公開日:2020/03/30
更新日:2023/08/10

研修の振り返りの目的や意味とは?振り返りにおすすめの3つの手法をご紹介

研修の振り返りの目的や意味とは?振り返りにおすすめの3つの手法をご紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

研修の振り返りは、研修の質を向上させるために必要なステップです。研修を実施して終わりにするのではなく、振り返って効果測定を行うところまでを研修と考えましょう。

 

01研修を振り返る目的は研修の効果測定

研修を振り返る目的は、振り返りの機会を作ることで、研修で学んだ内容をその後の業務でどう活かせたか?を考えてもらうことで社員自身の課題を見つけ、今後の行動目標を設定してもらいます。 また、研修の効果がどれだけあったのかがわかるため、研修の企画側も「内容が適切でなかったのか?」などの研修自体の課題も発見でき、今後の研修の改善にも役立ちます。

 

02研修の振り返りをする際の項目

研修の振り返りを実施する上で役立つフレームワークはいくつか存在します。今回は研修の振り返りを行う際に取り入れるべき3つのフレームワークについて解説していきます。

  • 1:KPT
  • 2:YWT
  • 3:PDCA

KPT

KPTは、「Keep」「Problem」「Try」の頭文字を取ったもので、物事の優先度を付けるのに有効なフレームワークです。良かったことや今後も続けていきたいことを「Keep」し、良くなかった事や上手くいかなかった事を「Problem」とし、それを踏まえて今後実施していく事を「Try」として振り返ります。上手く行ったことやそうでなかったことを頭の中でなんとなく理解するだけでなく、それぞれを整理して理解することでさらに課題が明確になり、次に何に「Try」すればいいのかを明確にすることができます。

YWT

YWTとは「やったこと」「わかったこと」「次にやること」の頭文字を取ったもので、思考整理に活用できるフレームワークです。Yが「やったこと」で、活動・行動の内容、それを行った意図を記します。Wが「わかったこと」で、行動・活動の結果やその結果が得られた理由を記します。Tが「次にやること」で、YとWを踏まえてのネクストアクションを記します。この、YWTで重要なことは、やったこと、わかったことを事実としてそのまま書くのではなく、なぜそれをやったのか、どんな目的があったのか、なぜ成果を得られたのか、という理由を書くことです。それにより、論理的に振り返ることができ、ネクストアクションを決定することができるのです。

PDCA

PDCAは有名なフレームワークですが、振り返りに非常に有効なフレームワークです。Pが「計画」で、現状の数値や理想の数値を分析し、目標達成までの計画を作成します。Dは「実行」を意味し、Pの段階で計画したことに基づいて実際に行動します。Cが「評価」で、実行したものが計画通り進んでいるかを客観的に評価します。そして、Aが「対策」で、Planの段階で立てた計画通り進んでいない部分を調査して、ネクストアクションを決めます。このPDCAサイクルを回し続けることで、研修の受講者自身が常に成長していくサイクルを作ることができます。

 

03研修を振り返るための3つの手法

自己内省という形で振り返りを行う手法も存在しますが、研修の振り返りを行う際は、何かしらのアウトプットを提出してもらうようにしましょう。アウトプットがあることで振り返りに対して、第三者から客観的な意見をもらうことができ、振り返りの精度をさらに高めることができます。次では、振り返り手法について3つ紹介していきます。

  • 1:アンケート
  • 2:レポート
  • 3:プレゼンテーション

アンケート

研修の振り返りを行う際に最もよく使われる方法が、アンケートです。アンケートは手軽に行うことができる上に、答える方もそこまで時間を奪われないというメリットがあります。さらに、研修の前と後にアンケートを行うことで、研修の受講者が研修前と後でどのように意識が変わり、成長したのかということを見ることができるため、受講者自身の研修の振り返り、そして研修自体の改善に有効な方法です。

レポート

アンケートと同じく、研修の振り返り方法としてポピュラーなのがレポートです。レポートはアンケートとは違い、研修の受講者がある程度時間をかけて振り返りレポートを書きます。時間はかかってしまうものの、レポートを書いている間に自分のなかで振り返りを行うことができます。アンケートよりも自分で書く部分が多く、かける時間も長くなりますが、振り返りをより深く行えるのはレポートだと言えるでしょう。

プレゼンテーション

研修で学んだことを実践した事例をまとめてもらい、プレゼンテーションで発表してもらう方法も有効です。 資料を作成する過程で、自分が実践してきたことを振り返ることができます。 また、相手がわかりやすい資料を作ることや、プレゼンテーションを聞いている人たちに伝える力も重要になるため、今後必ず必要になるプレゼンテーション能力の向上にも繋がります。


 

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04アンケートを実施する際に聞くべきこと

前項で解説した振り返り手法の1つに「アンケート」がありますが、アンケートを実施する場合、次のような盛り込むべき要素が存在します。

  • 1:目標達成度
  • 2:学んだことをこの先どう活かすか
  • 3:学んだことを実践する際の障害について

本章ではそれぞれについて解説していくので参考にしていきましょう。

目標達成度

アンケートを行う際に必ず聞く必要があるのが、目標達成度です。研修を行う前に設定した目標に対して、それぞれの受講者がどの程度達成できたかということを質問項目として設定します。研修の目的は受講者が成長することです。しばしば研修を行うこと自体が目的となってしまうことがあります。それを防ぐためにも、受講者それぞれに目標達成度を聞く項目を作りましょう。

学んだことをこの先どう活かすか

目標達成度と同じ位重要な質問が、「学んだことをこの先どう活かすか」という質問えす。目標達成度の質問は振り返って自分の成長を測るものですが、学んだことの活かし方についての質問は、研修で学んだことを振り返ってそれをこの先、何にどう活かすかということを具体的に考えさせる質問です。研修を終えて成長したことに満足するのではなく、この先どう活かすかを受講生に考えてもらうことが大切です。

学んだことを実践する際の障害について

研修でどれだけ成長し、学んだことをこの先どのように活用するかを決めたとしても、学んだことを実践で活かすことができる環境がなければ意味がありません。例えば上司との相性であったり仕事内容との相性など、社員の成長を阻害する要因は様々です。それぞれの社員にそれぞれの障害があるため、アンケートを通してその障害を把握し、できる限り取り除くようにしましょう。

▼研修のレポーティング方法について詳しく知りたい方はこちらから▼
【関連記事】管理職研修のレポートの書き方とテンプレート・例文を紹介

【関連記事】研修報告書の書き方とは|すぐに使えるテンプレートと例文も紹介

 

05研修の振り返りをレポートで実施する際のポイント

研修の振り返りをレポートでおこなう際のポイントは大きく3つ存在します。

  • 1:目的と目標の達成度を明確に
  • 2:研修の結果と効果を書く
  • 3:問題点と改善点を書く

ここでは振り返りをレポーティングする方法について解説していくので、参考にしてみてくださいね。

目的と目標の達成度を明確に

研修もアンケートと同じように、目的と目標の達成度を明確にすることがポイントです。受講者それぞれが研修の目的を理解して受講し、達成することができたかということと、受講者それぞれがどの程度自分の中での目標を達成できたか、ということをレポートに明確に示してもらうようにしましょう。レポートはアンケートと比べて深く振り返ることができるため、目的と目標の達成度に関して時間をかけて考えてもらうことが成長につながります。

研修の結果と効果を書く

研修の結果と効果とは、受講者自身が研修を通してどんな結果を得て、それによって自分にどのような効果がもたらされたのか、ということです。これは、受講者自身にも、研修担当者にとっても重要なことです。受講者にとっては、研修の結果がどのような意味を持っており、自分にどのような効果をもたらしてくれるのかを分析することで、研修で学んだことをこの先のキャリアにどのように活かしていけるのかを具体的に考えることができます。そして、研修担当者にとっては、受講者が研修の結果と効果をどのように受け止めているのかを知ることができるため、研修の質を向上させることができるのです。

問題点と改善点を書く

目標達成度と、結果・効果を振り返ってみると、自然と問題点や改善点が見えてきます。受講者は研修で何ができなかったのか、自分に足りなかった点は何か、ということなどを振り返ることができ、次の研修に活かすことができます。そして、研修担当者も受講者のレポートを見て研修の内容や構造に問題はなかったか、改善できる点が無いか、ということを振り返ることができるため、問題点と改善点をレポートに書くということは、受講者と研修担当者の双方にとって重要なことなのです。

 

06研修の振り返りレポートの書き方を紹介

レポート形式で研修の振り返りを行う際は大きく次の手順で進めていきましょう。

  • 1:日時・内容などの基本情報を書く
  • 2:研修で学んだこと・得られたことを書く
  • 3:研修で学んだことを次にどう活かすかを書く

日時・内容などの基本情報を書く

研修の振り返りレポートで必ず書く必要があるのが、日時・内容などの基本的な情報です。基本的な内容を書くのは当たり前のことですが、日時を書き忘れてしまったり、内容についてしっかりと理解しないまま書いてしまったりというミスも起こり得ます。そのようなミスは研修担当者や人事からの評価を落とすことにもつながるため、必ず確実に書くようにしましょう。

研修で学んだこと・得られたことを書く

研修で学んだこと・得られたことは最もボリュームを持たせるべきパートです。ここが無ければ研修レポートでは無いと言っても過言では無いでしょう。ここでは、自分が何を学んだのかを具体的に、かつ簡潔に書きます。多くのことを学んだからと言って長々と書くのではなく、何を学んだのかを短くまとめて伝わりやすい形にすることで、読む側も楽に内容を把握することができます。そのため、研修レポートでは学んだことや得られたことをできるだけ具体的に、かつ簡潔に短く書くようにしましょう。

研修で学んだことを次にどう活かすかを書く

内容や学んだことについて書けたら、仕上げに研修で学んだことをこれからどう活かすか、ということを書きます。研修を経験してそれで満足して終わりでは何の意味もありません。研修で学んだことを仕事に活かすということこそが研修の目的であるため、学んだことの活かし方を考えるのは非常に重要なことです。また、研修担当者や育成担当者もレポートを読むことで受講者がどのように成長していきたいのかを把握できるようになるため、受講者の成長促進にもなります。


 

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■資料内容抜粋
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07人材育成の目標の立て方

Schooビジネスプランでは約8,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約8,000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

2.様々な研修におすすめのSchooの研修パッケージ

上記でも説明したように、Schooでは約8,000本もの動画を用意しており、様々な研修に対応することができます。特に、階層別研修は、内定者・新入社員研修から管理職研修までが揃っており、階層別研修パッケージを活用することで、内定者・新入社員研修、若手社員研修、中堅社員研修、管理職研修の全てを行うことができます。また、それぞれの研修パッケージにも、階層によって必要なスキルに関する講座が網羅されているため、内容面でも充実した研修を行うことができます。

さらに、社員に研修動画を受講してもらった後に、意見の共有会やディスカッションを行うことで、学んだことをより効果的に定着させることができます。

ここでは、例として新入社員研修を例としてご紹介します。

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3.Schooなら研修の振り返りを効果的に行える

研修を行った後の振り返りの重要性は、記事内で述べた通りですが、振り返りを行うためのアンケートやレポートのチェックなど、何かと工数がかかってしまいます。しかし、Schooビジネスプランでは、管理者側の学習管理ツールの中にレポート機能がついているため、受講者が研修後すぐに学んだことを書き出し、レポートとして提出することができます。そのため、簡単かつ効果的な振り返りを行うことが可能になるのです。それだけでなく、管理ツールを使って受講者の学習状況のチェックも行うことができるため、それぞれの進捗度に即したレポート課題を課すことができるのも大きな特徴です。

▼Schooビジネスプランのレポート機能▼

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08まとめ

・研修を振り返る目的は、研修で学んだことを活かせたかどうかを振り返ってもらい、研修の効果測定すること。
・研修の振り返りを行う際の項目には、KPT、YWT、PDCAなどのフレームワークが効果的。
・研修を振り返るための手法として、アンケート、レポート、プレゼンテーションなどがおすすめ。
・アンケートもレポートも有効な振り返りの手段だが、いくつかのポイントを抑える必要がある。

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 それにより集合研修やOJTの場は知識の定着を図ったり疑問点を解決したりといった時間に充てることができ、 研修をより効果的に行うことが可能です。
 ビジネスマナーやコミュニケーション力などの基本スキルから、営業・プログラミング・デザインなどの実務スキルまで学べるので、自発的に学び成長していける人材の育成促進につながります。

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