公開日:2022/11/18
更新日:2022/11/18

フェイディングとは?フェイディング法を用いた人材育成のメリットや育成方法を解説

フェイディングとは?フェイディング法を用いた人材育成のメリットや育成方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

自ら考えて主体的に行動できる人材の育成手法として、「フェイディング法」に注目が集まっています。本記事ではフェイディングの概要やフェイディング法を用いた人材育成のメリット、具体的な育成方法について解説しています。企業の教育担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

 

01フェイディングとは?

「フェイディング」とは、学習モデルである認知的徒弟制における4段階のうちの最終段階で、学習者が独り立ちできるよう徐々に答えに関するヒントを減らし、指導者が手を退く段階です。少しずつヒントを減らすことで、学習者の自律性を養い、自分でできることを増やすことが主な目的です。

プロプラント・フェイディングとの違い

プロプラント・フェイディングとは、「プロプラント」をフェイディングするテクニックのことを言います。プロプラントとは、望ましい行動を引き出すために与えるヒントや指示のことです。教育における初期段階のうちは、プロプラントを与えながら知識をつけさせ、徐々にフェイディングを行うことで、部下の自立を補助することがプロプラント・フェイディングと考えられています。

 

02ビジネスにおいてフェイディングが重要な理由

ビジネスにおいて、フェイディングが重要な理由には、「部下に成功体験を積ませることで成長機会を促す」ということが挙げられます。フェイディングには、さまざまな種類があります。また手助けの度合いも、たくさん援助するものから、少しだけ援助するものまで、さまざまです。あらゆるフェイディングを駆使することで、部下自身が正解にたどり着きやすくなり、成功体験や達成感が得られやすくなります。

 

03フェイディング法を用いて教育するメリット

企業はフェイディング法を用いて社員を教育することで、具体的にどのようなメリットを享受できるのでしょうか。以下では、フェイディング法を用いて社員を教育するメリットを紹介します。

  • 1.自立自走型の社員を育成できる
  • 2.人事戦略の構築・改善につながる
  • 3.仕事の効率化ができる

1.自立自走型の社員を育成できる

フェイディングを用いて教育を行い、社員が自分自身の頭で考えて行動を取るクセをつけられれば、自立自走型の社員を育成できます。自立自走型社員とは、自分自身の意思に基づいて、何をすべきかを考え、業務を主体的に遂行していける人材を意味します。上司からの指示を待つのではなく、自主的に取り組み、成果を導くことができる人材は、業界を問わずあらゆる企業で重宝されています。

2.人事戦略の構築・改善につながる

指示されたことしかできない人材ばかりの企業では、やはりアウトプットも想定内のものしか期待できません。自らあれこれと思いを巡らし、試行錯誤を繰り返すことで、独自性のある斬新なアイデアは生まれてくるものです。フェイディング法を用いて、社員の課題解決能力を高めることで、既存の発想・手法に捉われない柔軟性を養うことができ、結果的に斬新なイノベーションをもたらすことにも期待ができます。

3.仕事の効率化ができる

フェイディングを活用し、社員が自分で判断・行動できるようになれば、1から10まで全て指示する必要がなくなり、仕事の効率化にもつながります。あれこれと指示を出さなくても良いため、その分の時間をマネジメントや新規事業の考案などに回せます。

 

04フェイディング教育の手順

フェイディング教育を行う際は、正しい順序で進めることが非常に重要になってきます。フェイディング教育の手順は、以下の2ステップです。

  • 1.管理しすぎない
  • 2.実践の機会を多く設ける

1.管理しすぎない

自らの考えを基に判断・行動した経験の少ない社員は決断力や判断力が乏しく、思ったように業務が進まないケースがほとんどです。しかし、このような状況であっても、上司が指示を出してはいけません。なぜなら、せっかくフェイディング法を活用して、社員の自律性を育てようとしているのに、また指示を待つだけの状態になってしまうためです。部下に業務を任せるときは「スムーズに進まないのが前提」と考えて、基本的には見守るようにしましょう。ただし、丸投げは良くありません。ヒントを少しだけ与える、定期的に進捗のヒアリングを行う、などの対策をとって気にかけていることをアピールしてください。

2.実践の機会を多く設ける

社員の自立性を養うために必要なのは、経験の連続です。問題にぶつかったとしても、その問題を解決に導くために、自分で考えて行動し、より良い結果となるように改善することを繰り返すことが欠かせません。そのため、従業員に対して普段から実践の機会を多く設けることも大切です。「リーダーとしてプロジェクトをまとめさせる」「フロントに立って顧客とやりとりをさせる」などの経験を通じて、自信も身に着けさせましょう。

 

05フェイディング法を効果的に取り入れるポイント

フェイディング教育を効果的に取り入れるためには、いくつかのポイントに気をつけることも大事です。下記では、フェイディング法を効果的に取り入れるポイントを4つについて解説します。

  • 1.答えをすぐに言わない
  • 2.結論までのプロセスを解説する
  • 3.フィードフォワードにより振り返りと今後の改善策を伝える
  • 4.研修や勉強会を実施する

1.答えをすぐに言わない

フェイディングをうまく使うためには、答えをすぐに言わず、社員の状態に合わせて手助けの度合いを調節していくことが必要です。フェイディングの度合いが低すぎると失敗してしまう可能性が高まりますし、反対にフェイディングの度合いが高すぎても、「それは分かっているのに」と反発を招いてしまいがちです。加えて、部下の成長意欲を育てられず、常に指示待ちの状態になってしまう可能性があります。どの程度の援助で、部下の望ましい行動が引き出せるか、何度か実際に試しながら、調節していきましょう。

2.結論までのプロセスを解説する

ビジネスの現場は常に問題解決の連続であり、しかもこれらの問題は、常にうまく解決できるとは限りません。また、例え問題を解決できたとしても、それは表面的な解決であり、真の解決には導けていない可能性もあります。そのため、結論までのプロセスについては必ず解説を行い、きちんと問題を解決できるようサポートすることが重要なのです。

3.フィードフォワードにより振り返りと今後の改善策を伝える

フェイディング法を用いたとしても、社員が自分の判断で行動を起こせるようになるまでには、ある程度長い期間がかかります。フィードフォワードによる振り返りと改善を繰り返しながら、社員の成長を促していきましょう。定期的にフィードフォワードの機会を設けることで、社員本人が自省する機会ができます。また、自分自身の行動を振り返ることで、次はより良い行動を取れるようになるはずです。

4.研修や勉強会を実施する

社員教育の一環として、フェイディング法を導入したからといって、すぐに結果は表れません。また指導者の裁量に一存するような指導方法では、結果にバラツキが出てしまう可能性もあります。そのような場合は研修や勉強会を実施するのがおすすめです。研修では、受講者が一斉にフェイディングに関する知識を学べるため、理解度にバラツキがでる心配がありません。企業内で研修を実施するのが困難な場合は、オンライン学習を活用するのも良いでしょう。

 

06フェイディング法による教育を行う際の注意点

フェイディング法による教育を成功させるには、以下のポイントに注目してみましょう。この章では、フェイディング法による教育を行う際の注意点を紹介します。

  • 1.失敗を過度に叱らない
  • 2.会社への理解を深める
  • 3.社員が自発的に学べる環境を整える

1.失敗を過度に叱らない

失敗してはいけないという空気感があると、部下は失敗をおそれて、行動することを躊躇してしまいがちです。そのため、あくまで失敗から学び、次に活かしていけるような職場風土を整えましょう。仮に部下が誤った言動をしてしまっても、過度に否定してはなりません。「失敗しても次につなげられる」という心理的安全性を確保することで、部下の自律性が向上します。

2.会社への理解を深める

フェイディング教育では、企業にとって最良な行動を取ることが求められます。そのため、企業の「経営理念」や「戦略」を従業員が正しく理解していることも、重要な要素となってきます。企業のビジョンや方針を理解していなければ、求められている行動を取ることはできないのです。

3.社員が自発的に学べる環境を整える

フェイディング法による教育を行う際には、社員が自発的に学べる環境を整えることもポイントです。現在のビジネス社会は目まぐるしく変化しているため、常に知識をアップデートすることが欠かせません。スキルアップのための勉強や情報収集などを支援できる環境を構築しましょう。

 

07まとめ

この記事では、フェイディングの概要やフェイディング法を用いた人材育成のメリット、具体的な育成方法についてお伝えしました。フェイディング法を用いて社員を育成することで、企業としても「仕事の効率化」や「新規アイデアの創出」といった数多くのメリットが得られます。そのため、積極的にフェイディング法を活用して、人材育成に注力すると良いでしょう。本記事が、少しでも自社の更なる発展のお役に立てれば幸いです。

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ