公開日:2023/07/11
更新日:2023/10/16

社員のプログラミングスキルを高めるには?そのポイントや研修の活用方法を解説

社員のプログラミングスキルを高めるには?そのポイントや研修の活用方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

プログラミングスキルはエンジニアのみに限らず、現在では非エンジニア職の社員が身につけることも少なくありません。しかし、職種や社員によってはなぜ身につけるべきか、どのような方法で学ばせるのが良いのかと悩む人事の方もいらっしゃるでしょう。本記事では社員にプログラミングスキルを身につけさせるメリットやポイント、研修の活用について解説します。

 

01プログラミングスキルとは?

プログラミングスキルとは、コンピュータに動作を命令する指示を書くスキルを指します。コンピュータに命令する際は、プログラミング言語と呼ばれる専用の言語を使います。プログラミング言語の文法を習得し、指示を書けるようになることで、プログラムを構築できるようになります。 プログラミングというとWebサービスやスマホアプリの開発を想起しやすいですが、その他では業務の一部を自動化するツールなどを作ることもできます。プログラミング初心者や非エンジニアの場合、こういったツールの制作から始めると業務の中でも活かしやすいでしょう。

プログラミングスキルの重要性は高まっている

プログラミングスキルの重要性は年々高まっています。文部科学省もプログラミング教育の必要性を重視しており、2020年度には小学校でプログラミング教育が必修化されました。 また、令和2年6月に出された文部科学省「教育の情報化に関する手引-追補版-」では、プログラミングはエンジニア職以外にとっても重要なものになると示唆されています。IT人材の教育が進む企業では、非エンジニア以外でもプログラミングスキルを一定学び、業務を効率化することを実現しています。あらゆる職種の実務に活かせることから、社員へプログラミングスキルを高めようとする動きは近年増加傾向にあります。

▶︎参照元:文部科学省「教育の情報化に関する手引-追補版-」

 

02社員にプログラミングスキルを身につけさせるメリット

システム開発を行わない職種であっても、プログラミングスキルは様々なシーンで活用することができます。社員にプログラミングスキルを身につけさせる具体的なメリットは次の3つです。

  • 1.業務を効率化させることができる
  • 2.エンジニアとのコミュニケーションがしやすくなる
  • 3.社内のIT化を推進できる

1.業務を効率化させることができる

プログラミングスキルを身につけることで、業務を効率化させられるツールを作成することが可能です。自身の業務に合わせて、自動化や簡略化を行うことができれば生産性の向上につなげられます。 例えば、管理表の更新作業を自動化したり、Webサイトから情報を自動で収集したり、といった効率化がプログラミングによって実現可能です。職種や自身の仕事内容に合わせて、活用できるシーンは異なってくるでしょう。効率化のためのツールをエンジニアに開発依頼すると大掛かりになってしまいますが、ある程度の知識で簡単に作れるものであれば、社員自らが用意できると効率的です。

2.エンジニアとのコミュニケーションがしやすくなる

エンジニア以外の職種でもプログラミングの基礎知識を抑えておくことで、社内外のエンジニアとの意思疎通が図りやすくなります。例えば自社でアプリ制作を行う場合に、社内のエンジニアや外注先のエンジニアに対して「こんなアプリが作りたい」などの相談をしやすくなります。プログラミングを知っていれば、「実現可能な機能かどうか?」「コストがどれくらいかかるか」などを事前にある程度想定できるため、依頼先に無茶な要求をすることもなくなるでしょう。

3.社内のIT化を推進できる

プログラミングスキルの習得は、IT化の推進にも繋がります。プログラミングを勉強すれば、コンピュータ全般に関する幅広い知識を身につけることが可能です。実際に、DX促進においてIT人材育成を目的とし、プログラミングスキルを高める動きも少なくありません。 また、システム開発ができるなど高度なスキルを身につけなくても、社員が一定の知識を身につけたり、ITツールの活用に抵抗がなくなるだけでも大きな効果があるといえます。

 

03社員にプログラミングスキルを身につけさせるには?

プログラミングスキルはエンジニアに限らず、様々な職種での活用が期待できます。社員のプログラミングスキルを育成する方法としては、次の3つが挙げられます。

  • 1.自己啓発の支援により学習の機会を設ける
  • 2.プログラミング関連の資格取得を支援する
  • 3.社員研修の実施

1.自己啓発の支援により学習の機会を設ける

まずは、社員の自己啓発(Self Development)を支援することが有効です。プログラミングスキルについて、本やeラーニングなどでいつでも学べる環境を用意すると良いでしょう。 自己啓発環境が整っていれば、社員が「プログラミングについて学びたい」と感じたタイミングで学習をスムーズにスタートすることができます。現場での必要性や自ら学びたいと考える社員の方が、プログラミングスキルも身につきやすいため、そういった要望に応えられるような制度を設けると良いでしょう。

2.プログラミング関連の資格取得を支援する

プログラtミング関連の資格取得を支援するのも対策の1つです。資格の出題項目に沿って学ぶことで、幅広いITスキルを身につけることができるためです。 具体的には、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といった、「ITエンジニアの登竜門」と呼ばれる資格取得を支援するのが良いでしょう。これらの資格対策の勉強会を実施したり、資格手当を導入して自主学習を促したりするのが施策の例として挙げられます。

3.社員研修の実施

プログラミング研修を実施するのも効果的です。もし社内にエンジニアがいるなら、社内のメンバーに講師役を行なってもらうこともできます。ただし、ITスキルを持っている人が、必ずしもITスキルを他人に教えることに長けているとは限りません。社内研修を行うのが難しい場合は、外部研修を活用するのもおすすめです。昨今はプログラミング教育の重要性が高まっていることもあり、非エンジニア向けの研修も増えています。

 

04社員にプログラミングスキルを身につけさせるポイント

「社員のプログラミングスキルを磨くための施策を講じても、業務に活かせる状態にできるだろうか」という不安を抱えている方もいるかもしれません。そこで、社員にプログラミングスキルを身につけさせるコツをご紹介します。ポイントは次の3つです。

  • 1.目標のプログラミングスキルレベルを明確化させる
  • 2.学習の進捗管理方法を確認する
  • 3.事業や実務に活かせる研修プログラムを考案する

1.目標のプログラミングスキルレベルを明確化させる

まず、目標のスキルレベルを明確化させることが大切です。プログラミングを完璧に習得するのには多くの時間がかかります。そのため、目標以上のスキルレベルを目指す必要はありません。「Webアプリを作れるまで」「簡単な業務ツールを作れるまで」「エンジニアとコミュニケーションが取れる程度」など、具体的な目標水準を設けるようにしましょう。

2.学習の進捗管理方法を確認する

プログラミングの学習は進捗管理が重要です。プログラミングの習得は一朝一夕ではできないため、進捗管理をして「現在どこまで進んでいて後どの程度勉強すれば良いのか」を明確にしないと、途中でモチベーションが下がってしまいがちです。具体的な管理方法としては、LMS(eラーニングの学習管理システム)を活用する、Excelでマイルストーンを作成する、学習の成果物を随時提出してもらう、などが挙げられるでしょう。

3.事業や実務に活かせる研修プログラムを考案する

研修プログラムを考案する際は「事業や実務にどう活かすか」という視点を持つことが大切です。プログラミング言語の文法を覚えることが研修の目的になってしまい、せっかく学んだことが業務に活かせないようでは研修の意味が無くなってしまいます。 例えば、Webサイトを作りたいのなら、プログラミングだけではなく、HTML・CSSも習得する必要があるため、研修プログラムにもそれを反映させる必要があります。プログラミングを学ぶ目的をまず明確化させたうえで研修プログラムを作成しましょう。

 

05外部のプログラミング研修を検討する際のポイント

社員のプログラミングスキルを育成する有効な方法の1つに、研修の利用が挙げられます。そこで最後に、外部プログラミング研修を検討する際のポイントをご紹介します。ポイントは次の3つです。

  • 1.受講者のレベルに合わせたコースはあるか
  • 2.対象者に合った研修スタイルか
  • 3.職種や実務に適したプログラミングスキルが学べるか

1.受講者のレベルに合わせたコースはあるか

プログラミング研修は、未経験者向けのものからベテランエンジニア向けのものまで幅広くあります。受講者のレベルに合ったコースがあるかを確認しましょう。「学生時代にプログラミングを勉強したか」などによって、コースや難易度を選択できる研修を選ぶと良いでしょう。

2.対象者に合った研修スタイルか

プログラミング研修の中には、講師が授業形式で対面で行うものから、テキストやeラーニングを用いた自己学習を中心にしたものまで様々な形式があり、対象者に合った方法を選択することが大切です。 例えば新卒社員に対して一斉にプログラミング研修を行うようなケースでは、集合研修としてまとめて対面で実施することが効率的かもしれません。一方、リモートワークを取り入れている会社や、一定のスキルのある社員のスキルアップを目的とする場合であれば、オンライン形式やeラーニングの方が適している場合も多いでしょう。 近年では、目的に合わせてブレンド型学習を活用するケースも増えているため、全体の基礎知識を底上げする場合は対面型の研修で行い、個人ごとの復習やスキルアップを促すためにeラーニングを併用するなども有効でしょう。

3.職種や実務に適したプログラミングスキルが学べるか

職種や実務内容に即した研修カリキュラムを選択できるかも、重要なポイントです。例えば、スマホアプリ開発の新規事業を行うならJavaなどのプログラミング言語が学べるかなど、自社の事業の状況に合わせて選定します。 一定の開発知識がないと、自社と研修カリキュラムの相性を判断するのは難しいため、人事と知見のあるエンジニア、また研修を対象とする部署の責任者で確認するのが良いでしょう。研修歌詞やの中には、自社の事業内容を把握したうえで研修カリキュラムや適切な授業内容を組み立ててくれるケースもあるため、研修企業を選ぶうえで確認しておきましょう。


 

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06まとめ

プログラミングスキルはエンジニア職だけでなく、営業職、事務職などあらゆる仕事において役立ちます。社内全体のプログラミングスキルを高めることは、事業の成長や業務効率化に繋がるでしょう。ただ、プログラミングは教えるのは難しい分野でもあるため、社内で研修を行うよりも、外部研修を活用することをおすすめします。外部研修なら、受講者のレベルに合わせた教材やコースを用意してくれるうえに、難しい箇所も分かりやすく教えてくれます。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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