公開日:2022/11/25
更新日:2023/01/27

人間関係構築力とは?社会人に求められる理由や高める方法を解説

人間関係構築力とは?社会人に求められる理由や高める方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

人間関係構築力とは、人とのつながりや信頼関係を構築する能力のことです。テレワークが導入される中で、これまで以上に社員間のコミュニケーション不足や、コミュニケーションの取り方について考えさせられた方も少なくないでしょう。本記事では、人間関係構築力の概要から、仕事をしていく上で求められる理由や高める方法について解説します。

 

01人間関係構築力とは?

人間関係構築力とは、人とのつながりや信頼関係を構築する能力のことです。「他者とのつながりを強くすること」ができる力とも言えるでしょう。

社会人の基礎力について書かれた経済産業省「人生100年時代の社会人基礎力について」では、社会人基礎力として「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」が必要だと書かれています。関係構築力は、チームで働く上でもとても重要な力です。ビジネスにおいては人間関係構築力、コミュニケーションスキルが重要だということも多くの人に認識されています。優秀なビジネスパーソンの共通点として、対人関係能力、人間関係構築力が優れていることも挙げられるため、その具体的な内容について確認していきましょう。

▶︎参考:経済産業省「人生100年時代の社会人基礎力について」

EQ(心の知能指数)との関連性とは

EQとは「心の知能指数」と言う意味ですが、人間関係構築力にとってEQを高めることが大切とされています。EQは、感情面や情緒面において健康で、人間関係を適切にこなせる人格的能力です。EQの高い人は、自分と異なる人の意見を受け入れることができ、環境の変化にも柔軟に対応できます。自分の気持ちをコントロールできストレスをあまり感じない人です。そうした人は、人間関係構築力が高いでしょう。

 

02人間関係構築力の構成要素

人間関係構築力とは、具体的にどんな能力なのでしょうか。スキルとしては多く挙げられるため、重要とされる5つを例として解説いたします。

  • 1.質問力
  • 2.傾聴力
  • 3.共感力
  • 4.平等性
  • 5.実行力

1.質問力

人間関係構築のためには、相手に上手に質問ができる能力が必要です。相手を理解し、信頼してもらえるように、相手のことや状況を理解するような質問ができる力のことです。相手の状況などを下調べして本質的なことを聞き出すことも必要で、質問の意図を明確にしてそれが相手に伝わるように質問することが大切です。質問することで互いに深く知り合える、まさに人間関係が構築できるような質問ができることで、人間関係構築力があるでしょう。

2.傾聴力

人間関係構築力のためには、傾聴力も大切です。相手を尊重し相手の言葉をしっかりと受け止めること、批判せずに共感の姿勢を示すことで、相手は自分の言葉が伝わっていると感じられ安心感や信頼感が生じます。そうすると、より本音で会話ができるようになり、相手のことを深く知ることにも繋がります。ただたくさんのことを聞くだけでなく、相手を理解しようとして聴くことが大切です。そうすることでそこに信頼関係が生まれ、人間関係構築につながります。

3.共感力

人間関係構築力のためには、共感力も必要です。共感とは、「相手の気持ちに寄り添うこと」です。ただ話を聞くだけでなく、相手の思いや立場をおもんばかって、理解する能力が必要となります。共感力を発揮することで、職場やクライアントとの関係が深まり、共に理解し合った仲間となるでしょう。仲間意識や本音で話し合える雰囲気を作ることができます。

4.平等性

人間関係構築力に欠かせないスキルの例としては、平等性も挙げられます。相手によって態度を変えないこともいい人間関係を築くために大事なことです。感情的に相手や時によって態度を変えたりせず、きちんと判断ができることで、周りからも信頼されます。客観的な態度でいつも接する平等性があることで信頼され、人間関係構築もうまくいきます。

5.実行力

人間関係構築力のためには、実行力を発揮することも大事です。例えば、期日や期限を守ることで、相手から信頼を得ることができるでしょう。ビジネスにおいても有言実行をすることで人間関係構築もうまくいくでしょう。相手のために何かを実行する、守るといったことをすると、相手も安心ができるようになります。継続した関係を結ぶことができるようになるでしょう。

 

03ビジネスで人間関係構築力が求められる理由

ビジネスシーンにおいて、人間関係構築力が求められる理由には何が挙げられるのでしょうか。具体的な例を用いて、主な3つの理由について解説します。

  • 1.職場で良好な人間関係を築くため
  • 2.職場の生産性を向上させるため
  • 3.クライアントとの信頼関係を築くため

1.職場で良好な人間関係を築くため

職場で良好な人間関係を築くことでビジネスもうまくいきます。チーム力ということもあり、人間関係が良好であればコミュニケーションが活発となり、情報も多く共有できるでしょう。問題が起きてもすぐにそのことを伝えることができ、多くの人で解決することができるでしょう。上司・先輩・同僚など関係なく広く良い人間関係を築くことで仕事がスムーズに進むメリットがあります。

2.職場の生産性を向上させるため

職場の生産性を向上させるためには、社員間の良好な人間関係が必要といえます。お互いに協力してチーム力で仕事ができ、業務改善のための意見交換も多くできるでしょう。様々な業務改善が行われることで、常に生産性の向上を目指せるようになります。

3.クライアントとの信頼関係を築くため

クライアントとの信頼関係を築くためにも、人間関係構築力が活かされます。クライアントの状況を良く理解して話を聞くことができれば、相手のニーズに合わせることができるでしょう。困った時などにもきちんと対応することができ、信頼性が高まります。信頼関係を築くことで、クライアントと深く継続的に繋がることができ、多くのクライアントを得ることができるようにもなるでしょう。

 

04人間関係構築力を高める方法

次に、具体的に人間関係構築力を高める主な方法について解説します。次に挙げる方法の詳細について、確認していきましょう。

  • 1.アイスブレイク術を身につける
  • 2.ラポールを構築するためのテクニックを学ぶ
  • 3.研修や勉強会を実施する

1.アイスブレイク術を身につける

まず、お互いの緊張をほぐすため、アイスブレイク術を身につけるのがおすすめです。自己開示をして、ちょっとしたゲームやクイズ、運動などをしながらお互いの理解を深める方法です。いくつか知っておくと良いでしょう。

例えば、「実は私は〇〇です」といった形で自己紹介をしあったりすると打ち解けるでしょう。また、今日の「GOOD&NEW」と題して、今日起こった楽しいことや嬉しいこと、新しい発見を紹介し合うゲームもおすすめです。これらを行うことでお互いに早く打ち解けあえておすすめです。

2.ラポールを構築するためのテクニックを学ぶ

人間関係構築力を高める方法として、ラポールに関するテクニックを身につけることも有効です。ラポールとは心理学で「信頼関係」という意味があり、これを形成することを「ラポール形成」と言います。相手との信頼関係を構築する方法としては、以下のような4つのテクニックがあります。まずは、これらを取り入れることから始めて実践してみると良いでしょう。

  • ・相手の動作を真似る「ミラーリング」によって親近感を出すテクニック
  • ・相手に合わせてコミュニケーションを取る「ペーシング」でお互いの理解を深めるテクニック
  • ・言葉以外の情報も観察する「キャリブレーション」で相手の状態をよく認識することでコミュニケーションを図るテクニック
  • ・相手の疲れているなどという感情をそのまま「疲れているね」と繰り返して「バックトラッキング」で共感をするテクニック

3.研修や勉強会を実施する

研修や勉強会で、対人関係力や人間関係構築力に関する内容を実施するのもおすすめです。社員に人間関係構築力を学んでもらうためには、研修や勉強会で実際に体験を通してその手法やテクニックを学んでもらうと良いでしょう。さらに、職種に応じて求められる内容も異なるケースもあります。全社員に推奨する研修に加えて、例えば営業職向けに別途研修を実施したり、勉強会を開いてみると良いでしょう。特に当日の内容としては、なるべくワークやロールプレイングなどの実践する形式を採用するのがおすすめです。

 

05関係構築力を向上させるSchooのオンライン研修

Schoo for Businessは、国内最大級8,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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関係構築力を向上させるSchooの講座を紹介

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この授業では、語彙力・表現力不足に悩んでいる方に向けて、思いを言葉にする力を学びます。授業は、言葉に関する多くのヒット書籍を執筆されているひきたよしあき先生が担当します。

 
  • あなたの心に火をつける! 人材育成・コミュニケーション教育者

    学習院大学卒業後、全日本空輸株式会社(ANA)に入社。 グランドスタッフとして、7年間で100万人以上を超えるお客様サービスに携わる。 最重要顧客DIAMOND会員専用カウンターのサービス責任者、教育訓練インストラクターを務める。 ANA在籍中、オリエンタルランドに出向し、ディズニーのサービスや教育を学ぶ。 その後ジャパネットたかたや再春館製薬所グループ企業にて教育研修を担当し、独立。 現在では、コミュニケーション、リーダーシップ、接遇マナー等をテーマに新入社員から管理職、 学生から経営者、医療業界など幅広い層に向けて、企業研修や講演を行い、これまでの受講者30000名を超える。 著書には『好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい』『部下を元気にする、上司の 話し方』『オンラインでも好かれる人・信頼される人の話し方』があり、PRESIDENT、MORE、 CLASSY、Oggi、美人百花などメディア出演も多数。

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対人関係の構築にはどのような知識が必要なのでしょうか。 これまでは自分なりに、経験したことや学んだことでなんとかやってきたけれど、改めて対人関係を気持ちよく築き継続していくための方法を心理学の裏付けのもと学んでみませんか? 1授業ずつ見ていただくことで、だんだんと人間関係の悩みが軽くなり、肩の荷が下り、「自分でもできるんだ」と効力感が持てる授業をお送りします。

 
  • 一般社団法人日本マインドリーディング協会理事

    上智大学経済学部卒、多摩美術大学芸術学部除籍。大学卒業を前に萩本欽一さんの事務所で芸人になるが、お笑いが「人の心理」や「言葉」に大きく左右されることに魅せられコピーライターに転身。「人の心を動かす言葉」を深めたあと32歳でオープンした7坪の眼鏡店が年商5億円を突破するとテレビや新聞などマスコミ取材が殺到。1,500社が集うマーケティング団体で年間最優秀賞を受賞した。ところが目の前に、安さが武器の大型店がオープンして売上げ半減。「心理学は役に立たないのか」との絶望の中、無意識に介入する知見に巡り合いV字回復。近年は実業のかたわら、自身を助けてくれたこの心理学を本や講演やラジオなどを通して伝え、多くの成功例を生んでいる。『禁断の心理話術エニアプロファイル』(フォレスト出版)や『人生を変える心理スキル99』(きこ書房)など著作多数。

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関係構築に活かすキャリアコンサルタントの視点

部署や役職問わず、チームビルディングや部下育成のためにキャリアコンサルタントの考え方を知ることはどなたにとっても大事なスキルになります。 今回の授業は、国家資格「キャリアコンサルタント試験」の対策サイトを運営する『みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験』の管理人である原田さんに教えていただきます。

 
  • 株式会社ココスタディ代表取締役社長

    1974年生まれ、神奈川県伊勢原市出身、川崎市在住。 スムーズに学習し合格できる教材を作り、楽しい授業・講義を提供し、学ぶひとりひとりとコミュニケーションをとり、顧客やパートナーとの前向きな関係づくりをモットーに、楽習(がくしゅう)環境を創ることを、私のミッションとしています。 2014年に独立し、教材開発と講師を中心に業務を展開、求職者の職業訓練も行っています。また、企業研修では、そもそもの専門分野である、財務会計研修や、簿記検定対策研修を行っており、商工会議所でのセミナー講師も務めています。 キャリア関連分野では、第49回CDA資格認定試験合格、そして国家資格キャリアコンサルタントに登録。試験合格に役立つ情報や学べる教材を提供し、資格取得を目指す皆様を応援しています。

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06まとめ

人間関係構築力とはどんな能力なのかということから、最近のビジネスで重要視されていることについてご紹介しました。人間関係構築力は、質問力や傾聴力といったコミュニケーション能力の中でも重要となる要素で構成されており、これらを高めることでチームの生産性の向上が期待できます。それだけでなく、顧客との関係性を良好にし、信頼関係の構築に役立ちます。近年、オンラインを中心とした働き方も増えていることから、人間関係構築力はこれまで以上に見直されていると考えられます。すぐには人間関係構築力を高めることは難しいため、紹介したラポール形成のテクニックを導入したり、関連する研修を実施したりすると良いでしょう。

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