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コンプライアンスとリスクマネジメントとは?意味や違反事例、内部統制の手法を解説

公開日:2021/06/30
更新日:2021/09/08
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コンプライアンスとリスクマネジメントとは?意味や違反事例、内部統制の手法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

コンプライアンスとは、企業が法律や社会規範といった規則を遵守することです。コンプライアンス違反をしてしまうと、企業の信頼を大きく損ねてしまいます。当記事では、リスクマネジメントの対象や内部統制の方法・コンプライアンス違反の事例を解説します。

 

コンプライアンスとは

コンプライアンスとは、英語で法令遵守を意味しており、社会規範や倫理規範を遵守することです。 そのなかでも、企業におけるコンプライアンスは、特に企業が法律や社会規範といったルールを守ることを意味しています。企業コンプライアンスを守らなければ、顧客や社会的信頼を失ってしまうことは免れません。 ここでは、コンプライアンスの意味やコーポレレートガバナンスとの関係について解説します。

コンプライアンスの意味

コンプライアンスとは、「要求や命令に従うこと」と訳すことができ、企業経営においては法令や規則を遵守するという意味で用いられます。 近年では、法令や規則の遵守だけでなく、「社会の規範や道徳から外れていないか」といった正義感に基づく観点が強まっています。そのため、規則で定められていない事柄でも、「世間的にどうか」というような社会倫理に沿った行動をしていく必要があります。

コーポレートガバナンスとの関係

ガバナンスとは、「統治・管理」といった意味であり、コーポレートガバナンスとは内部統制による組織の管理のことです。 リスクマネジメントを担う部門の設置や上からの指示を明確にする仕組みづくりなどが挙げられます。コーポレートガバナンスに力を入れることで、社内で統一された意識が広まるため株主や顧客との信頼関係構築を強化できます。

 

リスクマネジメントとは

リスクマネジメントとは、予測される経営上のリスクを事前に把握するための管理手法です。 リスクマネジメントを徹底することにより、重要な機会損失を防いだり低減させることができます。ここではリスクマネジメントが求められる理由や、注目されるようになった背景について詳しく解説します。

リスクマネジメントが求められる理由

リスクマネジメントを徹底することで、経営上の重大なミスを回避できます。 そのため、事業存続や経営目標の達成のために非常に重要視されています。リスクマネジメントを怠ってしまうと、いざミスが起こった際にリカバリーできず、企業の社会的信頼を失ってしまう恐れがあります。 企業を安定的に存続させるためにも、リスクマネジメントは欠かせない取り組みです。

リスクマネジメントが注目されるようになった背景

リスクマネジメントが注目されるようになったのは、2000年代ごろに大企業による不祥事が相次いだためです。 長い年月をかけて社会的信頼を勝ち取った企業でも、1つの不祥事でその信頼は簡単に崩れ落ちてしまいます。特に近年は経営を取り巻く環境の変化が激しいことから、リスクとなる要因が複雑化しています。 組織を存続させるためにはリスクマネジメントを徹底し、世間から信頼されることが重要です。

 

リスクマネジメントの対象

リスクになり得る対象は、企業の内外に存在します。ここでは、リスクマネジメントの対象について詳しく解説します。

1)従業員

組織内の従業員もリスクマネジメントの対象となります。従業員におけるリスクとなり得る事項は以下の通りです。

  • ・賃金の未払い
  • ・労働災害
  • ・過労死
  • ・セクシャルハラスメント/モラルハラスメント
  • ・個人情報の流出

企業で働いている間だけでなく、採用から解雇といったすべてのプロセスにおいて、リスクが存在します。

2)他社との競合関係

自社の競合となる組織との間にも、さまざまなリスクが存在します。他者との競合関係では以下の事項に注意しましょう。

  • ・価格カルテル
  • ・顧客や市場の分割
  • ・情報漏洩

競合と価格で足並みをそろえたり、顧客や市場の分割を行うことは、独占禁止法に違反します。競合との間におけるリスクにも十分注意しましょう。

3)顧客

組織のサービスや商品を提供する対象である顧客との間にもリスクが存在します。顧客との間に起こり得るリスクは以下の通りです。

  • ・個人情報の取り扱い
  • ・有害商品
  • ・悪徳商法
  • ・偽装広告

商品やサービスを提供する顧客からの信頼を失ってしまっては、企業の存在価値は大幅に下がります。いくら利益を出すためとはいえ、自社の製品を誇張したり有害なものを販売することはやめましょう。

4)投資家

組織が存続できるのは、組織の意義を認めて出資してくれる投資家の存在があるからです。投資家との関係では以下のような点に注意しましょう。

  • ・内部での取引
  • ・損失補償
  • ・意図的な市場形成

投資家から応援してもらえる組織であるために、誠実に対応していくことが重要です。

5)地域における環境

組織の商品やサービスが、ときとして地域環境に悪影響を与えてしまうことがあります。地域との関係では以下の点に気をつけましょう。

  • ・環境汚染
  • ・廃棄物の不当な処理
  • ・工場の不当な設置

地域と良好な関係を築けなければ、組織の社会的価値や信頼は低下してしまいます。地域環境に優しい活動を意識しましょう。

6)政府

どんなに顧客や地域から信頼されている組織であっても、政府の方針や規則に従わなければ活動を継続することはできません。政府は以下のような観点を見ています。

  • ・脱税
  • ・報告義務違反
  • ・捜査妨害

政府が出している基本的方針にはしっかりと従い、健全な経営を行いましょう。

 

コンプライアンス違反をするとどうなるのか

これまで多くの企業がコンプライアンス違反をし、問題となってきました。 ここでは、コンプライアンス違反をするとどのような影響があるのかについて詳しく解説します。

企業価値の低下

コンプライアンス違反をしてしまうと、企業の社会的価値が低下してしまいます。 たった一度の過ちで世間が抱く印象は大きく変わってしまいます。違反からしばらく経ったとしても、新聞やニュースとして残り続けてしまいます。 一度失ってしまった信頼を取り戻すことは容易ではありません。

売り上げの低下

企業の価値が低下することで、企業の売り上げも低下してしまいます。 コンプライアンス違反により、顧客は企業に対して不信感を抱くようになっています。不信感を抱くようになると、当然企業への愛着は薄れていくため、商品を買わなくなってしまうでしょう。 場合によっては、意図的に避けることもあり得ます。結果として企業の売り上げは低下し、業績は著しく低下してしまうでしょう。

離職率の増加

コンプライアンス違反をしてしまうと、顧客からの信頼がなくなるだけでなく、社内の従業員からの信頼も失ってしまいます。 自分の会社へ不信感を抱くようになってしまうと、仕事に誇りややりがいを見出せなくなり、離職へつながってしまいます。社会的信頼を失うことは、従業員のモチベーションを奪ってしまうことを覚えておきましょう。

 

コンプライアンス違反の具体例

ここまでは、コンプライアンス違反を行うことの悪影響について述べてきました。次に、過去にコンプライアンス違反となった事例について解説します。 具体的な事例を知ることで、コンプライアンス違反は決して他人事ではないということを肝に銘じておきましょう。

株式会社電通:過労死問題

まず紹介するのは、株式会社電通における過労死問題です。 2014年、長時間労働によるうつ病が原因で当時24歳であった新入社員の方が過労自殺しました。従業員の身体の健康に影響が出るほど働かせていたとして、電通は安全配慮義務違反と認定されました。
参考:電通、染みついた鬼十則 「命を削って給料もらってる」

株式会社フーズ・フォーラス:食中毒事件

次に紹介するのは、株式会社フーズ・フォーラスにおける食中毒事件です。 2011年、フーズ・フォーラスが運営する焼肉のチェーン店で集団の食中毒事件が発生しました。事件では181名が食中毒を訴え、計5名が命を落としました。フーズ・フォーラスは賠償責任として1億7千万円の支払いを命じられました。
参考:ユッケ訴訟 運営会社に賠償命令、社長の責任は認めず

株式会社はれのひ:賃金未払い

最後に紹介するのは、株式会社はれのひの賃金未払いについてです。 成人式の振袖を提供しているはれのひは、2018年に成人式の前日に突然店を閉めたことで話題となりました。はれのひは従業員27名に対し、総額510万円の給料を支払わなかったとして書類送検されました。
参考:はれのひ元社長、労基署が書類送検 賃金不払いの疑い

 

内部統制によるリスクマネジメント

リスクマネジメントを徹底するためには、社内の内部統制を強化することが重要です。ここでは内部統制の具体的な手法について詳しく解説します。

社内行動規範の作成

リスクマネジメントを社内に浸透させるため、社内の行動規範を作成しましょう。 行動規範とは、就業員に対して実施すべき事項や守るべき事項を定めたものです。従業員が定められたルールに従った行動を行うことにより、リスクマネジメントに関する業務の標準化が図られます。 状況によっては、具体的な行動を分かりやすく示すため、文書だけに限らず画像や映像による対応を行うといいでしょう。

コンプライアンス研修の実施

リスクマネジメントに関わる人材への研修を行うことで、全社的にリスクマネジメントの意識を高めましょう。 特に、マネージャーなどのリーダー層へ研修を行い、社内のリスクマネジメント体制について共通認識をもってもらうことが重要です。座学によるテキストの解説に加え、内容によってはワークショップなどによる体験型の研修も必要です。

コミュニケーションの活性化

リスクマネジメントを徹底するために、社内の従業員同士のコミュニケーションを活性化させましょう。 従業員同士で会話が促進されることで、それぞれが「組織の一員としてとるべき行動」を共有できるようになります。また、日常的に社員同士でコミュニケーションをとることで、自分の意見が言いやすい心理的安全性の高い組織となるでしょう。

 

まとめ

コンプライアンス違反をしてしまうと、企業の社会的価値や信頼は大きく下がってしまいます。 企業を存続させていくためにも、リスクマネジメントの取り組みは必要不可欠です。リスクマネジメントを強化し、コンプライアンスを遵守することで、社会的に信頼される企業を目指しましょう。

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