新入社員研修はユニークなものが良い?一風変わった研修内容をご紹介

新入社員にとって初めの研修は社会人としての基礎を身に着けさせることが一番の目的です。しかし、その一方で既存の研修内容で進めていいのか?新入社員に研修を通して仕事に対するモチベーションを上げてもらう方法はないのか?など、より良い研修を模索している方も少なくないと思われます。 そこでこの記事では、一部の企業で実施されているユニークな新入社員研修の内容についてご紹介します。
- <目次>
- 新入社員研修にユニークな内容を取り入れた方がいい?
- 体験を通じて新しい気づきを得られる
- コミュニケーションが活発になる
- 実際に企業で行われたユニークな新入社員研修
- レクリエーション体験を通じて自社商品の専門性を高める
- お寺での合宿研修で座禅を通して精神を鍛える
- グローバル人材を育成するために海外研修
- 臨機応変な対応力などを養うヒッチハイク研修
- どの社会人スキルも楽しく学びたいもの
- 普段の研修に楽しんで学べる方法を取り入れる
- まとめ
新入社員研修にユニークな内容を取り入れた方がいい?
新入社員研修と言えば、ほとんどが座学で行われ、その中にロールプレイングやグループディスカッションなどを取り入れる形式が一般的です。講師の話を一方的に聞く時間が長くなってしまうため、新入社員の中には退屈に感じてしまいがちです。退屈は集中力を低下させてしまい、内容の理解ができなくなってしまいます。 新入社員研修にユニークな内容を取り入れることで、集中力を維持させることが期待できます。また、その他にも様々な効果が期待できるので、ここでご紹介します。
体験を通じて新しい気づきを得られる
ユニークな研修には、体験型で学習できるものが多くあります。座学での受け身の研修とは異なり、主体的に取り組むことができるので、自分で新しい気づきを発見することができます。また、研修のユニークさは印象的なので、記憶にも残りやすく、そこで得た気づきや学びを定着しやすくなります。 昨今の新入社員は主体性がないと言われがちですが、本当は主体性を持って行動できる人はたくさんいます。そんな新入社員が秘めている主体性を引き出し、多くの新しい気づきを得てもらうのです。
コミュニケーションが活発になる
ユニークな研修では明るく楽しい雰囲気で行うことで、新入社員同士や上司とのコミュニケーションも取りやすくなります。 新入社員が抱える不安や悩みの一つに人間関係が挙げられます。同年代とは仲良くできるけれど、上司や先輩などの年齢的に上の人との接し方がわからないという悩みを抱えています。 コミュニケーションの取りやすい環境を作ることで、新入社員同士だけでなく、上司や先輩との距離を縮められます。良好な人間関係の構築ができることで、新入社員がそれぞれ抱える不安や悩みを共有しやすくなり、結果的に早期退職の防止にも繋がるのです。
実際に企業で行われたユニークな新入社員研修
ユニークな研修を実施することで、様々な効果が得られることをご説明しましたが、ここでは実際に新入社員研修で行われたユニークな内容をご紹介します。 内容は特定の業界でしか実施することが難しいものもありますが、その場合も研修を企画するうえでの参考として見てみてください。
レクリエーション体験を通じて自社商品の専門性を高める
スポーツ用品を取り扱う企業などで実施された研修で、登山やゴルフなどのレクリエーション体験で実際に自社商品を使うことで、商品知識の理解を深めるという内容です。 商品の使い勝手、メリットやデメリットなどは実際に使ってみないことにはわからないことが多いものです。座学で知識を詰め込むよりも、使ってみて実感する方が専門性の向上に繋がるだけではなく、自分なりの気づきを得ることができます。 利用者目線を持ち、どのように使うと良いのか?初心者と経験者ではどれがおすすめか?などを考えながら研修に取り組んでもらうことで、現場に配属されたときに商品の提案に役立てることができます。 また、楽しんで研修を行うことができるため、参加者全員のコミュニケーションも自然と取りやすくなるなど、多くの効果が期待できます。
お寺での合宿研修で座禅を通して精神を鍛える
研修内容にお寺での座禅などの修行を取り入れている企業もあります。座禅にはストレスの軽減や集中力、創造性の向上など、様々なメリットがあります。 数日間のお寺での合宿研修を新入社員研修として実施し、座禅を通じて精神を鍛えるそうです。ただし、お寺での修行は肉体的な負荷をかけるようなものではなく、あくまで精神面のトレーニングができる内容となっているようです。 学生気分を抜け出せていない新入社員を非日常の環境に置いて研修を行うことで、社会人として意識を切り替えさせることを目的としています。 また、新入社員が同じ場所で数日間、寝食を共にすることで同期同士の絆を深め、仕事へのモチベーションの向上にも繋がります。
グローバル人材を育成するために海外研修
世界にビジネスを展開している企業の中には、新入社員研修から海外で研修を行うところもあるようです。 経済のグローバル化が進む昨今では、高い成長意欲と周囲を巻き込んでビジネスを進めていく推進力が必要となります。 そういった力を新入社員から養うことで、たくましい人材が育つということですね。 海外研修は数か月間にわたって行われ、異文化で言葉も通じないなか、自ら考え行動していくことでグローバルで活躍するためのマインドセットや問題解決力を身に着けられます。 また、若いうちから長期間海外に滞在することで、今後の海外派遣に対する抵抗もなくなります。 海外研修は費用面で高額になることが想定されるため、導入が難しいかもしれませんが、大きなメリットが期待できる内容となっています。
臨機応変な対応力などを養うヒッチハイク研修
特にユニークな研修内容になっているのがヒッチハイク研修です。新入社員は財布とスマートフォンを持たず、スケッチブックとペンだけを持って先輩社員と50km~100km離れた場所からヒッチハイクで移動するのです。 ヒッチハイクでは、初めてあった人と打ち解ける必要があり、コミュニケーション能力が求められます。 入社してすぐに誰の助けもなく、自分の力で解決しなければならない極限状態に追い込まれるため、厳しい研修内容となっています。しかし、初めての現場でも臨機応変な対応力が求められる仕事に慣れることができます。 こうした厳しい環境での成功体験を早期に積むことによって、多少のことではくじけないほどの自信を身に着けることができます。
どの社会人スキルも楽しく学びたいもの
ユニークな新入社員研修の内容例をいくつかご紹介しましたが、いかがでしょうか。 新入社員研修に楽しく、印象に残る内容を取り入れることによって、モチベーションの向上や、記憶に残りやすくなります。 しかし、ご紹介した内容はどれも社外で行われるため、導入が難しいこともあるかもしれません。そこで、そういった場合はどうすればいいのか、ここで解説します
普段の研修に楽しんで学べる方法を取り入れる
講師が一方的に話をする研修も工夫することで、新入社員が興味を持って受講してもらうことが可能です。 例えば、漫画やアニメでマナーやコンプライアンスについて学ぶなどが挙げられます。 最近のビジネス書などでは、漫画風で視覚的にわかりやすいものが出版されることが増えています。活字だと読むのに苦労してしまうかもしれませんが、漫画であればスムーズに読み進められるという人も少なくないと思われます。 研修内容を抜本的に変化させることはできなくても、使用する教材を変えたりすることで新入社員に集中力を維持しながら学んでもらうことが可能になるのです。 Schooビジネスプランではオンラインを活用した動画講義を提供していますが、受講者が楽しく学べるようなコンテンツをご用意しています。 ここで新入社員向けのおすすめ講義を一部ご紹介しますので、興味のある方はぜひご覧ください。
ホリプロ・タレントと学ぶ新入社員研修

この授業では、新入社員や20代の若手社員を対象に、社会人としてスタートダッシュを切るために必要なマインドセット・スキルセットについて様々な専門家が授業を行います。 「信頼される仕事の進め方」「ビジネスマナー」「活躍し続けるためのマインド」など、社会人としての基盤づくりに役立ててください。
組織人事コンサルタント、心理カウンセラー。 大学卒業後、リクルート組織人事コンサルティング室課長、ソースネクスト(現・東証一部上場)常務取締役などを経て現職。 著書『任せる技術』(日本経済新聞出版社)「自分でやった方が早い病」(星海社新書)「僕はこうして苦しい働き方から抜け出した」(WAVE出版)「33歳からのルール」(明日香出版)など30冊以上 http://www.ogurahiroshi.net/
満員電車でも学べるコンプライアンス入門 -漫画・声優編-

この授業は、一般的なIT企業に勤める主人公守田マモちゃんを主人公にした会社やプライベートで起こりがちなストーリーを紹介しながら、どんなビジネスマンでも必須のスキルであるコンプライアンスの基礎を、漫画や声優さんの声を通して、わかりやすく学習していく授業です。 この授業を通して、コンプライアンス違反が、身近に起こりうることを認識し、日々コンプライアンスを意識して、生活や仕事ができるようになることを目指します。 またこのコースは、「満員電車でも学べるシリーズ」と題して、音声だけでも学べる授業になります。
IBMビジネスコンサルティングサービス、NTTデータにて、組織開発のプロジェクトに多数関与。人事領域に加え、社内・社外講師の経験を20年以上経験。群馬県出身、東京都港区在住。 組織開発を中心にハンズオンでクライアントに関わる。 PBL(課題解決型)を得意とし、通常3~6ヶ月にわたりクライアントの組織開発に関わる。 研修プログラムはクライアントの要望をふまえ、通常、ゼロから企画、運営を行う。 <著書>就活力 はじめてのキャリアデザイン (DTP出版)
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笑育(わらいく) --落語から学ぶビジネスコミュニケーション編

■笑育(わらいく)とは? 「笑育」とは、松竹芸能が主に子どもたちを対象に取り組んでいる「お笑い」の出前授業のことです。 プロの漫才師・落語家や構成作家による授業でプレゼンテーション力、 発想力/想像力、編集力/構成力を身につけます。 今回の授業はこの「笑育」の大人版。例えば面白いことを10個考えてもどれから話すかで 面白さが違うように、お笑いをロジカルに考えて、日常のコミュニケーションに生かそうというものです。 肩の力を抜いて楽しめる、〝大人のコミュニケーション″とはいったいなんなのか!? 「大人版笑育」に、こうご期待。
1958年大阪市生まれ。 松竹芸能所属、上方落語のベテラン噺家。 平成19年には文化庁芸術祭賞大衆芸能部門、優秀賞受賞を受賞。 伝統的な上方落語を引き継ぐ一方で、創作落語にも才能を発揮し、現在50本を超える作品を生み出す。 その中でも「冷蔵庫哀詩」はDVD化・アニメ化。 また独自の字幕式落語で世界各国にて公演を行い、平成18年に文化庁文化交流使に任命・平成19年に落語家初となるブロードウェイ公演・平成22年にアメリカ国連本部とカーネギーホールにて史上初の海外落語会を開催。 マルチな才能を発揮し幅広い年齢層に人気を集める。
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Schooの新入社員向け研修パッケージ
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新社会人のためのビジネスマナーの基本を学ぶカリキュラムです。第一印象の磨き方(身だしなみ・挨拶・敬語)や、社内マナー(ホウレンソウ・名刺交換・電話応対など)について解説しています。
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社会人としてのマインドセットを習得するためのカリキュラムです。「思考」「実行」の2つの視点で、すぐに現場で実践できるビジネスに必要な力を学びます。
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若手社員向けのロジカルシンキングに必要な思考法について学ぶカリキュラムです。論理性を高めて業務を遂行していく際に必要な思考法について解説していきます。
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Excelを活用したデータ分析について学べる研修パッケージです。データ分析をする際の考え方から、「並べ替え」「オートフィルタ」「ピボットテーブル」などのExcel分析に必要な機能について学ぶことができます。
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ビジネス文書やメール作成ついて学ぶカリキュラムです。社会人として求められる文章能力について詳しく解説していきます。
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Wordの基礎技術を学習するためのカリキュラムです。本内容を習得することで、ビジネスで使用する契約書などの資料を作成できるようになります。
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まとめ
新入社員研修にユニークで楽しい内容を取り入れることで、主体性を引き出し、自分なりの新しい気づきや学びを得られます。また、コミュニケーションの活性化も期待できるため、入社間もない新入社員の不安や悩みを解消することも期待できます。 研修内容は企業によって様々です。この記事でご紹介した内容を参考に、新入社員が研修を受けて良かったと思えるようなものを企画してみてください。