更新日:2025/01/22

統計研修とは|目的や内容・カリキュラム例を紹介

統計研修とは|目的や内容・カリキュラム例を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

統計研修とは、統計学を理解し、生産性向上を目的とするための研修です。本記事では、統計研修の必要性や目的、研修内容や注意点などについて紹介します。これから統計研修を導入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

01統計研修とは

統計研修とは、統計データを分析することで、社会や経済の状況および変化を的確に把握するための研修です。これにより、生産量の調整や開発コストの削減などにつながり、企業の業務改善や生産性の向上を実現することができます。多くのデータを分析する作業が必要な点から、データ分析研修にも類似しています。

統計研修の必要性

少子高齢化による労働者の減少や、働き方改革による働き方の変化などにより、これまで以上に生産性向上が求められるようになってきました。さらに、IT技術が浸透する現代では、あらゆる情報やデータが溢れかえっていると言っても過言ではない状況です。 これらの背景から、統計という知識が誰でも活用できる世の中へと変化しています。その中で、必要な情報を適切に判断し、分析した上でデータを活用できる人材が求められているのです。

 

02統計研修の目的

統計研修の目的は以下です。

  • ・統計調査結果への理解度の向上
  • ・統計結果を用いた問題解決能力の習得
  • ・統計調査の発表方法の習得

統計研修では、データ分析の基本を学び、統計調査結果に対する理解を深めることを目指します。また、データの活用を通じて問題解決能力を高めるとともに、データの効果的な使い方や伝え方についても学びます。さらに、プレゼンテーションにおいてデータを適切に表現し、説得力のある説明を行う技術を習得することを目的としています。

統計調査結果への理解度の向上

研修では、統計データを読み取るために必要となる、関数やグラフを使ったデータ分析の基本を学びます。その中で、情報を正しくグラフに表すスキルなどの、実務に活かせるポイントも学べるため、仕事の精度の向上につながります。このスキルは、統計だけでなく全ての仕事に活かせるスキルであり、日常の業務に幅広く役立てることができます。

統計結果を用いた問題解決能力の習得

統計やデータ分析のスキルが身につくと、統計結果を読み取り、結果やデータに隠れている問題を見つけ出せるようになります。統計データを活用しながら、問題を解決するための柔軟な解決能力が身につき、状況に応じた適切な判断や対応が可能となります。

統計調査の発表方法の習得

統計結果を用いて行なった調査内容を発表する際に、 資料を作ったり、プレゼンテーションの準備を進めたりする必要があります。研修の中でこれらの方法が習得できるため、社内外に調査結果を伝えるためのスキルアップが望めます。

 

03統計研修を受講すべき従業員

統計研修を受講すべき従業員は、業務の中で日常的にデータを扱う担当者や、これから統計を学びたい従業員などが該当します。特に、次にあげる従業員については、統計研修を受けることで大きいメリットが得られますので、積極的に研修を受けるよう促しましょう。

マーケティング担当者

マーケティングリサーチにおいて、分析した統計データを売上の参考にするのは大変重要です。統計研修の受講により、データや情報を適切にピックアップできるようになり、顧客のニーズを正確に把握できます。その結果、在庫の適切な管理や売上の向上が見込めます。 そのため、ぜひマーケティング担当者は統計研修を受講しておくべき職種と言えるでしょう。

マネージャーなどの管理職

管理職は、組織の生産性を適正化したり、部下の評価を正しく行うために、現場のデータを正しく分析する必要があります。さらに売上や需要を予測しつつ、起こりうるリスクをデータから見極めるスキルも求められます。企業の方向性を正しく意思決定するのに、統計研修が役立ちます。

システム管理部門の従業員

システム管理部門の主な仕事は、社内のシステムを運用・保守することです。近年ではAIなどのIT技術の発達により、企業のあらゆる仕組みをDX化していく動きが活発になっています。そのため、企業のシステム部門は社内の生産性向上や開発コスト削減のために、経営層に提案していくことが必要で、提案の際には企画を裏付ける統計データも必要です。そのため、データを分析していく力を養うために、統計研修を実施する必要があるのです。

広報担当者

広報担当者の大切な役割は、企業の取り組みや方針などを、正確かつ的確に外部へ伝えることであり、いわば企業の顔としての役目を持っています。正確な広報を行うには、正確な統計が必要であるほか、どのような広報を行うと効果や効率が上がるのか、統計結果を元にして戦略を立てることもあります。


 

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04統計研修に取り入れたい内容

統計研修の内容として取り上げたいのは以下です。

  • ・統計学の基本
  • ・統計の基本的な活用方法
  • ・統計調査活用の実務研修
  • ・ビッグデータの基本的な活用方法
  • ・標本設計の基礎

統計研修では現場で活用しやすい内容を取り入れることが大切です。基本をしっかり学んだ上で、活用方法や実務的な研修を行い業務に活かせるような研修にしましょう。

統計学の基本

統計研修では、統計学の基本から学び、データを適切に扱う基礎を身につけましょう。具体的には、統計の基礎となる平均値、中央値、標準偏差といった基本的な指標や、データの分布や傾向を把握するためのヒストグラムや散布図などの可視化手法を取り扱います。

これにより、統計的な考え方を理解し、データを正確に解釈する能力を養います。統計学の基本は、データ活用の基盤となるスキルを身につける第一歩です。

統計の基本的な活用方法

統計データを活用する際には、分析手法や利用方法を理解するだけでなく、データの信頼性や適切な評価を行うスキルを身につけることが重要です。そのため、統計研修を実施する際には、統計データの基本的な活用方法を取り入れることが効果的です。具体的には、回帰分析やクロス集計を活用してデータ間の関係性を明らかにしたり、トレンドを把握したり、予測モデルを構築するといった手法を学ぶ内容が挙げられます。これにより、統計データを活用して合理的かつ的確な意思決定を行うスキルを養うことができます。

統計調査活用の実務研修

統計データをビジネス現場で活用する方法も、統計研修で取り扱います。具体的には、調査結果を業務にどのように活かすかを理解し、統計調査の設計や実施手順、データ収集の流れ、分析手法、結果の解釈、課題の抽出方法について学びます。さらに、調査結果を報告書やプレゼンテーションとして、分かりやすくまとめる方法も習得できるとよいでしょう。

ビッグデータの基本的な活用方法

ビッグデータとは、従来の手法では処理しきれないほど大量の情報のことです。統計研修では、ビッグデータの基本的な活用方法を習得します。具体的には、ビッグデータの特性を理解し、分析手法やツールの具体的な使用方法を学びます。さらに、データの収集・加工・保存における注意点や、プライバシー保護の重要性についても学び、適切なデータ活用を実現するための知識を深める内容が望ましいです。

標本設計の基礎

標本設計とは、大量の対象データから、特定の目的に応じて適切なサンプルを選び出す方法です。統計研修では、標本設計の基礎として、母集団から標本を選ぶ際の基本的な考え方や、ランダムサンプリング、層化サンプリング、系統サンプリングといった主要な手法を学びます。また、標本サイズの決定方法や、バイアスを防ぐための注意点についても取り扱います。さらに、適切な標本設計が調査結果の信頼性や精度にどのように影響を与えるかを具体例を交えて解説します。これにより、質の高い調査設計を行うスキルを習得することができます。

 

05統計研修を実施する際の注意点

統計研修を実施する際には以下の点に注意しましょう。

  • ・受講者に合わせてレベル別に研修を設定する
  • ・統計調査に強いプロの研修業者を選ぶ
  • ・実務演習しやすい研修を選ぶ
  • ・研修後に習得した知識や技術を活かせる業務を与える

統計研修を実施する際は、受講者のスキルを考慮して、レベル別に研修を設定する必要があります。また、業務につながる知識を習得してもらうために、統計調査に強い研修業社に委託したり、実務演習がしやすいカリキュラムを設計したりするようにしましょう。

受講者に合わせてレベル別に研修を設定する

受講者のレベルを考慮せずに統計研修を実施すると、スキルに偏りが生じる可能性があります。そのため、研修を設計する際には、対象者のスキルや経験、研修の目的、そして達成すべきレベルに応じて、内容を適切にカスタマイズすることが重要です。

統計調査に強いプロの研修業者を選ぶ

統計研修を、外部の研修業者に委託するのであれば、統計調査に強い業者を選ぶようにしましょう。研修業者によって得意とする分野が異なるため、 統計調査への知見が足りない研修業者に依頼しても、求めるスキルが身につかない可能性があります。 研修業者を選ぶ時に確認すべき点として、 研修プログラムがカスタマイズできるか、今までどのような実績を持っているか、得意分野は何なのか、研修内容の詳細な打ち合わせが可能か、教えてくれる講師はレベルが高いのか、などが重要ポイントです。

実務演習しやすい研修を選ぶ

研修内容の中で、実務演習しやすいカリキュラムが組まれているものがおすすめです。研修中に実務演習ができると、実務ですぐに役立てることができます。その一方でオンライン研修はいつでもどこでも受講できるため、複数の事業所を構えている企業や遠方に支店がある企業から重宝されています。 実務研修は、オンライン・対面式どちらの研修でも実施可能であるため、各企業に合った方法を取り入れると良いでしょう。

研修後に習得した知識や技術を活かせる業務を与える

統計研修で知識や技術を習得しても、その後に活かせる業務がなければ、研修を受けた意義が薄れてしまいます。可能な限り、研修を活かせるような業務への取り組みを社員に推奨するようにしましょう。 研修を受講後、実務で活かせずに研修の効果を測ることができないという人事の声は少なくありません。研修でインプットする機会だけでなく、業務でのアウトプットや活用を前提にした研修の設計、業務の調整をおこなうようにしましょう。


 

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06統計研修|Schoo for Business

Schoo for Business

Schooでは約9,000本の授業を保有しており、統計研修に関する授業も多く揃っています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。

研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
※2023年3月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております
 

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統計研修に関するコンテンツ一覧

研修内容 時間
データ分析センスが身につく統計超入門 2時間30分
ビジネスを10Xにする数学的思考力 13時間
「統計学を仕事に活かす」ー文系もExcelで実用できる統計ー 3時間
データの読み方入門 2時間
“思い込み”を解消する、データ・リテラシーの鍛え方 2時間
文系でもわかる「統計学」超入門 2時間
ファクトを読み解くためのデータリテラシー 3時間
データ分析力を磨く‐ 仮説の構築と検証 3時間
データ分析の手順 - 仮説設定からビジュアライゼーションまで 4時間
「データ分析人材」になるためには?〜思考フレームワークを学ぶ〜 1時間
課題解決の選択が広がる データ活用入門 1時間15分
 

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Schooの統計研修カリキュラム例

Schooの統計研修の特長は、約9,000本の授業による網羅性です。

参考例として、Schooを用いた統計研修のカリキュラム例をご紹介します。

授業名 データ分析センスが身につく統計超入門
時間 45分×2コマ,55分×1コマ
学べること
  • ・データの種類
  • ・代表値
  • ・四分位数と箱ヒゲ図
  • ・度数分布表とヒストグラム
  • ・時系列データ・二元データの扱い方
授業名 データの読み方入門
時間 45分×2コマ,40分×1コマ
学べること
  • ・平均値
  • ・数の種類
  • ・中央値
  • ・データサイエンスとは
  • ・実例で学ぶデータの罠
  • ・実例で学ぶ物流企業のデータ分析
  • ・実例で学ぶID-POSデータの分析
  • ・実例で学ぶマーケティング
授業名 「データ分析人材」になるためには?〜思考フレームワークを学ぶ〜
時間 60分×1コマ
学べること
  • ・データ分析人材に必要なビジネス力とは
  • ・5Dフレームワークとは
  • ・文系データ分析人材活用のススメ
  • ・データサイエンティストと現場をつなぐもの
授業名 文系でもわかる「統計学」超入門
時間 60分×2コマ
学べること
  • ・統計学はどのような場面で使われているのか
  • ・統計学はどのような学問なのか
  • ・標本が母集団の精巧なミニチュアとなるには
  • ・母集団の割合の推定
  • ・回帰分析と重回帰分析
  • ・ロジスティック回帰分析
   

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07まとめ

必要な情報を適切に判断し、分析した上でデータを活用できる人材を育成するためには、統計研修が非常に重要です。統計研修を通じて統計の知識を身につけ、それをビジネスシーンで活用するには、今回紹介した内容を基に研修を実施することが効果的です。この研修を通じて、社員がデータの収集力、分析力、考察力を確実に習得し、それを実務で活用できるようになることが期待されます。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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