更新日:2024/12/12

セルフマネジメントとは|できない人の特徴や高める方法を紹介

セルフマネジメントとは|できない人の特徴や高める方法を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

セルフマネジメントとは、自分の心身をより良い状態へ持っていくための取り組みのことです。今回はセルフマネジメントの重要性や、セルフマネジメントを身につけるための方法について紹介します。これからセルフマネジメント能力を高めていこうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

01セルフマネジメントとは

セルフマネジメントとは、目標の達成や自己実現のために自分自身を管理することです。その範囲は仕事の効率的な進め方やスキルの向上にとどまらず、心身の健康維持も含まれます。

セルフマネジメントでは、タスクの優先順位を決めて計画的に取り組むこと、ストレスを適切に管理して休息を十分にとること、そして仕事と生活のバランスを意識することが重要です。このように、公私にわたる自己管理能力が求められます。

 

02セルフマネジメントが注目される理由

セルフマネジメントが注目される理由は、新型コロナウイルスをきっかけに、働き方が大きく変化したことが挙げられます。

また、働き方改革によって、勤務時間や働く場所を自由に選択できるようになりました。一方、出社時と同じような生産性を維持することは、多くの人にとって難しいのが現実です。そのため、目標の達成や自己実現のために、社員1人ひとりがセルフマネジメントできるようにならなければならないのです。

働き方改革

働き方改革により、柔軟な働き方が求められる現代において、セルフマネジメントは不可欠です。従業員が自己管理を強化し、効率的に働けるようにすることで、企業は労働時間の短縮と生産性の向上を実現できます。自分で目標を設定し、計画的に行動することで、成果を上げやすくなり、働き方改革の目標に合致します。

テレワークの普及

テレワークの普及により、時間や場所に制限されない働き方が可能になった一方で、自己管理能力が重要になっています。物理的なオフィス環境に依存せず、効果的に業務を進めるためには、セルフマネジメントによる計画的な仕事の進め方が求められます。テレワーク環境では特に、タスクや時間を自分でコントロールできることが生産性の維持に繋がります。

生産性向上の必要性

現代のビジネス環境では、生産性向上が競争力を高めるための重要な要素となっています。セルフマネジメントを活用することで、時間管理やタスクの優先順位を適切に決め、限られたリソースを効率よく使うことが可能になります。自己管理のスキルを高めることは、業務効率を改善し、最終的に企業全体の生産性向上に寄与します。


 

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03セルフマネジメントの構成要素

セルフマネジメントを構成する要素は、主に以下の5つが挙げられます。

  • ・メンタルヘルスケア
  • ・レジリエンス
  • ・アンガーマネジメント
  • ・マインドフルネス
  • ・キャリアデザイン

セルフマネジメントは精神状態や健康状態の管理だけでなく、自身のキャリアやタスク管理までを含みます。ここでは、それぞれについて詳ししく解説します。

メンタルヘルスケア

メンタルヘルスケアとは、働く全ての人が健やかに、いきいきと働けるような気配りと援助をすること、またそのような活動が円滑に実践されるような仕組みを作り、実践することを指します。具体的には、「ラインケア」や「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」などが挙げられます。

レジリエンス

レジリエンスとは、「逆境や困難に打ちひしがれずに外的環境に適応する力」「ストレスなどの外的圧力から回復する力」を指します。近年の労働環境の変化や旧来より日本人は自己肯定感が低いことから、ビジネスにおいてストレス耐性の強さが求められています。

▶︎関連記事:レジリエンスとは?注目される背景と社内における効果を紹介

アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは、衝動的に訪れる怒りを分析し、上手くコントロールすることで、仕事におけるトラブルを減らしたり、生産性を向上させる方法論です。生産性の向上やパワハラの予防を目的として、近年注目が集まっています。

▶︎関連記事:アンガーマネジメントとは?怒りの原因や必要性、怒りの種類や実践方法などを紹介

マインドフルネス

マインドフルネスとは、自分の思考や感情、身体の状態を「今この瞬間」に集中し、意識的に観察することです。セルフマネジメントにおいては、ストレスを軽減し、自分自身の状態を冷静に把握するための重要な手法です。マインドフルネスの習得によって、感情的な反応を抑え、論理的で建設的な意思決定が可能となります。また、注意力や集中力の向上を通じて生産性を高めることができるため、業務の質と効率を向上させる手段として活用されています。

▶︎関連記事:マインドフルネスとは?注目される背景からやり方までご紹介

キャリアデザイン

キャリアデザインは、自分の将来の職業的な目標やビジョンを設定し、それを実現するための計画を策定することです。セルフマネジメントの一部として、自分の価値観やスキルを見つめ直し、目標達成に向けて具体的な行動を設計する能力が求められます。キャリアデザインを行うことで、自身の成長を促進し、働く目的意識を高めるだけでなく、仕事とプライベートのバランスを保つためにも役立ちます。

▶︎関連記事:キャリアデザインとは|設計方法や企業すべき支援策を紹介

 

04セルフマネジメントができる人・できない人の特徴

セルフマネジメントをできる人・できない人にはそれぞれ特徴があります。それぞれの特徴を理解したうえで、できている部分は伸ばし、苦手とする点は克服しましょう。

セルフマネジメントができる人の特徴

セルフマネジメントができる人は、明確な目標を持ち、計画的に行動する能力を備えています。感情を適切にコントロールし、時間管理も徹底しており、効率的なタスク遂行が可能です。また、柔軟性が高く、予期せぬ変化や課題にも迅速に対応できるため、安定したパフォーマンスを維持します。これにより、仕事や自己成長において持続的な成果を生み出すことが特徴です。

目標が明確で計画的に行動する

セルフマネジメントができる人は、達成したい目標を具体的に設定し、それに向けた計画を立てて行動することができるのが特徴です。目標が明確であるため、日々のタスクの優先順位を正しく判断し、効率的に取り組むことができます。また、計画を単なる理想に終わらせず、具体的なステップに分解し、着実に進めていく実行力も備えています。この姿勢が、成果を上げるための確かな基盤となります。

感情や時間を適切に管理できる

感情や時間を適切に管理できる人は、ストレスや感情の揺れをコントロールし、冷静な判断を保てます。また、時間管理の能力に優れ、重要なタスクに集中しつつ、余計なことに時間を浪費しません。このような人は、自己制御力が高く、困難な状況でも適切に対応できるため、長期的に高いパフォーマンスを維持することが可能です。

柔軟性があり、変化に迅速に対応する

柔軟性がある人は、新たな環境や変化に対して前向きに対応し、迅速に適応する力を持っています。状況が予想外の方向に進んだ場合でも、柔軟な思考で代替案を見つけ、行動に移せるのが特徴です。これによって変化の激しい現代においても成果を出し続け、周囲からの信頼を得ることができます。

セルフマネジメントができない人の特徴

セルフマネジメントができない人の特徴として、ネガティブ思考に陥りやすく、自分の課題や失敗を過度に心配する傾向があります。また、物事の優先順位をつけられず、重要なタスクに集中できないことが多いです。さらに、完璧主義になりすぎることで、必要以上に時間をかけたり、行動が滞ったりすることもあります。これらの特徴が原因で、効率的な行動や柔軟な対応が難しくなる場合があります。

ネガティブ思考に陥っている

物事を悪い方向に考える傾向があると、成長に繋がりにくくなることがあります。事実をどのように受け止めるかによって、考え方は大きく変えられるようになります。 ネガティブ思考を少しでもコントロールするには、次の方法が効果的です。 ・現状を紙に書き出す ・できないことをできるようになるにはどうしたらいいのか自問してみる ・できたことに焦点を当てて考える これらの取り組みを少しずつ行うと、さまざまな観点から見た考え方ができるようになるでしょう。

物事に優先順位をつけられない

自分が行うタスクの順位をつけるのは、業務を管理する基本ですが、順位をつけられないと効率的に業務を進められなくなり、生産性を下げる結果を招きます。優先すべきタスクを整理するよう心がけましょう。

完璧主義になりすぎている

すべての仕事に完璧を求めてしまうと、実現できなかった時に大きな失望を感じ、精神面で落ち込んでしまうおそれがあります。目標を高くし過ぎず、できる範囲でベストを尽くす姿勢が大切です。

 

05セルフマネジメントを高める方法

セルフマネジメントを身につける方法

セルフマネジメントの概要を解説してきましたが、本章ではセルフマネジメントを高める方法を紹介します。セルフマネジメントを高めるためには目標を設定し、達成するためのプロセスを実行していくことが重要となります。達成可能な目標を組んで達成することによって成功体験を積んでいきましょう。

モチベーションを維持できるように細かい目標を設定する

目標を設定しようとすると、抽象的で大きな目標になる人が多いのではないでしょうか。この方法では、途中で目標が曖昧になってしまうことがあります。 目標達成までモチベーションを維持できるよう、目標はできるだけ細かい内容で設定するのがおすすめです。必ず終わらせられる目標があれば、前向きに取り組めるでしょう。

マイルストーンを設定して計画を立てる

ビジネスにおけるマイルストーンとは、スケジュール期間内に設ける小目標のことをさします。目標達成までに長期間かかる見込みがあれば、途中でマイルストーンを設定すると達成感が得やすくなります。

タイムリミットを意識してタスクをこなす

仕事の時間は無限にあるのではなく、限られた時間の中で成果が求められます。時間を有効に使うには、タイムリミットを常に意識すると、間延びするのを防ぐことが可能です。 たとえば、午前中と午後のタスクを始業時に決めておき、それに従って業務を行うと、効率が上げられます。

集中力を身につけるレッスンをする

時間をうまく使うには、集中力が必要です。集中力を身につけるには、余分な雑念を追い払う「マインドフルネス」という瞑想を行うのが効果的とされています。瞑想を行うと、ストレス軽減や能力アップの効果も期待できるといわれています。

フィードバックをして自分の行動を振り返る

目標を設定して、目標に向けての取り組みを始めたら、定期的にフィードバックを行い、自分がとってきた行動の効果を振り返るのが重要です。目標が達成できているかという点ではなく、自分自身の行動に注目するようにしましょう。 フィードバックをしていくなかで、自分ができることとできないことが分かるようになり、課題解決につながります。

 

06セルフマネジメント研修|Schoo for Business

Schoo for Business

Schoo for Businessは、国内最大級9,000本以上の講座を保有しており、セルフマネジメント研修に活用できる講座も多く揃っています。

導入企業数は4,000社以上となっており、セルフマネジメント研修だけでなく階層別研修からコンプライアンス研修・DX研修まで幅広い研修に対応できることが特長です。また、研修だけでなく、自己啓発の支援ツールとしても多くの企業でご利用いただいております。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
※2023年3月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております

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セルフマネジメント研修に関するコンテンツ一覧

研修内容 時間
元コンサルが教える ストレスに負けないためにできること 1時間
人間関係のモヤモヤをなくす科学的な方法 45分
気分転換で仕事のストレスから強制リセット 1時間
仕事でつぶれないためのキャパシティ管理術 1時間
今すぐやめる「思考習慣」 1時間
背伸びをしないメンタルトレーニング 1時間
ネガティブ感情と仲良くする 1時間
精神科医に聞くストレスとの向き合い方 1時間
自分でできる認知行動療法~レジリエンス力を高める 2時間
「自分」を生きる心を育てるレジリエンスの高め方 2時間10分
折れない心を育てるレジリエンスの高め方 3時間
怒りをコントロールするための「アンガーマネジメント」入門 2時間
アンガーマネジメントを活用したコミュニケーション術 2時間
人望と信頼をもたらす「感情を整える力」 1時間
禅でひも解く「怒り」のしずめかた 1時間
ラクに仕事が片付くセルフコントロール術 1時間
実はわたし、疲れてる…? 1時間
危機を乗り越えるマインドフルネス 1時間
客観的認識で自己成長できる「メタ認知」入門 1時間
やりたいこと・WILLの見つけ方 2時間
「普通の会社員」のすごい力 - リスキリング時代をどう生きるか 1時間
内省 キャリアの方向性を考える 30分
私、このままで大丈夫? 悩む人のキャリアの見つけ方 50分
あなたのキャリアを導く3つの「リスキリングマップ」 3時間
自分のキャリアを整理・整頓しよう 1時間
40代からの安心キャリアプラン入門 1時間
「キャリアづくりの教科書」著者に聞く 幸せの選択 1時間
『ゆるい職場』の著者が解説 ‐ 20代で差がつくキャリア 1時間
本当になりたい自分を見つけるセルフブランディング 1時間
キャリアのコンパスを持とう 25分
doda編集長が教える キャリアの選択肢の広げ方・選び方 5時間
国際エグゼクティブコーチの女性のキャリアお悩み相談室 3時間
多様性社会を生きるライフキャリア論 40分
データで考えるキャリアデザイン〜自分の選択肢と可能性を広げる 4時間
20代のための同期に負けないキャリアアップ戦略 5時間
キャリアロジック-これからのキャリアについて- 1時間
30歳からのキャリア相談室 1時間
 

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Schooのセルフマネジメント研修カリキュラム例

Schooのセルフマネジメント研修の特長は、約9,000本の授業による網羅性です。

セルフマネジメントを高めるための5つの要素に関しても全て応えることができます。

参考例として、Schooを用いたセルフマネジメント研修のカリキュラム例をご紹介します。

レジリエンス強化研修パッケージ

第1回 危機を乗り越えるマインドフルネス
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・10分でわかるマインドフルネスミニ講座
  • ・実践ちょこっとマインドフルネス
  • ・免疫力をアップするマインドフルネスについて
  • ・新しい世界をひらくために重要なこと
第2回 メンタルが強い人になる -ストレスに負けない心の作り方-
時間 60分×17コマ
研修内容
  • ・タフネスについて
  • ・ストレッサーとストレスについて
  • ・感情と思考を分けることの重要性
  • ・感情が生まれる要因
  • ・自分の思考への耳の傾け方
  • ・ケース(実例)からタフな心の作り方を学ぶ
  • ・メンタルタフネスについて
  • ・セルフチェックの方法
  • ・メンタルが強い人になるためのステップを復習
  • ・悩みを分析し思考を変える
   

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大企業から中小企業まで幅広く導入

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Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで幅広い企業にご導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。

導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。

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07まとめ

セルフマネジメントを高めることで、個人や組織のパフォーマンス力が上がり、企業全体の発展につながります。働き方が変化した現代においてセルフマネジメントは、より一層重要性が増しています。セルフマネジメントに必要な要素を身につけることができるような研修を設計し、従業員が自己管理できるよう努めましょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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