公開日:2022/10/20
更新日:2024/06/04

PM理論とは?4タイプのリーダー像やPM型リーダーを育成する方法を解説

PM理論とは?4タイプのリーダー像やPM型リーダーを育成する方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

PM理論は、リーダーがとるべき行動に着目した行動理論の1つです。この理論を知っておくと、リーダーシップを発揮する場面で、きっと役立つでしょう。本記事では、PM理論の概要から、4タイプのリーダー像やリーダーシップ機能を高めるポイント、PM型リーダーを育成する方法までを解説します。

 

01PM理論とは

“PM理論とは

PM理論は、社会心理学者の三隅二不二によって提唱されたリーダーシップ理論です。リーダーシップは、P機能(Performance function:目標達成機能)とM機能(Maintenance function:集団維持機能)の2つから構成されると考えられています。ここでは、それぞれの要素について解説いたします。

P機能:目標達成機能(Performance function)

P機能とは、集団の目標達成の働きを促進し、強化する機能のことです。目標設定や計画立案、指示などにより、集団の成績や生産性を高めます。具体的には、業務の進捗状況を管理し遂行させる、意思決定の結果を指示する、知識やスキルを部下に伝える、といった行動が挙げられます。

M機能:集団維持機能(Maintenance function)

M機能とは、集団の人間関係を良好に保つことで、チームワークを維持・強化する機能のことです。チームに調和をもたらします。具体的には、チーム内のトラブルに関与し解決に導く、部下に対して積極的に意見を求める、部下へ声かけをする、といった行動が挙げられます。

SL理論との違い

SL理論は、ポール・ハーシィとケン・ブランチャードによって提唱され、「リーダーシップのスタイルは状況に応じて変えるべき」という理論です。SL理論では、リーダーシップスタイルを指示型、コーチ型、支援型、委任型の4つに分類し、部下の成熟度(能力と意欲)に応じて最適なスタイルを選択します。そのため、部下が未熟な場合は指示型、成熟した場合は委任型が効果的です。結論、PM理論はリーダーの行動を2つの次元で評価するのに対し、SL理論は部下の成熟度に応じたリーダーシップスタイルの変化を強調します。

▼SL理論について詳しく知りたい方はこちらから▼
【関連記事】SL理論とは?定義から育成や指導への活かし方まで詳しく解説

 

02PM理論による4タイプのリーダー像

PM理論では、P機能とM機能の強弱により、大文字と小文字を組み合わせ、リーダーのタイプを4つに分類しています。ここでは、PM理論におけるリーダー像について解説します。

4タイプのリーダー像は以下の通りです。

  • PM型:理想的なリーダー
  • Pm型:成果重視のリーダー
  • pM型:チームワーク重視のリーダー
  • pm型:未熟なリーダー

PM型:理想的なリーダー

PM型は、P機能とM機能のどちらも強いタイプのリーダーです。目標達成にも組織の維持・強化に対しても、強い意識をもって行動できます。PM理論では、このタイプを最も良いリーダーとしています。当然ながらビジネスにおいても、PM型リーダーこそが求められる理想的なリーダーといえるのです。言い換えれば、P機能とM機能のどちらが欠けても理想的なリーダーにはなれないと考えられます。

Pm型:成果重視のリーダー

目標達成のための行動に長けている反面、部下に気を配るような集団維持行動を苦手とするため、部下のモチベーションやパフォーマンスが低下を引き起こす恐れがあります。そのため、短期的に成果を上げることができても、長期的には難しくなると考えられています。ある程度の結果を残すものの、部下からの人望が薄いという典型です。

pM型:チームワーク重視のリーダー

pM型は、P機能が弱くM機能が強いタイプのリーダーです。集団を維持する行動に優れているため、チームワークは保たれやすく、部下とも良好な関係を築くことができます。しかし、チームを率いて目標を達成するという点では力不足であり、メンバーの能力を発揮できず、成果が上がりにくい傾向にあります。

pm型:未熟なリーダー

pm型は、P機能もM機能も弱いタイプのリーダーです。目標達成のための行動に加えて、集団を維持する行動のどちらも苦手としています。成果を上げられず、部下からの人望も薄いことから、集団をまとめるのが難しいです。4つに分類されたリーダー像の中で、最もリーダーに向いていないタイプと考えられています。

 

03P機能を向上させるポイント

pM型やpm型のリーダーは、P機能(目標達成機能)を向上させることで、理想的なリーダーに近づくことができます。P機能を向上させるには、チームが目標を達成するためにどのような行動をとれば良いのかを検討する必要があります。P機能向上のポイントは、以下の通りです。

  • 1.目標を共有し進捗状況を把握する
  • 2.目標達成に向けた行動を徹底させる

1.目標を共有し達成までのプロセスを明確にする

P機能を向上させるために重要なことは、適切な目標を設定し、達成までのプロセスを明確にすることです。その前提として、リーダーが企業の目指すべき方向性を認識する必要があります。

目標は、達成困難なほど高すぎるとモチベーションが低下してしまうため、達成可能なレベルに設定することが大切です。また、達成までのプロセスにおいて、どのような行動が必要かを具体的に伝え、役割について具体的に提示しましょう。このことによって、P機能の向上につながります。

2.目標達成に向けた行動を徹底させる

チーム全員に目標達成に向けた行動を徹底させることも、P機能の向上につながります。業務の進捗を管理することも有効な手段の1つです。

ミーティングで、部下の進捗状況を報告させるなどして、チーム全体の進捗を確認します。滞っている場合は、その原因に対してアドバイスし、問題解決に努めることが必要になるでしょう。部下が責任をもって業務が遂行できるよう行動することで、P機能が向上していくのです。

 

04M機能を向上させるポイント

Pm型やpm型のリーダーは、M機能(集団維持機能)を向上させることで、理想的なリーダーに近づくことができます。M機能を向上させるには、部下とのコミュニケーションやチームの人間関係に焦点をあてた関わりについて検討する必要があります。M機能向上のポイントは、以下の通りです。

  • ・現場の声に耳を傾ける
  • ・組織の人間関係が良好となるように配慮する

1.現場の声に耳を傾ける

M機能を向上させるには、現場の声に耳を傾ける必要があります。効率を重視するあまり、部下が抱えている問題や本音を聴くということが疎かになることも少なくありません。部下には個別のスキルや思考に違いがあり、リーダーの方針やチームに対して意見や不満があるのは当然といえるでしょう。

そのため、1on1ミーティングの定期的な実施で、メンバーの意見をしっかり聴くことが可能になります。また、チーム全体のミーティングで意見を出し合うという取り組みも有効です。部下の思いを受け止め、サポートにまわることで、M機能が向上します。

2.組織の人間関係が良好となるように配慮する

チームの人間関係が良好となるように配慮することも、M機能を向上させる重要なポイントです。リーダーと部下だけでなく、部下同士の関係にも配慮することが集団の維持・強化に必要なためです。部下に対して日頃から声かけをする、チーム内にトラブルが生じた際には仲裁に入るといったことでも、M機能を高めることができます。また、勉強会や社内イベントを開催するといった、メンバーの相互交流を促進する機会を設けることが有効です。

 

05PM型リーダーを育成する具体的方法

PM型リーダーを育成するためには、実際の業務での実践やその振り返りが欠かせません。また、社員研修を通して、リーダーだけでなく、社員の目標達成機能や集団維持機能について学ぶことも有用な方法です。ここでは、PM型リーダーを育成する方法について解説します。

その方法は、以下の通りです。

  • ・KPTを活用する
  • ・メンター制度を導入する
  • ・社員研修を実施する
  • ・適性検査などで診断する

1.KPTを活用する

実際の業務で、PM型リーダーを育成するのであれば、KPT(ケプト)の活用がおすすめです。目標達成までのプロセスで、どのようなリーダーシップ行動をしていたのか、客観的な視点で振り返ることが重要になるためです。また、業務を遂行しつつ、効率的に振り返りを進めるには、チームの振り返りとしても活用されているKPTが使いやすいでしょう。

KPTとは、Keep、Problem、Tryの略で、以下の3つの観点で実際に直面した課題の整理と洗い出しを行います。

  • ・Keep:良かったこと・継続すること
  • ・Problem:課題
  • ・Try:解決策・今後取り組むこと

ミーティング時にKPTを活用し、メンバーで意見を出し合います。リーダーの行動は、チームに影響を与えるため、部下がどのように感じているかを振り返ることは重要です。

メンター制度を導入する

メンター制度を導入するのも、PM型リーダーの育成に効果があります。メンター制度とは、メンターと呼ばれる指導者と1対1で行われ、業務のやり方、人間関係の築き方、業務上抱えている悩みの相談など、幅広い支援活動を行う制度のことです。リーダーがP機能やM機能を高めたいと意識していても、上手くできずにリーダーシップを発揮できないことも少なくありません。メンターがいれば、悩みを相談できて、効力感を高めることができるでしょう。

社員研修を実施する

PM型リーダーの育成には、社員研修の実施が有効な方法です。PM理論を学び、コミュニケーションやチームビルディングなど、リーダーシップを発揮する方法を幅広く学ぶことができます。プロの講師を招いた研修では、高いレベルの知識を吸収できるでしょう。メンター制度や社内研修を織り交ぜ、階層別や年代別の研修を取り入れることで、より効果的な人材教育ができれば、自社の成長にもつながります。

適性検査などで診断する

適性検査や評価ツールを用いて、リーダー候補者のP行動とM行動のバランスや強み・弱みを診断することも有効的です。これにより、個々のリーダーがどの領域で成長が必要かを明確にし、個別にカスタマイズされた育成プランを策定することができます。また、診断結果をもとに定期的なフォローアップを行うことで、継続的な成長をサポートすることが可能です。

 

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チームビルディング-リーダーの振る舞いを学ぶ-

授業では理論的な説明だけでなく、その状況でのリーダーの振る舞いや働きかけの仕方、NG行動を学びます。 チームには成長段階があり「同調期」「混沌期」「調和期」「変態期」という形で、最初に集まった状態をグループとして徐々にチームへと変化していきます。 メンバーが集められてすぐに自律するチームになるとは限りません。メンバー同士の関係性や全体の状況を俯瞰し原則で捉え、リーダーとしての振る舞いを学んでいきましょう。

 
  • 組織開発ファシリテーター

    日本福祉大学卒業後、東京学芸大学にて野外教育学を研究後、冒険教育研修会社、玩具メーカー、人事コンサルティング会社を経て独立。 企業、団体、教育、スポーツの現場など、約20年にわたって3000回を超えるチームビルディングを実施、現在は複数の法人で「エア社員」の肩書のもと、事業開発やサービス開発、社内外との横断プロジェクトを通じた組織づくりをファシリテーションする。 株式会社ナガオ考務店代表取締役、一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム理事長、学校法人茂来学園大日向小学校の理事を兼任する。 著書に『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』(学研プラス)がある。/div>

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目標を「絶対達成」する仕事スイッチの入れ方

この授業では、ベストセラー「絶対達成シリーズ」の著者であり、コンサルタントの横山信弘さんから、目標を「絶対達成」するために必要なこと、「激動の時代」を生き抜くために必要なこと、自分自身を強くする、といったことについて教えていただきます。

このコースでは

  • ・自分を奮い立たせるために大事なこと
  • ・「絶対達成」するために必要な力
  • ・圧倒的に結果を出すためにはどうすればい良いのか
  • ・「変化に強くなる」ことであなたの仕事は変わる
  • ・自分を熱くし、クールダウンさせる技術「クールヘッド&ウォームハート」

などを学ぶことができます。

 

 
  • 経営コンサルタント

    アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長。 企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。「日経ビジネス」「東洋経済」「PRESIDENT」など、各種ビジネス誌への寄稿、多数のメディアでの取材経験がある。メルマガ「草創花伝」は4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの他、『「空気」で人を動かす』『自分を強くする』等多数。著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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ラグビーから学んだ「目標達成の逆算思考と段取り力」

本授業は、講師として、国内トップリーグのラグビー選手からビジネスの世界へのキャリアチェンジを行い、現在は人材育成など多方面で活躍する二ノ丸 友幸先生を迎え、ラグビーから学んだという目標達成に必要な逆算思考法と段取り力、そして自考動(自ら考えて行動を起こす)の方法について、具体的な実例とともに学びます。

 
  • プロラグビーコーチ/人材育成プロデューサー

    ラグビーを始めるため名門・啓光学園中学・高校、同志社大学に進学。 卒業後は、ラグビーの本場ニュージーランド留学を経て、ジャパンラグビートップリーグ(現:ジャパンラグビー リーグワン)のクボタスピアーズでトップリーガーとして選手生活を送り、2006年に引退。 引退後は、株式会社クボタにて、法務部、広告宣伝部で従事するなど社業に専念する。 2012年に日本ラグビーフットボール協会リソースコーチ(協会から任命を受けたトップコーチ)となり、 U17/U18ラグビー日本代表コーチを歴任するなど、特にユース世代選手の発掘・育成・強化に携わる。 2016年には約15年勤務した株式会社クボタを退社し、人材育成プロデュース事業、スポーツコーチング事業、デュアルキャリアサポート事業を主に展開する「Work Life Brand」を設立し、代表に就任。 全国屈指の強豪チームである奈良県立御所実業高校ラグビー部やカーリングチーム、更にはサッカーやハンドボール、バレーボールなどのコーチなど、10を超える契約を結びサポートしている。 また、主体的に行動する”自考動型人材”を提唱し、新入社員から管理職までの階層別の研修・講演を行うなど、 スポーツとビジネスの両分野でデュアルに活動している。 (コロナ禍におけるオンラインの講義は国内外で200回を超える) 2021年、指導者と保護者が学び続け、選手を含めた全ての人びとが幸せになることを理念とした、「#他競技から学ぼう」の代表プロモーターとして活動をスタート。 2022年、監督ではなくいわゆるNO.2の存在である“コーチ“に限定し、少人数制ディスカッション型セミナー”二ノ丸友幸の参謀サミット”を主宰している。 テレビ解説、ラジオなどのメディアにも出演中

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07まとめ

本記事では、PM理論の概要から、4タイプのリーダー像やリーダーシップ機能を高めるポイント、PM型リーダーを育成する方法についてを解説しました。リーダーシップを発揮する場面で、P機能とM機能のバランスを意識することは重要です。ここで紹介したP機能やM機能を向上させるポイントを基にセルフチェックするのも良いでしょう。

自社でPM型リーダーを育成するには、KPTの活用やメンター制度の導入、外部講師による社員研修の実施が有効です。自社が求める理想のリーダーを育成しましょう。

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