ワークショップを研修に取り入れる意味は?メリットを講義タイプと比較して徹底解説

近年、ワークショップを研修に取り入れる企業が増えています。しかしなぜワークショップを様々な企業が採用しているのでしょうか。ワークショップを取り入れる意味やメリットはどのようなところにあるのでしょうか。 この記事では講義タイプの研修と比較して、ワークショップを研修に取り入れる意味やメリットを分かりやすく解説します。
01ワークショップとは
ワークショップとはもともと演劇の世界などでよく使われていたことで、何かを演じて練習をするというものでした。このことがビジネスにも応用されるようになり、講義形式で何かを教わるのではなく、実際に自分たちで体験したり、作業をしたりしてそのテーマについて学ぼうというものです。
研修には大きく分けて2つ
現在実施されている主な企業の研修には、大きく分けて講義タイプの研修と、ワークショップタイプの研修があります。それぞれどのような特徴があり、ワークショップタイプの研修は従来の研修とどのように違うのでしょうか。
講義タイプの研修
講義タイプの研修は1人の講師が、複数の受講者に向かって何かを教えるというやり方で一般的によくイメージされる研修です。幅広く業務に必要な知識を身に付けて欲しい場合や、なるべく短時間で必要なことだけ講義したいという場合には向いています。教材を使って、分かりやすく整理されたビデオなどを見せて、最後に質問だけ受け付けるというスタイルもあり、講師の負担はワークショップと比べて少ないです。
ワークショップタイプの研修
ワークショップタイプの研修は研修を受けた人たち自身が何か考えたり行動したりして学ぶ研修のやり方です。例えばグループでディスカッションをしたり、実際に何かを経験して理解を深めます。講義タイプの研修では、理解したつもりになってしまうこともあるでしょう。しかし、実際に経験することで仕組みを表面的に理解するだけではなく、体験したことで腑に落ちるという感覚をつかむことができます。
02ワークショップタイプの研修のメリットは?
ワークショップタイプの研修には、どのようなメリットがあり多くの企業が取り入れているのでしょうか。従来の講義タイプと比較しながらワークショップタイプの研修のメリットや、なぜ多くの企業が取り入れているのかの理由を紹介します。
参加者の集中力が持続する
講義タイプの研修は講師の人の話を聞くだけだったり、ビデオを見たりするだけなため、どうしても眠くなったり集中力が切れてしまう人はいるものでした。しかしワークショップタイプの研修だと、講義の参加者者自身が考えて行動するため参加者の集中力は長く持続します。 詰め込み型の研修では業務の内容に必要な知識を伝えるということが主な目的ですが、ワークショップタイプの研修は、参加者が自発的に考える機会が多いので、人材育成において非常に効果的です。
コミュニケーションが取れるため社内の人間関係が円滑になる
ワークショップタイプの研修だと積極的にコミュニケーションを取ることになり、社内の人たちと自然と話をすることができます。研修が終わっても社内で会うこともあるため、何かチームで動く時など人間関係が円滑になり、スムーズに話が動くようになります。 飲み会や親睦会の開催などでもコミュニケーションをとることができます。しかし飲み会よりも健康的で、なおかつ仕事にとってプラスになるため、親睦を深めるためにもコミュニケーションタイプのワークショップは有効です。
自ら考えるため理解力が深まる
ワークショップではテーマについて自ら考えたり発信したりするため、そのテーマについて理解を深めることができます。実際の会議でも用いられるようなテーマについて参加者で議論をするというワークショップだと、場合によってはそのまま企画として採用することもできます。 幅広く色々なことを学ぶには講義タイプの研修のほうが効率的ですが、何か会社の業務にとって重要なことについて深く理解させるためにはワークショップタイプの研修が有効です。
様々な価値観と触れ合うことができる
ワークショップではいろいろな人の意見と触れ合うことになるため、様々な価値観と触れ合うことができ、視野を広く持つことができます。 例えば最もわかりやすいのは、男女間や世代間の価値観です。多様な価値観を理解したうえで、消費者ニーズを分析することで、商品開発や企画を出す場面においてもプラスになります。 後述するワールドカフェというワークショップであれば、あるテーマについて様々な価値観と触れ合うことができます。休日の楽しみ方ひとつにしても様々な過ごし方があることでしょう。 ワークショップで触れ合った新しい価値観を取り入れることでより一層完成度の高く、消費者ニーズと合ったアイデアを出せたり、正しい判断能力を養い、次期リーダーの育成にも大きくプラスになることでしょう。
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