公開日:2020/07/12
更新日:2023/09/07

新人研修のカリキュラムの作り方とは|作成する際のポイントも併せて紹介

新人研修のカリキュラムの作り方とは|作成する際のポイントも併せて紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

研修の計画を立てるにあたり、カリキュラムを作成することは非常に重要です。そんな中でも、まだ何色にも染まっていない新人の研修に関するカリキュラムは入念に作成したいものです。 そこでこの記事では、新人研修のためのカリキュラムを作る目的を解説したうえで、作成の際に抑えておきたいことや、新人研修で多くの企業に取り入れられている研修内容を紹介します。

 

01新人研修のカリキュラムを設計する目的

研修のカリキュラム作成というと、「研修で何をするのか」を明文化することだと考えられるかもしれませんが、それだけではありません。 ここでは、新人研修のカリキュラムを作成する目的について解説します。

研修の詳細を明確化すること

単に「〇月×日にビジネスマナー研修を行う」だけでは、カリキュラムとは言えません。 誰が・いつ・何を・なぜ・どこで・どうやって学ぶのか、といった5W1Hの型にまで落とし込むことで、研修の内容をより具体的にすることができます。 例えば今回は新人が対象ですので、5W1Hの型で表すと、下記のような形になります。

  • ・新入社員が(誰が)
  • ・〇月×日の10:00~18;00(いつ)
  • ・ビジネスマナー(何を)
  • ・社会人としての最低限の言葉遣いや身だしなみを身に着けるために(なぜ)
  • ・〇〇セミナーで(どこで)
  • ・座学とロールプレイングを通して学ぶ(どうやって)

研修一つ一つを詳細に詰めることで、研修の方向性を定めることができます。また、社内で共有する上でもカリキュラムの作成は重要です。

本配属に必要な能力を明確にする

新入社員研修の目的は、社会人として最低限必要なスキルや知識を習得してもらうことにあります。そのため、新入社員研修のカリキュラム作成を行う目的は、本配属までに、どのような順序でどのような能力を身につけてもらうかを整理することと言えます。

この整理は本配属で新入社員を受け入れることになる各部署の部長・マネージャーと擦り合わせながら行いましょう。実際に受け入れをするのは各部署なので、現場でどのようなスキルが必要か、このスキルはOJTで教えられるから研修では不要などの認識を合わせておくと、より実情に即した研修内容にすることが可能です。

また、現場の管理職と足並みを揃えておくことで、研修効果の振り返りも行いやすくなり、PDCAを回しやすくなるだけでなく、人事が現場のことを考えて行動してくれているという認識を現場に与えることができ、他の施策でも好意的に協力してくれるようになります。

 

02新人研修のカリキュラム内容

“新人研修のカリキュラム内容”

HR総研の調査によると、新入社員研修の内容で最も多いものが「社会人としての心構え」で86%。続いて「マナー」が84%、「会社の仕組み・ルール」が76%という結果となっています。

▶︎参考:HR総研|人材育成(階層別研修)に関する調査 結果報告【新入社員研修編】

このように、具体的な業務に関するスキルではなく、社会人として最低限必要なマインドセットやマナーなどが新入社員研修のカリキュラムとして組まれる傾向にあるようです。この章では、多くの企業が新入社員研修のカリキュラム内容として設定している具体的な項目について、詳しく紹介します。

社会人としての心構え(マインドセット)

社会人としての心構え(マインドセット)は新入社員研修のカリキュラムとして、必須とも言える内容です。新入社員の中には、学生気分が抜けていない人もいます。そのため、まずは社会人として当たり前である「時間を守る」や「自責で考える」などのマインドセットを教える必要があるのです。

また、会社の仕組みやルールも心構えを教える際に、一緒に研修カリキュラムとして組むことが多いです。企業とはどのようなもので、ビジネスとは何かといった一般論から、自社独自のルールや慣習などまで、社会人として当然知っておかなければならないことを、マインドセットの研修内容として含める企業もあります。

ビジネスマナー

マインドセットと同様に、社会人の土台となるスキルがビジネスマナーです。ビジネスマナーは相手の信頼を得て、ビジネスを円滑に進めていくための重要なスキルの1つです。挨拶の仕方や言葉遣い、身だしなみなど、様々なスキルを講義やロールプレイングを通じた新人研修で習得するのが一般的です。

また、ビジネスマナーに付随して、電話応対や報連相の研修を行う企業もあります。特に電話対応を新入社員に任せている企業は、ビジネスマナー研修として電話応対もカリキュラム内容に入れています。正しい言葉遣いや敬語、伝言の残し方などを座学で学び、その後グループワークなどを用いながら実践できるレベルまで引き上げるといったカリキュラムを組む企業が多いです。

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Schooのビジネスマナー研修

コミュニケーション

ビジネスの場において、コミュニケーションは重要なスキルの1つです。1人で仕事を完結できる人はいなく、組織に属している限りは他者と協働する必要があるからです。

コミュニケーションと聞くと、会話のことを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、ビジネスの場におけるコミュニケーションは会話だけではなく文書やチャットなども含まれます。特に昨今の働き方改革でリモートワークを取り入れている企業も多く、チャットでコミュニケーションを取る機会が増えており、各場面に沿ったコミュニケーション能力は新入社員に限らず、全社員必須のビジネススキルになりつつあります。

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コンプライアンス

コンプライアンスとは一般的に法令遵守のことを指します。どの企業も法律などで定められたルールの上でビジネスを行っています。 昨今では、コンプライアンスへの意識が高まっており、違反した企業は厳しい罰則を受けるだけでなく、取引先や顧客からの信頼を失うことにも繋がりかねません。 そして、そういったリスクを回避するためには社員一人ひとりがコンプライアンスに対する高い意識を持つ必要があります。 昨今ではSNSが若手を中心に普及しており、情報漏洩などのリスクが高まっているという点からも、新人研修でコンプライアンス違反のリスクや行動規範を理解させておくことが必要です。

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OAスキル

社会人にとってOAスキルの習得は欠かせません。OAとはOffice Automationの略で、OAスキルとは業務を自動化するスキルという意味になります。一般的には、OAスキルといえば、Microsoft OfficeシリーズのWord・Excel・PowerPointに関するスキルと捉えられていますが、昨今ではGoogleが提供している無料ツールのGoogleドキュメント・スプレッドシイート・Googleスライドを使用する企業も増えてきています。Microsoft OfficeもGoogleの無料ツールも概ね使い方に変わりはないですが、可能であれば自社がどちらのツールを使用しているのかによって新入社員研修のコンテンツも併せて上げる方が良いでしょう。

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Schooの社会人基礎スキル向上研修パッケージ(OAスキル編)

ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとは、問題を見つけ出し事実や根拠などの検討材料から筋道を立てて、相手が納得するような回答を導き出すための考え方です。 ロジカルシンキングは、自分の意見や提案を相手にわかりやすく伝えるだけの思考方法ではありません。自分で考える力を養うことにも繋がり、資料作成や情報収集の方法といった些細な点についても、既存のやり方に疑問を持ち、改善を加えられるようになるでしょう。

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Schooのロジカルシンキング研修

 

03新人研修カリキュラムの教育手法

“新人研修カリキュラムの教育手法”

新人研修カリキュラムの教育手法について、HR総研は従業員数ごとのデータを発表しています。この調査によると、従業員の規模に関わらず集合研修を取り入れている企業が多いということがわかります。一方で、1,001名以上のいわゆる大企業になると、オンライン講座やeラーニングも手法として選択している企業が多く、オフラインとオンラインを組み合わせたブレンディッド・ラーニングという考えを取り入れている企業が増えてきているようです。

また、300名以下と301〜1,000名の規模では、300名以下の方がeラーニングを新入社員研修の教育手法として取り入れている企業が多いということがわかります。300名以下の企業では、人事が研修だけでなく、採用や労務などの業務も担うケースが多く、eラーニングで自身の工数を軽減させているのかもしれません。

▶︎参考:HR総研|人材育成(階層別研修)に関する調査 結果報告【新入社員研修編】

集合研修

集合研修とは、いわゆるオフラインで同時に受講する形式の研修を指します。集合研修を自社で実施する場合は、社内で講師を立てて、会議室などで研修を実施するケースがほとんどです。そのため、社内講師を立てるだけの時間的余裕が自社にある企業は、この方法を用いているでしょう。

一方で、外部の集合研修に参加してもらうという方法もあります。セミナー型で他社の新入社員と共に受講するケースもあれば、自社専属で外部の講師が研修を実施してくれることもあります。自社専属で外部の講師に研修を依頼する場合は、受講する人数が一定数以上いなければならないなどの制約があるため、各研修会社の資料やホームページを参考にベンダーを選択してください。

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オンライン講座

オンライン講座とは、ZoomやTeamsといったWeb会議ツールを用いて、リアルタイムで受講する研修のことを言います。新型コロナの影響で急激に普及した手法であり、基本的には集合研修を実施している企業が、オンラインでも対応できるようにサービスメニューとして入れていることがほとんどです。

集合研修のようにオフラインで集まる必要がないため、多拠点展開している企業や、グループワークや実習は自社で実施する企業が選択することの多い手法と言えるでしょう。

eラーニング

eラーニングは、オンラインで録画された講義を視聴するといった研修手法です。オンライン講座と同様に、新型コロナの影響で急激に研修手法として普及しましたが、昨今ではキャリア自律やリスキリングなどの潮流もあり、研修としてだけでなく自己啓発の手法として導入する企業も多くあります。

eラーニングは集合研修やオンライン講座と異なり、時間や場所の制限がないというのが大きな特長です。また、倍速再生もでき、何度でも復習することが可能なので、知識のインプットという観点では、最も効率の良い研修手法といっても差し支えないでしょう。

グループワーク

グループワークは、少人数のグループに分かれて、ディスカッションをしたり課題に取り組んだりする研修手法です。集合研修やeラーニングなどで学んだことを、アウトプットするために用いられることが多いです。

また、グループワークは同期との関係づくりという面でも効果があるので、新入社員研修でこの手法を取り入れる企業は多くあります。

特にグループワークが用いられることが多い研修内容としては、プレゼンテーションの資料作成や、ビジネスマナー研修における名刺の渡し方や電話応対などです。実際にやってみてフィードバックを受けることで習熟度が増す研修内容において、グループワークは有効な手法と言えるでしょう。

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ロールプレイング

実際のビジネス場面を想定し、擬似的な役割を演じながら行うカリキュラムです。相手とのコミュニケーションが必要なスキルについては座学だけで身につけるのは難しく、わかっていた気になっていても、実践で使えないということになりがちです。来客対応やセールストークなどの研修については、ロールプレイングで実際の振る舞いや話し方などを確認しておくと良いでしょう。

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ケーススタディ

具体的な事例から学ぶカリキュラムです。身につけた知識を活かし、臨機応変に応対が必要な場合などに適しています。クレーム対応や、商談時のプレゼン練習などにおすすめです。

レクリエーション

研修前のアイスブレイクや、新入社員同士の関係づくりなどに適しているカリキュラムがレクリエーションです。簡単なゲームや課題を通じて行います。座学ばかりのカリキュラム構成だと、集中力が途切れたり眠気を感じたりしてしまいがちです。効果的に研修を行うためにも、体を動かすレクリエーションなどを取り入れながらカリキュラムを作るのがおすすめです。

 

04新人研修のカリキュラムの作り方

新人を育成するにあたって、より効率的・効果的な研修を行いたいものです。 そのためには事前にきちんと研修を設計し、カリキュラムを作ることが重要です。

社内にヒアリングをする

研修が終わり配属後、活躍する人材として育成するためには、配属先となる現場の状況や必要とされているスキルなどを理解しておくことが重要です。ビジネスマナーやマインドセットなど社会人として最低限必要なスキルはもちろんですが、現場に配属された際に必要となるスキルについてもヒアリングをしましょう。

ヒアリングの対象者は、現場の管理職と昨年の新入社員がおすすめです。例えば、管理職の目線では「マインドセットとビジネスマナーだけあれば、後は現場で教える」という回答となり、昨年の新入社員の目線では「Excelや議事録の取り方について、研修で学べておいたらよかった」という回答が得られるかもしれません。このギャップを知ることで、研修カリキュラムの改善だけでなく、現場のOJT担当者の育成が必要という新しい課題に気づくこともできるでしょう。

また、現場の管理職にヒアリングをすることで、どこまでは人事が新入社員研修で教えて、どこから現場のOJTに任せるのかの区分が明確になります。さらには、研修で学んだことが実際に現場で活かされているのかを、管理職に確認してもらうなどの協力を得やすくなります。

配属日と研修内容を調整する

新入社員の配属日が既に決まっている企業も多くあるでしょう。配属日によって、新入社員研修の期間も自動的に決まり、教えられる内容の限りも見えてくるはずです。

HR総研の調査によると、新入社員研修の期間を1週間以内にしている企業は全体の37%。2週間〜1ヶ月に設定している企業は33%。2ヶ月が14%、それ以上は16%という結果となっています。

▶︎参考:HR総研|人材育成(階層別研修)に関する調査 結果報告【新入社員研修編】

1週間以内、2週間〜1ヶ月、2ヶ月以上で分けた際に、教えられる内容は以下のようになるケースが多いでしょう。

研修期間 内容
1週間以内
  • ・マインドセット
  • ・ビジネスマナー
  • ・コミュニケーション
2週間〜1ヶ月
  • ・マインドセット
  • ・ビジネスマナー
  • ・コミュニケーション
  • ・OAスキル
  • ・PDCA
  • ・ロジカルシンキング
  • ・メンタルヘルス
2ヶ月以上
  • ・マインドセット
  • ・ビジネスマナー
  • ・コミュニケーション
  • ・OAスキル
  • ・PDCA
  • ・ロジカルシンキング
  • ・メンタルヘルス
  • ・配属後の部署で必要な基礎スキル

このように期間が伸びれば、教えられる内容は増えていきます。配属日の調整が可能なのであれば、現場からヒアリングをした結果をもとに、Excelやロジカルシンキングまで教えるので配属日を2週間先に伸ばすなどの調整も行えると良いでしょう。

研修の目標や達成基準を設定する

入社間もない新人は、まだ何を目標に努力をして良いのかわかっていない状態であることも少なくありません。そのため、まずは新人研修を通して最終的にどうなってもらいたいのかという目標を設定してあげましょう。 達成基準として、「〇〇ができるようになる」といった具体的な行動目標であるほうがわかりやすいです。また、採用した新人の現状スキルを鑑みてレベルが低すぎず、かと言って高すぎない程度の目標が望ましいでしょう。 レベルの低い、または高すぎる目標は新人の研修に対するモチベーション低下の要因となります。

研修手法を決める

新入社員研修の手法を決める際は、インプットとアウトプットで分けて考えましょう。社内のリソースも加味しながらインプットを決め、アウトプットとしてはどのような手法が適しているのかを考えると効率的です。

まず、インプットの手法を費用や工数で整理すると以下のようになります。

インプットの手法 費用 自社の工数
集合研修(外部) 高い
  • ・研修会社の選定
  • ・研修会社と内容の調整
  • ・交通費や宿泊費の精算作業
eラーニング(外部) 安い
  • ・研修会社の選定
  • ・コンテンツの選定(依頼できるケースもある)
  • ・アウトプットの準備や運営
自社 なし(人件費のみ)
  • ・資料(インプット)の作成
  • ・アウトプットの準備や運営
  • ・研修講師の選定
  • ・研修講師が所属する部署の管理職との調整

このように、自社で実施すれば費用負担は人件費のみで済みますが、研修資料の作成や講師の打診など作業が大幅に増えます。一方で、集合研修を外部に依頼すれば、費用は高いという反面、アウトプットも含めて実施してくれる可能性もあり、自社の工数負担は軽減されるでしょう。eラーニングは自社と集合研修の中間で、費用は安いですがアウトプットは自社で行う必要があるという側面もあります。

それぞれの手法にメリット・デメリットがある上に、各研修内容でも自社で実施すべきものと外部に任せた方がスムーズなものがあります。それぞれの研修手法の特性を活かして、どの手法を選択すると研修の目標が果たせるのかを考えなければなりません。

各部署の管理職と合意をとる

研修カリキュラムを作成した後は、各部署の管理職と合意をとっておきましょう。また、効果測定の依頼や人事へのフィードバックをお願いする必要があれば、そのお願いも併せてしておく必要があります。

例えば、ロジカルシンキング研修で「結論・理由の順に話す」ことを教え、効果測定の方法として「配属後に実施できているかを確認」としたのであれば、現場の管理職やメンターに協力を仰ぐ必要があります。このような協力体制を得られるかどうかで、研修のPDCAが回せるかどうか、そして研修が本当に実践に役立つ意味のあるものになるかが決まるといっても過言ではないでしょう。

協力体制を得るためには、「あなたのために改善をしたい」というスタンスで依頼をすることがコツです。「研修の効果測定をしたいので、3ヶ月後にレポートしてください」と言われても、作業が増えて面倒なことを頼まれたとしか思話ないでしょう。しかし、「新入社員研修を改善することによって、少しでも配属後に現場が困らないようにできればと思うので、フィードバックをお願いできますか?」と言われれば、自分のために動いてくれているという受け取り方になるはずです。


 

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など


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05新入社員研修カリキュラムを作成する際のポイント

新入社員研修のカリキュラムを作成する際のポイントは、主に以下の4つがあります。

  • ・アウトプットの場を用意する
  • ・研修内容は必要なものだけに絞る
  • ・現場の管理職を巻き込む
  • ・PDCAを回す

それぞれについて、詳しく紹介します。

アウトプットの場を用意する

新入社員研修は、社会人に必要なマインドセットや知識のインプットが中心になります。そのため、座学がどうしても増えてしまうので、アウトプットの場が用意されていないというケースも多くみられます。 そのため、座学に加えてロールプレイングやグループディスカッションのようなアウトプットの場もセットで用意するように心がけましょう。 アウトプットの場を用意することで、研修で学んだことの習熟度が上がるだけでなく、学んだことを実践する訓練にも繋げることができます。

研修内容は必要なものだけに絞る

新入社員は覚えることしかないと言っても過言ではありません。時間が無限にあれば、社会人に必要なスキルや能力を1から10まで教えることが可能ですが、部署に配属する日付が決まっている企業も多いでしょう。そのため、その期日から逆算して何を研修で学ばせるのかを整理しましょう。

現場の管理職を巻き込む

新入社員研修に限らず、研修は職場での行動変容に繋げてこそ意味があります。知識の習得だけで実践で活かされていないのであれば、その研修を実施する意味はほとんど無いと言っても良いでしょう。 そのため、現場の管理職を巻き込んで行動変容に繋がっているかを確認してもらったり、実践できるような支援をしたりしてもらう必要があります。

PDCAを回す

前年度の新入社員研修よりも良い研修を実施するために、PDCAを回す必要があります。まずは新入社員研修の評価をどのように行うかを社内で統一しましょう。例えば、学んだことが実際の業務で活かせているかを現場の管理職に5段階評価で判断してもらったり、実際に受講した新入社員の満足度であったり、テストの結果であったり、各企業によってどのラインで研修を評価するのかは変わりますが、この意思統一ができていることがまずは重要です。そして、評価ポイントを決めたら、改善点を洗い出し実際のアクションに繋げていきましょう。

 

06Schoo for Businessの新人研修カリキュラム

Schoo for Businessでは約8,000本を超える数の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schoo for Businessの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。


Schoo for Business
 
受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 8,000本
※2023年3月時点
研修管理機能 あり
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費用 1ID/1,500円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
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新人研修におすすめのカリキュラム

様々な研修に対応できるSchoo for Businessでは、新人研修にも対応しています。Schooの新入社員研修パッケージには、ビジネスマナーやロジカルシンキング、さらにはOAスキルなどがラインナップされており、この記事内で紹介したスキルを全てこの研修パッケージで網羅できます。

さらに、社員に研修動画を受講してもらった後に、意見の共有会やディスカッションを行うことで、学んだことをより効果的に定着させることができます。

社会人基礎スキル

OAスキル

  • 基本的なPowerPointの使い方を学ぶことができます。スライドや図表の作成やスライドショーの使い方など、新入社員や若手社員が身につけるべきスキルについて学ぶことができます。
  • 見やすいグラフやスライド資料の作成方法を学ぶカリキュラムです。独学で悩みがちなテーマを、具体例や実践例を交えながらお伝えします。
  • Excelを活用したデータ分析について学べる研修パッケージです。データ分析をする際の考え方から、「並べ替え」「オートフィルタ」「ピボットテーブル」などのExcel分析に必要な機能について学ぶことができます。

ロジカルシンキング

  • 「ロジカルシンキング」という言葉を初めて聞いた人、言葉は知っていても具体的にイメージできない人を対象とした入門編の授業です。 具体的には、「ロジカルシンキングとは何か」「ロジカルシンキングの基礎となる技術」などについて、3回の授業を通じて学びます。 この授業を通じて、ロジカルシンキングに興味を持っていただくことがゴールです。
  • 若手社員向けのロジカルシンキングに必要な思考法について学ぶカリキュラムです。論理性を高めて業務を遂行していく際に必要な思考法について解説していきます。

プレゼンテーションスキル

  • 人前で話すときのポイントや論理的に話す力、シンプルに伝えて相手を動かす技術について学び、プレゼンテーションの基礎を身につけることができます。
  • 相手の心を動かすストーリーのあるプレゼンテーションを学ぶことができます。プレゼンテーションのプロが一般の方のプレゼンを添削し、より良いプレゼンに修正する過程を見て、伝わるプレゼンの法則を学ぶ授業をすることもできるため、より実戦的なスキルを身につけることができるはずです。

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カリキュラム例(新社会人のためのビジネスマナー研修パッケージ)

研修時間目安: 10時間(60分×10コマ)

全10時間で、ビジネスマナーや報連相を学ぶことができます。ビジネスメールや名刺交換などのビジネスマナーだけでなく、報連相の重要性や適切なタイミングも同時に学ぶことで、社会人としての基礎スキルを習得できる研修パッケージとなっています。

授業名 仕事がデキると思われるビジネスマナーの基本
時間 5時間(60分×5コマ)
学べること ・好印象を与える身だしなみ、あいさつ
・敬語の仕組み
・電話対応の方法
・報連相のポイント
・来客応対の方法
・円滑に進める会議術
・訪問時の対応方法、名刺交換
・プレゼンの基本
・クレーム時の対応方法
・接待のポイント
授業名 もっと伝わるコミュニケーション術
時間 3時間(60分×3コマ)
学べること ・伝わるメールの書き方
・コミュニケーションのポイント
・質問力の重要性、磨き方
・伝わるプレゼンの方法
授業名 デキる若手の報連相
時間 2時間(60分×2コマ)
学べること ・報連相の目的、重要性
・報連相のポイント
・報連相に必要なベーススキルとは
・ロジカルシンキングの基本
・MECEの重要性、実践ワーク

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07新人研修のよくある質問

ここからは、Schooの新人研修についてのよくある質問を、Q&A形式でご紹介します。

質問:新人研修の内容について教えてください。

回答:Schoo for Businessを使った新人研修では、新入社員が基本的なビジネススキルやビジネスマナーを身につけられる講座が人気です。具体的には報連相や関係構築について学ぶビジネスコミュニケーション基礎、メールの送り方・資料の作り方などのビジネススキル基礎、Excel・Word・PowerPointなどOAスキルに関する講座がよくご利用いただけております。

質問:授業はどのように選んだらよいですか?

回答:スクーでは職種別・階層別に様々な研修パッケージをご用意しています。研修パッケージはいくつかの授業によって構成されており、目的や対象に合わせて研修パッケージのテンプレートを選択するだけで簡単に研修を開始することができます。新人向けの研修パッケージの一例をご紹介すると、「新社会人のためのビジネスマナー研修パッケージ」や「ロジカルシンキング初級研修パッケージ」などがあります。

質問:当社の状況を踏まえた新人研修パッケージは作れますか?

回答:授業を組み合わせてオリジナルの研修パッケージを作成することが可能です。 またスクーでは階層や職種に応じて様々な研修テンプレートをご用意しているので、1から研修を作る手間をかけずに社員に合った研修を始めることもできます。まずはお気軽にご相談ください。<お問い合わせフォーム

 

08まとめ

・新人研修のカリキュラムを作成する目的は、研修の内容をより具体的な形にまで落とし込むこと。細かな内容まで詰めることで、研修の方向性を定められるだけでなく、社内での共有にも役立ちます。

・新人研修のカリキュラムを作成するうえで抑えておきたいポイントは、努力次第で到達できるような最終的な行動目標を立てることと、研修の期限を定めることが挙げられる。特に、期限については中長期で複数回に分けて研修を実施することで、スキル・知識の定着度が向上することが期待できる。

・新人研修のカリキュラムを作成するにあたり、取り入れたい研修内容としては、ビジネスマナーや電話応対、ビジネス文書やロジカルシンキング研修といった、社会人の基礎となる内容が挙げられる。

・新人は社会人の基礎を作るためにインプットに重きを置くため、どうしてもアウトプットの機会が少なくなってしまうが、そこでおすすめな学習方法がオンライン学習。 インターネットさえ繋がれば、時間や場所を選ばずに学習ができるため、事前にインプットをしてもらった上で研修にはアウトプットに多くの時間を割くことも可能になる。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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