メンタルヘルス研修で選ぶべき講師とは?選定するためのポイントや求められるスキルについて解説する
本記事では、メンタルヘルス研修講師に焦点をあて研修講師の選び方や必要スキルについて解説しています。メンタルヘルス研修は、企業において従業員を守る大事な研修です。その研修を実施する研修講師の選び方を慎重に行い研修内容の定着化をはかっていきましょう。
- 01.メンタルヘルスの必要性とは
- 02.メンタルヘルスケアの動向
- 03.メンタルヘルス研修講師を育成するメリット
- 04.外部講師を選ぶ際のポイント
- 05.メンタルヘルス認定講座の種類とは
- 06.メンタルヘルス研修ならSchoo for Business
- 07.まとめ
01メンタルヘルスの必要性とは
最初にメンタルヘルスそのものについて解説していきます。メンタルヘルスの定義やその必要性について理解しておくことで研修の重要性をより深く理解することができます。メンタルヘルスの概念は企業においても理解度を促進させる必要があることを念頭におき確認をしていきましょう。
メンタルヘルスの定義
メンタルヘルスとは「心の健康」のことです。メンタルヘルスの問題は、精神疾患を患っている人だけの問題ではなく、健康な心があるからこそ生き生きとした生活を送ることができると考えておきましょう。
メンタルヘルスケア必要性とは
なぜ、メンタルヘルスケアは必要なのでしょうか。メンタルヘルスケアとは、「メンタルヘルスケアとは、全ての働く人が健やかに、いきいきと働けるような気配りと援助をすること、およびそのような活動が円滑に実践されるような仕組みを作り、実践することをいいます」ことを指します。従業員がいきいきと働くことで企業運営が成り立ち継続的な運営ができることも意識してメンタルヘルスケアの実施をしていきましょう。メンタルヘルスケアは従業員を守るものですが、結果的には企業運営も守る仕組みです。
02メンタルヘルスケアの動向
メンタルヘルスケアに注目が集まったのは、昭和59年2月に過労による自殺が初めて労災に認定されたことがきっかけです。、平成26年に労働安全衛生法の一部を改正する法律が公布され、翌平成27年には改正労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」に関する省令・告示・指針が出されました。こうした動きの中、より一層メンタルヘルスの重要性を示唆する声があり、現在では、メンタルヘルス対策を積極的に行っている企業が増えてきています。
メンタルヘルスの種類とは
メンタルヘルスケアは4つに分かれています。次にメンタルヘルスの種類について解説していきます。メンタルヘルスの種類を理解し研修を行う際には、意識して研修のコンテンツを考えていきましょう。
セルフケア
セルフケアとは、「従業員自らが心身の健康管理を日頃から責任をもって行うこと」です。 心身の健康は表裏一体です。心の悩みを1人で抱えてしまうと、そのストレスにより、いづれかは身体に悪影響を与えます。そうしたことが起きないようにストレスと上手に発散する方法が必要です。趣味などを自分なりの方法での発散や相談できる先を見つけるなど人間関係の構築も必要です。できるだけストレスを抱えず、溜め込まない工夫をしましょう。そのためにも、メンタルヘルス研修を通して、メンタルヘルスの基礎知識を持つことが必要です。企業においては、メンタルヘルスの情報提供によるセルフケアの重要性を伝え、各個々個々人の対応をサポートする必要があります。
ラインケア
ラインケアとは、「管理監督者が部下のメンタルヘルスをケアすること」です。職場内でメンタルヘルス不調者を早期に発見し、適切な対応を取ることが責務おなります。また、面圧ヘルス不調者を出さない仕組み作りやその実施も必要になります。現場の対応が遅れることでメンタルヘルス不調者は放置され、より状態の悪化を起こす危険性があります。こうした対応を行うためには、メンタルヘルスの基礎知識は必須であり、それ以外に早期発見のサインの見極め方や声のかけ方、対応の方法などを研修を通じて身につける必要があるります。日頃かあ従業員とのコミュニケーションを持ち、不調になる前に安心して相談してもらえる関係を構築しておくことも重要や役割です。
内部EAP
内部EAPとは、「保健スタッフや産業医、企業内に常駐する専門スタッフによるケアのこと」です。組織内で個々の従業員の相談に乗ったり、心身の健康の向上支援を担当します。 具体的にはメンタル不調者や悩みを抱えた際のカウンセリングや定期検診、健康管理に関する情報提供、外部機関への紹介などを専門的な立場から実施します。企業内部に専門スタッフが常駐するメリットは、現場と連携できる点です。産業医が常駐することでメンタルヘルス不調者に対する早期対策を講じることが可能となり業務の負荷を勘案した対応を立案できます。常駐が難しい場合には、人事部門などがこの役目を果たすことも多く、メンタルヘルス研修の重要性が増していくと理解しておきましょう。
外部EAP
外部EAPとは、「企業の外部機関と連携して実施するメンタルヘルスケア」です。このケアの特徴は外部機関(医療機関や、メンタルヘルス対策支援を専門に行う事業者)客観的な視点とサポートを得られることが可能になり早期の復帰を期待できます。情報の連携方法や情報の機密性に関する確認が重要で、実際の運営を行う際にはこうしたことを取り決めておく必要があります。
03メンタルヘルス研修講師を育成するメリット
社内のメンタルヘルス研修講師を育成するメリットとはどのようなメリットを起こすのでしょうか。次に、メンタルヘルス講師を社内に育成した際のメリットについて解説していきます。社内での講師育成を検討する際の参考にしてください。
柔軟な対応が可能
研修回数や時間について柔軟な対応が可能です。外部での研修や外部研修を呼んだ場合には、時間や場所を固定する必要があります。しかしながら、社内講師であれば突発的な業務対応などがあった場合にも臨機応変に対応できるメリットがあります。
自社独自の研修内容を実施可能
研修内容についても自社独自の内容を盛り込むことができます。自社で実際に起きた事例や同業者の事例などを含め自社内でのみ伝えたいことを盛り込み伝えることができるため、より身近に感じ理解度が増すメリットは生まれます。
研修以外のサポート力の向上
講師を育てることは、研修講師だけはなくメンタルヘルスマネジメントも担当することが可能になります。メンタルヘルスマネジメントとは、メンタルヘルスの関する研修やストレスチェック、健康診断を始めとする健康管理について管理、運営を行うことです。研修講師は、こうしたメンタルヘルスメントを通じた実例を交えて研修を行うことができるメリットがあります。
研修費用の削減
メンタルヘルス研修の外部受講、講師を招いた場合のコストに比較して社内講師を育成し通常の業務時間を活用した研修を行う場合では、社内講師を育成した方がコストを削減可能になります。ただし、社内講師を育成するために外部研修を利用したコストや研修がない機関の人件費は発生します。
04外部講師を選ぶ際のポイント
次に外部にメンタルヘルス研修講師を依頼する場合のポイントについて解説します。メンタルヘルス講師を依頼する場合に、どのような基準で研修講師や研修機関を選択すればいいかの参考にしてください。
同業での講師実績があるか
研修実績において、同業での研修実績があるかを確認します。同業での研修結果があれば、それを踏まえた研修内容として、どのような点に注意すべきか、どのような体調不良を訴えやすいかを確認することができます。
振る舞いや所作に問題がないか
研修講師の振る舞いや所作がメンタルヘルス研修に相応しいかも確認が必要です。メンタルヘルス研修においては、相手に威圧的と感じあれること、怖いなどの印象を与えることは厳禁です。柔らかいイメージで研修を行える講師を選らぶようにしましょう。
求めるスキルを保有しているか
自社に対して適した研修を実施できるかを判断し提案することができる必要もあります。研修で行って欲しいこと、自社の現状を伝えることで、適した研修を提供できるかを判断することはとても大切なことです。
事前面談が可能か
できるだけ研修講師とは事前面談を設けることで書類だけでは判断できない雰囲気などを確認する様にしましょう。相手の雰囲気は話し方については、書類だけでは判断できません。書類のみで講師を決めることない対応が必要です。
05メンタルヘルス認定講座の種類とは
最後にメンタルヘルス関連の認定講座をご紹介します。人事部門やメンタルヘルス担当者、研修講師が参加することで社内講師の育成やメンタルメルスの知識を習得することが可能になります。一度、検討してみましょう。
一般社団法人 日本メンタルヘルス講師認定協会
メンタルヘルス講師育成を専門に行っている協会です。メンタルヘルス講師の認定試験もありメンタルヘルス講師としての基礎知識を持っているかの証明となります。メンタルヘルス研修を専門に行っているため、研修実績も豊富にあります。
NPO法人日本メンタルヘルスケアサポート協会
外部EAPが行える団体で研修講師の育成にも力を入れています。幅広いサポートを行って いるためメンタルヘルスに関するトータル的な相談が可能です。また、義務化されたストレスチェックの実施などもサポートしています。
一般財団法人安全衛生マネジメント協会
労働局認定の団体でもメンタルヘルスに関する研修を実施しています。労働局認定でもあり安価な金額でメンタルヘルスの基礎を学ぶことが可能です。開催場所が限定されているため全国から参加は難しい場合があります。
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など
06メンタルヘルス研修ならSchoo for Business
Schoo for Businessでは8,500本以上の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schoo for Businessの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。
Schoo for Business |
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受講形式 | オンライン (アーカイブ型) |
アーカイブ本数 | 8,500本 ※2023年3月時点 |
研修管理機能 | あり ※詳細はお問い合わせください |
費用 | 1ID/1,650円 ※ID数によりボリュームディスカウントあり |
契約形態 | 年間契約のみ ※ご契約は20IDからとなっております |
1.研修と自己啓発を両方行うことができる
Schoo for Businessは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約8,500本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。
2.Schooのメンタルヘルス研修パッケージ
様々な研修に対応できるSchoo for Businessでは、メンタルヘルス研修にも対応しています。Schooのメンタルヘルス研修パッケージでは、マネージャーやリーダーを対象に、メンタルヘルスを意識した職場環境づくりを学ぶことができます。
研修時間目安: 6時間(60分×6コマ)
授業名 | 職場で活かすメンタルヘルス |
時間 | 1時間(60分×1コマ) |
学べること | ・職場で活かすメンタルヘルス ・数字で見るメンタルヘルス ・会社のリスク ・早期発見の仕方 |
授業名 | ストレスレスな職場環境を作る実践的ケーススタディ |
時間 | 3時間(60分×3コマ) |
学べること | ・絶対に言っていけないNGワード ・メンタルヘルス不調が疑われる人への対処法 ・メンタルヘルス不調者を出さないための対策 ・パワハラとは ・メンタルヘルス不調を相談されたときの対応 ・上司のパワハラをやめさせるためにすべきこと ・上司に直接改善を促すには ・部下を追い込まない叱り方 ・働くママさんへの声かけ ・心が晴れないという悩みの解決策 ・上司に対してストレスを感じる場合の解決策 ・不安とストレスに悩まない人が持っている習慣ミュニケーションが困難な上司の解決策 |
授業名 | 産業医が教える、社会人のための職場ストレスとのつきあい方 |
時間 | 2時間(60分×2コマ) |
学べること | ・ストレスとストレス反応 ・ストレスが自律神経に与える影響 ・ストレスの種類と対処 ・ストレスの原因 ・メンタル不調に陥りがちなシチュエーション ・ストレス対処法 |
07まとめ
本記事では、メンタルヘルス講師をテーマに研修で社内での育成に関するメリットを始めメンタルヘルス講師に関する解説をしています。今後のメンタルヘルス研修において研修講師が持つ責務は大きなものです。本記事を参考にメンタルヘルス研修を成功させてください。