公開日:2020/12/04
更新日:2023/12/26

コーチングとは?コーチングの意味や有効性、具体的な手法を紹介

コーチングとは?コーチングの意味や有効性、具体的な手法を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

近年、様々な業界で人材不足が叫ばれています。企業は貴重な人材をより活用すべく人材育成に注力する必要があります。その人材育成の指導方法の中に「コーチング」という方法があり、注目されています。今回はコーチングがなぜビジネスに有効なのか、コーチングの手法と原則をご紹介します。

 

01コーチングとは

人事関係者やスポーツ経験者であれば、「コーチング」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 まずは、コーチングとは何かを簡単にご説明します。

コーチングの意味

コーチングとは指導対象者が目標を達成するために「コーチ」が実践する指導方法です。尚、「コーチは」は世界ではじめて大型馬車が走ったハンガリーの「コチ」という地名に由来しています。「コーチ」は「人を目的地に運ぶ手段」です。馬車が「人が行きたいところに送り届ける」ことから、指導者を目標の達成を支援するという意味でコーチと呼ぶようになりました。 コーチングでは、コーチから一方通行に指示するのではなく、指導対象者の中にある答えを引き出します。指導対象者からよりよい答えを引き出して結果を出すためには、コーチ側にコーチングに対する知識や理解、スキルが欠かせません。

今どのような状態なのか、現状を明確にして目標や理想とのギャップを把握できるようにします。現状に対する原因を探ります。現在の目標に対する到達度合を聞きだす質問を通して、目標達成に必要な情報を引き出しましょう。

 

02ティーチングとの違い

コーチングと混同されがちな指導方法にティーチングがあります。どちらの方法も目標達成のために有効ですが、指導される側の知識や経験によって使い分ける必要があります。ここではそれぞれのメリット・デメリットと有効なケースについて、解説していくので参考にしていきましょう。

コーチングとティーチングの違い

コーチングとティーチングの違いは、目標達成するための答えが指導する側にあるかどうかです。ティーチングは専門知識を持つ人が、知識やスキルを伝え、学習者の理解と習得に焦点を当てる教育的なアプローチです。そのため、指導の過程において、ティーチングは指導側の発言が多くなり、コーチングは双方の対話を通じ、指導される側からの主体的な発言が多くなります。

コーチングとティーチングのメリット・デメリット

“コーチングとティーチングの違い”

コーチングとティーチングにはメリット・デメリットが存在し、学習者の特徴を加味して、選定していく必要があります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

コーチングのメリット・デメリット

コーチングのメリットとしては、「自ら考え行動する力を身に付けられる」「モチベーションを維持させられる」「新たな可能性を見出せる」という3つがあげられます。相手の成長をサポートし、能力を引き出すことができるのが特徴です。

一方で、デメリットとしては、「効果が出るまでに時間を要する」「大勢に対して、同時に教育できない」「専門的な知識やスキルが必要」という3つがあげられます。時間コストがかかるのに加えて、コーチングを実施する側・コーチング相手の双方に専門性を求められます。

ティーチングのメリット・デメリット

ティーチングのメリットは、教師が専門知識を持ち、学習者に知識やスキルを伝える点です。カリキュラムや教材を用いて効果的な学習を促進し、高度な指導が可能です。また、集団学習を通じて相互交流や協力を促進することもあります。しかし、個別のニーズへの対応が難しいことや、一方的な知識伝達によって深い理解や応用能力が十分に発展しない可能性があります。さらに、学習者の興味を引くことやモチベーションの維持に課題が生じることもあります。

それぞれが有効なケース

前項では、コーチングとティーチングのメリット・デメリットについて解説していきましたが、ここでは前述のメリット・デメリットを参考に、それぞれどのように使い分けていくか、具体的に解説していきます。

コーチングが有効なケース

答えや、やり方が決まっていない仕事を任せたり、課題の改善や目標などを設定する時に有効です。例えば、新規顧客の獲得UPについて、コーチングでは、目標、どのように達成するかというプロセス、資源が全て本人の中に答えがすべてあると考えます。しかし、指導時点では、本人は気づいていません。指導者は目標達成のための答えを、対話や問いかけによって気づかせるのです。コーチングは目標達成のための答えを引き出していくことから、指導される側がある程度スキル・経験がある場合に向いていると言えます。

ティーチングが有効なケース

若手社員等、知識や経験の少ない相手に対する教育的な指導や緊急事態的に指導する場合には、ティーチングが有効です。例えば、専門的な機械の使い方です。ティーチングは教える側が答えを持っています。そのため、右も左もわからない学習者に対して、基礎を教育するのにおすすめの手法です。

 

03コーチングの手法|「GROW」モデル

GROWモデルの解説

では、コーチングはどのように行うのでしょうか。 コーチングの有名な基本的手法として、「GROW」モデルがあります。このモデルを用いることで、漠然とした目標から、具体的な行動へ進むためのサポートをすることができます。 GROWモデルとはコーチングの基本プロセスを表すキーワードの頭文字を並べたものです。

  • G:GOAL(目標)
  • R:REALITY(現実)
  • RESOURCE(リソース)
  • O:OPTIONS(選択肢)
  • W:WILL(意思)

GOAL|目標を明確化

目標を明確化とは

期待する効果やどうなっていたら良いのかを具体的にイメージします。行動を促す前に目標を明明確化、認識させることはとても重要です。たとえば、「経理業務に関する知識の習得」であれば「簿記2級合格」など、明確に数値化することがポイントです。数値化しにくい目標であれば、自己評価と他者評価の両方で判断することで明確にすることができます。抽象的な目標から具体的な目標を設定し、少しずつに達成していく方法をとると、モチベーションを保ちやすく効果的です。最終的に達成したい目標を明確化する質問をしましょう。

目標を明確化する効果的な質問例

  • ・この仕事の目標は何ですか?
  • ・達成したいと思うこと、成し遂げたいと思うことは何ですか?
  • ・目標が達成されたときに描いているイメージはどのようなものですか?
  • ・その目標は何パーセントくらい達成可能ですか?

REALITY|現実を把握

現実を把握とは

今どのような状態なのか、現状を明確にして目標や理想とのギャップを把握できるようにします。現状に対する原因を探ります。現在の目標に対する到達度合を聞きだす質問を通して、目標達成に必要な情報を引き出しましょう。

現実を把握するための効果的な質問例

  • ・今、何が問題だと感じていますか?
  • ・目標の達成度は何%程度ですか?
  • ・現在の状況を具体的に挙げるとどうですか?
  • ・課題を解決するために現在すでに取り組んでいることは?

RESOURCE|リソースを見つける

リソースとは

リソースとは、人・モノ・カネ等の経営資源のことです。目標を達成するために使える資源にはどのようなものがあるか整理します。目標達成に活用できる資源を整理するための質問をしましょう。自ら気づくことで主体的に動けるようになります。

リソースを見つけるための効果的な質問例

  • ・あなたはどのような資源を持っていますか?
  • ・過去の成功・失敗体験の中から得られそうなヒントはありますか。
  • ・目標達成のためにどの程度の時間を確保することができますか?
  • ・目標達成を助けてくれる人はどんな人ですか。

OPTIONS|選択肢を考える

選択肢を考えるとは

現状を把握したら、目標とのギャップを埋めていくための具体的な方法について考えていきます。 現実的かどうか、実行可能かどうかなど、上司の判断を挟まず、とにかく自由にできるだけたくさん選択肢を出してもらうのがポイントです。その中からベストな方法を選びます。

選択肢を考えるための効果的な質問

  • ・ 目標を達成するためにどんなことができますか?
  • ・ これまで試したことのない方法はありますか。
  • ・あなたの得意なパターンや方法は何ですか?

WILL|意思を確認する

意思を確認とは

目標達成のための方法を引き出したら、どれを実行に移すかを本人に選ばせます。いつまでにこれを実行しなさいと上司が指示するのではありません。目標達成のための具体的な行動計画を指導対象者が策定し、定めた目標を必ず達成する強い意思を引き出しましょう。達成するための意思を確認し、次の行動の具体化に繋げる質問をしましょう。行動する本人に方法を選ばせることが自主性を育てていくことにつながります。

行動計画と目標達成の意志を引き出す効果的な質問

  • ・まず何から取り組みますか。
  • ・1ヶ月以内にやるとしたら、何をしますか?。
  • ・これをやりとげたら、どんな気持ちになりますか?
  • ・いつまでに目標を達成しますか?
 

04コーチングに必要な3原則とは?

コーチングのアプローチをするときは、次の3つ原則を守る必要があります。

  • ・インタラクティブ(双方向)
  • ・オンゴーイング(現在進行形)
  • ・テーラーメイド(個別対応)

1:インタラクティブ|双方向

インタラクティブ(双方向)は、コミュニケーションの基本とも言われています。しかし、立場での上下関係がある場合では、上の人ばかり話していて、下の人は聞き役になっているというケースがよく見られます。コーチングはどちらかが一方的に情報を発信するのではなく、コーチと指導対象者との双方向のコミュニケーションによって成立します。

2:オンゴーイング|現在進行形

オンゴーイング(現在進行形)とは継続することです。相手が決めた行動をとり、成果が出るまで関わり続けます。コーチングは1度きりの教えではなく、継続的に行うのが基本です。

3:テーラーメイド|個別対応

テーラーメイド(個別対応)とは、一人ひとりの体型に合わせて服をつくるように、基本的に1対1で行うことです。目標を達成するため、その人に合わせて最適な学習方法や関わり方を選択する必要があります。

 

05コーチングの資格をとって、より高度なコーチングを実現しよう

コーチングは、人材育成に極めて有効な手段として注目が集まっています。ここまで紹介してきたように、専門的な知識も多いのが特徴です。転職など、人材領域におけるキャリアコンサルタントなどのように、国家資格は存在しませんが、専門性の高さからコーチングにもいくつか資格が存在します。資格取得により、履歴書に記載できるなどメリットもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、代表的なコーチングの資格について解説していきます。

国際コーチ連盟認定のコーチ資格

一つ目は、国際コーチ連盟(ICF)から認定を受けている、国際的なコーチング資格です。国内では、一般社団法人 国際コーチ連盟日本支部が運営しています。

特徴として、トレーニングプログラムの評価基準があり、国際コーチ連盟が設ける一定の基準を満たし、認定された外部団体や組織によるトレーニングを受ける必要がある点です。したがって、国際コーチ連盟は明確なプログラムやセミナーを持っていません。また、プログラムを受けなくても、同等の実績やスキルがあれば認定される場合があります。

以上のことから、取得方法は明確になく人それぞれ異なりますが、国際的な資格なので海外で働くことも視野に入れている人にはおすすめです。Schooでは、国際コーチ連盟認定のコーチが授業を担当しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

一般財団法人生涯学習開発財団の認定コーチ資格

一般財団法人生涯学習開発財団の認定コーチ資格は、日本で初めてのコーチ認定制度です。

株式会社コーチ・エィによるコーチングプログラムを履修し、実践経験を積むなど、複数の条件を満たすことで取得できます。トレーニング経験やコーチング経験によって、取得できる資格が異なります。また、一定の条件を満たすと前述の国際コーチ連盟認定のコーチ資格を取得できます。

日本では最も多くの人が取得しているコーチング資格で、初心者の人におすすめの資格となっています。

一般社団法人日本コーチ連盟(JCF)の認定コーチ資格

一般社団法人日本コーチ連盟(JCF)の認定コーチ資格は、コーチ養成期間「コーチアカデミー」を設立したり、大学で公開講座を開いたり、検定試験を実施しています。

日本コーチ連盟では、コーチとして活躍するための資格とコーチング技能を教授するインストラクターとしての資格を発行しているため、目的に合わせて資格を取得できるのが特徴です。

 

06コーチングに必要なスキル

コーチングの概要などをお伝えしてきましたが、具体的にどのようなスキルを身に着ける必要があるのでしょうか。ここでは、主なスキルを3つ解説します。

傾聴スキル

コーチングにおいて傾聴スキルは非常に重要です。傾聴とは、ただ聞くのではなく、相手の言葉や感情、意図を理解し、共感することです。傾聴することで、部下が抱える問題やニーズを深く理解し、対話の中で彼ら自身が解決策や答えを見つける手助けをします。非言語的なサインや感情を読み取り、言葉だけでなく、相手のニーズや感情に共感することが重要です。

他者を評価するスキル

コーチングにおいて、他者を非難したり評価することは避けるべきです。代わりに、客観的かつ建設的なフィードバックを提供するスキルが必要です。部下の強みを見つけ出し、肯定的な視点からサポートすることで、彼らの成長と自己認識を促進します。適切なフィードバックは、信頼関係を築き、自己成長に向けた行動を促すのに役立ちます。

質問スキル

質問スキルは、コーチングにおいて非常に重要です。質問を通じて、部下が自己探求を行い、内省し、自分自身の答えを見つける手助けをします。オープンエンドの質問や強調された質問を使用して、部下の洞察を深め、彼らが新たな視点や解決策を発見できるようにサポートします。質問は部下の自己発見を助け、成長を促す重要な手段となります。

▼コーチングに関して詳しく知りたい方はこちら▼
【関連記事】コーチング研修の目的とは?|具体的なカリキュラムや内容をご紹介!


 

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
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・自己啓発への活用方法 など


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07コーチング研修ならSchoo for Bussiness

Schoo for Bussinessでは、コーチングについて学べるオンライン講義を目的別にご用意しております。おすすめのコーチング研修の中から一部をご紹介します。

リーダーのためのコーチング

リーダーのためのコーチング
担当講師:本間 達哉先生
株式会社コーチ・エィ  国際コーチ連盟マスター認定コーチ

上智大学文学部卒業。 日本で最初のコーチング・ファームである株式会社コーチ・エィのエグゼクティブ・コーチとして、これまで約300人の経営者や管理職を対象にコーチングを実施。組織の風土改革や業績向上のために、リーダー自身の意識や行動をどう変革するかをテーマとしてきた。 また、リーダーが実践的、体系的にコーチングを学べる「Coachacademia」の講師を18年勤めており、2万人以上のコーチ型リーダーを養成している。

リーダーのためのコーチングを無料視聴する

1人でも部下がいるリーダーなら必ず役に立つコーチングスキルの基本を、2回に渡ってご紹介します。第1回目は、コーチングとはなにか、それによってもたらされるものを理解し、チームメンバーと信頼関係をともに築くためのスキルを学びます。第2回目は、「質問」がテーマです。コーチングでは、基本的にはアドバイスや助言を行いません。相手が、自分で考え、自分の責任で行動するような主体性を高めるための「質問力」を磨きます。チームのやる気を引き出して、成果を上げたい方・管理職、先輩社員として、部下や後輩を指導する立場の方・コーチングに興味があり、職場などで使えるノウハウを知りたい方におすすめです。

組織を育てるリーダーのコーチング思考と対話法

組織を育てるリーダーの コーチング思考と対話法
担当講師:大坂谷 勇輝先生
㈱LEBEN CAREER CEO ㈱MEXUS CCO

秋田県は男鹿市の生まれ。 大学卒業後、小売流通業界にて店舗運営責任者として従事。 前社退職後、東南アジアにて半年間のバックパッカー生活。 帰国後、製薬業界にて、人事戦略室、社長秘書室、人事総務業務に従事。 2014年に人材開発事業「LEBEN CAREER」を創業し、法人設立後は代表取締役に就任。 同社では「コーチングを受けたい・学びたい」というビジネスパーソン向けにコーチングサービスの『LCPコーチング』及び、コーチングスクール『LCPコーチングアカデミー』を運営。 株式会社MEXUSでは、CCOとしてパーソナルコーチングサービス『REEED』を企画運営。専門領域は、キャリア変革を目的とした行動変容的アプローチ。

組織を育てるリーダーの コーチング思考と対話法を無料視聴する

コーチングを通して、部下やメンバーには成長してもらい、成果を上げてもらう必要があります。そのためにも組織づくりは必要不可欠です。この授業では、ビジネスの場でコーチングを活かし、組織を成長させていくための手法について学習していきます。

『できる上司は会話が9割:「困った部下」が戦力に変わる、コーチングのスゴ技』著者:林健太郎さん

『できる上司は会話が9割:「困った部下」が戦力に変わる、コーチングのスゴ技』著者:林健太郎さん
担当講師:林 健太郎先生
リーダー育成家

合同会社ナンバーツー エグゼクティブ・コーチ。 一般社団法人 国際コーチ連盟日本支部(当時)創設者。 1973年、東京都生まれ。 バンダイ、NTTコミュニケーションズなどに勤務後、日本におけるエグゼクティブ・コーチングの草分け的存在であるアンソニー・クルカス氏との出会いを契機に、プロコーチを目指して海外修行に出る。 帰国後、2010年にコーチとして独立。 2016年には、フィリップ・モリス社の依頼で、管理職200名超に対するコーチング研修を実施。 日本を代表する大手企業や外資系企業、ベンチャー企業や家族経営の会社まで、のべ500人を超える経営者やビジネスリーダーに対してコーチングを実施。 企業向けの研修講師としての実績も豊富で、フェラーリ社の日本における認定講師を8年間務めるなど、リーダー育成に尽力している。 リーダーのための対話術を磨くスクール「DELIC」を主宰。2020年、オンラインでの新しいコーチングの形態「10分コーチング」(商標出願中)を開発。 著書に『できる上司は会話が9割』(三笠書房)。 【著者HP】 合同会社ナンバーツー http://number-2.jp/
担当講師:加藤 智行先生
動画プロデューサー

テレビ番組、ラジオ番組、映画、アニメ、ネット番組、ゲームシナリオ等、様々なメディアで2,000本以上のコンテンツをプロデュース。 松竹在籍時の2006年に三井物産との合弁事業として、携帯電話向け動画配信サービスの立ち上げを行い、以降ネット配信動画の制作に注力。 近年はSchoo、AbemaTV、17 Live、BS12トゥエルビ等にてネット番組のプロデュースを行う。 Twitter:@kato_producer

『できる上司は会話が9割:「困った部下」が戦力に変わる、コーチングのスゴ技』著者:林健太郎さんを無料視聴する

「部下が陰で悪口を言っていて、チームがまとまらない」「部下への指示が通らない」といった悩みを解消するには、まずリーダーの「会話」を変えていく必要があります。この授業では、講師である林健太郎先生の著作『できる上司は会話が9割:「困った部下」が戦力に変わる、コーチングのスゴ技』をご本人に解説していただきながら、「困った部下」を戦力にしていくためのコーチング手法について学んでいきます。

ビジネスコーチング スキル・マインドセットと実践例

ビジネスコーチング スキル・マインドセットと実践例
担当講師:谷 益美先生
(株)ONDO 代表取締役

早稲田大学ビジネススクール非常勤講師 1974年香川県生まれ、香川大学卒。建材商社営業職、IT企業営業職を経て2005年独立。 専門はビジネスコーチングおよびファシリテーション。企業、大学、官公庁などで研修やワークショップなど、年間約200本の対話を通した学びの場づくりを行う。2015年及び2019年、優れた講義を実施する教員に贈られる「早稲田大学ティーチングアワード」を受賞。著書「リーダーのための!コーチングスキル(すばる舎)」「リーダーのための!ファシリテーションスキル(すばる舎)」「チームの成果を最大化する オンライン会議BASICS100(日本能率協会マネジメントセンター)」『入門 新リーダーの必須スキル チームがまとまる! 成果が上がる! ファシリテーション・ノウハウ(PHP研究所)』他。

ビジネスコーチング スキル・マインドセットと実践例を無料視聴する

この授業では、「リーダーのための! コーチングスキル」を著作にもち、株式会社ONDO 代表取締役でもある谷益美先生にご登壇いただき、リーダーに求められるコーチングのスキルについて学習していきます。メンバー一人ひとりの力を最大限に引き出すリーダーになるためにスキルやマインドセットを学ぶだけではなく、実践例などを通して、現場で実践ができるようになることをゴールとしています。

チームで成果を出すためのコーチング

チームで成果を出すためのコーチング
担当講師:本間 達哉先生
株式会社コーチ・エィ  国際コーチ連盟マスター認定コーチ

上智大学文学部卒業。 日本で最初のコーチング・ファームである株式会社コーチ・エィのエグゼクティブ・コーチとして、これまで約300人の経営者や管理職を対象にコーチングを実施。組織の風土改革や業績向上のために、リーダー自身の意識や行動をどう変革するかをテーマとしてきた。 また、リーダーが実践的、体系的にコーチングを学べる「Coachacademia」の講師を18年勤めており、2万人以上のコーチ型リーダーを養成している。

チームで成果を出すためのコーチングを無料視聴する

この授業では、「部下の主体性を高める」「組織を活性化する」ためのコーチングスキルについて全3回の授業で学びます。

第1回目は、「コーチ型リーダーの特徴」、「今『コーチ型リーダー』が求められる理由」、そして「コーチングによって期待できる成果」をイメージしていただいた上で、ご自分のコーチ力や、チームの活性度を整理していきます。 授業を通して、チーム、そして部下や後輩が成果を上げるために明日からできるコーチングスキルを身に付けましょう。

第2回目は、データからみるコーチングの有効性をお伝えした上で、3つのマネジメントにおけるケースについて、データに基づいてディスカッションをしていきます。

第3回目は、コーチングを学び、成果を出しているリーダーをゲストにお呼びします。リーダーとしての様々な課題を、コーチングでどのように乗り越えて行ったのか、ヒントになるお話を伺います。チームで成果を上げたい、部下を育成したい、主体的なチームを作りたい、とお考えの方におすすめです。

コーチング研修のカリキュラムを紹介

授業名 授業の内容 所要時間
リーダーのためのコーチング -信頼関係を築くために-
  • ・コーチングの3原則:双方向のコミュニケーション・個別対応・継続的な関わり
  • ・リーダーは、専門領域の能力だけでなく、指導育成の能力も求められる
  • ・コーチングは相手の持っている能力を引き出すことであり、ティーチングは自分の持っている知識や技術を伝えることである
  • ・リーダーに求められるコーチングスキルは聞くこと・観察・質問・承認など
  • ・信頼関係を築くためのスキル:相手が安心して話せる環境をつくる
  • ・相手とペースを合わせる「ペーシング」で相手が安心して話せる環境をつくる
  • ・すでに相手に「警戒心」が生まれてしまっている状況を「信頼関係」に覆すには?
60min
リーダーのためのコーチング -主体性を促す質問力-
  • ・何のための質問をするのか
  • ・オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの違い
  • ・質問の目的に合わせて使い分ける、チャンクダウンとチャンクアップ
  • ・質問をつくるエクササイズ
  • ・質問を作るポイント
  • ・質問を作るときの注意
  • ・質問力を上げるためにできること
60min
リーダーのためのコーチング -行動を促すスキル-
  • ・自発的な行動を促すために必要なことは人それぞれ違う
  • ・アクノレッジメントの活用法:アクノレッジメントとは何か
  • ・アクノレッジメントの活用法:アクノレッジメントの種類
  • ・提案の活用法:提案とアドバイスの違い
  • ・提案の活用法:効果的な提案のポイント
  • ・要望の活用法
  • ・要望の活用法:不平、不満は提案、要望に変えてもらう
  • ・フォローアップと継続学習の必要性
0min
チームで成果を出すためのコーチング -今求められるコーチ型リーダーとは-
  • ・チームで成果を上げるために必要なこと
  • ・成果を上げる組織の10の特徴
  • ・成果を上げるリーダーの10の特徴
  • ・コーチ型リーダーの特徴
  • ・コーチングとは?
  • ・コーチングの三原則
  • ・コーチ型リーダーが持つべき基本スキル
  • ・コーチングの落とし穴
  • ・コーチング相手からフィードバックをもらおう
  • ・実感値の重要性を確認しよう
  • ・フィードバックの重要性を学ぼう
  • ・フィードバックを受け取る際の4つのポイント
60min
チームで成果を出すためのコーチング -データからみる成功の秘訣-
  • ・組織を活性化するポイント
  • ・上司の質問に関する調査結果
  • ・効果的な質問をするためのスキル
  • ・質問の種類
  • ・部下の目標達成意欲を高めるポイント
  • ・目標達成に必要な会話の頻度
  • ・効果的な会話をするための「コーチングフロー」
  • ・実演:コーチングフローに沿ったやり取り
  • ・目標の明確化
  • ・コーチングフローであなたが特に意識するステップはどこですか?
60min
チームで成果を出すためのコーチング - 実践者に学ぶ、リーダーの課題を解決する質問のポイント-
  • ・コーチングによってもたらされるもの
  • ・コーチングで成果を生みだすための3つのステップ
  • ・コーチングの効果 3ステップ
  • ・ステップ1 リーダーの変化
  • ・コーチングの目的
  • ・ステップ2 関わりの変化
  • ・リーダーの関わり方の変化
  • ・話を聞くことによる効果
  • ・質問の種類
  • ・効果的な使い分けとは?
  • ・ステップ3 周囲の変化・成果
  • ・コーチングと組織活性度の関係
  • ・コーチングのスキルアップと実践のポイント
60min
モチベーション・マネジメントの心理学〜円滑なコミュニケーションの心理学〜
  • ・スムーズなコミュニケーションとは
  • ・集団でのコミュニケーションの特徴
  • ・効率の良い会議を運営するために
  • ・説得の方法
  • ・効果的なコミュニケーション法
60min
モチベーション・マネジメントの心理学〜モチベーション・マネジメントの実践スキル〜
  • ・仕事したくない憂鬱な朝に「やる気のスイッチ」を入れるには?
  • ・「やらされ感でやる仕事」を「やりたくてやる仕事」へ変換するには?
  • ・仕事への貢献と成長
  • ・「不都合な現実」をどう捉えるか?どう受けとめるか?
60min
モチベーション・マネジメントの心理学〜モチベーション・マネジメントの科学的背景〜
  • ・モチベーションの特徴
  • ・外的な報酬に頼らないモチベーション
  • ・内発的モチベーションはとらえにくい概念でもある
  • ・できるという感覚を育てることの大切さ
  • ・自己効力を高める要因
  • ・意欲を高める目標設定ポイント
60min
 

▼コーチング研修に関して詳しく知りたい方はこちら▼
【関連記事】コーチング研修の目的とは?|具体的なカリキュラムや内容をご紹介!

Schooのコーチング研修パッケージ

コーチング研修パッケージを見る

 

08まとめ

今回はコーチングがなぜビジネスに有効なのか、コーチングの手法と原則をご紹介しました。コーチングを使うことで主体的に判断し行動する人材を育成することができます。そのためには、コーチングスキルが必要です。ぜひ、コーチングを体系的に学ぶ研修を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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