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エバンジェリストとは|専門知識をわかりやすく伝える力について考察

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/14
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エバンジェリストとは|専門知識をわかりやすく伝える力について考察 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

エバンジェリストという言葉をご存じでしょうか。エバンジェリストは、IT分野における新しい職種・役割として、近年注目を集めています。当記事ではエバンジェリストの役割や仕事内容の解説を通じて、専門知識をわかりやすく伝える力について考察していきます。

 

エバンジェリストとは?

エバンジェリストはIT業界における新たな職種・役割として、近年注目を集めています。日々進化を続けるIT業界において、最新の技術や業界のトレンドをユーザーに向けわかりやすく解説する役割を担う人材、もしくはその職務をエバンジェリストといいます。

IT業界における伝道師の役割

エバンジェリスト(evangelist)とは、もともとはキリスト教における「伝道師」を意味する言葉です。そこから転じて、IT業界における「伝道師」として高度で複雑な技術や知識を世に広め啓蒙する役割を担う人物を、エバンジェリストと呼ぶようになりました。

伝える力が重要視される

エバンジェリストとしての職務を遂行するにあたっては、IT業界における最新の技術や業界のトレンドといった高度な専門知識を有することは必須です。しかしそれ以上に求められるスキルがプレゼンテーションの技術をはじめとした「分かりやすく伝える力」であるといえます。つまり高度で難解なITの専門知識を、一般のユーザーに容易に理解してもらえるようなスキルが必要とされるのです。

 

エバンジェリストが必要とされる理由

エバンジェリストが注目を集め、必要とされる理由にはIT業界の急速な進化が挙げられます。IT業界の技術開発はスピード感があり展開が早いことはいうまでもありません。こうした業界でビジネスチャンスを広げていくためには、ユーザーや取引先など関係者に最新の技術をいち早く知ってもらう必要があります。 この役割に専門特化した職種として、エバンジェリストは注目を浴びるようになりました

 

エバンジェリストの役割

ここからはエバンジェリストの役割や具体的な仕事内容に触れていきます。通常、エバンジェリストは企業に所属し活動します。しかし、エバンジェリストには自社が提供する技術を説明するだけでなく、業界全体の動向やトレンドも分かりやすく伝えることが求められます。業界全体を視野に入れた啓蒙活動においても、大きな役割を担っているのです。

営業との違い

自社の技術やサービスの魅力をユーザーに伝えるという点においては、営業と似ているかもしれません。しかし両者には対象とするターゲットとその接し方において明確な違いがあります。 営業は自社の顧客、もしくは見込み客といった比較的限定された対象に対しセールス活動を行います。これに対しエバンジェリストは、セミナーやソーシャルメディアを通じ、不特定多数の人々に広く自社製品を含めた業界全体の情報提供を目的としています。

専門家として正しい情報を伝える

エバンジェリストにはユーザーの目線に立った情報提供者としての活動が求められます。企業に属していますが、ときには自社の利益に直結しない情報を提供することもあります。ITの専門家として中立的な立場で、業界全体の発展を目的とした情報提供や啓蒙活動を行う存在がエバンジェリストです。

ユーザーの課題解決策を提案する

エバンジェリストは、ITの専門家としてユーザーが抱える課題の解決策を提案する役割を担っています。この点においても自社の利益を最優先にするのではなく、幅広い知識を前提にそのユーザーにとって最適な解決策を導きだす必要があります。場合によっては、競合他社の製品によってユーザーの課題を解決することもありえるのです。

 

エバンジェリストの業務内容

それではエバンジェリストの業務内容を具体的に見ていきます。業務内容は多岐にわたりますが、いずれも「伝えること」がその業務の根幹であることに変わりありません。

プレゼンテーション

多くのユーザーや業界関係者が集まるイベントや展示会におけるプレゼンテーションは、エバンジェリストのもっとも象徴的な活動であるといえます。来場した不特定多数の聴衆に向け自社製品やサービスをはじめ、IT関連の高度な情報を分かりやすく伝えます。

個別のデモンストレーション

営業担当者に同行するなどして自社製品やサービスを導入している企業や、導入を検討している企業に対し個別にデモンストレーションを行うのもエバンジェリストの業務です。基本的な使用方法の説明をはじめ導入した際のメリットなど、自社が提供できる価値を実際に製品を操作しながら具体的に説明します。

社内の啓蒙活動

自社の社員に向けた啓蒙活動もエバンジェリストの重要な業務です。例えば、自社の営業担当者に対し自社製品の優れた特徴や利便性を分かりやすく説明することで深く理解してもらい、営業活動の精度を上げていくといった活動がこれにあたります。間接的ではありますが、顧客満足の向上に関わる重要な業務であるといえます。

情報収集や研究

エバンジェリストはIT業界を広く網羅した幅広い情報と知識を有しておく必要があるため、最新の情報収集や研究は欠かせません。こうした地道な下準備により説得力のあるプレゼンやデモンストレーションが可能となるのです。

 

エバンジェリストに必要なスキル

高度な専門知識を誰にでも分かりやすく伝えることがエバンジェリストには求められます。ではその業務を遂行するために必要なスキルには、どのようなものがあるでしょうか。

プレゼンテーションスキル

プレゼンテーションはエバンジェリストの業務の花形であるといえます。そのため、プレゼンテーションスキルはエバンジェリストにとって重要度が高いスキルです。イベントや展示会の会場では他社のエバンジェリストと競合しながら、自社製品やサービスの魅力を伝える必要があります。情報の有益性や正確性はもちろん、声のトーンや抑揚、ジェスチャーといった聴衆を惹きつける技術も求められます。

コミュニケーションスキル

デモンストレーションや社内の啓蒙活動においては、高いコミュニケーションスキルが必要です。会話においてユーザーの潜在的な疑問を察知することや、課題に対する解決策を提示することが求められます。相手の知識レベルや理解度に合わせ伝え方を工夫するコミュニケーションスキルは、必須であるといえます。

専門知識

人に分かりやすく伝えるためには、伝える内容をより深く正しく理解しておく必要があります。伝える技術の前提として、伝えるべきITに関連した専門知識は必須です。自社製品の知識だけではなく、業界全体の動向やトレンドも踏まえ幅広い知識を有しておかなくてはなりません。

学び続ける力

学び続ける向上心もエバンジェリストには求められます。進化の早いIT業界においては、常に最新の情報を入手し、知識として蓄積する必要があります。しかもその知識は自身の理解だけでなく、一般の人たちに分かりやすく伝えられるレベルまで深く掘り下げ理解しなくてはなりません。エバンジェリストは地道な努力を要求される仕事であるといえます。

 

伝える力をもつ人材の重要性

エバンジェリストが注目を集め、活躍がクローズアップされることからも分かるとおり、専門知識を有し、その複雑で高度な内容を分かりやすく説明できることは、今の時代に強く求められる能力ではないでしょうか。 こうした人材は、IT業界に限らず変化が早く対応にスピードを求められる現代のビジネス環境において、重要視される人材であることは間違いないようです。

 

専門知識を分かりやすく伝えるスキルとは

それでは、複雑で高度な専門知識を誰にでも分かりやすく伝えるスキルとはどのようなものでしょうか。伝える内容を深く理解していることはもちろん、相手の目線に合わせ一方通行にならない工夫が必要です。それに加えて論理的に話の道筋を立てることや、相手に合わせた表現や言葉の選び方も重要な要素であるといえます。

相手の理解度に合わせられる

難解な内容を分かりやすく伝え理解してもらうためには、相手の知識や理解度に合わせて話を組み立てる必要があります。特に気をつけたいのが専門用語やその業界特有の言葉を使用しないことです。高度な専門性を有する人は専門用語を日常的に使うため、その言葉が世間でも広く使われていると錯覚していることがあります。 また、相手の感覚に合わせた「たとえ話」を盛り込むなどの工夫があるとより伝わりやすくなります。

相手の反応により伝え方を工夫する

伝える技術をもっている人は相手の反応をよく見ています。これは1対1の場合も1対多数の場合も同じことがいえます。1対1の場合は相手の目を見て、大人数の場合は視線を適度に動かし聴衆全体を見渡します。そして相手の反応から直感的に理解度を測ります。相手が怪訝な顔をしていたら十分に理解できていない可能性があります。そのときはもう一度説明したり、相手に質問して理解を確認したりといった工夫が必要になるでしょう。

 

エバンジェリストの価値とは

エバンジェリストがIT業界において注目を集め重用されている理由は、高い専門知識を有し、なおかつその専門知識を誰にでも分かりやすく説明する能力をもっているからにほかなりません。 多様化が進み変化の激しい現代においては、あらゆる業界においても高い専門性が求められます。その専門性を広く世間に知ってもらうことが業界の発展をもたらす大切な要素ではないでしょうか。今後はさまざまな業界においてもエバンジェリストのような役割が求められるのかもしれません。

 

まとめ

当記事ではIT業界におけるエバンジェリストの活躍から、「分かりやすく伝える力」の重要性を考察してきました。エバンジェリストは「高度な専門性」と「分かりやすく伝える力」の二つの「強み」をもっています。今後、各業界において活躍する人材はエバンジェリストのように「強み」を二つ以上もった人材なのかもしれません。 次世代の人材育成における一つのヒントなのではないでしょうか。

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