公開日:2022/03/11
更新日:2023/03/18

テレワークにおける人材育成のポイントや課題への対策・実施事例を解説

テレワークにおける人材育成のポイントや課題への対策・実施事例を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

新型コロナウイルス感染拡大の影響から、大手企業を中心に社員にテレワークを推奨する動きが見られるようになってきました。ただテレワークでの人材育成で悩みを抱えている人事担当の方は多いのではないでしょうか?本記事では、テレワークにおける人材育成について、気をつけたいポイントや課題への対策を紹介します。

 

01テレワークにおける人材育成の重要性

現代では少子高齢化などの影響により、人材を確保したくても採用が難しい企業が多く存在しています。そのため、既に所属している人材を戦力となる人材へと育てることが重要になっています。また即戦力となるプロフェッショナル人材を採用する動きも強まっており、このような背景から人材育成に対する企業の動きが加速しています。 新しい働き方としてリモートワークやテレワークが普及し、社員のモチベーションや業務管理が困難になっているため、企業はこれまでの人材育成よりも注力が必要です。

人材育成の目的を明確にする

人材育成において、まずどの研修をどのように行うかを決めてしまいがちですが、意味のある人材育成に繋げるには、目的から考える必要があります。企業の向かっていく方向や目的、社員にどう働いてもらうのがベストかを考え、人材育成で達成したい目的・ゴールを明確にした上で、学習コンテンツの選定や教育を行いましょう。

人材育成の対象を明確にする

人材育成の対象は様々で、新入社員から管理職社員、人事部から営業部など、階層や職種ごとに分けられます。同様にコンテンツや育成方法も異なるため、対象を明確にした人材育成が大前提になります。対象者を明確にして、社員に対してどのような目的で研修・教育を行っているのかを伝え、当事者意識を持たせるように心掛けましょう。

 

02テレワークにおける人材育成の課題

テレワークが普及する前は、社内での人材育成が一般的でした。リモートワークやテレワークが普及し、社員と物理的な距離が生まれたことにより、新たな人材育成の課題が生まれています。

社員の業務状況を管理しづらい

テレワークで社員との距離ができてしまい、働いている様子を直接見ることができず、業務状況をリアルタイムで確認しづらくなります。加えて労働時間の管理も難しくなり、長時間労働の誘発に繋がるリスクがあります。社員のモチベーション低下も気をつけなければいけない点となります。

適した人材育成を行えない

業務状況が管理しづらければ、社員が抱えている課題に対する対処も遅れてしまいます。オンラインコミュニケーションツールで課題を抱えている社員へのヒアリングは可能ですが、どうしても対面でのヒアリング、対応よりはスピード感がなく、適切なフォローがしづらい状況となっています。

コミュニケーション不足になる

オンラインでミーティングができるサービスは徐々に普及していますが、従来のように同じ環境で働いていないため、スムーズなコミュニケーションが取りづらくなっています。業務の遂行にも影響が出ますが、人材育成が滞ってしまうのは避けられません。

複数人への研修・教育が困難

1対1の研修・教育はオンラインでコミュニケーションの取れるサービスを利用すれば可能ですが、複数人に対する研修は各社員の状況を逐一確認するのが困難なため、実践形式の研修は特に難しいと言えます。細かいサポートができないため、教育にかけた時間に対して思うような効果が得られないこともあるでしょう。

社員のモチベーション管理が難しい

テレワークだと周りに同じ会社の社員がいないこともあり、どこか気の緩みが生まれてしまい、モチベーションが上がらず仕事が思ったように進まないリスクがあります。また新入社員の時からテレワークが推奨されている企業も多く、同僚と一緒に仕事をする機会や先輩社員から仕事を教わる機会を得られず、モチベーションが下がってしまう新入社員が生まれる可能性もあります。

 

03テレワークでの人材育成方法

テレワークでの人材育成に課題を感じている企業は多いものの、育成方法にはいくつかあります。どのような育成方法が適切であるのか確認していきましょう。

ITツールを活用する

テレワークでスムーズに人材育成を行うためには、ITツールの導入が必須です。これまでITツールを使用してこなかったアナログ的な社風の企業も、デジタル社会の現代において必要不可欠なので、導入の検討をおすすめします。使用方法がシンプルかつ低コストで導入できるITツールも多いので、テレワークの環境でコミュニケーションの取れるツールやグループウェア、勤怠管理システムの導入を検討してみましょう。

テレワークに合わせた評価制度に改善する

テレワーク下では社員の働く様子が見えないため、従来の勤務態度で評価する評価制度から、テレワークに合わせた評価制度に改善する必要があります。新しい評価制度を検討する上で、経営者や管理職の意見は勿論重要ですが、社員に理解してもらえる評価制度を作るために、社員へのヒアリングを行うことも大切です。

コミュニケーションを取れる環境を作る

コミュニケーション不足が社員のモチベーションや業務パフォーマンスの低下に繋がります。コミュニケーションツールの導入に留まらず、コミュニケーション頻度を意図的に増やす必要があります。1on1の面談の実施や、コミュニケーションツールを用いた朝礼の実施等で顔を合わせる時間を作りましょう。

タスクを細分化する

タスクを細分化してその日に行わなければいけない業務を明確にすることで、テレワークの状況下でも社員が自分の役割を自覚でき、業務遂行の質を担保できます。人材育成においても、オンラインで学べるコンテンツを各社員ごとに明確化し、タスクとして振り分けることで社員の自主的な学習に繋がります。

 

04テレワークでの人材育成前に確認しておくべきポイント

テレワークにおける人材育成の方法を理解した上で、確認しておくべきポイントを紹介します。知っておくと人材育成の効果の向上が期待できるため、チェックしておきましょう。

社員に言語化を意識させる

テレワークにおいて、社員に対して言語化を徹底させるようにしましょう。社員の業務状況や課題、悩みをキャッチアップするために言語化を義務化することで、滞りない業務遂行に繋がります。社員に積極的な発信を促しましょう。

社員の業務の透明化を図る

社員の業務を透明化し、進捗状況を確認するのも上司や人事担当の役割です。適切な業務遂行ができているか確認する役割もありますが、社員に自分の業務への自覚を持たせる意味合いもあります。また社員もモチベーションを考え、新しく作った評価制度の透明性も図りましょう。

ヒアリング・サポートを徹底する

テレワークの導入直後は、社員も慣れない環境での業務のため不明点や相談したいことが出てきます。その際に迅速に対応できるサポート体制の構築が必須です。また上司や人事担当は、社員からの相談を待つだけでなく適宜ヒアリングを行い、スムーズに業務を遂行できる環境づくりを意識しましょう。

テレワークにおけるルールを決める

勤怠管理や業務の進め方に関するルールを決めておきましょう。評価制度もそうですが、企業とした新しい取り組みを始める際にルールを決めておかないと、社員とのトラブルの元になります。社員が求めていることをヒアリング等で明確にし、ルールへ落とし込みましょう。

社員が使いやすいテレワークツールを選定する

テレワークで使用するITツールの選定は、あくまで社員が使いやすいかどうかを大前提に行いましょう。ITツールにはWeb会議ツールやチャットツールなど様々ですが、選定のポイントとして使用感に加え、情報漏洩のリスクがないかも視点として持っておくと良いでしょう。

 

05テレワークにおける人材育成の企業事例

実際にテレワークにおいて人材育成を実施している企業の取り組みを紹介します。これから導入を検討されている企業の方の参考になれば幸いです。

株式会社SmartHR

株式会社SmartHRでは、新入社員が入社3週間後に行う「何でも質問会」や「毎月のサーベイ」など、オンラインで社員同士が参加したくなるような交流の「場」づくりに取り組んでいます。リモートワークにおいて課題に感じることや改善策などを現場から声を吸い上げる場を設けて、モチベーションの向上に繋げています。

参照元:SmartHR「授業員サーベイ」

パーソルホールディングス株式会社

パーソルホールディングス株式会社では、独自のWebコンテンツである「パーソルかるた」を作成し、テレワークの環境でも社員同士がコミュニケーションを取れる環境を構築しました。他の社員がコメントしている面白い内容の「かるた」を引くことでお互いの理解を促進し、コミュニケーションの活性化を図っています。

参照元:パーソルホールディングス「パーソルグループの会社をかるたで紹介!」


 

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06テレワークの人材育成ならSchooビジネスプラン

Schooビジネスプランでは約8,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

Schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約8,000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

2.自発的に学ぶ人材を育成できる

上記でも説明したように、Schooでは約8,000本もの動画を用意している上に、毎日新しいトピックに関する動画が配信されるため、研修に加えて自ら学び、成長する人材の育成が可能です。近年の社会のグローバル化やテクノロジーの進化などにより、企業を取り巻く環境が刻々と変化しています。それに伴い、社員の業務内容や求められるスキルも早いスパンで変化しています。このような予測のつかない時代の中で会社の競争力を維持するためには、社員一人一人が自発的に学び、成長させ続けることができる環境、いわば「学び続ける組織」になることが必要です。

Schooビジネスプランでは、体系的な社員研修だけでなく、自己啓発を通じて自発的に学び、成長できる人材を育成することが可能です。ここではSchooで提供している研修動画の一部をご紹介します。

これだけは押さえたい社会人マナー

コミュニケーションを取る上での心構えとマナーから学んでいきましょう。 当たり前に行っている挨拶や敬語ですが、きちんと基礎を押さえられているでしょうか。 実践パートではみなさんも是非動画を見ながら一緒にお試しください。

 
  • コミュニケーションアドバイザー/大学講師

    大学講師、コミュニケーションアドバイザー。大手出版社で営業、編集経験を経て、2000年から大学で敬語、面接、マナー、コミュニケーション、就職講座の講師を担当。国際基督教大学、日本大学芸術学部、明治学院大学、東洋大学、上智大学、東北医科薬科大学など、全国の大学生に楽しくて分かりやすい熱血講義を展開中。 また、社会人研修やコミュニケーション講師として【オーダーメイドの伝え方】をアドバイス。 実務教育学会所属。イノベーションコンテストでビジネス企画賞を受賞。著書に10万部突破ベストセラー『さすがと言われる話し方・聞き方のビジネスマナー』、『敬語すらすらBOOK』など90冊。 近著に『大学生からはじめる社会人基礎トレーニング』、『きちんと伝える全技術』がある。またTBSテレビ『クイズ日本語王』『マツコの知らない世界』『王様のブランチ』、フジテレビ『ノンストップ』、テレビ朝日『SMAPがんばります』など多くのテレビ番組にも出演。

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論理的に話す方法〜分かりやすく伝えるために大切なこと

普段「わかりやすく説明ができない」「相手に意図がちゃんと伝わっている気がしない」など、コミュニケーションに課題意識を持つ方に向け、「論理的に話す」基本について学んでいきます。

 
  • コミュニケーション・スピーチコンサルタント、CCO代行

    福岡のTV局・ラジオ局で年間300日以上の生放送に出演。その経験を元に独立し、現在は企業向けの人材育成研修や人材育成コンサルティング、経営者や元アスリートなどのスピーチコンサルティングを行う。組織活性、営業成績4倍UP、スピーチ力向上による顧客獲得率UPなど成果を上げるためにとことんクライアントに寄り添う。 企業研修:200社以上、個別コンサルティング:300名以上の実績あり。 趣味は読書と音楽鑑賞と筋トレ。無類のチョコレート好き。

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課題設定力の磨き方~ロジカルに課題の精度を上げる方法~

生産性やアウトプットの質を高める上で重要な「課題設定力」をどのように磨いていくか、そのノウハウについて学んでいきます。 課題設定の精度を上げる手法として、ロジカルに考えていく方法、そしてラテラルに考えていく方法があります。第1回目の授業では、ロジカルに課題設定の精度を上げる方法について紹介します。

 
  • 株式会社アンド・クリエイト 代表取締役社長

    大手アパレル企業を経て、1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして、多くの変革プロジェクトをリード。「人が変わらなければ変革は成功しない」との思いから、専門を人材育成分野に移し、人材開発のプロジェクトをリード。 2005年に当時の社長から命を受け、コンサルティング&SI事業の人材開発部門リーダーとして育成プログラムを設計導入。ベストプラクティスとして多くのメディアに取り上げられた。2013年に独立し執筆・講演活動を開始。講師として、大前研一ビジネス・ブレークスルー、日本能率協会、日経BPセミナー、大手銀行系研修会社などに多数のプログラムを提供し、高い集客と満足度を得ている。 著書は「一流の学び方」など現在18冊を出版。東洋経済オンライン、プレジデントオンラインなど連載多数。

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3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方2

管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。

管理画面の使い方1

さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。

さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。

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07まとめ

テレワークの導入を始めて人材教育の壁にぶつかっている担当者の方も多いと思います。社員の意見を聞いた上で円滑なコミュニケーションができる環境を整え、適切なコンテンツの提供とサポートが重要です。必要に応じてITツールや最先端の技術を活用し、効果的な人材育成を実現しましょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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