公開日:2022/10/06
更新日:2022/11/17

メタ認知とは?その重要性から高い人材の特徴やトレーニング方法までを解説

メタ認知とは?その重要性から高い人材の特徴やトレーニング方法までを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

メタ認知は、自身を客観視するスキルの1つです。メタ認知の高い人材には、冷静に対応できるといった行動面の特徴、課題解決力や意思決定力などのスキルが高いという特徴があります。本記事では、メタ認知の概要や重視される理由、メタ認知が高い人材の特徴、トレーニング方法について解説します。

 

01メタ認知とは

メタ認知は、アメリカの心理学者ジョン・H・フラベルによって提唱された心理学用語です。メタ(Meta)には「高次の」という意味があり、認知とはそれが何であるのかを判断したり、解釈する過程もしくは意識のことをいいます。

メタ認知とは、自己の認知に対する認知、すなわち知覚、記憶、思考、学習といった認知活動を一段高いレベルから捉えた認知を指します。自分の認知活動を客観視することと言い換えることができるでしょう。

メタ認知的知識

メタ認知的知識には、人(人間)の認知についての知識、課題についての知識、方略についての知識の3つがあり、これらの知識を基に判断しています。

人の認知についての知識は、自分や他者など人に対して持っている固有の知識のことです。課題についての知識は、課題自体の知識であり、方略についての知識は、課題解決のための作戦や計画、それを実行することを指します。固有の知識であることから言語化することが可能です。また、学習的・経験的に蓄積されるため、誤った判断に導かれることもあります。

メタ認知的活動

メタ認知的活動には、メタ認知的モニタリングとメタ認知的コントロールがあります。メタ認知的モニタリングとは、自分の認知状態をモニター(監視)することです。気づき、予測、点検などが含まれます。またメタ認知的コントロールとは、自分の認知状態をコントロールすることです。課題解決に向けた目標設定や計画、修正などが含まれます。どちらも、意識的に行われないことが多く、言語化できない点が特徴です。

メタ認知的活動は、必ずしも正しく行われるとは限りません。自分の認知状態を正しく把握できないケースや認知の目標設定が不適切なケースなどで、モニタリングやコントロールに失敗することがあります。

 

02メタ認知の重要性

メタ認知によって、自分や他者の認知特性を知り、課題を俯瞰して正しく捉え、適切な方略を選択することで課題解決に向かうことができます。ここでは、ビジネスにおけるメタ認知の重要性について、以下の観点から解説します。

  • ・客観的思考
  • ・自己理解
  • ・協調性

客観的思考

メタ認知によって、物事の全体を客観視して思考することができます。客観的思考とは、自分自身を第三者的な立場でみるだけでなく、周囲の状況全体を観察し、固定観念や常識に捉われずに、本質を見極めることができる思考です。

ビジネスにおいて解決すべき課題は、複数の要素がお互いに絡み合い、決してシンプルな構造ではありません。また、表面化していない潜在的な課題こそ本質であることも多々あります。状況を観察したり、分析したりして、全体を把握する必要があります。そのため、ビジネスにおいてメタ認知が重要になるのです。

自己理解

ビジネスパーソンには、自己理解が必要になるといわれます。自分らしく後悔のない選択をするためには、自分を知るというのは重要なことです。自己理解とは、今までの経験を振り返り、価値観、思考、態度・行動などを深く知り、納得して受け止めている状態のことです。そのためには、自分とは何かを深く洞察する力が求められます。

メタ認知は、自己の認知に対する認知であり、自己理解の手立てとなります。このことからも、ビジネスにおいてメタ認知が重要になるといっても過言ではありません。

協調性

ビジネスでは、業種・職種を問わず、自分1人で完結する仕事はほとんどありません。立場の違う人と良好な関係を築く上で、協調性が重視されるのです。メタ認知には、他者の認知についての知識があり、他者を注意深く観察し理解するという特徴があります。

そのため、周囲の人と適切な距離を保つことができるようになり、自分の置かれている立場も認識し、協調性を高めることができます。ゆえに、協調性にはメタ認知が不可欠だといえるのです。

 

03メタ認知の高い人材の特徴

メタ認知が高い人材は、自分の認知活動をより客観的に把握でき、効果的な戦略を立て、場面に応じてより適切な行動を起こすことができます。ビジネスにおいて、高く評価されるタイプの人材です。このような人材には、以下のような共通する特徴があります。

  • 1.課題解決力が高い
  • 2.冷静に対応できる
  • 3.意思決定力が高い

課題解決力が高い

すでに紹介した通り、メタ認知によって、自分や他者の認知特性を知り、課題を正しく捉え、適切な方略を選択して課題解決することができます。

状況が変われば、解決策が異なるように、前例のない課題に関しては、過去の解決策が通用しないことも稀ではありません。メタ認知能力の高い人材は、自身の思考や思い込みに捉われないため、柔軟にアイデアを生み出すことが可能です。そのため、メタ認知の高い人材は課題解決力も高くなるといえます。

冷静に対応できる

メタ認知の高い人材は、冷静な対応ができます。自分自身を客観的に捉え、自分の感情や行動をコントロールできるためです。自分の感情を抑えているというよりは、自身の主観と客観を使い分けられるという方が的確でしょう。トラブルなど予期せぬ事態において、冷静に状況を分析し効果的な対応を考えた上で行動できる人材もメタ認知が高いといえます。

意思決定力が高い

メタ認知の高い人材は、意思決定力も高いという特徴があります。意思決定力とは、複数の選択肢の中から最善を選ぶ能力のことです。メタ認知の高い人は、意思決定のプロセスをモニターし、自分の思考を客観的に見て、判断することができます。さらに、意思決定後の成果を照らし合わせ、達成できない場合でも、改善点を見出し、修正できる点もメタ認知の高い人材の特徴です。 ​​

 

04メタ認知を高めるためのトレーニング方法

メタ認知は、日々繰り返し働かせることにより、鍛えることが可能です。メタ認知を高めるトレーニングはいくつかありますが、ここでは、比較的取り組みやすい4つの方法を紹介します。自分のペースで、少しずつトレーニングを重ねることが大切です。

  • 1.セルフモニタリング
  • 2.1on1ミーティング
  • 3.瞑想
  • 4.ソクラテス問答法
  • 5.ビジネス研修

1.セルフモニタリング

メタ認知能力を高める方法として、セルフモニタリングがあります。

セルフモニタリングとは、自分で自分自身の認知活動の監視をすることです。メタ認知が苦手な人は、自分を含めて状況を客観視することが苦手であり、この方法によって、自分を偏りなく理解し、客観的に見るスキルを養います。

実践方法としては、1つの出来事に対して、感じたことを思いつくまま書き続けます。負の感情であっても構いません。重要なのは、その感情を受け入れることです。書き終えた後に、全体を眺め、気づいた点があれば記入していきます。この客観的な気づきを得ることで、考え方や行動を変容していくことができれば、メタ認知能力は向上していると考えて良いでしょう。

2.1on1ミーティング

1on1ミーティングを実施することでメタ認知能力を高めることにつながります。1on1ミーティングとは、上司と部下の間で行われる1対1のコミュニケーションのことです。メタ認知を正しく行うためには、自分の認知活動について他者にモニターしてもらい、評価やアドバイスを受けるのが有用です。そのため、1on1ミーティングが適しています。

上司の評価やアドバイスが受け入れ難い場合は、自分の認知と客観的な認知に差があると考えられます。時間をおいて冷静になった時に、あらためて振り返り、上司の言葉に納得できるか考えてみます。客観的な認知に対して納得できるようになると、確実にメタ認知が向上します。

瞑想

メタ認知を高める方法として、広く取り入れられているのがマインドフルネスです。心を「今ここ」に向けたマインドフルネスの状態に到達する手段の1つに瞑想が行われます。

瞑想は、自らの呼吸に集中することで、雑念に注意を払わず、否定もせず、ただ浮かんでは消えるという流れに、身を任せることが大切です。自分の思考から距離を取り、自分を観察することができることから、メタ認知を高めることが可能になるのです。

ソクラテス式問答法

ソクラテス式問答法を活用することで、メタ認知を高めることができます。自分が知っていると思い込んでいることに対して、「それはなぜ?」を問いかけを繰り返しながら、思考を深める(自分の知識の確認)という問答法です。ソクラテス式問答法によって、自分の考えを深掘りし、矛盾した考えなど今までにない考えが生まれます。この新しい気づきこそがメタ認知です。あやふやな知識が研ぎ澄まされ、モノの本質が見えるようになると考えられています。

ビジネス研修

メタ認知を高めるには、ビジネス研修を活用する方法が有効です。研修によって、メタ認知の基本的理論から、認知行動療法、セルフモニタリングやマインドフルネスに至るまで、分かりやすく学ぶことができます。メタ認知的知識と課題解決や意思決定には強い関連があるため、自らの思考に注意を向け、意識化することは認知能力に好影響を与えます。そういう意味では、全社員がメタ認知について学ぶべきといえるでしょう。

 

05メタ認知力を向上させるSchooのオンライン研修

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Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、7,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、メタ認知に関する授業を紹介いたします。

客観的認識で自己成長できる「メタ認知」入門

この授業では、自分がどうなりたいのか、どう進むべきかなど解像度をあげ、よりよい仕事、生活、目標設定できるよう「メタ認知」の概念と方法を学んでいきます。

 
  • にこフル
    慶應義塾大学環境情報学部卒業後、ニフティ株式会社を経て、ヤフー株式会社へ入社。2016年以降、マインドフルネスの企画展開の先行事例として各メディアに注目され、講演やワークショップなど年100回ほど登壇。これまでに社内外に7000人以上に届けてきた。UPDATE mindfulnessを掲げて、2020年個人事業で独立し、ポートフォリオキャリアの働き方で、今に至る。

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06まとめ

本記事では、メタ認知の概要や重視される理由、メタ認知が高い人材の特徴、トレーニング方法について解説しました。メタ認知は、ビジネスでも重要視されているスキルの1つです。トレーニングで高めることが可能になるため、セルフモニタリング、瞑想、ソクラテス問答法を実践を検討してみてください。また、組織全体の取り組みとして、1on1ミーティングやビジネス研修を活用することで、メタ認知の有効性を発揮することができるでしょう。メタ認知を高めるトレーニング方法が実施しやすい仕組み作りが重要になります。

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