研修ロールプレイングを成功に導くポイントは?効果の高いロールプレイングの方法を紹介
研修ロールプレイングは社員のスキルアップや課題を克服するのに効果的です。本記事では、研修ロールプレイングを成功に導くポイントや方法を紹介します。これから研修にロールプレイングを導入しようと考えている企業は、ぜひ参考にしてください。
01研修ロールプレイングとは
ロールプレイングとは、英語のrole(役割)とplaying(演じる)の組み合わせから生まれた言葉で、職場や現場で経験する場面を想定してスキルアップを図ることです。 研修ロールプレイングでは、店員と顧客、、取引先と社員といったように役割を決めて演じてもらうことで、演、自分の改善すべき課題を見つけ、実践力を身につけることができます。シミュレーションとはいえ、現場での知識や行動について学習できるため、スキルアップを期待できます。
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02研修ロールプレイングのメリットとは
研修ロールプレイングを行うと必要なスキルアップを図ることが期待できます。それ以外にも研修ロールプレイングを行うメリットはさまざまです。ここからは研修を実施することで得られるメリットについて詳しく説明します。
効率的・実践的なスキルを習得できる
研修ロールプレイングを行うと、ビジネスに必要な多くのスキルを同時に習得できます。たとえば、接客に対するスキルには、コミュニケーション能力や配慮、マナーなどが求められますが、接客経験がない場合、どのような対応をすれば良いのかわかりません。 しかし、研修ロールプレイングで実際の場面を想定することで、接客に必要なマナーやコミュニケーション、必要とされる配慮を理解できます。また、改善するポイントを見つけて短期間で必要なスキルを鍛えられるため、効率的なスキルアップが実現されます。
個人ごとの課題が明らかになる
研修ロールプレイングを行うと、個人の課題が明らかになります。シミュレーションごとの対応を客観的にみることで、参加している人の弱点や課題が明確になります。実践前に研修ロールプレイングで課題を発見しておくと、課題を克服する対応策を考えることができ、実践でのミスを予防できます。 特に、経験不足な新入社員の場合、研修ロールプレイングで自分の弱点を先に発見することで安心感が得られるはずです。
成功体験を積むことで自信がつく
知識や経験が少ない場合、実践業務をに不安を感じてしまいがちです。研修ロールプレイングは、シミュレーションとはいえ、実際の現場を想定して行います。そのため、接客や営業などの場面でミスなくやり終えることができれば、自信を持って仕事に臨むことができます。研修ロールプレイングで弱点の克服や一連の流れを把握できれば、実際の場面でも落ち着いて行動でき、培ったスキルを発揮できるかもしれません。
03研修ロールプレイングの種類とは
研修ロールプレイングの種類はさまざまで、目的に合わせて選ぶべき研修は異なってきます。ここでは研修ロールプレイングの種類と、それぞれの特徴について解説します。自社に合わせた研修プランを考えるときに、役立つはずです。
ケース型ロールプレイング
ケース型ロールプレイングとは、特定の場所を想定して行う研修です。接客や取引先との交渉の場面など、業務の中でよくある場面を選んで対応方法を学習してもらいます。 交渉や接客では細かく条件を設定し、起こり得るトラブルやクレームを想定してロールプレイングで実践します。さまざまな状況において対応が適切であるかどうかを判断し、課題があればフィードバックして弱点を克服し、スキルアップを図ります。
グループ型ロールプレイング
グループ型ロールプレイングは、グループに分かれて役割を変えながら繰り返し行う方法です。グループごとに何度も役割を変えていくため、社員としての目線だけでなく顧客や上司など、さまざまな視点から物事を考えることができます。 それぞれの役割を行うことで、今まで気づかなかった点や最善策などを見つけやすく、研修者の視野を広げることが可能です。
問題解決型ロールプレイング
問題解決型ロールプレイングは、実際に起きている場面や過去に起きた問題をテーマとしてロールプレイングを行います。問題となっているテーマにどのように対処すれば良いのか、演じている研修者はもちろん、見ている側も客観的な立場から問題解決の糸口を見つけられる可能性があります。 実際に起こっている問題やトラブルに関して解決策を見つけたいときに効果的なロールプレイングといえるでしょう。
モデリング型ロールプレイング
モデリング型ロールプレイングは、ひとりの代表者がロールプレイングを行い、それを全員が模倣する方法です。全員が代表者を模倣することで同じ対応やスキルの共有を行うことができます。 モデリング型ロールプレイングは、大事なスキルやマニュアル化しているスキルを全員に覚えてもらえるため、ビジネスの基礎を体験してほしいときに行うのがおすすめです。
04研修ロールプレイングを効果的に行う方法とは
スキルアップを図る研修ロールプレイングは、効果的に行うことが重要です。ここでは研修ロールプレイングを実施するときに、押さえておきたいポイントを紹介します。
ロールプレイングの目的をはっきりさせる
研修ロールプレイングをするときは目的をはっきりさせることが重要です。どのような対応力を身につけて欲しいのか、どのような課題を克服したいのか、という目的を明確化しておかなければ、具体的なアドバイスを行うことができません。 今回の研修ロールプレイングの目的は接客マナーなど、まずは目的をはっきりさせるようにしましょう。
営業役・顧客役・オブザーバーの役割を明確にする
研修ロールプレイングでは、役割を具体的に設定する必要があります。顧客、営業、オブサーバーの場面設定では、例えば営業マン役は「すでに2回目の商談となっている」、顧客役は「会社のニーズを知りたがっている」と設定します。 顧客や営業役の人に明確な設定を与えることでリアルな体験に近づけることができるため、習得して欲しいスキルを考えながら設定してください。
シーンや場面の詳細を設定する
研修ロールプレイングの際には、たとえば「サービスの問い合わせからアポイントを取った1回目の商談中」「営業先の顧客と2回目の商談中」など、詳細な場面設定を行うようにしてください。自由な場面設定も良いですが、詳細な場面設定のほうが研修者もアドバイザーも目的意識が一致して、効果的といえます。
実践的なロールプレイングを行う
実践的なロールプレイングを行えるように、計画を立てる必要があります。実践的ではない空想上の場面では、ロールプレイングで得たスキルも実際の現場で役に立ちません。過去の問題やよくある業務の場面などを想定して、研修者が実践的なスキルを得られるように計画します。
評価するポイントをリストアップする
コミュニケーシ能力や接客方法など、身につけてほしいスキルを事前にリストアップし、点数やチェックをつけるようにします。そうすることで、研修者の弱点や課題、良い点を明確化でき、フィードバックしやすくなります。
具体的なフィードバックを行う
具体的なフィードバックを行うことも必要です。研修者の対応を観察して良かった点を褒め課題があれば、改善すべきポイントを指摘できます。研修チェックシートに記載しておくなどして、注意すべきポイントを把握し、相手に的確に伝わるように心がけてください。
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05研修ロールプレイングを行うときに注意するべきポイントとは
ここからは、研修ロールプレイングで注意すべき点について解説します。注意点を意識するとことで、より実りのある研修にすることができるはずです。ぜひ参考にしてください。
ロールプレイングを習慣化する
研修ロールプレイングは習慣化しておく必要があります。1、2回の研修で修了してしまうと、せっかく身につけ始めたスキルの習得が中途半端になってしまいがちです。 そのため、実施する曜日を決めて習慣化させ、新しいスキルや培ったスキルの向上を行うようにしてください。習慣化して継続させていくことで、徐々にスキルアップできるため、単発で終わらないようにしましょう。
撮影をして振り返りを行う
研修ロールプレイングの際に撮影を行うこともポイントです。ロールプレイングの撮影を行うことで、フィードバックで改善点を指摘するときに、相手によりわかりやすく説明や提案を行うことができます。 演じた研修者も自分を客観的に見ることができ、問題点を自分で見つけられます。口頭のみでは、研修者にとって課題や改善すべき点がわかりにくいこともあるため、ビデオ撮影がおすすめです。
参加人数に応じて臨機応変に実施する
研修ロールプレイングは参加人数に応じて臨機応変に行ってください、1対1で行うか複数で行うか、スキル習得の目的に合わせて参加者の調整を行ってください。 たとえば、コミュニケーション能力のスキルアップを図る研修においては、1対1のときもあれば複数人で実施したほうが良い場合もあります。どのような方法が適切で効果的なやり方なのか、話し合って計画を立ててください。
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06Schooビジネスプランの特徴
Schooビジネスプランでは約8,500本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。
1.研修と自己啓発を両方行うことができる
schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約8,500本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。
2.様々な研修におすすめのSchooの研修パッケージ
上記でも説明したように、Schooでは約8,500本もの動画を用意しており、様々な研修に対応することができます。特に、階層別研修は、内定者・新入社員研修から管理職研修までが揃っており、階層別研修パッケージを活用することで、内定者・新入社員研修、若手社員研修、中堅社員研修、管理職研修の全てを行うことができます。また、それぞれの研修パッケージにも、階層によって必要なスキルに関する講座が網羅されているため、内容面でも充実した研修を行うことができます。
さらに、社員に研修動画を受講してもらった後に、意見の共有会やディスカッションを行うことで、学んだことをより効果的に定着させることができます。
ここでは、例として新入社員研修を例としてご紹介します。
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新社会人のためのビジネスマナーの基本を学ぶカリキュラムです。第一印象の磨き方(身だしなみ・挨拶・敬語)や、社内マナー(ホウレンソウ・名刺交換・電話応対など)について解説しています。
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社会人としてのマインドセットを習得するためのカリキュラムです。「思考」「実行」の2つの視点で、すぐに現場で実践できるビジネスに必要な力を学びます。
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見やすいグラフやスライド資料の作成方法を学ぶカリキュラムです。独学で悩みがちの本テーマを、具体例や実践例を交えながらお伝えします。
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若手社員向けのロジカルシンキングに必要な思考法について学ぶカリキュラムです。論理性を高めて業務を遂行していく際に必要な思考法について解説していきます。
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Excelを活用したデータ分析について学べる研修パッケージです。データ分析をする際の考え方から、「並べ替え」「オートフィルタ」「ピボットテーブル」などのExcel分析に必要な機能について学ぶことができます。
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ビジネス文書やメール作成ついて学ぶカリキュラムです。社会人として求められる文章能力について詳しく解説していきます。
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若手社員向けのロジカルシンキングに必要な思考法について学ぶカリキュラムです。論理性を高めて業務を遂行していく際に必要な思考法について解説していきます。
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Wordの基礎技術を学習するためのカリキュラムです。Wordの操作方法や文書作成の基礎などを学ぶことができます。
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Excelの基礎技術を学習するためのカリキュラムです。新入社員や若手社員が知っておくべき基本スキルについて学ぶことができます。
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ファシリテーショングラフィック(グラレコ)のスキルを磨きたい、トレーニングをしたいという方向けの実践的な研修パッケージです。
3.Schooなら研修スケジュールが簡単に立てられる
研修期間が短く、必要な研修を全て実施することが難しいという場合はオンライン学習サービスを研修に取り入れてみるというのはいかがでしょうか。 オンライン学習サービスはPCやスマートフォンを使って動画講義を通じて学習するというもので、インターネットさえ繋がれば時間や場所を選ばずに学習できることが大きなメリットです。 Schooビジネスプランでは、管理者側が受講者の研修スケジュールを管理することができるため、簡単に研修スケジュールを立てることができます。ここではその方法をご紹介します。
まず、Schooビジネスプランの管理画面を開き、「研修を作成するという」ページで作成した研修の研修期間を設定します。ここで期間を設定するだけで自動的に受講者の研修アカウントにも研修期間が設定されるため、簡単にスケジュールを組むことができます。
研修スケジュールを立てるだけでなく、管理者側の管理ツールでは受講者がスケジュール通りに研修を受けているかを確認することができるため、もし決められた研修をスケジュール通りに行っていない受講者がいれば注意したり、話を聞くことができるなど、受講者がしっかりスケジュールを守っているかを確認することができます。
07まとめ
本記事では研修ロールプレイングについて、内容を解説しました。研修ロールプレイングを行うことで、自信がつき、効果的なスキルアップを期待できます。また、ロールプレイングはさまざまな状況において適切な行動を取ることのできるトレーニング方法です。社員一人ひとりの能力を向上させるため、ぜひロールプレイングを取り入れた研修を実施してみてください。