公開日:2022/08/31
更新日:2022/11/18

ビジネスで求められる精神力とは?高める効果的な方法を紹介

ビジネスで求められる精神力とは?高める効果的な方法を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ストレス社会とされる現代において、ビジネスマンにとって精神力を高く保つメンタルケアは非常に重要といえるでしょう。本記事では、精神力の強い人、弱い人の特徴やビジネスで精神力が求められる理由、さらには精神力を鍛える方法について紹介します。

 

01精神力とは

精神力とは、「何かをやり遂げようとするときの心の強さや意思の強さ」です。他人の言動に影響されない心の強さ、目標達成に向けて行動し続ける意思の強さのことです。また、ビジネスなどにおいては、ストレスに対する忍耐力や適応力も精神力を形成する重要な要素と考えられています。 また、精神力と類似した言葉で「忍耐力」や「レジリエンス」があります。これらとの関係性についても、確認していきましょう。

忍耐力との違い

忍耐力とは、言葉のとおり「忍んで耐える力」です。意思決定された物事に対して、耐えたり、我慢したりする力です。ビジネスにおいても、自分が不利な状況やつらい状況であったとしても、その場から逃げずに耐え抜ける人は忍耐力がある人といえるでしょう。 一方、精神力は何かをやり遂げようとする心や意思の強さです。このとき、既に意思決定はされておらず、自らの意思で決定してやり抜きます。つまり、精神力は自ら意思決定したものに対する力に対して、忍耐力は自らの意思決定かどうかは関係ありません。

レジリエンスとの違い

レジリエンスとは、「跳ね返り、回復力、強靭さ」などを意味します。心理学などの分野では、「折れない心」「逆境力」「精神回復力」などと捉えられています。 このように、レジリエンスとは、「逆境や困難に適応できる力、乗り越える力、また回復できる力」のことです。ビジネスにおいても、職場環境や業務などのストレスで精神的に病む人が多い中で注目されています。精神力の要素として、ストレス状況下で適応できる能力や、不適応時でも回復できる能力は、非常に重要といえるでしょう。

 

02精神力が強い人の特徴

ここまで、精神力や忍耐力、レジリエンスについて、理解を深められたと思います。次に、具体的に精神力が強い人の特徴を見ていきます。

  • 1.メンタルが安定している
  • 2.嫉妬心が強くない
  • 3.多様な価値観を受け入れられる
  • 4.文句や愚痴が少ない
  • 5.素直に感謝や謝罪の言葉を言える

全ての人に該当するわけではありませんが、一般的に精神力が高い人の特徴として参考にしてください。

1.メンタルが安定している

まず、精神力が強い人は、自分自身をよく理解しているため、メンタルが安定しています。 自分の考えの軸を持っており自信もあるため、些細なことは気にならず、不安になることがありません。 また、ストレスがかかったり不安になったりしても、自分自身の落ち着き方やルーティンを持っています。例えば、「何に対して不安を感じるか」「不安になるとどうなるか」「自分の不安を解消する方法は何か」などのように、自分の状態や対処法をよく理解していますこのように、不安になることも少なく、何かあっても対処法があるため、精神的に安定した状態を保てます。

2.嫉妬心が強くない

2つ目に精神力が強い人は、成功のためにできることを考えるため、嫉妬心が強くないです。多くの人が、周りに成功した人がいると、嫉妬してしまうでしょう。しかし、精神力が強い人は、嫉妬するのではなく成功のヒントを聞き、自身の成功に結びつけようとします。その際、その人が自分よりも優れていると判断したら、その人に頼ることも迷いません。

3.多様な価値観を受け入れられる

3つ目に精神力が強い人は、適応能力が高く多様な価値観を受け入れられます。自信の信念や価値観を明確に持っており、その価値観を他人に押し付けることはありません。自分と他人が異なるのは当たり前と考え、異なる考え方や価値観を持つ相手でも積極的にコミュニケーションを取ります。精神力が強い人の他人に影響されない意思の強さは、このような考え方からくるのでしょう。

4.文句や愚痴が少ない

4つ目に精神力が強い人は、文句や愚痴を人に漏らすことが少ないものです。精神力が強い人でもストレスが溜まることはありますが、文句や愚痴を自分の中で消化します。例えば、自分の好きなことや趣味に打ち込み、気分転換をしてストレスを発散します。自分の中で消化方法を見つけ、どれだけストレスが溜まっても愚痴などを周囲に語りません。ただし、人と話すことがストレス発散になる人もいるので、自分に合った発散方法を見つけるようにしましょう。

5.素直に感謝や謝罪の言葉を言える

最後に精神力が強い人は、素直に感謝や謝罪の言葉を伝えられます。自分の過ちに気づいても、悔しい気持ちなどから素直に謝れない人もいるでしょう。しかし、精神力が強い人は自分の過ちを素直に認めて、自分を見つめ直すいい機会だと考えます。その失敗から何が問題だったのかを考え、その経験を次に失敗しないように活かします。このように精神力が強い人は、どんな失敗や過ちでも、自分の成長へと繋げられます。

 

03精神力が弱い人の特徴

次に、精神力が弱い人の特徴についても紹介します。主に精神力が弱い人の特徴は、以下4つです。

  • 1.同じ失敗を繰り返す
  • 2.言動に一貫性がない
  • 3.感情に走りやすい
  • 4.自己主張が弱くネガティブ

自分に当てはまる特徴があれば、改善して精神力の強い人を目指しましょう。

1.同じ失敗を繰り返す

精神力が弱い人の特徴の1つ目は、過去に失敗した経験を思い出し、何度も同じ失敗を繰り返してしまうことです。人は過去の失敗を繰り返し思い出すことで、「自分にはできない」と成功のイメージが持てなくなります。その結果、同じ失敗をして周囲からも失敗を指摘され、自分に自信が持てなくなるでしょう。まずは、できない自分を考えるのではなく、どうすればできるのかを考え、自身の成長につなげられるようにしましょう。

2.言動に一貫性がない

精神力が弱い人の特徴の2つ目は、自分の言動に一貫性がないことです。自分の考えや信念を明確に持っていないため、自身の発言や行動に自信がありません。そのため、どんな場面でも周囲の評価を気にしてしまい、相手の意見に同意してしまいます。その結果、その都度発言や行動が違ってしまい、言動に一貫性がない印象を与えてしまいます。

3.感情に走りやすい

精神力が弱い人の特徴の3つ目は、感情に走りやすいことです。精神力が弱い人は完璧主義者な人も多く、過度なプレッシャーを自分自身にかけてしまいます。そのため、イレギュラーな事態が起きたとき、自分の思い通りにいかず、冷静さを欠いてしまいます。仕事を進める上では思い通りにいかないことも多く、その都度感情的になってしまってはメンタルに影響が出るでしょう。

4.自己主張が弱くネガティブ

精神力が弱い人は、自己主張が弱くネガティブな人が多いです。会社などの集団行動では周りに合わせることも大切ですが、精神力が弱い人は必要以上に周りを気にしてしまいます。自己肯定感が低く、自分の主張が周囲からどう思われるのかを、常に不安に感じてしまうためです。 例えば、「この発言をすると、嫌われてしまう」「気分を害してしまう」などのように、ネガティブな考えです。このように、周囲に自分の主張が否定されたり、受け入れられなかったりすることを恐れています。ネガティブな感情をコントロールできずに、メンタルの不調に繋がることもあるでしょう。

 

04ビジネスでメンタルの強さが求められる理由

精神力が強い人は自分の軸を持っており、ビジネスでも求められる人材です。ビジネスでメンタルの強さが求められる理由は、具体的に何でしょうか。

  • 1.合理的な判断ができる
  • 2.自分の意見をはっきり言える
  • 3.人間関係のトラブルを起こしにくい
  • 4.目標に向かってブレずに行動できる

主な理由は上記4つです。

1.合理的な判断ができる

メンタルが強い人は、物事を合理的に判断できる特徴があります。目標の達成のために、こだわる必要がある点と、そうではない点をしっかりと分けて考えられるためです。結果にこだわることは重要ですが、全て完璧である必要はありません。また、自分自身が忙しかったり、他の人の方が優れていたりする時は、躊躇なく人を頼ります。このように、何かをやり遂げるために、必要なポイントは何かを見極め、合理的に判断できます。

2.自分の意見をはっきりと言える

メンタルが強い人は、反対意見などの自分と異なる考えを恐れておらず、自分の意見をはっきりと言えます。ビジネスにおいて、多くの場面で自分が少数派の意見になることもあります。しかし、メンタルが強い人は自分自身の考えや信念を持っているので、周りの意見を気にしません。また、自分と他人が異なることを理解しているので、自分と異なる意見でも受け入れられます。そのため、自分の意見よりさらにいい意見が出た場合は、自分の考えに組み込み、最善の選択ができます。

3.人間関係のトラブルを起こしにくい

精神力が強い人は、相手を否定するのではなく認められるため、人間関係のトラブルも起こしにくいです。例えば、何か自分が過ちを起こしてしまった場合、素直に謝り助けを求められます。これは、自分自身が完ぺきではなく、足りないものがあることを理解しているためです。このように相手を認めたり、素直に感謝したりできることで、周りの人とも良好な人間関係を築けます。

4.目標に向かってブレずに行動できる

精神力が強い人は、目標に向かってブレずに行動できます。仕事をする中で、ゴールが見えずにうまくいかないとき、ラクをしたり、周りのせいにしたりしてしまいがちです。しかし、メンタルが強い人は、一度決めたことは最後まで諦めずに取り組む粘り強さがあります。また、自分の言葉や意見に責任を持ち、失敗したとしても他人のせいにすることはありません。

 

05メンタルを鍛える方法

最後に、これからメンタルを強くしたい方に向けて、メンタルを鍛える方法を紹介します。 主なメンタルトレーニング方法は、以下4つです。

  • 1.マインドフルネスを実践する
  • 2.マイルストーンの設定を習慣付ける
  • 3.メンバーに頼りやすい職場環境を作る
  • 4.1on1など振り返りや発散の場を定期的に設ける

ここで紹介する方法は簡単なものばかりなので、実践してみてください。

1.マインドフルネスを実践する

マインドフルネスいわゆる瞑想は、精神を集中させたり、ストレスを解消させたり、メンタルを強くしたりする効果があると考えられています。これは科学的にも証明されている効果です。マインドフルネスは座禅などを組む必要はなく、呼吸に意識を集中させるだけです。精神力が低く、周囲に振り回される人は、物事に集中できていません。マインドフルネスを継続的に行うことで、呼吸が深くなり心が落ち着き、集中する力が定着化するでしょう。

2.マイルストーンの設定を習慣付ける

自分の目標ややるべきことが分からないままでは、自分の進む方向が定まらず、精神的にも不安定になります。何かを成し遂げるためには目標を設定することで、ゴールを見失わずに進めます。明確な目標を設定したら、後は目標に向かって行動するのみです。目標設定する際は、小さな目標から立てることで、自信を付けながら進められるようになります。このように、常に目標に向けたマイルストーンの設定を習慣付けることで、精神力の強さに繋がります。

3.メンバーに頼りやすい職場環境を作る

精神力が強い人は、困ったときに素直に人に頼れます。相手からどう思われるかを過度に気にせず、目的のために必要な行動ができるためです。そのため、一度どんなことでもよいので頼んでみて、メンバーに頼りやすい環境を作るようにしてください。その環境の中で、少しずつ人に頼る経験を積み、精神力が強い人のように、自分のストレスをコントロールできるようにしていきましょう。

4.1on1など振り返りや発散の場を定期的に設ける

精神力の強い人は、失敗を繰り返さなかったり、適度にストレスを発散したりします。まずは、失敗に対する振り返りやストレス発散の場を定期的に設けてみましょう。その日の失敗を自分で振り返り、次に活かすことで同じ失敗を繰り返さなくなります。このとき、メンタルの強い人と一緒に振り返り、アドバイスを貰うことも有効でしょう。また、趣味や好きなことを楽しめる機会を定期的に作ることで、仕事や生活のストレスから解放されます。

 

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  • 精神科医・作家

    1957年、神戸生まれ。1982年、鹿児島大学医学部卒業。 2011年、心のトリセツ研究所を設立。日本キネシオロジー学院 顧問。メールマガジン「3分で読める幸せになるコツ・365日のレッスン」を通じて、心理学・東洋医学・氣の知識や情報をわかりやすく発信している。40年の瞑想歴、25年以上のマインドフルネス瞑想の実践から、日常生活のなかで手軽にマインドフルネスを習得できる方法を提案。セミナーなどで指導、普及活動を実施してきた。そのわかりやすさと取り入れやすさに定評がある。長きにわたって多くの人のネガティブ思考による悩みを解決してきており、瞑想を説く精神科医として雑誌など、取材も数多い。 著書には『マインドフルネスの教科書』『マインドフルネス 「人間関係」の教科書』(ともにクローバー出版)『ビジネスマンのための「平常心」と「不動心」の鍛え方』(同文館出版)などがある。 公式ブログ:心のトリセツ.com 公式メルマガ:https://www.agentmail.jp/form/pg/1793/1/

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  • にこフル

    慶應義塾大学環境情報学部卒業後、ニフティ株式会社を経て、ヤフー株式会社へ入社。2016年以降、マインドフルネスの企画展開の先行事例として各メディアに注目され、講演やワークショップなど年100回ほど登壇。これまでに社内外に7000人以上に届けてきた。UPDATE mindfulnessを掲げて、2020年個人事業で独立し、ポートフォリオキャリアの働き方で、今に至る。

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07まとめ

精神力が強い人は、ストレス社会においてもメンタルが安定するだけでなく、どんなことにも積極的にチャレンジできるため、ビジネスにおいても多くのチャンスを掴めます。本記事では、精神力の強い人・弱い人の特徴やビジネスで精神力が求められる理由、精神力を鍛える方法について紹介しました。本記事を参考に、少しずつ強い精神力を身につけていきましょう。

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