公開日:2021/05/27
更新日:2023/02/06

時差出勤とは?「フレックスタイム制」との違いと合わせてその内容を解説

時差出勤とは?「フレックスタイム制」との違いと合わせてその内容を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

時差出勤とは、勤務時間はそのままに時間帯をスライドする勤務形態です。始業時間を前後するため、本来の勤務時間とずれていても、あらかじめ決めた時間帯であれば遅刻や早退とはみなしません。通勤ラッシュを避けたり、育児介護など社員それぞれの事情に合わせることもできます。最近では、新型コロナウイルス感染予防の点からも取り入れる企業が増えています。 当記事では時差出勤について、その内容を解説していきます。

 

01時差出勤とは

一般的に、社員は始業時間と終業時間が決められています。時差出勤は決められた勤務時間帯を前後にスライドするものであって、勤務時間そのものは変わりません。社員が自身の都合によって通勤や勤務時間をずらすことができるため、通勤ラッシュやオフィスに人が集中する時間も避けることができます。類似の制度に「フレックスタイム制」がありますが、1日の勤務時間が変わらないかどうかという点が大きな違いです。

フレックスタイム制とは

それでは、時差出勤とよく比較されるフレックスタイム制とはどのような制度か見てみましょう。フレックスタイム制は、1か月など一定の期間ごとに勤務時間を定めるものです。その期間において定められた勤務時間を満たせばよいため、日によって勤務時間を増やしたり減らしたりすることが可能です。業務や自己の都合によって勤務時間を変えることができます。

時差出勤とフレックスタイム制の違い

ここまで見たように、時差出勤とフレックスタイム制は一見すると似ていますが、異なる制度です。日ごとの勤務時間は変わらず、勤務する時間帯を前後にスライドするものが時差勤務です。一方、一定期間ごとに勤務時間を定めるため、日ごとの勤務時間を柔軟に変更することができるものがフレックスタイム制です。

 

02時差出勤のメリット

時差出勤を導入すれば、全員が同じ時間帯に出社・勤務・退社するという状態を避けることができます。社員それぞれが異なる時間帯で勤務するため、通勤や社内に滞在する時間帯に幅をもたせることができます。社員にとっては、自己の都合で出社時間を前後することができるというメリットがあります。

時差出勤のメリットは通勤ストレス解消が大きい

ラッシュの中通勤することで、社員は大きなストレスを感じるものです。電車やバスなどの公共交通機関であっても車であっても、通勤時間が長くなれば、その分疲労やストレスも大きくなります。時差出勤によって通勤時間帯をずらすことで、ラッシュを避けることができるため、通勤ストレスの解消につながります。

ほかにもある時差出勤のメリット

時差出勤によって出社時間を前後できることは、通勤ストレスの軽減以外にもさまざまなメリットがあります。保育園や幼稚園に子どもを預けている社員にとっては、子どもの送迎時間に合わせて通勤時間を調整することができます。また、会社やほかの社員、顧客の都合などで終業時刻近くに業務が集中する社員にとっては、終業時間を遅らせることで残業を減らすこともできるでしょう。通勤ストレスや残業を低減させることができれば、業務効率の向上も期待できます。

 

03時差出勤のデメリット

ここまで、主に時差出勤のメリットについて見てきました。しかし、時差出勤にはデメリットもあります。全員が同じ時間帯に勤務するわけではないため、例えば朝の始業時に朝礼やミーティングを行うことが難しくなります。終業時も同様でしょう。また、社員によって勤務時間帯が異なるため、その管理をする必要があり、申請や管理の工数が発生します。

「統一感の喪失」がデメリット

上で見たように、時差出勤を取り入れると勤務時間帯が社員によって異なるため、統一感や一体感が失われることがありえます。全員が同じ時間に出社・勤務・退社する場合と異なり、それぞれがバラバラになります。日中は概ね全員がそろうことになりますが、始業時や終業時に全員でミーティングなどを行うことは難しいでしょう。休憩時間もバラバラになる場合も多く、休憩時間に談笑するなどの交流も難しくなります。

その他の時差出勤のデメリット

時差出勤を導入しても、労働時間を管理する必要があることに変わりはありません。そのため、社員それぞれが勤務時間を申請し、その許可・管理を行うことが求められます。何時から残業になるかといったことも異なるため、残業時間の把握も煩雑になります。また、業務によってはある時間帯に全員がそろう必要があるでしょうから、その調整をする必要も出てきます。あるいは、顧客との商談スケジュールの調整が難しくなることもありうるため、あらかじめ社内で各人の勤務時間帯を共有しておく必要があります。

 

04時差出勤の導入で気をつける点

時差出勤にはデメリットもありますが、多くのメリットがあるため導入を進める会社も多くあります。導入にあたっては、メリットとデメリットをよく理解したうえで、自社にとってメリットのほうが大きいかどうかの判断をすることとなります。社内の状況や社員の希望などを事前に確認しておくことで、時差出勤をよりスムーズに導入することができます。合わせて、その効果をより大きくすることも可能となります。

時差出勤には正確な時間管理が必要

これまで見てきたように、時差出勤はフレックスタイム制とは異なり、勤務時間の設定や管理が必要となります。そもそも、勤務時間は就業規則や個別の労働契約に明記するものですから、時差出勤を導入する場合にはその旨を明記する必要があります。そのうえで、社員ごとの勤務時間を把握し、残業時間の管理も行うことが必要となります。

過重労働の防止や職場の雰囲気作りも必要

時差出勤の導入により勤務時間をずらした結果、早い時間帯で勤務する社員と遅い時間帯で勤務する社員という違いが生まれます。早くから勤務している社員は、当然ながら遅くから勤務する社員よりも早く勤務時間が終わることとなります。ですが、急な仕事への対応によって残業が発生することもあるでしょう。こういった事が日常化するようでは、時差出勤を導入するメリットが薄れ、むしろ残業時間が増えてしまう可能性もあります。また、職場の周囲の目が気になって自分の勤務時間に合わせた退社ができないことがあるかもしれません。時差出勤の導入にあたっては、職場においてその目的や内容をしっかりと周知し、残業過多や帰りにくいという状態にならないようにあらかじめ理解を求めることが重要となります。

 

05時差出勤による業務効率化

時差出勤の導入に際しては、それにより業務効率化が図れるようにすることが大切です。出勤時間をずらすことにより、通勤ストレスが軽減される場合には仕事へのモチベーション向上や業務の効率化が期待できます。 また、家族など家庭の事情に合わせることができるようになった社員にとっても、同様のことが言えるでしょう。あるいは、時差出勤により自分の時間を作りやすくなれば、おのずと自己啓発などに時間を費やそうという社員も増えると思われます。これも、結果として業務効率化につながると言えます。

業務内容などに合わせた勤務時間の設定が重要

これまでも見てきたように、時差出勤の導入により社員ごとに勤務時間がずれることになります。業務によっては、全員がそろう必要があるもの、時差出勤により部署や会社として業務対応できる時間帯が増えてプラスとなるものなど、さまざまでしょう。顧客への対応が多いかどうか、社内業務が多いか、社内の他部署とのやり取りが多いかなど、その業務内容によっては相手に合わせる必要があります。それぞれの業務内容に応じた勤務時間の設定をすることが、時差出勤の成功につながります。

職種によっては導入が難しい場合もある

上で見たように、業務内容によって適切な勤務時間は異なってきます。顧客への対応が特定の時間帯に集中する場合や、一日のなかで業務対応すべき時間帯が決まってしまうような職種では、時差出勤の導入は難しい場合もあります。クライアント先へ訪問する、あるいは来訪がある職種では、先方の時間帯に沿う必要があります。何らかの調整を図ることで時差出勤が導入できるのか、あるいはそれが難しいのか、事前に各部署や社員などへのヒアリングをしっかり行うことが重要です。


 

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Schooビジネスプランでは約8,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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上記でも説明したように、Schooでは約8,000本もの動画を用意している上に、毎日新しいトピックに関する動画が配信されるため、研修に加えて自ら学び、成長する人材の育成が可能です。近年の社会のグローバル化やテクノロジーの進化などにより、企業を取り巻く環境が刻々と変化しています。それに伴い、社員の業務内容や求められるスキルも早いスパンで変化しています。このような予測のつかない時代の中で会社の競争力を維持するためには、社員一人一人が自発的に学び、成長させ続けることができる環境、いわば「学び続ける組織」になることが必要です。

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組織づくりにおける上司の在り方についての著書『『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』で話題の竹内義晴さんに教えていただきます。

 
  • 特定非営利活動法人しごとのみらい 理事長

    "特定非営利活動法人しごとのみらい理事長の竹内義晴です。「楽しくはたらく人・チームを増やす」をテーマにコミュニケーションや組織づくりに関わる企業研修や講義に従事しています。また2017年よりサイボウズ株式会社で複業を開始。複業や2拠点ワーク、テレワークなど今後の仕事の在り方を自ら実践し、地域を跨いだ活動経験からワーケーションや地域活性化のための事業開発にも関わっています。新潟県在住。 著書『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』(翔泳社)"

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元NHKアナウンサーが教える「心が動く話し方」

文章の書き方や伝え方は、これまで学校や職場、セミナーなどで習う機会はあったかもしれません。 では「話し方」はどうでしょうか。 おそらく少ないと思います。

ましてや、自分の声を録音し、話し方だけでなく、伝わる内容になっているか、深く分析したという方はさらに少ないでしょう。 相手が理解しやすい「話し方」を行うには、2つの点から工夫する必要があります。

  • 1.声を出して話すこと自体の工夫。
  • 美声など表面的な対策ではなく、あくまで聞き手にとって聞き取りやすいことを意識した、スピード・間・音程・声質の細かい調整を行います。
  • 2.話す内容の工夫。
  • なんとなくダラダラ話しては聞き手の心に届きません。中身をシンプルに、インパクトを与えるものにしておく準備が必要です。

この授業では、2回にわたり、上記2つのポイントを実演でご覧いただけます。 実際に放送の現場で行ってきた実践的な方法は、皆さんにとって重要な話す場面、プレゼンテーションやスピーチ、オンラインコミュニケーションなどで常に応用可能な、一生ものの武器になるはずです。

 
  • 株式会社マツモトメソッド 代表取締役

    1991年、NHKにアナウンサーとして入局。主な担当番組は、「英語でしゃべらナイト」司会「NHK紅白歌合戦」総合司会(2007,2008)「NHKのど自慢」司会「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」ナレーションなど。2016年6月退職し、同年7月から「株式会社マツモトメソッド」代表取締役。ビジネスで必要な「理解しやすく」「説得力のある」話し方はもちろん、原稿・スライドの構成までトータルでサポートする。マンツーマン指導を基本として、講演・研修・ワークショップなども実施。著書に「元NHKアナウンサーが教える/話し方は3割」(BOW&PARTNERS 2021年)「心に届く話し方65のルール」(ダイヤモンド社 2017年)がある。

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いまさら聞けない「DX入門」 〜デジタルファーストを理解するための第一歩〜

皆さんは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」についてどのくらい理解しているでしょうか? 新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、リモートワークを余儀なくされ、デジタル化がより一層加速しました。それと同時に、DXがテレビや経済誌などで取り上げられる機会が増えています。 本授業では、『いちばんやさしいDXの教本 人気講師が教えるビジネスを変革する攻めのIT戦略』(インプレス)の共著者であり、ディップ株式会社で営業のDX化を推進した、亀田重幸先生をお迎えしてDXの“いろは”と応用事例を学んでいきます。 なんとなく理解していたDXを理解し、社内での応用や課題点発見のきっかけをつくれるようになりましょう。

 
  • ディップ株式会社 dip Robotics 室長

    2007年ディップ株式会社入社、プログラマーやインフラエンジニア職を経て、アルバイト・パート求人掲載サービス「バイトル」のスマートフォンアプリの企画立案を担当。 エンジニアとディレクターという両側面のスキルを生かし、数多くのプロジェクトマネジメントを手掛ける。ユーザー目線を重視した顧客開発モデルを取り入れ、UXデザイナーとしても活躍。人間中心設計専門家。

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3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方2

管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。

管理画面の使い方1

さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。

さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。

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07まとめ

ここまで見てきたように、時差出勤にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットや留意すべき点もあります。時差出勤という制度そのものは、通勤ストレスの軽減や個々の事情に即した働き方を可能にするものです。しかし、その導入に際しては、業務上起こりうる問題点の洗い出しや健康への配慮、管理体制の整備など、事前に検討すべき点も多くあります。会社や部署、社員一人一人の状況に応じた制度設計をすることが、時差出勤導入の成功のカギと言えます。

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働き方に関する制度改善を多数行ってこられた株式会社クロスリバー 代表取締役 越川慎司氏をお招きし、「残業削減ではない方法で働き方改革を行い、社員の自発性と意欲を著しく向上させ、離職率を低下させるための自律学習の制度設計」について語っていただいたウェビナーのアーカイブです。同社の調査・分析内容と自律学習の制度設計を深堀ります。

  • 登壇者:越川 慎司様
    株式会社クロスリバー 代表取締役

    ITベンチャーの起業などを経て2005年に米マイクロソフト本社に入社。業務執行役員としてパワポなどの責任者を経て独立。全メンバーが週休3日・リモートワーク・複業の株式会社クロスリバーを2017年に創業し、815社17万人の働き方と成果を調査・分析。各社の人事評価上位5%の行動をまとめた書籍『トップ5%社員の習慣』は国内外で出版されベストセラーに。

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