公開日:2022/09/30
更新日:2023/02/02

PMPとは?試験概要や取得までの流れ、おすすめの勉強法について解説

PMPとは?試験概要や取得までの流れ、おすすめの勉強法について解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

現在PMP試験の受講を検討している人の中で、具体的な試験概要や勉強方法について理解できていない人は多いと思います。 この記事では、PMP試験の概要や取得するまでの流れ、合格に向けて効率的な勉強方法などについて紹介します。試験の合格に向けてこれから勉強を始める人は参考にしてみてください。

 

01PMPとは?

PMPは、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。Project Management Professional(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)の頭文字を取った略語となっています。 1984年に創設されてから世界的に保有している人が多く、現在では世界で100万人以上が保有、ビジネスマンが受験する有名な資格の1つとなっています。日本在住の取得者は約4万人です。

また、プロジェクトマネジメントの必要性が注目され始めている背景から、受験者が増加傾向にあります。 社内での評価基準としてプロジェクトマネジメントスキルが注目されており、企業全体でPMPの取得を奨励しているケースが多いです。試験では、プロジェクトマネジメントに関する知識や実務的な内容を中心に問われます。

PMPを保有していることにより、プロジェクトマネジメント能力の専門的な知識を保有している点や、能力の高さを証明することができます。ただし、保有しているだけで特別な職業に就けるなどといった優位性はありません。あくまで知識の有無を示せるだけであるため注意しましょう。

 

02PMPの価値・将来性

PMPの将来性は高いとされています。プロジェクトを成功させるために、社員や業務のマネジメントを行うことができる人材はどの業界でも貴重な存在です。 特にIT人材不足が深刻な現代において、ITに精通しておりチームをマネジメントできる人材は、リーダー的な立場で引っ張ってくれる存在であるため、企業の成長に欠かせません。転職において保有している旨をアピールできれば、今よりも高待遇の環境で働ける可能性も高いでしょう。

また「PMI人材ギャップ・レポート」によると、2030年までに2,500万人のプロフェッショナルのマネジメント人材の需要が高まるとされています。需要が増え続けると同時に、専門的な知識のある人材が不足していることから、PMPの保有者はどのような業界の企業からも注目される存在です。 また給与面でもプロジェクトマネジメントスキルのある人材は希少な存在であるため比較的高くなっていることがわかります。キャリアや年収アップの観点からも、PMP保有者の将来性は高いと言えるでしょう。

 

03PMPを取得できる受験資格

PMP試験の受験資格は、以下の2つです。

  • ・プロジェクトマネジメントの指揮・監督の経験
  • ・35時間の公式研修参加

プロジェクトマネジメントの指揮・監督の経験には、以下のように明確な定義があります。

  • 高卒の場合:7,500時間の実務経験
  • → 60ヶ月のプロジェクトマネジメント経験
  • 大卒の場合:4,500時間の実務経験(受験日から8年以内)
  • →36ヶ月のプロジェクトマネジメント経験

また、PMP試験の受験には、35時間の公式研修への参加が必須です。プロジェクトマネジメントの公式研修は、以下のようなプログラムを指します。

  • R.E.P.(PMI認定教育プロバイダー)による研修
  • ・PMI認定教育研修主催のプログラム
  • ・大学が行う教育プログラム
  • ・企業が行う研修プログラム
  • ・e-learningなどのR.E.P.以外の研修会社、もしくはコンサルタントが行うプログラム

これからPMP取得を目指す方は、参考にしてください。

 

04PMP試験概要

PMPは、4肢択一式の形式を採用しています。試験時間は4時間で、問題数は合計で200問用意されています。また出題内容の配分は以下の通りです。

  • I.人(42%)
  • II.プロセス(50%)
  • III.ビジネス環境(8%)

ビジネス環境の割合が少なく、人やプロセスの割合がほとんどを占めています。人については、コンフリクトの管理やチームをリードする行動などについて問われます。 プロセスについては、コミュニケーション管理や予算・資源の管理など、実務的な内容が多いのが特徴です。 ビジネス環境は、プロジェクトのコンプライアンスに関する内容が問われます。それぞれの問題傾向を把握し、効率的に学習を進めましょう。

 

05PMP試験にかかる費用

PMP試験にかかる費用は、PMI会員か非会員かで異なります。それぞれの費用は、以下のとおりです。

  • ・PMI会員:405ドル
  • ・PMI非会員:555ドル

PMI会員の方が、割安でPMP試験を受験可能です。しかし、PMI会員になるには、以下の費用がかかります。

  • ・入会費:10ドル
  • ・本部年会費:129ドル
  • ・支部年会費:50ドル

PMI会員になるには、合計で189ドルかかることを覚えておきましょう。また、会員になることで、プロジェクトマネジメント関連書籍の割引購入や翻訳記事の参照、部活動の参加などといったさまざまなメリットがあります。会員費用はかかりますが、トータルで見るとお得です。

 

06PMP合格の難易度・合格率

PMP試験の合格率は、公表されていません。合格率8割といわれることもありますが、同じ受験生が何度も挑戦するケースが多く、難易度は高いと言われています。また、合格ラインの目安は、正答率が約6割以上と考えられています。こちらも公表されていません。あくまでひとつの目安として、勉強に活かしてください。

 

07PMPを取得するまでの流れ

PMP取得までの流れは、以下のとおりです。

  • 1.PMIのサイトでアカウントを作成
  • 2.2つの受験資格を達成する
  • 3.申請書を作成・提出
  • 4.受験料の支払い
  • 5.試験日を予約して受験

まずは公式サイトからアカウントを作成しましょう。簡単な手続きで作成は完了します。 次に、プロジェクトマネジメントの指揮や監督をする立場での経験と、35時間の研修への参加を行い、申請書を作成して提出します。 最後に受験料(PMI会員:405ドル、PMI非会員:555ドル)の支払いと試験日の予約を終えて手続きが完了です。

 

08PMPを取得するメリット

PMPを取得するメリットには主に以下の3つがあります。

  • ・本業に活用できる
  • ・キャリアアップに繋がる
  • ・年収アップが期待できる

利点を把握した上で受験を検討しましょう。

本業に活用できる

PMPは、本業の業務に活かすことができます。あくまで知識の保有を証明する資格ではありますが、勉強段階でチームのマネジメントを学習できます。 現在チームを管理する立場にある人は、プロジェクトを成功させるための方法を学習し、目標達成に向けたマネジメントの実践が可能です。プロジェクトを成功に導くことで、年収アップやリーダーポジションの役職への昇進も狙えます。 また、プロジェクトマネージャーやリーダーになったばかりの人は、資格を受験しなくても、PMPについて勉強すれば、日々の仕事における悩みや不安が解決されるかもしれません。

キャリアアップに繋がる

PMPの保有により、キャリアアップも実現可能です。プロジェクトの進捗や関わるメンバーを正しく導く人材は、どのような規模や業種の企業でも貴重な存在です。どんな企業でも基本的にはチームで動いているためです。そのチームをマネジメントできる知識を資格として持っていることは強みになります。 現在所属している企業でプロジェクトを指揮し、期待されている成果を上げられれば、社内での昇進の可能性が上がります。また、転職活動でPMPに合格していることをアピールし、チームを統括できる知識を保有している人材であることを示せば、今の職場よりもキャリアアップできる環境への転職も可能です。 エンジニア職などの専門性とは異なり、PMPは業界に関係なく企業の成長に貢献できる人材であることを示せるため、汎用性が高い知識・スキルと言えるでしょう。

年収アップが期待できる

キャリアアップの実現により、年収アップも期待できます。実際に プロジェクトマネジメントに関する専門家に対するリサーチ結果では、PMPの資格保有者は、給与の中央値が平均16%高くなっています。

▶︎参考:Project Management Salary Survey—Twelfth Edition | Project Management Institute

どの業界においても、チームを統率しプロジェクトを成功に導く役割を担う人材は、責任が大きい分、給与が高いのです。今のキャリアに報酬面で不満があり、年収アップを実現したい人におすすめの資格の1つと言えます。 また、プロジェクトマネジメント人材は、キャリアと経験を重ねることで給与がアップするとともに、大きなプロジェクトへの参画により、今よりも飛躍的に年収増加を狙えます。 20代や30代の若さで他のビジネスマンよりも年収を高めたい人にとってもおすすめの資格です。

 

09おすすめのPMP試験勉強方法

PMP試験の勉強方法には主に以下の2つがあります。

  • ・書籍で独学で勉強する
  • ・スクールや教材で勉強する

今後の勉強の参考にしてみてください。

書籍で独学で勉強する

PMPは書籍で学習ができます。書籍での独学は、自分のペースで学習を進められるのがメリットです。またスクールよりも費用を抑えて学習ができます。 おすすめの書籍は「PM教科書 PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応」です。年々内容が更新されており、傾向を元に効率よく学習ができます。

スクールや教材で勉強する

スクールや通信教材で勉強もできます。講師と一緒に学習を進められるため、不明点があればすぐに解消でき、独学よりも効率的に学べます。 やや高額な費用はかかりますが、合格率を上げたい人におすすめの勉強方法です。複数のスクールが存在しますが、満足度が高いアイシンクのスクールをおすすめします。


 

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10まとめ

今回は、PMP試験の概要やおすすめの勉強方法などについて解説しました。PMP試験の合格により、キャリアや年収アップが見込めます。ただし、誰でも試験を受けられるわけではなく、事前に2つの受験資格を満たす必要があります。今から準備を入念にし、合格率を高めるためにスクール等を利用して少しずつ学習を進めていきましょう。

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