公開日:2021/04/28
更新日:2023/12/28

スキルセットとは?その意味と職種別で求められるスキルを解説

スキルセットとは?その意味と職種別で求められるスキルを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

仕事をする上では、それぞれの職種や役職に必要とされる知識や技術のがあります。これを、スキルセットとよびます。仕事をうまく進めるためには、個人が持つ知識や技術と合わせてコミュニケーション能力や論理的な思考力、リーダーシップといった能力が必要です。 当記事ではスキルセットについて、その意味や仕事で求められるスキルなどを紹介していきます。

 

01スキルセットとは

スキルセットとは、仕事を進めるために必要な個人の能力や資質、経験などの組み合わせのことです。職種に応じて求められる専門的な知識や技術も含まれます。高度な専門知識や技術を持っていたとしても、それを発揮するためにはコミュニケーションなどのように職種を問わず必要なスキルがあります。そのため、これらを組み合わせたスキルセットが重要となります。

「スキル」と「スキルセット」の違い

「スキル」とは、ある能力を単体としてとらえるものです。一方で「スキルセット」は、複数のスキルを合わせたものです。何らかの職種や役職に必要とされるスキルは一つではありません。さまざまなスキルを合わせ持ってこそ業務を遂行できるわけですから、それぞれの職種や役職にはどのようなスキルセットが必要となるかを理解しておくことが大切です。スキルは個人が持つ能力をあらわし、スキルセットは職種や役職に求められるスキルの集合体であるとも言えます。

スキルセットにはソフトスキルとハードスキルがある

ソフトスキル
ハードスキル
・コミュニケーション能力
・リーダーシップ
・論理的思考力
・想像力
・決断力
・傾聴力
・情報処理
・プログラミング
・会計処理
・データ分析
・デザイン
・ライティング

スキルセットには、大きく分けてソフトスキルとハードスキルの2種類があります。それぞれの主なスキルは上記の表の通りです。ソフトスキルは主に人間関係やコミュニケーションなど、ソフトスキルは、自分の持つ技術を発揮するためのスキルです。一方で、ハードスキルは具体的な仕事や業務に必要な専門的な能力や知識を指します。両方のスキルがバランスよく備わることが、成功するキャリアやプロジェクトに重要です。

 

02ビジネスパーソンにとってのスキルセット

上で見たように、仕事をするうえでビジネスパーソンにとっては、職種を問わずスキルセットが必要とされます。スキルセットの中には、業種や職種を問わず活用できるスキルも含まれます。自分の業種や職種、役割で求められるスキルを考えるとともに、その前提としてビジネスパーソンとしてどのようなスキルが必要かを理解しておくことが必要です。ビジネスパーソンのスキルセットにはどのようなものがあるか、見ていきましょう。

ビジネスで求められる「コアスキル」と「スペシャルスキル」

「コアスキル」は、業種や職種にかかわらず必要とされるスキルです。基礎学力や社会人としての常識、コミュニケーション力などが当てはまります。一方、「スペシャルスキル」は 業種や職種で異なる専門スキルです。仕事を通じて身に付いていくスキルで、その仕事を遂行するうえで必要なものです。

ビジネスパーソンに求められる4つのスキル

業種や職種を問わず、ビジネスパーソンには主に以下4つのスキルが求められます。

  • 1.基本スキル:社会人としての常識やビジネスマナーなど
  • 2.対課題スキル:企画や分析、論理的思考などの考えるスキルや戦略立案やプロジェクトマネジメントなどの実行するスキル
  • 3.対人スキル:コミュニケーションや交渉、育成やリーダーシップなどの人を動かすスキル
  • 4.対自己スキル:セルフマネジメントやモチベーション管理など

これらのスキルはビジネス環境での成功に不可欠であり、組み合わせてバランスよく発展させることが重要です。

 

03エンジニアにとってのスキルセット

エンジニアには、専門性の高いスキルを持ち、実務経験を積み重ねてプロジェクトマネージャーなどへキャリアアップしていく方が多く見られます。一方で、経験や年齢を重ねても開発現場のエンジニアとして第一線で活躍し続ける方も多くいらっしゃいます。いずれのキャリアであっても、技術的なスキルに加えてプロジェクトを推進するためのスキルも必要となるため、これらのスキルを合わせたスキルセットが重要となります。

専門分野ごとに必要とされるスキルセット

エンジニアの幅は広く、ITエンジニアや機械設計エンジニアなどの様々な専門領域があります。ITエンジニアであればシステム開発やインフラなどの知識や技術が必要です。また、ITの中でもシステム設計に一貫して関わるシステムエンジニアやプログラマー、WEBシステムやソフトを開発するWEBエンジニアなど、それぞれの分野に応じたスキルセットがあります。

エンジニアに求められるのはテクニカルと管理・対人スキル

エンジニアに求められるのは、技術分野の専門知識や技術などのテクニカルなものだけではありません。開発を進めるためにはプロジェクト管理やコミュニケーションのスキルも重要です。また、クライアントの要望を聞き取り、開発メンバーと共有するためにもマネジメントやコミュニケーションは欠かせません。エンジニアには、これらを合わせたスキルセットが求められています。

 

04マーケティング職(マーケター)にとってのスキルセット

マーケティング職に求められるスキルセットは、営業職同様にビジネスパーソンにとってのスキルセットです。それに加えて、専門的な知識や分析能力が必要です。ここでは、マーケティング職に求められるスキルについて具体的に解説していきます。

マーケティング職(マーケター)で必要とされるスキルセット

マーケティング職は、変化の激しい環境に対応するために常に新しいスキルを学び、適用していく必要があります。具体的には、次のようなスキルが求められます。

  • ・マーケティングに関する基礎知識
  •   - マーケティング戦略について
  •   - デジタルマーケティングについて
  • ・顧客分析
  • ・コミュニケーションスキル
  • ・論理的思考力
  • ・クリエイティビティ
  • ・プロジェクト管理
  • ・分析力
  • ・ブランドマネジメント

これらのスキルを組み合わせ、適切に活用することで、マーケティング職のプロフェッショナルとして成功することが期待されます。

マーケティング職はデータ分析のスキルが重要

重要なスキルは状況や職務により異なりますが、総合的な観点から言えば、マーケティング職で重要なスキルは「データ分析」であると言えます。データ分析スキルは、マーケティングの効果を評価し、戦略を最適化する上で極めて重要です。データ駆動型の意思決定がますます重要視されており、顧客の行動や市場のトレンドを理解し、これを活かして戦略を構築することが求められています。適切なKPIの設定やデータ解釈のスキルが、企業の成果を向上させるために不可欠です。

<データ分析についてのSchooおすすめ授業>

データ分析はただやみくもにデータを用いても正しい判断やその先の欲しい結果が得られるわけではありません。的確なデータを選択し、読み解き、整え、わかりやすく表現していくことなどが重要です。
この授業では、マーケティング職にとって必須のスキルである「データ分析」について、データ分析のプロセスを「仮説構築」と「仮説検証」の大きく2つにわけて、それぞれのプロセスでのポイントを学んでいきます。

「データ分析力を磨く‐ 仮説の構築と検証」

データ分析力を磨く‐ 仮説の構築と検証

  • マーケター

    1984年生まれ。龍谷大学法学部卒業後、データサイエンスの重要性を痛感し、多摩大学大学院で"学び直し"。 その後、株式会社デコムなどでデジタルマーケティング、消費者インサイト等の業務に携わり、現在は「テクノロジーで『今起きていること』を明らかにする報道機関」を目指す報道ベンチャーにてマーケティング全般を担当している。 政治、経済、文化など、さまざまなデータをデジタル化し、分析・予測することを得意とし、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌にも登場している。 ◇主な著書 「なぜ「つい買ってしまう」のか?~「人を動かす隠れた心理」の見つけ方~」(光文社)2019 「誤解だらけの人工知能」(光文社)2018 「データサイエンス「超」入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい」(毎日新聞出版)2018
  • 株式会社HONE 代表取締役 / マーケター

    静岡県出身。大手求人メディア会社で営業をしたのち、新規事業の立ち上げ等に携わる。売り手都合の営業スタイルに疑問を感じていた矢先に、マーケティングに出会い衝撃を受ける。その後いくつか新規事業の立ち上げを経て、2021年に独立。現在はクライアントのマーケティングやブランディングの支援、地方Webマーケターのためのコミュニティ運営などを手掛けている。
 

05人事にとってのスキルセット

人事に求められるスキルセットは、上で見たビジネスパーソンにとってのスキルセットがまずは基本となります。それに加えて、自社商品・サービスやお客様に関わる知識、コミュニケーションやプレゼンテーション、マーケティングなどのスキルが必要となります。営業職に必要なスキルを具体的に見ていきましょう。

人事で必要とされるスキルセット

人事の職務は多岐にわたり、異なる専門分野が組み合わさっています。必要とされるスキルセットとしては、次のようなものが挙げられます。

  • ・コミュニケーションスキル
  • ・法務知識と法令順守
  • ・リーダーシップと対人スキル
  • ・採用,選考に関する基礎知識
  • ・労務管理に関する基礎知識
  • ・課題解決能力
  • ・戦略的思考
  • ・データ分析

人事の役割は組織によって異なることがありますが、これらのスキルをバランスよく組み合わせ、適切な状況で適用することが求められます。従業員と組織全体のパフォーマンスに寄与するためには、総合的な人事スキルが必要です。

人事はリーダーシップと対人スキルが重要

人事担当者は組織のリーダーとして従業員を指導し、彼らと協力して効果的な人事戦略を構築する必要があります。リーダーシップスキルには従業員を鼓舞し、モチベーションを高める力が含まれます。また、対人スキルも欠かせません。従業員との信頼関係の構築、コミュニケーションの円滑な進行、チームワークの促進が含まれます。これらのスキルが備わっていることで、人事担当者は組織内で信頼され、協力されやすくなります。

<対人スキルについてのSchooおすすめ授業>

人事は従業員からの信頼を得ていく必要がありますが、どれだけ仕事ができても、不安で取り乱したり、感情的になったりする人は人望を得ることは難しいでしょう。
そのため、人事は感情を整え、人望を得ていく必要があります。この授業では、人間心理に基づいた経営改善・人材育成を行う経営心理士の藤田先生から、不安や怒りの抑制法について、学んでいきます。

「人望と信頼をもたらす「感情を整える力」」

人望と信頼をもたらす「感情を整える力」

  • 経営心理士、公認会計士、税理士

    一般社団法人日本経営心理士協会 代表理事、経営コンサルタント、公認会計士、税理士、心理カウンセラー。 徳島県出身。19歳から心理学を学び、複数の心理系資格を取得。 2011年に監査法人トーマツを退職し、コンサルティング会社と会計事務所を設立。 年商300億円超の企業から個人事業主まで、のべ1,200件超の経営指導を行い、心理と数字の両面から経営改善を行う。その中で、現場で生じる問題の原因となる心の性質を分析し、経営心理学として体系化することで経営指導の成果を高める。その成果が認められ、経営心理学の内容は企業や金融庁、日本銀行、マネジメントスクール、税理士会、大学などでも導入され、日経新聞、ダイヤモンド、PRESIDENTはじめ複数のメディアに取り上げられる。趣味は野球、神社参拝。
 

06キャリアアップのためのスキルセット

ここまで、ビジネスパーソンとして、また職種に応じて必要なスキルセットを見てきました。個々のスキルを向上させることは、仕事をより円滑に進めて成果を出すために必要なことです。スキルが向上することで、その集合体であるスキルセットを向上させてキャリアップに繋げることが可能となります。それでは、キャリアアップのためのスキル向上はどのように考えればいいか、見ていきましょう。

まずは自分のスキルを知ることが大切

スキルアップのためには、まずは自分が持つスキルを知ることが重要です。仕事をする上での得意・不得意を洗い出すことで自分のスキルを理解することができますが、次のことを考えてみると良いでしょう。

  • ・楽しいと感じることや面白いと感じることは何か
  • ・他人から評価されることは何か
  • ・これまでどのような成果をあげたか

スキルの向上や習得には目標設定とセミナーや研修の活用を

自分のスキルを理解できたら、次にそのスキルを向上させるためにはどうすればいいか、あるいは新しいスキルを身につけるためにはどうすればいいか考えます。スキルの内容によって異なりますが、まずはどうなりたいかといったゴール=目標設定をします。その目標を達成するためには、効率的にスキルの向上・習得を目指すことが近道と言えます。そのためには、セミナーや研修を利用することも効果的です。


 

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など


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07様々なスキルを身につけられるSchoo for Business

Schooビジネスプランでは約8,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約8,000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

2.自発的に学ぶ人材を育成できるSchooの講座

上記でも説明したように、Schooでは約8,000本もの動画を用意している上に、毎日新しいトピックに関する動画が配信されるため、研修に加えて自ら学び、成長する人材の育成が可能です。近年の社会のグローバル化やテクノロジーの進化などにより、企業を取り巻く環境が刻々と変化しています。それに伴い、社員の業務内容や求められるスキルも早いスパンで変化しています。このような予測のつかない時代の中で会社の競争力を維持するためには、社員一人一人が自発的に学び、成長させ続けることができる環境、いわば「学び続ける組織」になることが必要です。

Schooビジネスプランの講座では、体系的な社員研修だけでなく、自己啓発を通じて自発的に学び、成長できる人材を育成することが可能です。

3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方2

管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。

管理画面の使い方1

さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。

さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。

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08まとめ

スキルセットとは何か、内容やそれぞれ求められるスキルなどについて解説してきました。スキルセットを理解し、スキルの向上や新しいスキルの習得ができば、仕事をする上で成果につなげることができます。 スキルセットを構成するスキルは多く、その向上・習得のためには日常的な修練が必要です。まずは研修などで基礎を学び、通常の業務などで積極的に活用していきましょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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