更新日:2025/03/24

ITスキル標準(ITSS)とは|7段階のレベルと11の職種について紹介

ITスキル標準(ITSS)とは|7段階のレベルと11の職種について紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ITエンジニアのスキルを表す基準にITスキル標準(以下、ITSS)があります。このITSSとは、どういった内容なのでしょうか。本記事では、ITSSについての解説と目指したい資格について解説しています。本記事を参考にITエンジニアのスキル基準を設けより具体的な評価基準を作成していきましょう。

 

01ITスキル標準(ITSS)とは

ITスキル標準(ITSS)は、IT分野の職業能力を体系化した基準で、ITエンジニアや関連職種のスキルを評価し、キャリア形成を支援するために策定されたものです。情報処理推進機構では、「各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標であり、産学におけるITサービス・プロフェッショナルの教育・訓練等に有用な「ものさし」(共通枠組)を提供しようとするもの」と定義されています。

ITスキル標準によって、スキルを職種別に分類し、初級から上級までのレベルで示すことで、個人の能力を可視化することができます。企業においては人材育成や評価基準を統一することが可能です。

【参照元】ITスキル標準とは

 

02ITスキル標準が必要とされる背景

ITスキル標準が必要とされる背景には、情報サービス業において「サービス」が主要商品であり、それを提供する人材のスキル管理と育成が企業の競争力を左右する点があります。IT産業の収益がハードからソフト・サービスへと移行する中、戦略的かつ体系的なスキル育成の重要性は増しています。

これまではOJTによるスキル伝承が一般的でしたが、1990年代以降、IT用途や顧客ニーズが多様化し、業務プロセス改革への提案力や専門的な技術スキルが求められるようになりました。また、インターネット普及に伴う技術のオープン化が進み、スキルの専門分化が加速ています。このような変化の中で、客観的で統一された指標が欠かせません。ITスキル標準の整備は、企業の人材育成だけでなく、教育機関や個人のスキル開発にも役立ち、国内ITサービスの質の向上を目指す重要な取り組みとして位置づけられているのです。

 

03ITスキル標準(ITSS)の7段階レベル

ITSSは以下の7段階のレベルに分けられています。

Revel 必要なスキル
1 最低限必要な基礎知識を有する
2 プロフェッショナルとなるために必要な基本的知識・技能を有する
3 プロフェッショナルとなるために必要な応用的知識・技能を有する
4 プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードできる
5 社内においてテクノロジやメソドロジ、ビジネスを創造し、リードできる
6 社内外において、テクノロジやメソドロジ、ビジネスを創造し、リードできる
7 先進的なサービスの開拓や市場化をリードした経験と実績を有しており、世界で通用できる

この7段階のレベルがエンジニアのスキルを測る物差しとなります。それぞれのレベルを知ることで、どの程度の能力を備えているかについて見極めたり、カテゴリ分けに活用していきましょう。

レベル1

レベル1は、情報技術に携わる者として最低限必要な基礎知識を有する段階です。このレベルでは、ITに関する基本的な理論や概念、ツールの使用方法を理解し、日常的な業務の補助を行える能力が求められます。また、スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的にスキルを研鑽する姿勢が期待されます。この段階は、IT業界におけるキャリアのスタート地点として位置付けられ、上位レベルに進むための土台を形成します。

レベル2

レベル2は、上位者の指導の下で指定された作業を担当し、プロフェッショナルに必要な基本的知識や技能を備えている段階です。このレベルでは、実務を通じてスキルの基盤を固め、基本的な作業を的確に遂行することが求められます。また、自らのキャリアパスを実現するために、積極的にスキルの向上に努めることが期待されます。レベル2は、より高度なスキルを習得するための重要なステップとなります。

レベル3

レベル3は、要求された作業を独力で遂行できるレベルであり、プロフェッショナルを目指すために必要な応用的知識や技能を有する段階です。このレベルの人材は、日々の業務で独立して責任を持って作業を遂行しながら、スキルの専門分野の確立に向けて努力を続けます。また、自身のスキル開発に継続的に取り組むことが期待され、次のステップであるプロフェッショナルレベルに向けた基盤を築きます。

レベル4

レベル4は、専門分野のスキルが確立され、独力で業務上の課題を発見し、解決をリードできる段階です。このレベルの人材は、社内でプロフェッショナルとして認められ、経験を知識化し、後進の育成にも貢献します。また、自らのスキルをさらに向上させるための努力を継続することが求められます。レベル4は、業務でのリーダーシップと継続的なスキル研鑽が重要な役割を果たします。

レベル5

レベル5は、スキルの専門分野を確立し、社内においてテクノロジーや手法、ビジネスを創造しリードする段階です。このレベルの人材は、社内で企業のハイエンドプレーヤーとして認められ、プロフェッショナルとしての経験と実績を持っています。業務の革新を推進し、組織全体の成長に貢献することが期待されます。また、自身の専門性を活かして戦略的な課題解決にも寄与します。

レベル6

レベル6は、スキルの専門分野が確立し、社内外においてテクノロジーやメソドロジー、ビジネスを創造しリードする段階です。このレベルの人材は、国内市場におけるハイエンドプレーヤーとして認められ、プロフェッショナルとしての高い経験と実績を持っています。社内外のステークホルダーと連携し、新しい価値を創出する能力が求められ、組織の競争力を高める重要な役割を果たします。

レベル7

レベル7は、世界で通用するトップクラスのプロフェッショナルであり、特定分野の専門性を活かして市場全体をリードする段階です。このレベルの人材は、先進的なサービスを開拓し市場化した経験や実績を持ち、グローバルに認められるプレーヤーとして活躍します。また、テクノロジーや手法、ビジネスモデルの創造を通じて、業界全体の発展に寄与します。

 

04ITスキル標準(ITSS)における11の職種

ITSSは以下の11の職種に分類しています。

  • 1:マーケティング
  • 2:セールス
  • 3:コンサルタント
  • 4:ITアーキテクト
  • 5:プロジェクトマネジメント
  • 6:ITスペシャリスト
  • 7:アプリケーションスペシャリスト
  • 8:ソフトウェアデベロップメント
  • 9:カスタマーサービス
  • 10:ITサービスマネジメント
  • 11:エデュケーション

ITスキル標準(ITSS)では、11職種ごとに求められる能力や役割が細分化され、合計35分野にわたって詳細に規定されています。この分野ごとの規定は、各職種に必要なスキルセットや具体的な業務内容を明確化し、スキル開発やキャリアパスの設計を支援するために設けられています。これにより、企業や個人は必要なスキルを把握し、育成計画を体系的に進めることが可能です。

マーケティング

ITSSにおいて、マーケティングの専門分野はマーケティングマネジメントと販売チャネル戦略・マーケットコミュニケーションの3つに分類されています。市場調査や戦略策定を行うマーケティングマネジメント、どのチャネルで製品・サービスを売っていくかの販売チャネル戦略、どのようなコミュニケーションで顧客に届けるのかを決めるマーケットコミュニケーションがあります。

<マーケティングについてのSchooおすすめ授業>

本授業では、商品やサービスの販売に関する具体的な課題に対し、適切なマーケティング施策の活用方法を学ぶことができます。
講師は株式会社やさしいビジネスラボ代表取締役の中川功一氏で、経営学者としての豊富な知識と経験を基に指導します。

「マーケティング実践」

マーケティング実践

  • 株式会社やさしいビジネスラボ 代表取締役

    経営学者/YouTuber。経済学博士(東京大学)。大阪大学経済学研究科准教授を経て独立。「アカデミーの力を社会に」をモットーに、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。専門は、イノベーション・マネジメント、経営戦略論。 主な著書に『ど素人でもわかる経営学の本』(翔泳社)『感染症時代の経営学』(千倉書房)『戦略硬直化のスパイラル』(有斐閣)など。YouTube「中川先生のやさしいビジネス研究」では毎週火・木・土に経営学講義や時事解説動画を配信中。

セールス

セールスの専門分野は、以下の3つに分類されています。 限定した顧客に対し、継続的な販売活動を行う訪問型コンサルティングセールス。 幅広い顧客に対して、製品やサービスの販売活動を行う訪問型製品セールス。 広告などを用いて不特定多数へリーチを伸ばし、販売活動を行うメディア利用型サービス。 いずれも、顧客の課題解決・理想実現を叶えるために、顧客とのリレーションが必要となる職種です。

<セールスについてのSchooおすすめ授業>

セールスでは、プレゼンテーションが必須スキルとして挙げられます。本授業では、セールスに求められるプレゼンでの振る舞い方を学んでいきます。
ノンバーバルコミュニケーションに焦点を当て聞き手を惹き込むための方法について、話し方コーチの神宮つかさ先生に教えていただきます。

「聞き手を惹き込む 「プレゼンの振る舞い」」

聞き手を惹き込む 「プレゼンの振る舞い」

  • 東京コミュ塾代表/ファシリテーションコーチ/話し方コーチ

    4年半の英国駐在中、欧州本社のサプライチェーンマネージャーとしてアジアから欧州全土への輸入販売の責任者となりました。この時のメンバーはそれぞれが個性の強い欧州人。彼らの意見を纏めたり、本社の意向をメンバーに分かりやすく説明するのは至難の業でした。この経験の中で培ったのがファシリテーションスキルです。もちろん初めは上手くいかず、会議は炎上するはプレゼンは途中で遮られるは困難の連続でした。日本風の「和をもって尊しとなす」という考えは世界では通用しませんでした。そこからコミュニケーションスキルを磨くべく会議では毎回ファシリテーター役を担い、プレゼンの機会は逃さず挑戦しました。そうすることで少しずつコツを掴み、全員が納得出来るような分かりやすい話し方や会議を纏めるファシリテーション技術を身に付けることが出来ました。講座では経験の中で培った「実践ですぐに使える!」技術を体系的にお伝えします。世界に通用するコミュニケーションスキルを身につけましょう!

コンサルタント

コンサルタントは顧客の事業戦略やパーパスの実現に対して、提言や助言を行う職種です。顧客に提案した内容が生み出した効果や、その結果による顧客エンゲージメントなどに責任を担います。コンサルタントの専門分野は、それぞれの産業が抱える課題に対して提案をするインダストリ、産業を問わず、業務に対しての提案をするビジネスファンクションの2つに分類されています。

<コンサルタントについてのSchooおすすめ授業>

近年、DXによって企業におけるデータの収集と管理が加速しています。デジタル化により、データ管理がスムーズになりましたが、利活用までにはいたっていない企業が多くあるでしょう。
こうした状況において、データ活用がスムーズに行われる必要があるでしょう。本授業では、第一線で活躍するマーケティングプランナーが、仕事で使える顧客視点の持ち方、企画術、思考ツールを解説します。

「戦略プランナーの顧客視点~「顧客の正解」を見抜く着眼点トレーニング」

戦略プランナーの顧客視点~「顧客の正解」を見抜く着眼点トレーニング

  • 株式会社コレクシア/マーケティングプランニング局長

    マーケティングサイエンティスト。数学、統計学、計量経済学、データサイエンスなどの理系アプローチと、心理学、文化人類学、社会学などの文系アプローチに広く精通。未顧客理解の第一人者として、事業会社やメーカーのマーケティングや事業拡大を支援すると共に、社内研修などの講師を務める。「芹澤顧客研究ラボ」主催。シニアマーケターの知見を若年層マーケターに継承、育成する「マーケティングU-40」を牽引。著書に『顧客体験マーケティング』(インプレス)、『“未”顧客理解:なぜ、買ってくれる人=顧客しか見ないのか?』(日経BP)。

ITアーキテクト

ITアーキテクトは、顧客の事業戦略を実現するために、アプリケーションに関連する技術を活用して、ITアーキテクチャの設計を行うことが主な役割です。アプリケーションアーキテクチャ・インテグレーションアーキテクチャ・インフラストラクチャアーキテクチャの3つに専門分野は分かれています。

<ITアーキテクトについてのSchooおすすめ授業>

ITアーキテクトにとって要件定義は極めて重要です。要件定義はシステムの目的や機能、制約条件を明確にする工程であり、これが曖昧だと開発途中で仕様変更が頻発し、コストや工期が膨らむ原因となります。正確な要件定義により、設計・開発の方向性が明確になり、関係者間の認識も統一され、品質と効率性が向上します。
本授業では、プロジェクト成功に欠かせない要件定義にフォーカスし、最新のDX時代に対応した要件定義の要点について学んでいきます。

「要件定義のセオリー DX時代に成功するシステム開発の要点」

要件定義のセオリー DX時代に成功するシステム開発の要点

  • ITエンジニア/コンサルタント

    ホームレス寸前から、下請けプログラマー、SEとしてIT業界の最下層に入る。 IT業界の闇を嫌というほど味わいながら、SIの立場で数々の悲惨なプロジェクト体験後、ユーザー企業のIT担当へ。 その後ユーザー部門にて業務の現場を体験後、デジタル責任者になる。 これまでベンダー、ユーザーといったあらゆる立場からIT/情報システムに 関わってきた。 そんな経験の中で上流工程の重要性について痛いほどに認識し、さらにデータ中心でビジネス、ITを考えるようになる。 週末の楽しみは末っ子のましゅーとの散歩。生まれ変わったとしても情報システムにかかわる仕事をしたいと考えている。

プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントは、プロジェクトの提案から実行までを管掌し、スケジュールだけでなく納品物の品質などにも責任を持ちます。また、システム開発・ITアウトソーシング・ネットワークサービス・ソフトウェア製品開発の4つに専門分野は分かれています。

<プロジェクトマネジメントについてのSchooおすすめ授業>

プロジェクトマネジメントにおいて計画力は必須です。計画が明確でないと、目的や優先順位が曖昧になり、進捗管理が困難になります。計画力があれば、目標設定やタスクの細分化、期限の明確化ができ、効率的にリソースを配分できます。また、リスクを事前に想定し、柔軟に対応できる体制を整えることで、プロジェクトの成功率が大幅に向上します。
本授業では、プロジェクトマネジメントにおける「計画」の立て方や勘所について学んでいきます。

「前に進むプロジェクトは「計画力」がある」

前に進むプロジェクトは「計画力」がある

  • 株式会社kurogo works代表取締役社長 / 研修講師

    1988年生まれ。 2011年に新卒で日本アイ・ビー・エム株式会社に入社し、金融系システム開発プロジェクトにてシステムエンジニア/プロジェクトマネージャーを経験。 その後、株式会社リクルート(旧リクルートテクノロジーズ)に入社し大規模プロジェクトマネジメント/新規事業検討/大規模プロジェクト監査業務を歴任したのち、再び日本アイ・ビー・エム株式会社に戻り金融系DXプロジェクトを担当。 2020年からは会社員と並行してオンライン研修講師の活動を開始し、プロジェクトマネジメント/リーダーシップ/品質管理の研修を述べ16万人以上の受講生に提供している(2024年7月時点)。 2024年に独立して株式会社kurogo worksを設立。

ITスペシャリスト

ITスペシャリストは、ソフトウェア・ハードウェア双方の専門技術を持ち合わせ、顧客にとって最適なシステム基盤の構築を実施する職種です。また、設計から導入までのプロセスはもちろんのこと、回復性や可用性といった非機能要件の責任も負います。専門分野は、プラットフォーム・ネットワーク・データベース・アプリケーション共通基盤・システム管理・セキュリティの6つに分類されています。

<ITスペシャリストについてのSchooおすすめ授業>

ITスペシャリストにとってシステム開発における外部設計と内部設計は重要です。外部設計はユーザー視点での仕様を決める工程であり、画面や操作性、データの流れなどを定義します。一方、内部設計はシステム内部の処理やデータ構造を詳細に設計し、プログラムの実装方針を決めます。両設計が連携することで、ユーザー要求に沿った高品質で効率的なシステム構築が可能となります。
本授業では、システム設計書を組むために必要な理論を体系的に学ぶことができます。

「システム開発のための外部設計・内部設計入門」

システム開発のための外部設計・内部設計入門

  • 教育系Youtuber

    教育系Youtuber。 プログラミングやDX推進、IT戦略などの情報を発信しています。著書 Excel、データ整理&分析、画像処理の自動化ワザを完全網羅! 超速Python仕事術大全(2022年 宝島社)他、情報処理安全確保支援士 有限会社プチフール代表取締役 経営の多角化で組織を成長させて行きます。

アプリケーションスペシャリスト

アプリケーションスペシャリストは、アプリケーションの開発技術を用いて、アプリケーションの設計から開発、導入、テストや保守までを実施する職種です。アプリケーションスペシャリストの専門分野は、業務システムと業務パッケージの2種類に分類されています。業務システムは業務システムの設計、開発、運用・保守。業務パッケージはパッケージのカスタマイズや機能追加が主な役割です。

<アプリケーションスペシャリストについてのSchooおすすめ授業>

アプリケーションスペシャリストにとって、Webページの制作からサーバー開発、アプリ公開までのノウハウを一貫して認識することは重要です。これにより、ユーザー体験やパフォーマンスを考慮した設計ができ、トラブル発生時にも迅速に原因を特定・対応できます。また、開発と運用を通じた最適化が可能となり、品質と効率の向上に貢献します。
本授業では、Webページの制作からサーバーの開発、アプリ公開までのノウハウを実践形式で学んでいきます。

「WEBアプリケーション開発【入門】」

WEBアプリケーション開発【入門】

  • ソリューションアーキテクト

    鹿児島県出身。株式会社var代表取締役。慶應義塾大学理工学部卒業後、個人事業主として、SaaS開発やクラウドマイグレーション、脆弱性診断に携わる。その後、AWS Japanのソリューションアーキテクトとして入社し、現在はIT研修の監修・アジャイルコーチ・システム設計、監査に携わる。

ソフトウェア開発デベロップメント

ソフトウェア開発デベロップメントは、マーケティング戦略に基づいたソフトウェア製品の企画・設計・開発を担う職種です。ソフトウェアデベロップメントの専門分野は基本ソフト・ミドルソフト・応用ソフトの3つに分類されています。

カスタマーサービス

カスタマーサービスは、ハードウェア・ソフトウェア製品の修理・保守を担う職種です。カスタマーサービスの専門分野は、ハードウェア・ソフトウェア・ファシリティマネジメントの3つに分類されます。

<カスタマーサービスについてのSchooおすすめ授業>

カスタマーサクセスは、SaaS企業などを中心に、製品やサービスを購入した顧客の満足度を高めるために継続的にサポートする役割を果たします。
本授業では、カスタマーサクセスの立ち上げから徐々に規模を広げやがて全社に広げていくまで、段階ごとにどのように取り組めば良いのか、どんなことがポイントなのかを全4回のコースで順序立てて学びます。

「カスタマーサクセスの基本と実践 2023年版」

カスタマーサクセスの基本と実践 2023年版

  • 株式会社openpage代表取締役

    ビズリーチにてカスタマーサクセスマネジメント(CSM)チームを立ち上げ後、2018年にopenpageを設立。CSをデジタル化する「openpage」の製品提供をはじめ、CSの体制づくりのコンサルテーション、SNSでの情報発信、大型オンラインイベントの企画など、米国流のCSを国内で広く啓蒙。著書に「実践カスタマーサクセス BtoBサービス企業を舞台にした体験ストーリー」(日経BP、2023年)。
  • Schoo カスタマーサクセス

    新卒でカルチュア・コンビニエンス・クラブへ入社。主にアライアンス営業に従事。2021年大人が学び続ける社会を実現したいと考え、教育業界は未経験ながらSchooへ入社。フィールドセールスとして入社するも、3ヶ月でカスタマーサクセス へ異動。以降CSMとして年間100社以上のお客様を支援。
  • INITIAL事業執行役員 CCO

    新卒で丸紅株式会社に入社。同社電力本部にて、豪州、米国のIPP事業(投資事業)に従事した後、株式会社ユーザベースに参画。SPEEDAのフィールドセールス・リテンションセールス、マーケティングチームを経て、INITIAL事業のカスタマーサクセスの立ち上げに従事。2022年よりCustomer Success Divisionのリーダーに就任。
  • SmartHR 執行役員

    SmartHR 執行役員/ VP of Customer Success 大学卒業後、エンジニアとして業務アプリケーションや院内物流システムの開発に従事。その後、Webディレクターを経て企業のWebマーケティングを支援するSaaSプロダクト開発とカスタマーサクセス組織の立ち上げを経験。2019年1月、株式会社SmartHR入社。CSMとして現場で顧客対応を経験したのち、2020年1月よりマネージャーとしてカスタマーサクセス組織のマネジメントとサービス品質向上に従事。2022年7月より現職。
  • sasket LLC 代表

    『カスタマーサクセス実行戦略』の著者。ゲームプログラマーとしてキャリアをスタートし、Web開発のPG/SEを経て事業開発にキャリアチェンジ。2013年、Sansan株式会社に入社。のちにCS部門の責任者を歴任。現在はsasket LLCを設立し、IT企業へのCSアドバイザリーに従事している。支援実績多数

ITサービスマネジメント

ITサービスマネジメントは、システム全体を管轄する職種です。運用の適正化・リスク管理・安定稼動などに責任を持ちます。ITサービスマネジメントの専門分野は、運用管理・システム管理・オペレーションサービスデスクの4つに分類されています。

<ITサービスマネジメントについてのSchooおすすめ授業>

ITサービスマネジメントにおいて情報セキュリティは重要です。データ漏洩や不正アクセスを防ぎ、サービスの信頼性と継続性を確保するためには、適切なリスク管理と対策が欠かせません。法規制や標準への遵守も求められます。
本授業では、組織を守る立場の方々に最低限知っていただきたい、情報セキュリティとクラウドの基礎知識を解説します。

「情報セキュリティとクラウドの話 -組織のリスクに備える」

情報セキュリティとクラウドの話 -組織のリスクに備える

  • Cloudbase株式会社 代表取締役

    10歳からプログラミングを始め、特にセキュリティ領域に関心を持つ。学生時代から様々なサービスを開発し、京都大学工学部情報学科在籍時にLevetty株式会社(現:Cloudbase株式会社)を創業。2年間で6回のピボットを経てクラウドセキュリティ領域に至り、Cloudbase事業を始める。2023年、Forbes 30 Under 30 Asia、Forbes 30 Under 30 Japanに選出。

エデュケーション

エデュケーションは、研修カリキュラムの設計・運用などを実施し、専門技術に関する人材育成を担います。また、エデュケーションの専門分野は、研修企画とインストラクションの2つに分類されています。研修企画は、どのような研修を実施すべきかの策定やカリキュラムの作成などが主な役割です。一方で、インストラクションは研修の実施・評価などが主な役割となっています。

 

05ITSS導入で目指したい資格試験

次に、ITSS導入で目指したい資格試験についてもご紹介していきます。ITSSのレベルに合わせた資格取得として、IPAが実施している情報処理技術者試験があります。このIPAがIT人材を育成する上で促進している資格です

【ITSSレベル1】ITパスポート試験

情報処理技術者試験のうち、最も簡単なエントリーレベルの資格がITパスポート試験です。ITパスポートは、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業大臣が実施する国家試験でITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる試験になります。

【ITSSレベル2】基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はITエンジニアの基礎資格と呼ばれる試験です。「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」が対象となります。その内容は、プログラム設計書を作成して開発から単体テストまで担当するなど、実践経験のある技術者向けの資格ですが、実務経験が必要ではありません。

【ITSSレベル3】応用情報技術者試験

TSSレベル3への到達が認定される応用情報技術者試験は、より高度なスキルを保有していることが必要とされており、IT人材としての経験が数年の方が受験することが一般的です。経験と知識を保有している証明としての資格試験ですが、受験資格に実務経験が必要とされている訳ではありません。また、より深い知識を必要としているため、実務経験がある方の方が合格しやすいと言われていますが、学生などの受験も増加している傾向があります。

【ITSSレベル4】高度情報処理試験

高度試験と呼ばれるものには以下の7つがあります。

  • ・ITストラテジスト試験
  • ・システムアーキテクト試験
  • ・プロジェクトマネージャ試験
  • ・ネットワークスペシャリスト試験
  • ・データベーススペシャリスト試験
  • ・情報セキュリティスペシャリスト試験
  • ・ITサービスマネージャ試験

これらの試験に合格するとITSSレベル4に認定されます。ITSSレベル4は、専門分野においてプロフェッショナルとしてのスキルが確立され、自らのスキルを活用して業務上の課題を独力で発見し解決できる能力を示します。高度情報処理試験は、実務経験や深い知識を前提としており、プロジェクトの遂行や技術の応用、後進の育成など、現場でのリーダーシップが問われます。このレベルに達することで、社内外から高度な専門性を持つプロフェッショナルとして認められ、キャリアアップや更なる責任ある役割に挑戦する道が広がります。


 

研修をしてもその場限り」「社員が受け身で学ばない」を解決!
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など

Schoo_banner
 

06ITSS+(プラス)とは?

ITSS+(ITスキル標準プラス)は、ITスキル標準(ITSS)の進化版であり、従来のITスキルに加えて、現代の急速に変化する技術環境に対応した新たな領域をカバーすることを目的としています。ITSS+では、データサイエンス領域やアジャイル領域、IoTソリューション領域、セキュリティ領域といった、特に重要性が増している分野のスキルが明確に規定されています。

データサイエンス領域では、データ分析やAI・機械学習を活用したビジネスインサイトの提供能力が求められます。アジャイル領域では、柔軟かつ効率的にプロジェクトを進行させるためのアジャイル手法の理解と実践が必要です。IoTソリューション領域では、IoTシステムの設計・実装に関する高度な技術と応用力が求められ、セキュリティ領域では、情報システムの保護とリスク管理に関する深い知識が求められます。

これらの領域を包括するITSS+は、IT人材が新たな技術や手法に対応できるよう、業界の最新ニーズに合わせたスキル標準を提供することで、企業や個人が効果的なスキル開発を行える環境を提供します。

 

07ITスキル標準の資格対策|Schoo for Business

Schoo for Business

Schooでは約9,000本の授業を保有しており、ITスキル標準の資格対策ができる授業も多く揃っています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。

研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
※2023年3月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております

Schoo for Businessの資料をダウンロードする

ITスキル標準に関するコンテンツ一覧

Schooの特長は、約9,000本の授業による網羅性です。

参考例として、Schooを用いたITスキル標準の資格対策例をご紹介します。

『基本情報技術者試験』対策講座

授業名 『基本情報技術者試験』対策講座
時間 70分×1コマ,60分×2コマ,55分×5コマ,50分×4コマ,45分×2コマ,25分×1コマ
研修内容
  • ・ウォータールーフモデル
  • ・分析・設計手法
  • ・オブジェクト指向
  • ・テスト
  • ・PMBOK
  • ・統合マネジメント
  • ・ステークホルダーマネジメント
  • ・コミュニケーションマネジメント
  • ・スコープマネジメント
  • ・資源マネジメント
  • ・調達マネジメント
  • ・コストマネジメント
  • ・スケジュールマネジメント
  • ・リスクマネジメント
  • ・品質マネジメント
  • ・ITIL
  • ・サービスサポート
  • ・サービスデリバリ
  • ・システム監査
  • ・システム監査の手順
  • ・テスト
  • ・サプライチェーンマネジメント
  • ・CRMとSFA
  • ・業務改善
  • ・経営資源の管理
  • ・eビジネス
  • ・クラウドコンピューティング
  • ・人工知能
  • ・収益と費用
  • ・財務諸表
  • ・財務に関する指標
  • ・知的財産権
  • ・セキュリティ関連法規
  • ・労働関連法規
  • ・SWOT分析
  • ・成長マトリクス
  • ・プロダクトポートフォリオマネジメント
  • ・バランススコアカード
  • ・ファイブフォース分析
  • ・PEST分析
  • ・3C分析
  • ・RFM分析
  • ・バリューチェーン分析
  • ・データ構造
  • ・探索アルゴリズム
  • ・整列アルゴリズム
  • ・流れ図
  • ・基数
  • ・補数
  • ・ベン図
  • ・論理演算
  • ・ビット演算
  • ・CPU
  • ・記憶装置
  • ・OS
  • ・信頼性
  • ・データベースとは
  • ・キーと制約
  • ・データ操作
  • ・正規化
  • ・排他制御
  • ・データベースとは
  • ・ネットワークインターフェース層
  • ・インターネット層
  • ・トランスポート層
  • ・アプリケーション層
  • ・無線ネットワーク
  • ・ISMS
  • ・情報セキュリティポリシ
  • ・情報セキュリティ関連組織
  • ・サイバー攻撃
  • ・セキュリティ対策
  • ・認証
  • ・科目Bとは
  • ・プログラムの仕組み
  • ・プログラミング
 

今こそ取りたい『ITパスポート』取得への道

授業名 今こそ取りたい『ITパスポート』取得への道
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・「ITパスポート」とは?
  • ・ITパスポートのキャリア的メリットとは?
  • ・挑戦!ITパスポート腕試し問題
  • ・「ITパスポート」学習ロードマップ
 

ITパスポート資格試験対策 〜講義編〜

授業名 ITパスポート資格試験対策 〜講義編〜
時間 70分×3コマ,60分×7コマ
研修内容
  • ・情報システム開発
  • ・開発モデル
  • ・分析/設計手法
  • ・オブジェクト指向
  • ・テスト手法
  • ・PMBOK
  • ・ステークホルダー
  • ・コミュニケーション
  • ・スコープ
  • ・資源
  • ・調達
  • ・コスト
  • ・時間
  • ・リスク
  • ・品質
  • ・結合
  • ・時間
  • ・サービスマネジメント
  • ・サービスサポート
  • ・サービスデリバリ
  • ・サブライチェーンマネジメント(SCM)
  • ・顧客
  • ・ERP
  • ・BPRとBPM
  • ・RPA
  • ・HRテック
  • ・BYOD
  • ・人工知能
  • ・クラウドコンピューティング
  • ・売上と利益
  • ・損益分岐点
  • ・損益計算書
  • ・貸借対照表
  • ・キャッシュフロー計算書
  • ・法務
  • ・著作権
  • ・産業財産権
  • ・セキュリティ関連法規
  • ・労働関連法規
  • ・SWOT分析
  • ・成長マトリクス
  • ・プロダクトポートフォリオマネジメント
  • ・バランススコアカード
  • ・ファイブフォース分析
  • ・PEST分析
  • ・3C分析
  • ・RFM分析
  • ・バリューチェーン
  • ・製品サイクル
  • ・データ構造
  • ・探索アルゴリズム/整列アルゴリズム
  • ・流れ図
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  • ・論理演算・ビット演算
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  • ・不正な手口
  • ・マルウェア
  • ・対策ソフト
  • ・ファイアウォール
  • ・暗号方式
  • ・デジタル署名
 

ITパスポート資格試験対策 〜問題演習編〜

授業名 今こそ取りたい『ITパスポート』取得への道
時間 75分×1コマ,70分×1コマ,65分×1コマ
研修内容
  • ・過去問演習と解説、設問1〜31
  • ・過去問演習と解説、設問32〜65
  • ・過去問演習と解説、設問66〜100
 

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08まとめ

本記事は、ITスキル標準をテーマに類似用語との違いやレベルについても解説しています。IT人材の育成を行う際の標準となるITスキル標準は、自社の人材育成においても大きな評価j軸として利用できる内容です。その内容は、IPAのHPにも明記されていますので、その内容も参考にし自社の人材を育成していきましょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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