公開日:2021/01/27
更新日:2024/02/17

マイクロラーニングとは?効果や活用例、サービスの特徴を解説

マイクロラーニングとは?効果や活用例、サービスの特徴を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

マイクロラーニングとは一体どういった学習方法なのでしょうか。言葉は聞いたことはあるけど具体的な内容はわからない、eラーニングと違うのか、などマイクロラーニングについて疑問を持つ方は多いと思われます。 そこでこの記事では、マイクロラーニングの特徴やeラーニングとの違い、導入事例など、網羅的に解説します。 社員の最適な学習方法について検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 

01マイクロラーニングとは

マイクロラーニングとは、5分程度の短時間の動画で学習する方法のことです。スマートフォンやタブレットで動画を視聴するため、従来の集合研修などと比較して、スキマ時間の有効活用が可能です。 そして、学習方法そのものを指し、動画にするコンテンツはクイズなどのゲーム形式など様々なものを取り入れられています。

eラーニングとの違い

マイクロラーニングと同様で、動画を視聴して学習する方法としてeラーニングがあります。双方の間ではこれと言って決定的な違いはありませんが、コンテンツの時間が数十分〜1時間程度に及ぶものはeラーニング、数分間にまとめられているものをマイクロラーニングとして区別されているようです。 そのため、マイクロラーニングは「eラーニングの細分化、またはコンパクトにまとめたもの」と捉えて差し支えないでしょう。

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02マイクロラーニングが取り入れられている背景

マイクロラーニングの普及には、いくつかの要因が関与しています。主には、「ツールやシステム環境の変化」と「志向の変化」が挙げられます。これらの背景により、マイクロラーニングは教育やトレーニングの分野で広く採用されるようになりました。短い時間で学べることや、学習体験の柔軟性が、学習者や企業のニーズに合致しています。ここではそれぞれの背景について、具体的に解説していきます。

ツールやシステム環境の変化

オンライン教育プラットフォームやモバイルアプリケーションなど、新しい技術の登場によって、マイクロラーニングがより手軽に実現可能になりました。マイクロラーニングは、学習者がスマートフォンなどを使って学習できるといった特徴があります。そのため、そういったデバイスに慣れ親しむミレニアム世代にとっては取り組みやすい学習形式です。 また、インターネットの普及や高速化により、情報や教育コンテンツへのアクセスが容易になりました。これにより、学習者は必要な情報や教材を短時間で入手し、効率的に学習することが可能になりました。

志向の変化

現代の生活は忙しく、人々は限られた時間の中で多くのことをこなさなければなりません。マ従来の1回あたり数十分~1時間程度を要する学習コンテンツでは重要なポイントだけを学びたいというニーズには応えづらいことが課題でしたが、マイクロラーニングはコンテンツが細分化されていることもあり、社員の学習方法として取り入れられ始めています。また、マイクロラーニングは、個々のニーズや興味に合わせて学習をカスタマイズできるため、学習者が異なるペースや学習スタイルを持つことが可能となり、最適化された学習体験をすることが可能です。

 

03マイクロラーニングのメリット

マイクロラーニングの大きな特徴は、1コンテンツあたりの学習時間が数分間と非常に短い点であると解説しました。 それでは、そういった短いコンテンツではどういったメリットがあるのでしょうか。ここでは主なメリットを3つ解説します。

学習者の集中力を持続させやすい

人間の集中力は15分周期と言われており、1つのコンテンツを60分休みなく学ぶよりも15分×4回と分けて学ぶほうが集中力を持続でき、高い学習効果を期待できます。 マイクロラーニングは短時間の学習を積み上げていくスタイルですから、従来の学習方法に比べて集中力を持続させやすく、効果的な学習が可能です。 また、コンテンツが短時間なことで自己研鑽に対するハードルを下げることができるため、日常の業務でまとまった学習時間を確保できない社員にマイクロラーニングを導入することで、社内に学習習慣を根付かせていくことも可能になると考えられます。

学習教材の作成・修正が容易

マイクロラーニングのコンテンツは非常にコンパクトなため、一つの製作が短時間でできる点もメリットとして挙げられます。 修正が必要になったコンテンツが長時間のものだと、一部を修正することは難しいことを考えると、マイクロラーニングでのコンテンツの修正は比較的容易に済ませられます。 特に法律や社内独自の内容といった、変化しやすいコンテンツにおいては製作・修正負担の軽減が期待できるのです。

学習内容を定着させやすい

マイクロラーニングのメリットとして、学習内容が定着しやすいという点があります。学習内容の定着には、短時間での復習を繰り返すことが効果的と言われており、この点においてマイクロラーニングは優れています。特にスマートフォンなどで見ることができるeラーニングであれば、通勤時間や隙間時間に復習をすることができるため、効率よく学習内容を定着させることができます。

学習者のライフスタイルに合わせやすい

マイクロラーニングは、学習者の忙しいスケジュールやライフスタイルに合わせて柔軟に利用できます。たとえば、通勤時間や休憩時間、待ち時間など、日常の空いた時間を有効活用して学習することが可能です。また、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを利用して、いつでもどこでも学習できる環境が整っています。

 

04マイクロラーニングのデメリット

マイクロラーニングは、学習者と提供者の双方にとってメリットがある学習方法ではありますが、一方でデメリットも存在します。 ここでは主なデメリットを2つ解説します。

長時間の学習が必要な内容には不向き

数百時間に及ぶ学習が求められる資格試験の対策などについては、マイクロラーニングだけで学習するには不向きです。 また、ディスカッションなどで考えを深めていくといった、対人でのコミュニケーションによって学習効果を高めるような内容もマイクロラーニングのコンテンツとして取り扱うことができません。 そのため、網羅的な学習はこれまでのeラーニングや集合研修を活用しつつ、要点や復習としてマイクロラーニングを活用するなどの工夫が必要です。

詳細な説明が困難

マイクロラーニングで学習可能な内容は、説明が容易にできるものに限られてしまいます。特定の理論や事例を詳しく説明するような場合は、内容をコンパクトにまとめることが難しくなるため、マイクロラーニングでの学習には不向きです。 そのため、マイクロラーニングは活用にはある程度工夫が必要となる点に注意が必要です。

数が多いので説明が困難

マイクロラーニングでは、複数の授業が提供されることが一般的です。これらの授業は、特定のトピックやスキルに焦点を当てていますが、多くの場合、それぞれが独立しています。そのため、学習者は数多くの授業を消化する際に、それらの間の関連性や全体像を把握することが難しい点です。また、各授業は独立しているため、それぞれの授業が提供する情報やスキルを個別に理解することは比較的容易ですが、それらを統合して大局的な理解を築くことは困難となってしまうのです。

 

05マイクロラーニングの効果的な活用例

メリットとデメリットを踏まえたうえでマイクロラーニングをどのように活用していけばいいのか、悩む方も少なくないと思われます。 そこでここではマイクロラーニングを活用した効果的な活用方法について解説します。

集合研修やOJTなどの他の研修と併用する

研修内容全てをマイクロラーニングに置き換えることは、内容と学習方法の相性を考えた際に合わないものも出てきてしまいます。 そのため、マイクロラーニングと他の研修をメインとして、予習や復習を目的としてマイクロラーニングを取り入れるといった補完的な役割として活用することも方法の一つです。 例えば、集合研修でディスカッションを行う場合、事前にホームワークとしてマイクロラーニングで学習してもらうなど、アウトプットする研修内容により時間を割くことができるような工夫が重要です。

新入社員研修に導入する

新入社員はビジネスマナーやコミュニケーションスキル、業界の専門知識など、業務に取り組む前にインプットしなければならないことが沢山あります。 そして、そういった内容は複雑な知識を必要としないことが多いため、マイクロラーニングを活用しやすいと言えます。 また、ビジネスマナーなどは、挨拶や名刺交換の方法、身だしなみなど、文章よりも動画のほうが説明しやすい内容が多いこともあり、具体的な知識やイメージの定着に役立てることができます。

社員の学習履歴を育成プランに反映させる

マイクロラーニングを含むeラーニングでは、各社員の学習状況や履歴をデータとして確認できるようなシステムを使って運用する必要があります。 マイクロラーニングは内容が細分化されているため、そういったデータの分析をしやすいため、多く興味を持たれているコンテンツを把握しやすくなります。 そして、集計したデータを個人の育成プランに活用したり、全社的な育成プランに反映させることも可能です。

語学学習で活用する

語学学習においては、日常的な短い学習セッションが効果的です。マイクロラーニングを活用することで、短い時間で単語やフレーズを学習し、定期的に復習することができます。また、スマートフォンアプリなどを活用して、いつでもどこでも学習できる環境を提供することができます。

学習履歴を活用する

学習履歴を活用することで、社員の学習進捗や興味関心を把握し、それに基づいて個別にフィードバックや支援を提供することができます。また、学習履歴を分析することで、効果的な学習コンテンツやプログラムの改善点を見つけることができます。


 

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06マイクロラーニングによる学習効果を高めるコツ

マイクロラーニングをより効果的に活用し、学習効果を高めるためのコツとして、「他の学習方法と組み合わせる」と「適切なツールを利用する」の2つがあります。マイクロラーニングを他の学習方法と組み合わせることで、継続的な学習プロセスを促進し、より幅広い視野を持って学びを進めることができます。また、適切なツールを利用することで、学習効果を最大化することができます。ここではそれぞれについて解説していきます。

他の学習方法と組み合わせる

マイクロラーニングは、短い時間で学習を行うための手法ですが、単体での利用だけでなく、他の学習方法と組み合わせることで効果を高めることができます。たとえば、集合研修やオンラインコース、自己学習のテキストや教科書など、さまざまな学習方法と組み合わせることで、トピックやスキルをより深く理解し、応用する能力を養うことができます。

適切なツールを利用する

マイクロラーニングを実施するためには、適切なツールを選定し、利用することが重要です。マイクロラーニングプラットフォームやアプリケーションを活用することで、学習コンテンツの管理やアクセス、進捗の追跡が容易になります。また、相互にコミュニケーションが取れるような要素やフィードバック機能が備わっているツールを選択することで、学習の興味を引き、モチベーションを高めることができます。

 

07Schooを使ったマイクロラーニングがおすすめ

マイクロラーニングの特徴と導入例を解説しましたが、いかがでしたでしょうか。 Schoo for Businessでは、eラーニングを活用した動画研修のサービスを提供しており、マイクロラーニングとして活用することも可能です。 ここではSchooのサービスの特徴や実際に提供している研修動画を紹介します。

一つの研修から気になる内容だけを視聴できる

Schooの研修動画は1コンテンツあたり60分程度と通常のeラーニングと変わりませんが、チャプターごとに数分~15分程度に分けられており、気になる内容を解説している時間帯を指定できます。 そのため、通常のeラーニングとしてだけでなく、マイクロラーニングとして活用することも可能となっていることが特徴です。

幅広い分野の学習が可能

Schooがご用意している研修動画はビジネスマナーやマネジメントスキルなど、ビジネスパーソンとして必要なスキルはもちろんのこと、会計知識やプログラミング、営業スキルといった、職種別の研修動画も提供しており、契約期間中はすべて見放題となっています。 特定の研修だけに活用していただくだけでなく、個々の社員が興味を持つ分野を自由に学べる環境を整えられるため、学習意欲の向上につながります。

Schooで提供している研修動画

ここではSchoo for Businessで実際に提供している研修動画をご紹介しますので、興味のある方はぜひ視聴してみてください。

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仕事がデキると思われるビジネスマナーの基本

仕事がデキると思われるビジネスマナーの基本
 

社会人として、どんなスキルを覚えるよりもまず初めに覚えたいビジネスマナー。なぜなら、社会では10代から上は60代、70代と幅広い年齢層の方々が活躍しているからです。その中で円滑に仕事を進めるためにはマナーは必要不可欠。 すでに社会人の方もここで改めてマナーを復習しましょう。 好印象を与えるために、営業で新規獲得するために、選ばれるためにまず基本となるマナーを磨いてきましょう。

  • 株式会社スパークスラボ マスタートレーナー

    株式会社スパークスラボ マスタートレーナー。国際コミュニケーション学学士、心理学学士。日本航空客室乗務員、研修会社講師を経て、枠に囚われない現場のニーズに即した学びと気づきの場を提供すべく、現会社設立に参画。その後、ホテル インターコンチネンタル東京ベイの研修支配人としても活躍した。心理学やコミュニケーション学に基づいたメソッドをもとに、新入社員研修、接遇研修、管理職研修などを企画から実施まで手がけ、研修を通じ企業の人材育成に携わっている。受講生からは「浅井さんのようになりたい!」との声、ファンレターも多数。スパークスきっての人気講師。 共著に『仕事がデキる人が必ずおさえている謝罪・クレーム対応の鉄則』(インプレスコミュニケーションズ)がある。

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データで考えるキャリアデザイン〜自分の選択肢と可能性を広げる

データで考えるキャリアデザイン〜自分の選択肢と可能性を広げる
 

VUCA時代と呼ばれ、不確実性の高い時代において、個々人がキャリアを考え、自分自身でデザインしていくことは重要です。このキャリアデザインを実践していく上で武器になるのが、「労働市場のニーズと自身の強みを接続させ、それを運用していく力」です。本授業では、自主的にキャリアデザインを描いていく上で必要な「①自分を知る」「②市場を知る」「③プロセスを知る」という視点で、キャリアデザインに関する知識を学んでいきます。

  • ワンキャリア 経営企画部 Evangelist

    1988年兵庫県生まれ。京都大学工学部卒業。就職活動中にリーマンショックを経験。メガバンクで企業再生やM&A関連の業務に従事したあと、IT広告、組織人事のコンサルティングなどの経験を経てワンキャリアに入社。現在は仕事選びの透明化と採用のDXを推進。「ONE CAREER PLUS」リリース後、キャリアの地図をつくるプロジェクトを推進。専門はパブリック・リレーションズ。
  • 株式会社YOUTRUST 代表取締役CEO

    大阪大学理学部卒業後、2012年株式会社ディー・エヌ・エーに新卒入社し、2016年子会社ペロリに経営企画として出向。採用担当として経験を積む中で、求職者にとってフェアでない転職市場に違和感を覚え起業を決意。「日本のモメンタムを上げる 偉大な会社を創る」というビジョンを掲げる、株式会社YOUTRUSTを2017年に設立。2018年4月にリリースしたキャリアSNS「YOUTRUST」は、信頼できるつながりからキャリア・オポチュニティに出会えるサービスで、累計ユーザー数10万名を突破。同時に、転職潜在層が集まるSNSの独自性を基盤にしたHR Tech SaaSも法人向けに展開。プライベートでは1児の母。

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仕事が楽しくなるビジネス数学

ビジネス数字の基礎
 

この授業では、全てのビジネスマンを対象に、ビジネスで最低限必要な数字の考え方について全5回で学習していきます。「グラフや数式、大量の数値が出てくると、思わず気後れしてしまう・・・」「学生以来、どうも数字はニガテで・・・」といった方へおすすめの授業です。

  • 株式会社数学アカデミー 代表取締役

    株式会社数学アカデミー代表取締役。医学部受験数学マンツーマン指導Focus代表講師。早稲田大学理工学部在学中よりこれまで、小学生の算数から難関大学受験の数学まであらゆる層の指導経験を培う。現在、医学部受験数学指導を行う一方、一般向けに数学の意義・価値を伝える活動を精力的に行う。数学に関するセミナーやイベントに多数登壇、ビジネス数学検定・統計検定等の対策講座講師、数学コラムの執筆、数学リテラシー向上のための企業研修、企業のデータ分析などに尽力。YouTubeチャンネル『すずき先生/医学部受験数学』では数学動画を定期的に配信している。著書『もう一度解いてみる入試数学』(すばる舎)。ビジネス数学検定1級AAA資格保有。株式会社数学アカデミーのホームページはこちら https://suugaku-acad.jp/

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08まとめ

マイクロラーニングは通勤時間などのスキマ時間を有効活用できるだけでなく、短時間の学習の積み上げることで効果的に学ぶことが可能です。 ただし、その一方で長時間の学習を必要とする内容に向かない点などのデメリットも存在するため、学習方法をすべてマイクロラーニングに置き換えることはできませんが、他の研修方法と組み合わせるなどの工夫することが重要です。 そしてまた、Schooではマイクロラーニングとして活用できるようなサービスとなっているため、興味のある方はぜひ利用を検討してみてください。

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働き方に関する制度改善を多数行ってこられた株式会社クロスリバー 代表取締役 越川慎司氏をお招きし、「残業削減ではない方法で働き方改革を行い、社員の自発性と意欲を著しく向上させ、離職率を低下させるための自律学習の制度設計」について語っていただいたウェビナーのアーカイブです。同社の調査・分析内容と自律学習の制度設計を深堀ります。

  • 登壇者:越川 慎司様
    株式会社クロスリバー 代表取締役

    ITベンチャーの起業などを経て2005年に米マイクロソフト本社に入社。業務執行役員としてパワポなどの責任者を経て独立。全メンバーが週休3日・リモートワーク・複業の株式会社クロスリバーを2017年に創業し、815社17万人の働き方と成果を調査・分析。各社の人事評価上位5%の行動をまとめた書籍『トップ5%社員の習慣』は国内外で出版されベストセラーに。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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