更新日:2026/01/24

研修担当者向け研修 - 目的から求められるスキル、選び方まで紹介

研修担当者向け研修 - 目的から求められるスキル、選び方まで紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

企業の人材育成を支える研修担当者は、企画から運営、効果測定まで幅広い役割を担う重要な存在です。そして組織課題に合った研修を設計・実施するには、さまざまなスキルと実務に直結するノウハウが欠かせません。本記事では、研修担当者に求められる役割と必要なスキル、研修を実施する目的、研修選びのポイントを整理して解説します。効果的な研修を通じて人材育成を強化したい担当者の方は、ぜひご一読ください。

 

01研修担当者の役割とは

研修担当者の役割は、社員の能力開発に貢献することです。具体的には、研修企画やカリキュラム策定、講師選定や育成、研修実施(運営)、効果測定、アフターフォロー(定着化)などをPDCAサイクルに基づき行い、組織ニーズに即した人材育成を実現します。

 

02研修担当者に求められる主なスキル

研修担当者には、事業観点での研修ニーズの把握とプログラム設計、運営、効果測定までを担う幅広いスキルが求められます。組織課題に即した研修を実現するためには、企画設計だけでなく、ファシリテーションなどの運用力も求められます。ここでは、研修担当者に求められる主なスキルについて、具体的に解説していきます。

ニーズ分析力

社員研修の目的は、社員の成長を通じた事業への貢献です。この観点からは、組織の現状課題ならびに戦略を踏まえて、どんな成長が求められているのかを的確に捉える力が欠かせません。その第一歩は、企業戦略を構造的に理解し、重点領域やKPI、現場に求める行動を言語化することです。あわせて、事業部の定量指標を把握するだけでなく、マネージャーやメンバーとの対話を通じて、数値の裏側にある業務実態や障壁を確認することが欠かせません。

 

研修設計力

研修担当者に求められる研修設計力とは、教育や能力開発に関する専門性に裏付けられた、プログラムの構築力です。そのために必要な知識としては、例えばインストラクショナルデザイン(教育の効果・効率・魅力を高めるための手法を研究する学問体系)や、ADDIEモデル(インストラクショナルデザインの理論を実際の現場で具体的なステップ)が挙げられます。戦略的な企画設計によって、学習効果の最大化が期待できます。

▶︎関連記事:ADDIEモデルとは?ADDIEモデルを効果的に進めるポイントを解説

ファシリテーションスキル

研修を設計意図に沿って進め、学習を深めるうえで重要なのがファシリテーションスキルです。具体的には、時間配分や進行管理などの運営面に加え、参加者同士の相互作用を促す問いかけや議論の整理、振り返りの深掘りといった「学習を前に進める支援」を含みます。これにより、研修の円滑な進行だけでなく、学習目標の達成や実務につながる理解の促進が期待できます。さらに、良いファシリテーションは受講者の満足度を高めやすいメリットもあります。

コミュニケーションスキル

研修担当者にとってコミュニケーションスキルは、関係者との連携や研修運営の観点から重要です。たとえば企画設計段階においては、経営層や現場マネージャーとのコミュニケーションを通じて、期待する成果や優先課題をすり合わせることが欠かせません。また研修担当者が講師を務める場合、受講者の関心と集中を保ち、理解を促進するために、進行状況や場の雰囲気に合わせた問いかけ、フィードバック、声掛けなどの働きかけが求められます。

効果測定・評価スキル

研修担当者には効果測定・評価スキルが求められます。研修で目指すのは社員の能力向上を通じた、事業貢献です。しかし、得られた知識やスキルが実務に活用され、成果につながるには一定の時間を要することも少なくありません。また最終的な業績は複合的な要因に左右されるので、研修効果を適切に測定するのは容易ではないのです。そのため、評価の目的を明確にしたうえで、適切な測定指標を設計する力が重要です。具体的には、受講者の学習だけでなく、職場での行動変容や業務上の変化といった中間指標も含めて捉え、成果を総合的に評価する視点が求められます。

調整力

研修の実施には、立場の異なる多くの関係者の間に立ち、調整しながら進めることが求められます。具体的には、経営層や部門長、講師、受講者といった利害関係者のニーズを把握しながら、現実的な予算やスケジュール、自身のリソースなどを加味して内容を固める必要があります。また会場や必要な機材・教材の手配など、調整の範囲も多岐にわたります。

 

03研修担当者向け研修を実施する目的

「研修担当者向け研修」とは、研修の運用に必要な多様なスキルを身につけるための研修です。実施の狙いは、研修の効果を最大限に引き出すこと、研修の内製化、新任担当者が早く仕事に慣れるよう支援することなど、さまざまです。企画から実施、振り返りまでの実践的な知識を身につけることで、現場に役立つ研修を生み出し、組織の問題解決と人の成長を後押しできるようになります。

研修効果の最大化

研修担当者向け研修の主な目的として、「研修効果の最大化」があります。これは、会社の課題や目標に基づき、研修内容を柔軟に調整してカリキュラムの精度を高めることで達成されます。また、PDCAサイクルを意識した研修の企画・運営・効果測定・フォローアップといった研修管理のノウハウを習得し、運用の質を高めることも重要です。これにより、研修が円滑に進み、参加者が実際の業務に直結するスキルを効果的に習得できるようになると、研修を通じた事業貢献が達成されます。

研修の内製化

研修の実施には、ニーズの把握から効果検証まで多くのフローがあります。そのため社外リソースに頼らず自社内で研修の運用を実施できるようにするには、担当者が各フローを把握し、企画設計力やファシリテーションといった必要なスキルを身につける必要があります。いずれも専門的な知見であるため、研修を用いて体系的に学ぶことが効果的です。

研修担当者のオンボーディング

研修担当者向けの研修を実施することで、研修担当者のオンボーディングをより効果的に進められます。配属のタイミングで、研修担当者としての役割を適切に理解し、企画・運営・効果測定・フォローアップといった一連のプロセスと関連ノウハウを体系的に学ぶことで、その後の実務でも効果的にPDCAを回せるようになります。担当者が職務へスムーズに適応しやすくなり、組織課題の解決に資する人材育成施策の推進につながります。

 

04研修担当者向け研修の選び方

研修担当者向け研修を選ぶ際には、自社の課題との適合性、研修形式や講師の質、提供企業の実績、さらに期待効果と予算のバランスを見極めることが重要です。

自社の課題と内容が合っているか

研修担当者向け研修を選ぶ際は、まず自社の課題と研修内容が合致しているかを確認することが大切です。そのため、まずは自社の人材育成における現状の課題を明確化するとともに、研修担当者に特に強化してほしいスキルを具体的に洗い出す必要があります。そのうえで、提供されるカリキュラムの内容・プログラムを確認します。ただテーマが一致しているだけでは不十分で、自社の業界特性なども踏まえ、受講者が納得できる内容になっているかも見ておきましょう。

研修形式

研修形式の適合性もまた、重要な判断基準の1つです。研修形式については、自社のワークスタイルや学習目的に合わせて、オンライン型や来場型(集合研修)、eラーニングといった多様な形式の中から最適なものを選定することが重要です。

講師の質や企業実績

研修講師の質や企業実績も、期待する研修を実現するために重要な要素です。ただ「有名だから」「安価だから」、といった理由で選定してしまうと、受講者の満足度が低かったり、実務に繋がらなかったりするリスクがあります。

研修講師については、どのような専門性や実践経験があるのか、指導実績はどの程度かを確認しましょう。実務家、学者や研究者、プロ講師といった講師タイプの違いによっても、得意不得意は変わります。また、企業ごとに得意なコンテンツ領域や、実績の豊富な業界などが存在する場合もあるので、合わせて見ておくとよいでしょう。

期待効果と予算

研修にかかる費用と期待される効果のバランスも重要な指標です。研修担当者向け研修は、現場の業績に直接ひもづく施策に比べて効果が間接的になりやすく、指標設計や効果の切り分けが難しいケースがあります。そこで、たとえば対象となる研修担当者が「年間でどんな内容の研修をどれだけ実施しているのか」や、それぞれの研修の目的と想定インパクトから逆算で、投資額を検討することなどが考えられます。


 

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05研修担当者の研修ならSchoo for Business

Schoo for Businessでは、約9,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。ビジネスマナー研修はもちろんのこと、新入社員に必要なマインドセットやコミュニケーション、ExcelやWordなどのスキルに関しても追加費用なしで、研修を実施することができます。

研修担当者向け研修のカリキュラム例

研修担当者に求められる役割は、従来型の踏襲から脱却し、組織の変化に即した効果的な研修を設計・実行することです。Schoo for Businessにある講座では、社員研修の意義や役割を問い直し、設計から効果測定までを体系的に学ぶことが可能で自社に最適な研修をデザインし推進する力を養えます。

社員研修のあるべき姿

本講座は、人事部社員や研修担当者など、研修のあり方を見直したい方におすすめです。インストラクショナルデザイン(ID)の考え方を基盤に、社員研修の意義や役割を学び、従来の踏襲型研修から脱却する視点を養えます。変化の激しい社会に対応した研修の設計方法や、担当者としての立ち位置を理解し、自社に適した研修の在り方を再考できる内容です。

  • 熊本大学教授システム学研究センター 教授

    1959年生まれ。Ph.D.(フロリダ州立大学教授システム学専攻)。ibstpi®フェロー・元理事(2007-2015)、日本教育工学会監事・第8代会長(2017-2021)、教育システム情報学会顧問、日本教育メディア学会理事・第7期会長(2012-2015)、日本医療教授システム学会副代表理事、日本イーラーニングコンソシアム名誉会員など。主著に「学習設計マニュアル(共編著)」、「研修設計マニュアル」、「教材設計マニュアル」、「教育工学を始めよう(共訳・解説)」、「インストラクショナルデザインの原理(共監訳)」、「学習意欲をデザインする(監訳)」、「インストラクショナルデザインとテクノロジ(共監訳)」などがある。

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※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

企業研修の進め方 設計と効果測定のコツ

本講座は、研修の効果が現場で十分に発揮されない、経営層に説得できないといった課題を持つ人事・研修担当者におすすめです。研修設計から効果検証のプロセスまで体系的に学べ、成果を業績や行動変容にどう結びつけるかを理解できます。さらに、意思決定層への提案方法も習得できるため、自社の研修企画を推進し、より説得力のある施策を実現する力を身につけられる内容です。

  • HRプランニング研究所 代表

    2003年大学院修了後、外資系コンサルティングファームでSEとして勤務。その後、一貫して複数の大手上場企業で人事(HRBP)担当。2015年に「HRプランニング研究所」を立ち上げ、人事コンサルタントとして、企業を対象にメンタルヘルス施策やHRIS選定支援を行う。 Schooの人事担当者のゼミやコミュニティに参加し、講師・メンター等を歴任。 2023年から、厚生労働省(厚生労働科学研究 政策科学推進研究事業)研修効果測定委員(産業保健法学・安全衛生法学担当)として、人事専門家の知見を活かしている。

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研修の組み立て方 ‐ 設計・実施・評価

この授業は、研修の設計から実施、評価まで体系的に学びたい人事部社員や研修担当者におすすめです。インストラクショナルデザイン(ID)を基盤に、HPIやPMを組み合わせた「ビジネスインストラクショナルデザイン(BID)」を活用し、自社に適した研修の組み立て方を実践的に習得できます。講師によるデモンストレーションを通じて、惰性的な前年踏襲から脱却し、目的に合った効果的な研修を自らデザインできる力を養える内容です。

  • サンライトヒューマンTDMC株式会社 代表取締役社長

    熊本大学大学院 教授システム学専攻 非常勤講師。製薬業界での営業、トレーニング部門を経て、起業。HPIやIDを軸とした企業内教育のコンサルティングやインストラクショナルデザイナー、インストラクターを育成する資格講座の運営を行っている。IDの実践方法を提供してきた会社は100社、4,000名を超える。 主な著書:『魔法の人材教育(改訂版)』(幻冬舎、2017年)、『ビジネスインストラクショナルデザイン』(中央経済社、2019年)
  • サンライトヒューマンTDMC株式会社 コンサルタント

    修士(教授システム学)/インストラクショナルデザイナー。営業、人事企画、組織開発等、人と組織の成長に関わる仕事を経て現職。ラーニングプロセスコンサルタントとしてビジネスインストラクショナルデザインを軸とした企業内教育のコンサルティングやトレーニングの運営を行っている。皆様が目指す育成像をお伺いした上で、自ら学び、行動を変えていく人と、人を支える組織の育成をご支援します!
  • サンライトヒューマンTDMC株式会社 コンサルタント

    大学卒業後は、製薬企業に就職。営業を経験したのち、営業部門の教育研修の企画に取り組む。そこでBIDと出会い、自身の企業内教育でBIDを活用し効果を実感。BIDの導入・活用支援に携わりたいと思い、現在に至る。アソシエイトコンサルタントとして現場の課題に紐づく研修が設計されること、研修が研修で終わらず、現場で確実に実行することを目指し、教育研修に携わる方々の課題や悩みに寄り添う支援を行っている。

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06まとめ

本記事では、研修担当者に求められる役割やスキル、研修を実施する目的、さらに研修選定のポイントについて解説しました。研修担当者は、企画から運営、効果測定までを担い、組織課題に即した人材育成を実現する重要な役割を担います。そのためには、ニーズ分析力や研修設計力、ファシリテーションスキルなど幅広いスキルが必要です。また、研修担当者自身も研修を受けることで、研修効果の最大化や内製化、早期戦力化を図ることができます。研修選びの際は、自社課題との適合性や講師の質、企業実績、費用対効果を見極めることが重要です。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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