公開日:2021/05/28
更新日:2023/12/12

インバスケット研修とは?インバスケットが注目される理由と研修の効果を紹介

インバスケット研修とは?インバスケットが注目される理由と研修の効果を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

 

01インバスケットとは

「インバスケット」とは、未処理の案件が入っている箱を意味します。インバスケット研修は、設定人物になりきって、業務上起こり得る案件を制限時間内にできる限り多く処理していく研修です。 インバスケット研修においては、素早く対処する能力や優先順位をつけて仕事をこなす能力が必要とされます。インバスケット研修を通して培った能力は、実務を的確かつ迅速に行うために活かされるとして、昨今は多くの企業が取り入れています。

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02インバスケットが注目される理由とは

インバスケット研修が注目を集めている背景には、労働力人口の減少に伴う諸問題や現場のニーズの変化が潜んでいます。ここでは、インバスケット研修が注目される理由について、社会情勢を踏まえて解説します。

労働力不足による採用競争の激化

昨今、日本は労働力人口の減少が著しく進んでいるため、多くの企業が労働力不足に悩んでいます。労働力不足は多くの企業が抱えている問題であるため、採用競争は熾烈を極めており、非常に厳しい状況に置かれているのが現状です。 以上のような、労働力不足による競争の激化によって、企業はいかに限られた人材リソースを育成し、一人ひとりの能力を高めていくかという点に重きが置かれるようになりました。

生産性向上が求められている

労働力不足の昨今においては、多くの優秀な人材を採用することが困難を極めており、いかに限られた人数で生産性を向上していくかが重要とされます。また、日本は世界的に労働者の生産性が低いため、国内の多くの企業は生産性を向上させようとしています。 生産性向上とは、保有する資源を最大限活用し、小さな資源で大きな成果を創出することです。国際的な競争力の低下や、国内の労働力不足という背景を踏まえて、生産性の向上が近年強く呼びかけられています。 生産性の向上には、適材適所の人材配置や業務フローの可視化による見直しなど、多くの手法が有効とされています。なかでも、生産性向上には、従業員一人ひとりの主体性や自主性が大きく関係しているのです。そのため、生産性を向上したい企業は、研修を通して従業員の主体性を強化できないかと考えています。

主体性や自主性を育んでもらうため

採用競争の激化によって、思うように多くの人材を確保できない今、限られた人材リソースで企業の生産性を向上する必要があります。前述の通り、生産性向上には、従業員の主体性や自発的な行動が重要であるとされており、一人ひとりが自分の意志と判断で業務に取り組む必要があります。 インバスケット研修においては、制限時間内にできる限り多くの案件を処理するため、優先順位をつけて自ら取り組む姿勢が必要です。そのため、インバスケット研修を通して、誰かの指示を仰ぐのではなく自主的に判断をする能力が高まることを期待できます。 インバスケット研修が注目される理由のひとつは、研修を通して、企業が望んでいる主体的な判断や行動力を身につけられることにあると考えられます。


 

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03インバスケット研修の特長とは

インバスケット研修は、従業員の主体性や自主性を育むことができると説明しましたが、他にも優れた面がいくつか存在します。ここでは、インバスケット研修の特長について紹介します。

受け身の研修にならない

インバスケット研修は、受講者それぞれが役割を与えられ、自発的に考えて行動に移していく演習形式の研修です。そのため、一方的に講師の講義を聴くだけの研修とは異なり、主体的に研修に参加することが求められます。そのため、インバスケット研修の受講者の集中力やモチベーションが高く保たれやすいというメリットがあります。

フィードバックでスキルの可視化ができる

インバスケット研修においては、講師からのフィードバックやチーム内での意見交換によって、自分の成果を客観的に評価することが可能です。自分の思考のクセや改善すべき箇所を客観的に見つめなおし、スキルの可視化を行うことができます。また、他の受講者の思考プロセスや判断を参考にできるため、思考パターンの幅が広がると考えられます。

実践的なインバスケット力を習得できる

インバスケット研修で用意する課題が、実務内容に即したものであればあるほど、研修で培った判断力や主体性は実際の仕事に反映しやすくなります。即戦力を向上させたい狙いであれば、インバスケット研修の課題は実務に即した課題にしてください。

 

04インバスケット研修の守るべきルールとは

インバスケット研修においては、実際に案件を処理する場面にできる限り近づけるためのルールがあります。また、インバスケット研修の狙いである、主体的な判断や行動力を最大限身につけるため、守るべきルールがあります。インバスケット研修の効果を、最大限高めるためのルールについて何点か紹介します。

架空の人物設定をし、主人公の立場になりきる

インバスケット研修では、あらかじめ用意された人物設定に受講者がなりきります。受講者は、主人公の設定をよく把握した上で、立場になりきり研修に参加することが求められます。

制限時間を設け、その中で思考する

実務においては、納期や返答の締め切りなど制限時間がある場合が少なくありません。また、明確な締め切りがない場合であっても、長時間をかけて思考するのではなく、ある程度の時間を設定して思考することが業務効率化につながります。そのため、インバスケット研修においては、課題に取り組む制限時間を設けることが大切です。

多くの課題を設定し、処理方法を自ら考える

業務を行う上では、一度に多くの案件が舞い込み、優先順位をつけて取り組まなければならない場面が多く存在します。インバスケット研修においては、多くの課題を用意して、自ら処理方法を考えることで、上記の場面に対処できる能力を育成します。

判断の結果ではなく、判断に至るまでのプロセスを測定する

インバスケット研修は、ビジネスマナー研修のようにひとつの正解が存在するわけではありません。実務と同じように十人十色の判断や思考プロセスが存在し、もたらされる結果が良い判断だったのか、悪い判断だったのかは状況によって判定しづらいものです。 そのため、インバスケット研修では「判断の結果」ではなく「判断に至るまでのプロセス」を測定します。プロセスを見れば、どの部分を改善すべきかわかりますし、他の受講者との比較もできます。他の受講者の思考プロセスを学び自分の思考の幅を広げることによって、実務で課題に対処する際の引き出しが多くなるのです。

 

05インバスケット研修で身につく力とは

インバスケット研修を通して、受講者に身につくと期待できる能力を紹介します。いずれの能力も、企業の生産性を向上するために必要不可欠なものです。

優先順位をつける力がつく

インバスケット研修においては、限られた時間のなかでいかに多くの案件を捌いていくかが重要であり、優先順位をつけて効率的に課題をこなしていく姿勢が求められます。研修のフィードバックを通して、自分の優先順位のつけ方の特徴を見つめ直すことができ、実務で優先順位をつける力が高まります。

問題発見力と問題解決力が身につく

インバスケット研修で用意される課題を迅速に処理するためには、問題の本質を発見して、根本的な問題を解決していくことが求められます。実務においても、直面している課題にただ対処するのではなく、同じ問題が再度起きないように根本的な問題を解決する必要があります。インバスケット研修で身についた、問題発見力や問題解決力は、実務での課題解決に大きく役立ちます。

意思決定する力がつく

インバスケット研修では、個々の案件だけではなく、全体の流れや他の案件との関連性を踏まえた上で、意思決定を行う必要があります。このような総合的な判断力は、複雑な案件が絡み合う実務においても必要とされています。

戦略的な思考力が身につく

インバスケット研修においては、個々の案件をやみくもに処理するのではなく、全体の流れを見据えて戦略的に思考をします。今後の流れを見据えた上で、戦略立てて仕事に取り組む姿勢は、どの職場でも必要とされる力です。

 

06インバスケット研修にも利用できるSchoo for Business

Schoo for Businessは、国内最大級8,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級8,000本以上の講座数
【2】研修設定・管理が簡単
【3】カスタマーサクセスのサポートが充実

インバスケットに関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、8,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、インバスケットに関する授業を紹介いたします。

インバスケット思考で仕事を効率化

この授業では、ビジネス書大賞2012書店賞受賞『究極の判断力を身につける インバスケット思考』の著者である鳥原隆志が、限られた時間の中で結果を出す仕事の優先順位のつけ方をご紹介します。基本的なインバスケット思考についての解説はもちろん、時間をかけるべき仕事とそうでない仕事の分け方、優先順位をつけるための基準やマトリクスの使い方についてもお話します。

 
  • 株式会社インバスケット研究所 代表取締役

    大学卒業後、株式会社ダイエーに入社。販売部門や企画部門を経験し、10店舗を統括する食品担当責任者(スーパーバイザー)として店長の指導や問題解決業務に努める。 管理職昇進試験時にインバスケットに出合い、自己啓発としてインバスケット・トレーニングを開始。 日本で唯一のインバスケット教材開発会社として、株式会社インバスケット研究所を設立し代表取締役に就任。 日本のインバスケット・コンサルタントの第一人者としてテレビやラジオに出演し、ビジネスマンの行動分析をするなど活動中。 これまでに執筆した著書は40冊以上累計70万部を超え、国内外での講演や、研修実績も多数。延べ受講者数は15,000人以上を数える。

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07まとめ

限られた人材リソースでいかに利益を最大化していくかという問題は、今や多くの企業が抱える懸案事項となっています。この問題の解決のためには、従業員個々人の生産性向上が必要不可欠であり、主体的な行動および判断ができる人材が求められます。 インバスケット研修では、前述のような主体性や自主性を強化して、より一層即戦力となる人材を育成します。新入社員期間が終了し、これから主体的に業務に取り組むことが期待される若手社員や、リーダーとして総合的な判断力が求められる中堅社員など、対象となる従業員が多岐にわたります。 企業利益の最大化および生産性向上のため、インバスケット研修を有効に取り入れてみてください。

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