解していないと、打ち合わせで話についていくことができません。また、前提知識が不足していると、当然業務でも成果を出せなくなります。そのため、明らかに全体知識が不足している社員がいる場合、社外研修やeラーニングを勧めるなどの対処が必要になってくるでしょう。

話の内容に興味がない

単純に話の内容に興味がなく、難しい話を理解するモチベーションが起きないという人もいます。話の内容に興味があると、話を聞きながら自分で「こうなんじゃないか」と仮説を立てていくことができるため、より深く理解することが可能です。話の内容に興味がないと、表面的にしか内容を理解せず、相手の思惑とは食い違った解釈をすることもあります。 そのため、まずは相手の話の内容に興味を持つことが肝心です。打ち合わせの前に議題について少しでも調べるなどして、話についていけるよう準備を行うなどが重要でしょう。

自分が正しいと勘違いしている

理解力がない人は自分が正しいと勘違いしている場合もあります。「これで問題ないだろう」と勝手に思い込んでしまい、確認を取らない人もいます。自分が正しいと思い込むと、他の人の話を理解して自分の糧にしようと考えられず、物事を正しく把握できません。理解力を身につけるうえで、自分の考えにこだわらず視野を広く持つことは重要です。

 

04理解力を高めるためのポイント

理解力はすぐに身につけられるものではなく、日頃の業務において少しずつ意識して高めていくことが重要です。理解力を高めるためのポイントは次の3つです。

  • 要点をまとめる癖をつける
  • 業務に関する知識を増やす
  • 質問力を高める

要点をまとめる癖をつける

理解力を高めるポイントは、相手の話の要件をまとめる癖をつけることです。話を聞いている際にメモを取っている人は多いですが、その後に要点まとめまでしっかり行っている人は少ないでしょう。重要なポイントをまとめることで、自分が何を分かっていないのか理解することが可能です。何を分かっていないかを理解することが、理解力を上げる第一歩です。

業務に関する知識を増やす

理解力を高めるためにも、業務に関する知識を増やすようにしましょう。業務に関する前提知識を増やすことで、相手の話がたとえ論理的でなかったとしても、上手く補完しながら聞くことができます。

質問力を高める

質問力を高めることも、理解力を高めるためのポイントです。相手から聞きたい情報を収集するためのテクニックを学びましょう。質問力を高めることで「分からない箇所が分からない」という状況に陥らないようにします。具体的には、分かりにくい質問内容には事例を持ち出したり、会話のテンポを相手に合わせたりして、相手から答えを引き出しやすい状況を作ります。

 

05理解力がない社員がいる場合の対処方法

一部の社員の理解力のなさに頭を抱えている人事部の方や人材育成担当者の方もいるかもしれません。社員の理解力を高めるために、企業側がしてあげられることもいくつかあります。理解力がない社員がいる場合の対処方法は次の3つです。

  • 報連相をしやすい雰囲気を作る
  • 1on1で振り返りの機会を定期的に作る
  • OJTや研修を実施する

報連相をしやすい雰囲気を作る

「報連相」をしやすい雰囲気を作れば、理解力がない社員も分かる人に質問をすることで対処できるようになります。「分からないことは自分で調べろ」などと部下を突き放さないようにすることが重要です。もちろん、自分で調べることも重要です。なんでも質問してくる部下に対しては「この資料を参考にしよう」などとヒントを出してあげる方針が良いでしょう。

1to1で振り返りの機会を定期的に作る

1to1ミーティングとは部下と上司が1対1で行う面談のことで、週1回、月1回など決められた頻度で行うことが一般的です。1to1では部下が業務を行ううえで分からないことや困っていることを上司に相談します。何が分からないのかを言語化させる時間を設けることで、理解力アップに繋がるメリットがあります。

OJTや研修を実施する

社員の理解力アップのためにはOJTや研修も欠かせません。業務に関する前提知識がないと、顧客や上層部の話の内容を断片的にしか理解することができません。OJTや研修を通じて、業務に必要な知識を身につけさせましょう。また、読解力研修などでは「メモの取り方」などをワークを通じて学ぶことができるため、理解力アップのためにこういった研修も活用するのが良いです。

 

06理解力を向上させるSchooのオンライン研修

Schoo for Businessは、国内最大級7,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

Schoo for Businessの資料をもらう

Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級7,000本以上の講座数
【2】研修設定・管理が簡単
【3】カスタマーサクセスのサポートが充実

理解力に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、7,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、理解力に関する授業を紹介いたします。

論点思考[入門]

業務の問題が溢れている、何を考えるべきかもわからない、そんな経験はありませんか。本授業は、解くべき論点にフォーカスして働くための入門授業です。

 
  • 職場のコミュニケーション研究家

    株式会社メイクセンス 代表取締役。筑波大学大学院ビジネス科学研究科修了(経営学修士)。IT企業で情報通信システムの開発や提案業務に携わったのち、コンサルタントに転身。NTTデータ経営研究所や日本アイ・ビー・エムで民間企業に対する情報戦略や組織戦略領域のコンサルティング、中央省庁や地方公共団体、業界団体からの委託による調査・研究を行う。その後、総合人材サービスグループ傘下のシンクタンクの上席主任研究員として、働き方改革、第4次産業革命による雇用への影響、個人の生産性やクリエイティビティ向上を目的としたマネジメントのあり方などの研究に携わる。現在は、組織人事コンサルタントとして、人材教育や制度改革のコンサルティングなど、組織人事領域から企業の支援に取り組む。2019年3月にCCCメディアハウスより『「A4一枚」から始める最速の資料作成術』を出版。高所は苦手だがバンジージャンプは好き。

論点思考[入門]を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

ビジネスを成長させる「聞く」技術

今回は3つの「聞く」技術について、外資系のトップコンサルとして活躍してこられた清水久三子先生と一緒に学んでいきます。

 
  • 株式会社アンド・クリエイト 代表取締役社長

    大手アパレル企業を経て、1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして、多くの変革プロジェクトをリード。「人が変わらなければ変革は成功しない」との思いから、専門を人材育成分野に移し、人材開発のプロジェクトをリード。 2005年に当時の社長から命を受け、コンサルティング&SI事業の人材開発部門リーダーとして育成プログラムを設計導入。ベストプラクティスとして多くのメディアに取り上げられた。2013年に独立し執筆・講演活動を開始。講師として、大前研一ビジネス・ブレークスルー、日本能率協会、日経BPセミナー、大手銀行系研修会社などに多数のプログラムを提供し、高い集客と満足度を得ている。 著書は「一流の学び方」など現在18冊を出版。東洋経済オンライン、プレジデントオンラインなど連載多数。

ビジネスを成長させる「聞く」技術を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

口下手でも会話が弾む「質問力」

このコースでは、会話というコミュニケーションを通じて相手と良好な関係を築くための「質問力」について学びます。

 
  • しつもんコンサルタント

    印刷デザインの会社を経営後、現在は、しつもんコンサルタントとして、企業でのコンサルティングや研修を行うほか、ビジネスプロデュースも手がける。 広島県で、口コミだけで1000人規模のイベントを毎月主催した経験を元に、独自の集客プログラムを開発。 「しつもん」をするスタイルが、結果が出ると評判をよび、全国にクライアントを持つようになる。 その後、集客だけでなく、問題解決、マネージメント、営業など、企業で成果が出た「しつもん」のノウハウをまとめて、「しつもん経営」としてプログラム化、多くの企業に提供している。 また最近では、企業でしつもんする「しつもんコンサルタント」の育成や、起業家の育成にも力を入れている。

口下手でも会話が弾む「質問力」を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

 

07まとめ

理解力は多くの仕事において重要なスキルと言えます。理解力に欠けていると、顧客からの要望を上手くまとめることができず、要望とは異なるサービスを提供してしまう恐れがあります。そのため、OJTや研修を実施したり、1to1ミーティングを行ったりして、企業側は社員の理解力が高まるようにアシストすることが重要です。

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ