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デザイン思考を研修で身につけるには?その方法や事例をご紹介

公開日:2021/07/07
更新日:2021/07/28
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デザイン思考を研修で身につけるには?その方法や事例をご紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

デザイン思考の定義や重要性、実際に取り入れている企業事例を、本記事では紹介しています。また、デザイン思考を鍛えるステップや研修の実施方法についても解説しているため、教育担当の方や自分自身の能力啓発を行いたい方は、ぜひ本記事をお役立てください。

 

デザイン思考とは

デザイン思考は、デザイン制作の現場で用いられる思考方法をビジネス上の問題解決に活用することで、ユーザーの本質的なニーズを基にアイデアを作り出すものです。世界的に有名なデザインファームIDEOの創始者であるティム・ブラウンによると、デザイン思考は「製品、サービス、プロセス、および組織の開発方法を変革」するアプローチであり、「履歴や証拠データではなく顧客の本質的なニーズに基づいて意思決定を行う」ものであるとされています。 また、ティム・ブラウンは、デザイン思考においては顧客のニーズだけでなく、同時に「技術的に可能かどうか」「持続可能なビジネスモデルになりうるかどうか」について意思決定の判断基準となるとしています。
参考:「デザイン思考|IDEO」

アート思考との違い

デザイン思考はユーザーのニーズを基にするのに対し、アート思考は非現実的で自由なアイデアを創出するアプローチです。実現可能かどうかを考慮するデザイン思考とは異なり、あり得ないことを発想することで独創的なアイデアを作り出し、競合と差をつけるための思考です。

 

企業におけるデザイン思考の重要性

昨今、デザイン思考を重要視し、ビジネスシーンに活用する企業が増えています。なぜ、企業においてデザイン思考が注目を集めているのか解説します。この背景には、ビジネスシーンにおけるデザイン思考の重要性が潜んでいます。

アイデアを積極的に出せるようになる

デザイン思考では、「共感」「定義」「概念化」「試作」「テスト」の5つのステップを経て、チーム全体でレビューを行いPDCAサイクルを回していきます。結果として、新たなアイデアや気づきを得られやすくなり、従業員個々人がアイデアを積極的に出しやすくなるのです。 また、デザイン思考にチームで取り組むうえでは、上下関係に捉われず皆同じ立場でアイデアを出し合うことを重視しているため、より多くの意見が出てきます。

多様な消費者に受け入れられる商品を作り出せる

ユーザーすなわち消費者の価値観が多様化した現代においては、企業からの目線だけで商品を開発するのではなく、ユーザーのニーズを洗い出して、解決策につながる商品開発が求められます。デザイン思考では、ユーザーのニーズを出発点としてアイデアを創出するため、市場で受け入れられやすい商品を開発できると考えられます。

多様な意見を受け入れられる人材を育成できる

デザイン思考にチームで取り組むとき、当然のことながらチーム内でそれぞれのアイデアをレビューしたりアドバイスを掛け合ったりする場合もあり得ます。このような取り組みのなかで、お互いの意見の良いところを見つけて伸ばそうとすると、他者の多様な意見を受け入れられる能力が育まれます。

 

デザイン思考を鍛える5つのステップ

デザイン思考を鍛えるうえでは、「共感」「定義」「概念化」「試作」「テスト」の5つのステップについて内容を理解し、実践していくことが大切です。ここでは、デザイン思考を行う5つのステップについて、それぞれやるべきことや目的などを紹介します。

共感

「共感」のステップでは、ユーザーのニーズを本質的に理解することを目的とし、インタビューやアンケート調査でユーザーの思考とニーズを探ります。ユーザーの意見を鵜呑みにするのではなく、自分がユーザーになったつもりで調査を行い、ユーザーの奥に潜む感情や意見を理解することが重要です。

定義

「定義」のステップでは、洗い出したユーザーのニーズの奥に潜む本質的なニーズを見抜き、定義づけを行います。ユーザーの顕在的なニーズには、必ず潜在的なニーズが存在します。定義のステップでは、この潜在的なニーズを探り、最適解を求めることが重要です。

概念化

「概念化」のステップにおいては、定義のステップでたどり着いたユーザーの潜在的ニーズについて、考えられる対策やアプローチを話し合います。ブレインストーミング方式で、思いつく限りすべての意見やアイデアを出し合い、最終的に出された意見を分類しまとめます。

試作

「試作」のステップにおいては、概念化のステップでまとめられた意見を実際に試作していきます。あくまでプロトタイプのため、あまり費用や時間をかけすぎず、とりあえず概念化された意見がモノになるようにします。

テスト

試作のステップで作り出された試作品を市場に出し、ユーザーからフィードバックを受けるのが「テスト」のステップです。フィードバックを受けて、捉えていたユーザーの本質的なニーズに対して試作品が解決策になっているかどうかを判断し、改善点を反映させて再度試作品を作ります。

 

デザイン思考を取り入れている企業事例

ユーザーの潜在的なニーズを探求し、革新的なアイデアを創出するデザイン思考を取り入れて、大きな成功を収めている企業がいくつか存在します。デザイン思考を取り入れている企業は、どのような成功事例を出しているのか解説します。

Apple

世界的に有名なiPhoneを開発するApple社は、デザイン思考を取り入れた商品開発で大ヒット商品を生み出し、デザイン思考が注目されるきっかけを作りました。ユーザーの顕在的なニーズを重視し、商品開発を行っていた日本国内メーカーとは異なり、Apple社はユーザーの潜在的なニーズをつかんだうえで独創的で斬新なiPhoneという商品を開発しました。 結果として、iPhoneが大ヒットし、国内メーカーは携帯電話事業から撤廃せざるを得なくなったのです。Apple社は、ユーザーの本質的なニーズを探求し、それを形にすることで市場におけるシェアを獲得した企業です。
参考:「デザイン思考の活用事例から見る、ビジネスにおける重要性|SEVEN DEX」

Yahoo!

「ユーザーファーストなサービスを作る」をスローガンに掲げていたYahoo!は、2013年から全社的にデザイン思考を取り入れています。スローガン実現のために何が必要か考えたとき、デザイン思考の実践という意見が上がり、取り組むようになりました。 Yahoo!では、半年に一度のペースでデザイン思考を学び実践するワークショップを開催していて、デザイナー、企画担当者のほか、エンジニアやバックオフィス業務担当者など幅広い職種の従業員が参加しています。 ワークショップに参加した従業員のなかで、実際に担当した案件において、デザイン思考を活用できたという声があがりました。従業員一人ひとりがデザイン思考を身につけることで、商品開発でデザイン思考を活用できる好例といえます。
参考:「デザイン思考を社内に広める活動紹介 〜 ユーザーファーストな「ものづくり」へ #デザイン思考|Yahoo」

サムスン電子

サムスン電子はデザイン思考を長らく大切にしており、1990年代に商品開発において大きな革命を起こし多くのマーケットシェアを獲得した企業です。「それが使用者にとってどういう意味があるのか、どのように生活を改善するのか、使っていない際にインテリアとして美しいか、子どもや老人にも使いやすいか」。こうしたユーザーのニーズの奥底に潜んでいる本質を探求し、商品開発に反映することで、革新的な商品を生み出したのです。
参考:「デザイン経営の実際 ―サムスン電子の成功事例から―|独立行政法人経済産業研究所」

 

デザイン思考研修の実施方法

前述の事例で紹介したとおり、デザイン思考を活用した商品開発で革新を起こすためには、従業員一人ひとりがデザイン思考を学び、実践していくことが重要です。デザイン思考は専門的なスキルを要し、演習を行い正しいフィードバックを受けるため、外部に委託して行う研修をおすすめします。

外部講師を招いた研修を実施する企業が多い

デザイン思考の考え方は専門的かつ独特で、ある程度実践を積んできた人物でないと、デザイン思考の研修を行うことが困難です。社内にデザイン思考に精通した従業員がいない場合は、研修会社の外部講師を招き、社内でデザイン思考の研修を行うのがおすすめです。

オンライン研修でも可能

デザイン思考研修は、外部講師が直接企業に出向く研修タイプもありますが、研修会場や機材の準備負担、講師の交通費負担を減らす方法として、オンラインでの研修が注目を集めています。オンライン研修では、Web会議システムを通してデザイン思考研修を受講したのち、グループワークを行い、さらに理解を深めることができます。

 

デザイン思考研修の注意点

デザイン思考研修を実施するうえでは、ただ研修を行えばよいというわけではなく、適切なフォローが必要となります。外部講師の研修を受講した従業員に対し、教育担当者や現場リーダーはどのようなアプローチでフォローを行えばよいのかみていきます。

研修終了後はフィードバックを行う

外部講師によるデザイン思考研修が終了した後、研修の効果や感想について従業員と面談を設けるようにし、実務でデザイン思考を活かせるようにアドバイスをしてください。研修で学んだ内容が実務で発揮されるよう、管理者のサポートが重要です。

社内に根付かせる努力をする

デザイン思考を行う慣習が社内全体に広がらない限り、デザイン思考による革新的な商品・サービス開発は実現されません。本記事で紹介したYahoo!の事例のように、従業員が集まりワークショップを行うなど、デザイン思考に基づくディスカッションやブレインストーミングを実践する機会を設けるようにしてください。

 

まとめ

ユーザーのニーズが多様化かつ複雑化している昨今のマーケットにおいては、もはや従来のやり方の商品開発では通用しなくなっているのが現状です。現状に甘んじることなく、常にユーザーのニーズに潜む本質を探求し、革新的な事業を起こしていくことが求められています。デザイン思考を全社的に展開し、企業の風土として根付かせ、企業価値と競争力を高めてください。

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