公開日:2021/02/04
更新日:2023/03/29

企業研修でプログラムを作成するメリットと作成方法を解説

企業研修でプログラムを作成するメリットと作成方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

グローバル化やテクノロジーの発展など、様々な外部要因により人々の働き方は変化しています。そういった中で、変化に対応していくために社員の能力開発は必要不可欠なものとなっています。 より効果の高い方法で人材育成を行うことで、企業全体の業績にプラスの影響を与えることができます。 そこでこの記事では、企業の研修において適切な研修プログラムの作成方法を解説するので、プログラムをこれから作成する、または見直しをしたという方はぜひ参考にしてみてください。

 

01そもそも研修の目的とは?

研修プログラムを作成する前に、まずはそもそも研修はどのような目的で実施されるのかを理解しておく必要があります。 どのような研修でも大まかな目的としては以下のようなものが挙げられます。

リーダーの育成

経営環境は常に変化しており、いわゆるワンマン経営で会社を成長させてきたトップであっても世代交代の時期を考慮する必要があります。また、トップだけでなく、中間管理職などのリーダーポジションを担える人材も育成していかなければなりません。 そのため、次期経営者やリーダー候補となる人材を育成することを目的として、会社経営や人材マネジメントに必要な目的意識と知識・スキルの教育に取り組むためのプログラムを作成する必要があります。

OJTでは補えない知識の習得

人材育成のための研修方法として、OJTを採用している企業は多いですが、現場で実務スキル・経験を身に着けられる一方で、知識を体系的に身に着けることが難しいというデメリットが挙げられます。 そのため、OJTだけに頼らずOFF-JTとして研修を実施し、不足している知識を身に着け、学んだことを現場で活かす環境を整えることが重要です。 また、すべての社員が自分に必要な知識を正しく身に着けていることで、後から入ってくる部下に対して適切な指導ができるようになることも期待できます。

若手社員の基礎スキルの底上げ

Excelスキルやタイムマネジメントのスキルなど、緊急度は高くないと思われがちではあるものの、重要な基礎スキルの底上げを図っていくことも研修の目的の一つです。 実務に必要なスキルだけを研修で実施する企業も少なくありませんが、こうした基礎スキルこそ研修で実施することが重要です。 特に若手社員のうちからこうした研修を実施し、社員一人ひとりの能力が高まることで、企業全体の生産性が向上して売上の増加につながります。また、残業などの社内課題の解決も期待できます。

 

02研修プログラムの作り方

研修プログラムは数日間のものもあれば、年単位で作成する必要があるため、作成にあたってしっかりとした準備が必要です。 ここでは、研修プログラムをフローごとに解説していきます。

①研修予算を確保する

自社の事業計画や、昨年度の費用を参考にして、今年度または今回の研修予算を確保します。 予算の確保にあたり、昨年度とは異なる新しい研修サービスなどを利用する場合、そのサービスのWebページに記載している費用とは別途で費用がかかるケースもあります。 そのため、事前に見積りを依頼し、具体的な費用を算出してもらうと予算の決定がスムーズになるでしょう。

②研修計画を立てる

予算を確保できれば、研修計画を作成します。会社が期待する社員のスキルと、現状の社員のレベルを把握し、乖離が発生している部分を改善しなければならない内容を考えます。 そして、経営者や各部門の責任者からニーズのある育成内容をヒアリングしたり、他社事例などを参考にしながら、今回で実施する必要性が高い研修内容を洗い出します。 さらにその中から、確保した研修予算の範囲内で実施できる研修をピックアップし、実施タイミングなどの研修計画を立てていきます。

③研修プログラムを作成する

研修計画を立てたら、ようやく研修プログラムの作成です。 研修プログラムは、主に以下の4項目について詳細を決定します。

研修の目的とゴール

研修を通して何を学び、どう活かしてほしいのかを明確にしておきます。 目的やゴールを事前に参加者に伝えておくことで、学習意欲の向上や、現場でどのように活かせばいいのかを考えながら研修を受けられるので、研修の効果が高まります。

研修対象者、参加人数

新入社員などはあらかじめ対象者や人数が決まっていますが、既存社員における研修の対象者の絞り込みに迷うことがあるかと思われます。 そのため、対象者の絞り込みはあくまでも研修の目的に沿って考えると絞り込みがある程度容易になります。 また、参加人数については内容や対象者のレベルにもよりますが、研修を担当する講師が見きれる10名程度、それ以上であればアシスタント講師をつけておくと安心です。

研修方法

研修方法として代表的なものは、OJT、集合研修、社外研修、eラーニングが挙げられます。 社外研修は費用は社内で実施するよりも高額になりますが、社内で研修するためのリソースが不足している場合や研修ノウハウがないといった場合におすすめです。 また、eラーニングは自製と外部サービスを利用する2つに分かれますが、社外の集合研修と比較して安価に利用できる点や、スマホやPCで動画を視聴して学習するため、時間や場所を選ばずに利用できる点がおすすめです。

研修期スケジュール

研修内容や方法が決まったら、研修スケジュールを作成します。新入社員研修などはある程度スケジュールが固定されているので、その後に別の研修を入れることになります。 ただし、既存社員の場合は、業務の兼ね合いも考えつつ、できるだけ多くの人が参加できるように繁忙期を避けるなどの工夫をしてスケジュールを作成する必要があります。

 

03研修プログラムを作成するときのポイント

研修プログラムを作成するまでのフローを解説しましたがいかがでしょうか。 より良い研修プログラムを作成するうえで、押さえておきたいポイントがあるのでここで解説します。

企業の経営戦略に沿って考える

どんなに効果的なプログラムを考えても、企業の経営戦略に対応したものでなければ意味がありません。なぜなら、研修を通して最終的には企業の業績向上に貢献することが求められるためです。 そのため、企業として求める人物像を経営戦略などから明確化して、どのような人材を育成すればいいのかを把握してからプログラムを作成する必要があります。

研修のゴールは具体的なものにする

研修のゴールは、具体的な社員の行動を促すようなものが望ましいです。ゴールが不明瞭だと、研修後に何をすればいいのかわからず、研修の効果が弱くなってしまいがちです。 ゴールに具体性を持たせる方法として、期限設定や数値での定量的な指標を用いることが挙げられます。数値化が難しい場合は、「〇〇ができるようになる」といった内容でも構いません。 行動を促すようなゴールを設定することで、研修の効果をより高めることが可能となります。

 

 

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04Schooでは目的別に合わせた研修プログラムをご用意

Schooビジネスプランでは約6000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

階層別・職種別など様々な目的に合わせて学習できる

Schooビジネスプランは、新入社員向けにビジネスマナーやビジネス文書など社会人としての基礎スキルを身に着けられる研修や、管理職向けにマネジメントやチームビルディングなど、幅広い階層に合った研修プログラムをご用意しています。 また、エンジニア向けのプログラミング研修、営業職向けの営業術に関する研修など、職種別の研修プログラムもご用意しているため、企業様の幅広いニーズに対応可能です。

各分野の経験豊富な講師を招待

外部サービスを利用する際に気になることの一つが講師のレベル。Schooの研修動画では各業界における第一人者や専門家の方々にご登壇いただいており、ビジネスの第一線での経験に基づいた事例などを絡めて具体的に指導いただいています。 また、通常のeラーニングではすでに録画したものを視聴することがほとんどですが、Schooではライブ放送も行っており、参加者はチャットを通じて講師に直接質問することもできるため、実際の研修と近い環境で学習でき、受け身にならな仕組みとなっています。

Schooの研修パッケージのご紹介

ここでは、実際にSchooで提供している研修動画の一部をご紹介しますので、興味のある方はぜひ視聴してみてください。

チームワークの教科書

この授業は、自らの起業を通して部下のやる気を引き出し、組織を伸ばしながら業績を好転させた経験を持つ早川さんをお招きして、やる気ゼロのメンバーでも心を動かし行動を変え、信頼関係を築き上げるリーダーシップについて実体験を解説いただきながら学んで行きます。

 
  • 株式会社AHGS代表取締役/グローバル起業家

    最終学歴は中卒。15歳から社会人として働き始め、22歳で東証一部上場企業に入社し、27歳で子会社の代表に就任。その後、英語力ゼロで海を渡り30歳でセブ島にて自己資本で起業。立上げ当初は部下のやる気を全く引き出すことができずに赤字続き。半年後には全財産を失うが、リーダーシップとマネージメントの型を一から学びなおした結果、組織を伸ばし業績が好転。現在は250名を超えるスタッフを抱えるベンチャー企業へと急拡大。 日本とセブとオーストラリアの3ヶ国で「英語学校」「日本語学校」「IT開発」「コールセンター」などのサービスを展開する。 また、講演家としても全国で活動中で、2020年2月には東京都庁にて400人を超える聴衆に講演を行う。

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これだけは押さえたい社会人マナー

コミュニケーションを取る上での心構えとマナーから学んでいきましょう。 当たり前に行っている挨拶や敬語ですが、きちんと基礎を押さえられているでしょうか。 実践パートではみなさんも是非動画を見ながら一緒にお試しください。

 
  • コミュニケーションアドバイザー/大学講師

    大学講師、コミュニケーションアドバイザー。大手出版社で営業、編集経験を経て、2000年から大学で敬語、面接、マナー、コミュニケーション、就職講座の講師を担当。国際基督教大学、日本大学芸術学部、明治学院大学、東洋大学、上智大学、東北医科薬科大学など、全国の大学生に楽しくて分かりやすい熱血講義を展開中。 また、社会人研修やコミュニケーション講師として【オーダーメイドの伝え方】をアドバイス。 実務教育学会所属。イノベーションコンテストでビジネス企画賞を受賞。著書に10万部突破ベストセラー『さすがと言われる話し方・聞き方のビジネスマナー』、『敬語すらすらBOOK』など90冊。 近著に『大学生からはじめる社会人基礎トレーニング』、『きちんと伝える全技術』がある。またTBSテレビ『クイズ日本語王』『マツコの知らない世界』『王様のブランチ』、フジテレビ『ノンストップ』、テレビ朝日『SMAPがんばります』など多くのテレビ番組にも出演。

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グローバルリーダーたちが実践している交渉術

本授業は『世界のグローバルリーダーが使いこなす交渉の秘訣』をもとに、仕事が有利に進む交渉術について学んでいきます。欧米型の交渉術をはじめ、世界で活躍するリーダーたちの事例も交えながら、さまざまな場で活用できる交渉スキルを身に付けます。

 
  • ㈱ユニバーサル・エデュケーション代表取締役

    株式会社ユニバーサルエデュケーション代表取締役。一般社団法人スマートインクルージョン推進機構代表理事。本業はビジネス英会話講師。AllAboutビジネス英会話ガイド。英語発音矯正では25年、延べ8000人の指導実績を持つ。BBT:ビジネス・ブレークスルー大学(大前研一学長)グローバル経営学科専任講師。専門はグローバル教育と日本学。企業でのグローバル人材育成において読書は必須の素養となると痛感。この春、「知の巨人」に学ぶ読書ポータルサイト「グローバル読書術羅針盤-LIBERA」を立ち上げる。「知識はあなたを自由にする」を合言葉に読書推進の活動に努めている。著書に「世界基準のビジネス英会話」他多数。

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05まとめ

研修プログラムの作成は、企業の経営戦略に沿っているか、現場社員のニーズを汲み取れているか、など様々な視点と事前準備が必要です。 研修内容についても内容が目的と合っているか、対象者は適切であるかどうかなども十分に注意しながら検討することが重要です。 そして、研修のゴールとして実際に社員に行動を起こしてもらい、企業の業績向上につなげることを念頭に置きながら設定してみてください。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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