更新日:2026/06/04

ビジネスマナー研修の内容とは?必要な理由やカリキュラムも紹介

ビジネスマナー研修の内容とは?必要な理由やカリキュラムも紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ビジネスマナーは、社会人として信頼を得ながら仕事を進めるための土台です。本記事では、ビジネスマナー研修が必要な理由や、身だしなみ・挨拶・電話応対・名刺交換などの具体的なカリキュラム、実施形式の種類、研修設計における注意点を解説します。自社の研修を企画・見直す際の参考としてお役立てください。

 

01ビジネスマナー研修とは

ビジネスマナー研修とは、社会人としての基本となる挨拶や言葉遣い、電話・メール対応、身だしなみなど、業務を円滑に進めるための基本的なマナーを習得する研修です。

“新入社員研修の内容”

新入社員研修の一環として実施されることが多く、HR総研が2021年に実施した「人材育成(階層別研修)に関するアンケート」では、新入社員研修の内容として「マナー」を取り入れている企業が84%に上っています。

▼参考:HR総研|人材育成(階層別研修)に関する調査 結果報告【新入社員研修編】

ビジネスマナーとは

ビジネスマナーとは

Schoo for Businessの授業『令和のビジネスマナー基礎』に登壇する北條久美子先生は、ビジネスマナーを「社会での最低限のルール」と説明しています。社会において完全に一人で完結する仕事は少なく、特に企業や組織で働く上では、年齢や立場、価値観、文化的背景などが異なる多様な人々と協働する必要があります。その中で互いに気持ちよく仕事を進め、信頼関係を築くための基本的な振る舞いが、ビジネスマナーです。

ビジネスパーソンとして成果を出すためには、スキルや技術を磨くことが重要だと考えられがちです。一方、北條先生は、ただ高いスキルがあればうまくいくものではないと指摘します。社会人として最低限必要な常識や振る舞いを身につけたうえで、スキルや技術を積み重ねることで、信頼される人材へと成長していくことができるのです。

ビジネスマナー研修の対象者

ビジネスマナー研修は、新入社員だけでなく、中堅社員や管理職候補、転職者・キャリアチェンジをした社員にも有効です。ただし、対象者の経験や役割によって、研修の目的や重点的に扱う内容は異なります。ここでは、「新入社員」「中堅社員や管理職候補」「転職者やキャリアチェンジをした社員」の3つに分けて解説します。

新入社員

新入社員は、社会人としての基礎を身につける重要な時期です。学生時代とは異なり、職場では上司・同僚・顧客など多様な相手と協働する場面が増えるため、基本的なビジネスマナーや企業文化への理解が求められます。

具体的には、挨拶、敬語、メールの書き方、名刺交換、身だしなみ、報告・連絡・相談の仕方など、社会人として働くうえで必要な基本動作を学びます。これらは単なる作法ではなく、相手に安心感を与え、職場で円滑にコミュニケーションを取るための土台となります。

また、研修を通じて、自身の役割や責任を理解し、社会人としての意識を高めることも目的の一つです。新入社員にとってビジネスマナー研修は、職場での円滑なスタートを支える重要な機会といえます。

中堅社員や管理職候補

中堅社員や管理職候補には、自身がビジネスマナーを実践するだけでなく、後輩や部下の手本となる行動が求められます。職場内での発言や振る舞いは周囲に影響を与えるため、相手の立場に応じた言葉遣いや、誠実な対応姿勢を改めて確認することが重要です。

例えば、部下や後輩への指摘・助言の仕方、顧客や取引先への対応、会議や商談での振る舞いなどは、組織全体の信頼感にも関わります。特に管理職候補の場合は、個人としてマナーを守るだけでなく、チーム全体に望ましい行動を浸透させる役割も担います。

そのため研修では、基本的なマナーの再確認に加え、リーダーとして信頼される振る舞いや、周囲に良い影響を与えるコミュニケーションのあり方を学ぶことが有効です。

転職者やキャリアチェンジをした社員

転職者やキャリアチェンジをした社員は、新しい職場環境や業界の慣習に早く適応することが求められます。社会人経験がある場合でも、企業によって重視されるコミュニケーションの取り方や、顧客対応の基準、社内ルールは異なります。

そのため、基本的なビジネスマナーの再確認に加え、新しい職場の価値観や業務プロセス、業界特有の慣習を理解する内容の研修が有効です。前職での経験や成功体験を活かしつつ、現職の環境に合わせて行動を調整することが、早期の信頼構築につながります。

このような研修を通じて、転職者やキャリアチェンジをした社員が新しい組織にスムーズに馴染み、早期に力を発揮しやすくなります。


 

02ビジネスマナー研修が必要な理由

ビジネスマナーは、社会人として円滑に業務を行うための基盤となるスキルです。研修を通じてマナーを体系的に習得することで、個人の成長だけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にもつながり得ます。ここでは、ビジネスマナー研修が必要な理由について、以下の視点からご紹介します。

  • ・相手に不快な思いをさせないため
  • ・他者からの信頼を得るため
  • ・仕事をスムーズに進めるため
  • ・社会人としての振る舞いを体系的に伝えるため

相手に不快な思いをさせないため

ビジネスの場では、言葉遣いや立ち居振る舞い、身だしなみなど、さまざまな要素が相手の印象を左右します。たとえ悪意がなくても、マナーに関する知識や経験が不足していると、相手に不快感や不信感を与えてしまうことがあるため注意が必要です。

特に顧客や取引先とのやり取りでは、些細な言動が関係性に影響する場合もあります。そのため、相手への配慮を言葉や行動で示せるようになることが重要です。

ビジネスマナー研修では、挨拶、敬語、身だしなみ、名刺交換、メール対応などの基本を学ぶことで、意図せず相手に不快感を与えるリスクを減らし、円滑な関係づくりにつなげることができます。

他者からの信頼を得るため

ビジネスにおける信頼関係は、業務の質だけでなく、日々の言動や対応の積み重ねによって築かれます。適切な言葉遣い、約束や期限を守る姿勢、丁寧なメール対応など、基本的なマナーに沿った行動は「この人に任せても大丈夫」という安心感につながります。

一方で、マナーが不足していると、能力や専門知識があっても、相手から信頼を得にくくなる場合があります。ビジネスマナー研修を通じて基本的な振る舞いを身につけることは、社内外で信頼を築くための第一歩となるはずです。

仕事をスムーズに進めるため

ビジネスマナーは、組織内外のコミュニケーションを円滑にするための共通認識ともいえます。報告・連絡・相談、いわゆる「報連相」や、会議での発言・傾聴の姿勢、名刺交換、来客対応といった基本的なマナーが身についていることで、業務上の誤解やトラブルを防ぎやすくなります。

また、マナーが組織内に浸透していると、部署や役職を超えた連携もとりやすくなります。結果として、情報共有や意思疎通がスムーズになり、業務効率の向上にもつながるでしょう。

社会人としての振る舞いを体系的に伝えるため

学生から社会人へと環境が変わる中で、新入社員はビジネス特有のルールや慣習を一から習得する必要があります。挨拶の仕方、電話応対、名刺交換、席次の考え方など、日常生活では意識する機会が少ないビジネスの基本動作は、現場に出る前に体系的に学ばなければいけません。

入社直後にビジネスマナー研修として取り組むことで、社会人としての意識づけができるとともに、早期から安心して業務に取り組みやすくなります。

 

03ビジネスマナー研修の具体的な内容

ビジネスマナー研修では、社会人として信頼を得ながら仕事を進めるための基本動作を体系的に学びます。ここでは、ビジネスマナー研修で取り上げられる主な内容を解説します。

身だしなみ

身だしなみ

身だしなみは、ビジネスの場における「相手への配慮」を形として示すものです。服装や髪型、清潔感、表情、オンライン会議での見え方などは、初対面の相手に与える印象を左右します。

一方で、身だしなみに唯一の正解があるわけではありません。業界・職種・相手・場面によって、望ましいとされる基準は変わります。そのため、研修では「何を着るべきか」だけでなく、「相手からどう見えるか」を考え、状況に応じて判断する視点を養うことが重要です。

Schoo for Businessの授業『仕事がデキると思われるビジネスマナーの基本【2023年版】|第4回 身だしなみのマナー』に登壇する浅井真紀子先生は、身だしなみについて「誰からでもOKをもらえる身だしなみとは何か」という問いを起点に解説しています。授業では、人によって価値観や判断基準が異なるため、自分にとっての正解だけでなく、相手からどう見えるかを想像して工夫することが大切だと説明されています。

挨拶

挨拶

挨拶は、職場における人間関係の出発点であり、社会人としての基本姿勢を示す行動です。「おはようございます」「お疲れ様です」といった日常的な挨拶から、来客時・外出時・帰社時の挨拶まで、ビジネスの場では状況に応じた挨拶が求められます。

ただし、挨拶は言葉を発すればよいというものではありません。相手に関心や敬意を示し、コミュニケーションのきっかけをつくる行動として捉えることが重要です。

Schoo for Businessの授業『今さら聞けないビジネスマナーの基本「挨拶編」』に登壇する唐沢明先生は、挨拶について「形より心」が大切だと解説しています。授業では、「なぜ挨拶をするのか」という理由や目的を考えることから始め、学生モードから社会人モードへ切り替える必要性を説明しています。研修においても、挨拶の型だけでなく、相手に向き合う姿勢まで含めて扱うことで、実践につながりやすくなります。

言葉遣い

言葉遣い

言葉遣いは、相手との関係性や場面に応じて、適切な表現を選ぶためのマナーです。敬語の基本である尊敬語・謙譲語・丁寧語を理解することに加え、相手の立場や状況、伝える目的に応じて言葉を調整する力が求められます。

同じ内容を伝える場合でも、言葉の選び方や連絡手段によって、相手に与える印象は変わります。ビジネスマナー研修では、単に「正しい敬語」を覚えるだけでなく、相手に誤解や不快感を与えず、意図が伝わる表現を選ぶ力を養うことが重要です。

Schoo for Businessの授業『TPO別ふさわしい言葉遣い』に登壇する吉田裕子先生は、TPOに「People」を加えた「TPPO」という考え方を用いて、言葉遣いについて解説しています。授業では、時・場所・連絡手段だけでなく、自分と相手の年齢、立場、関係性、目的まで踏まえて言葉を選ぶことが重要だと説明されています。

話し方

話し方

話し方は、自分の考えや情報を相手に正しく伝えるための重要な要素です。話す速さ、声の大きさ、間の取り方、話の構成、要点の整理などによって、相手の理解度や印象は変わります。

ビジネスの場では、単に流暢に話すことよりも、相手が理解しやすい順序で伝えること、要点を明確にすること、相手の反応を見ながら話すことが大切です。特に報告・相談・会議での発言などでは、話し方が業務の進行にも影響します。

Schoo for Businessの授業『心をつかむ話し方』に登壇する千葉佳織先生は、日本人が話すことに苦手意識を持ちやすい背景に触れながら、話し方はトレーニングによって変えられるものだと解説しています。授業では、自分の意見を言う機会が少なかった文化的背景や、話し方を体系的に学ぶ機会の少なさを踏まえ、話し方に苦手意識がある人でも、練習を重ねることで改善できると説明しています。

そのため、ビジネスマナー研修で話し方を扱う際は、「話すのが得意か不得意か」という個人の資質として捉えるのではなく、声・語彙・論理構成などの要素に分けて確認し、受講者が自分に合った改善方法を見つけられるように設計することが重要です。

姿勢

姿勢

姿勢は、言葉を使わずに相手へ印象を与える非言語コミュニケーションの一つです。立ち方、座り方、歩き方、表情、視線などは、相手に安心感や誠実さを伝える要素になります。

猫背やうつむきがちな姿勢は、自信がない印象や消極的な印象を与える場合があります。一方で、背筋を伸ばし、落ち着いた所作を意識することで、前向きで誠実な印象につながりやすくなります。

Schoo for Businessの授業『姿勢学 -ピンと伸びた背筋と美しい所作が与えるイメージの力-|第2回 第一印象をアップさせる姿勢学』に登壇する武田まり子先生は、姿勢をノンバーバル表現力に影響する重要な要素として解説しています。授業では、姿勢の悪さが「自信がない」「元気がない」といった印象につながる場合があることに触れながら、立つ・座る・歩くといった基本動作を日常的に意識することの重要性を説明しています。

電話応対

電話応対

電話応対は、声と言葉だけで相手とやり取りするため、第一声や言葉遣い、聞き取りの正確さが重要です。対面と異なり、表情や身振りで補足できないため、声のトーンや言葉選びが相手の印象を大きく左右します。

研修では、電話の受け方、名乗り方、メモの取り方、取り次ぎ方、伝言の残し方、復唱の仕方などを扱います。特に、相手の名前や電話番号、用件を正確に聞き取り、必要に応じて確認することは、トラブル防止にもつながります。

Schoo for Businessの授業『令和のビジネスマナー基礎|第2回 電話対応のポイント』に登壇する北條久美子先生は、電話に出た人は会社の代表として受け止められるという前提から、電話応対の基本を説明しています。授業では、電話は声と言葉が頼りであり、第一声や対応の印象が会社全体の印象にもつながることが示されています。研修でも、電話応対を単なる受け答えの手順ではなく、会社を代表するコミュニケーションとして捉えることが重要です。

ビジネスメール・文書

ビジネスメール・文書

ビジネスメールや文書は、相手に情報を正確かつ分かりやすく伝えるための重要な手段です。リモートワークやチャットツールの普及により、文章だけでやり取りを完結させる場面も増えています。

文章では、表情や声のトーンが伝わらないため、用件の分かりやすさ、敬語の使い方、文面の丁寧さ、情報の過不足などが相手の理解や印象に影響します。研修では、件名の付け方、結論を先に述べる構成、簡潔な表現、相手に配慮した文面の作り方などを扱うとよいでしょう。

Schoo for Businessの授業『社会人1年目で知っておきたい“伝わる文章”の基本』に登壇する吉田裕子先生は、文章力を、目的や相手に応じて分かりやすく失礼のない文章を書くための力として説明しています。授業では、文章のみでコミュニケーションする機会が増えていることや、文章作成の速度が仕事の生産性に関わることを踏まえ、ビジネスにおける文章力の重要性を解説しています。

名刺交換

名刺交換

名刺交換は、初対面の相手と関係を築く最初のコミュニケーションです。名刺は相手の名前や所属が記された大切な情報であり、丁寧に扱うことが求められます。

研修では、名刺の渡し方、受け取り方、同時交換の方法、テーブルへの置き方、しまい方など、一連の流れを実践的に学びます。あわせて、はっきりと名乗ること、相手の名前を確認すること、名刺をすぐにしまわないことなど、相手への敬意を示す振る舞いも重要です。

Schoo for Businessの授業『令和のビジネスマナー基礎|第4回 名刺交換のポイント』に登壇する北條久美子先生は、名刺交換について、相手の名前を覚え、自分の名前を覚えてもらうために行うものだと説明しています。授業では、名刺を相手の分身として扱う考え方や、訪問した側が先に名刺を出すこと、名刺を腰より下で扱わないことなどの実務的なポイントが解説されています。研修においても、名刺交換を単なる所作ではなく、相手との関係を始めるための行動として位置づけることが重要です。


 

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■資料内容抜粋
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・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など


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04ビジネスマナー研修の実施形式

ビジネスマナー研修を設計する際には、「どのような形式で実施するか」が学習効果を左右する重要な要素となります。ここで押さえておきたいのが、インストラクショナルデザイン(学習設計)の考え方です。集合研修・オンライン研修・eラーニング・OJTといった各実施形式にはそれぞれ異なる特性があり、一つの手法だけで学習のすべてをカバーしようとすると、効果が限定的になってしまいます。

重要なのは、「受講者がどのような状態になることをゴールとするか」を明確に定めたうえで、そのゴールに向けて有効な施策を組み合わせてロードマップを描くことです。

例えば、知識のインプットはeラーニングで事前に行い、実践的なロールプレイは集合研修で行い、現場での定着はOJTで補う、といったように複数の手法を組み合わせる「ブレンディッドラーニング」の考え方を念頭に置くことで、より効果的な研修設計が可能になります。各形式の特徴を正しく理解し、目的・対象者・学習フェーズに応じて使い分けることが、実践につながる研修づくりの第一歩です。

集合型研修

集合型研修は、講師と受講者が同じ場所に集まり、対面で学ぶ形式です。ビジネスマナー研修においては、お辞儀の角度・名刺交換の所作・電話応対の声のトーンなど、実際に体を動かしながら練習することが重要な場面が多く、対面ならではの「その場でのフィードバック」が得られる点が大きな強みです。

また、受講者同士がロールプレイや演習を通じて学ぶことで、他者から見た自分の振る舞いに気づきやすくなります。新入社員研修のように同期同士が集まる場では、学習だけでなく、関係構築やチームビルディングにもつながります。

一方で、参加者のスケジュール調整や会場確保が必要なため、実施コストがかかりやすい点には注意が必要です。遠隔地の拠点や在宅勤務者が多い組織では、移動や日程調整の負担も大きくなります。集合型研修は、実技・フィードバック・双方向のやり取りが求められる内容に適した形式です。

オンライン型研修

オンライン型研修は、Web会議ツールなどを活用してリアルタイムで実施する研修形式です。集合型研修と同様に、講師と受講者が同じ時間に参加するため、質疑応答やグループワークなどの双方向のやり取りが可能です。

全国各地の拠点に勤務する社員や在宅勤務者も参加しやすく、移動時間や会場費を抑えられる点は大きなメリットです。複数拠点に同じ内容を届けたい場合や、短時間で多くの社員に研修を実施したい場合にも適しています。

一方で、画面越しのロールプレイは、対面と比べて細かな所作や空気感を確認しにくい場合があります。また、受講者の通信環境に左右されることや、講師が受講者の表情・姿勢・反応を把握しにくい点も考慮が必要です。オンライン型研修では、チャット、ブレイクアウトルーム、確認テストなどを活用し、受講者が受け身にならない設計にすることが重要です。

eラーニング型

eラーニング型研修は、動画やテキストなどのデジタルコンテンツを活用し、受講者が自分のペースで学習を進める形式です。時間・場所を選ばず受講できるため、新入社員研修の事前学習として活用したり、業務の合間にスキマ時間を活用して学んだりすることができます。また、一度コンテンツを作成すれば繰り返し活用できるため、受講者数が多い組織では費用対効果が高くなりやすい点も特長です。

一方で、受講者の自主性に依存しやすく、学習の進捗管理や受講率の担保が課題になることがあります。また、実技や双方向のフィードバックが生まれにくいため、eラーニングだけでは行動変容や定着につながりにくい場合があります。基礎知識の習得や予習・復習に活用し、集合型研修やOJTと組み合わせると効果的です。

OJT

OJT(On-the-Job Training)は、実際の業務を通じて先輩社員や上司から指導を受ける形式です。電話応対、来客対応、社内外のコミュニケーションなど、実務の中で起こる場面を通じて、研修で学んだ内容を行動として定着させます。

集合型研修やeラーニングで学んだ内容を、実際のビジネスシーンで使いながら確認できる点がOJTの強みです。例えば、電話応対では、実際に電話を受けた後に上司や先輩からフィードバックを受けることで、声のトーン、聞き取り、取り次ぎ方などを具体的に改善できます。

一方で、指導者となる先輩社員や上司のスキル・姿勢によって、指導内容や質にばらつきが生じやすい点には注意が必要です。また、指導者側の負担が大きくなりやすいため、あらかじめ指導のポイントや到達目標を明確にしておくことが重要です。OJTは、研修で得た学びを現場で実践し、行動として定着させるための機会として位置づけるとよいでしょう。

▼OJTについて詳しく知りたい方はこちらから▼
【関連記事】OJT研修とは|目的や内容について詳しく紹介

 

05ビジネスマナー研修の注意点

ビジネスマナー研修は、設計や運営の仕方によって、学習内容の定着度や実務での活用度が変わります。研修を形式的なイベントで終わらせないためには、実施前から実施後までを見据えて設計することが重要です。ここでは、ビジネスマナー研修を実施する際に押さえておきたい注意点を解説します。

目的や必要性を明確に伝える

研修を実施する前に、「なぜこの研修が必要なのか」「研修を通じて何ができるようになることを目指すのか」を受講者に伝えることが重要です。

目的が曖昧なまま研修を受けると、受講者は内容を「覚えるべきルール」として受動的に捉えてしまい、実務での活用につながりにくくなる可能性があります。ビジネスマナーが相手への配慮や信頼構築にどう関わるのかを理解したうえで学ぶことで、受講者の納得感や主体的な学習姿勢につながります。

判断基準を明確に伝える

ビジネスマナーには、「絶対的な正解」が存在しない場面もあります。業界、企業文化、相手との関係性、場面の緊急度などによって、適切な対応が異なることがあるためです。

そのため、「こうしなければならない」というルールの暗記だけを促すのではなく、「なぜそれがマナーとされているのか」という根拠と、状況に応じて判断するための基準をあわせて伝えることが重要です。

例えば、メールの文面であれば、定型文を覚えるだけでなく、相手に誤解を与えないか、必要な情報が過不足なく含まれているか、相手の立場に配慮できているかといった観点を示すとよいでしょう。判断の軸を持つことで、研修で扱っていない場面に直面したときにも、受講者が自ら考えて行動しやすくなります。

実務で使える内容にする

研修内容が実際の業務から離れていると、受講者は「研修で学んだ知識」として理解するにとどまり、日常業務の中で活用しにくくなります。そのため、自社の業種・職種・受講者が実際に直面する場面を想定した内容にすることが重要です。

例えば、営業職であれば初回訪問時の名刺交換や商談前後のメール、バックオフィス職であれば社内連絡や電話の取り次ぎなど、職種ごとに起こりやすい場面を扱うとよいでしょう。シナリオやロールプレイを取り入れることで、学びのリアリティが高まり、現場への応用もしやすくなります。

また、研修後に「いつ・どこで・何を実践するか」を受講者自身が設定するアクションプランを作成することも有効です。学んだ内容を実務にどう活かすかまで考えることで、研修と現場をつなげやすくなります。

▼ロールプレイングについて詳しく知りたい方はこちらから▼
【関連記事】ロールプレイング研修とは?役割から実施方法までを徹底解説

時代の変化・デジタルツールへの対応を盛り込む

ビジネスマナーは時代とともに変化します。従来の対面を前提とした内容だけでは、現代の職場環境に対応しきれない場面もあります。

例えば、オンライン会議における背景・照明・音声環境、会議の目的や社内ルールに応じたカメラのオン/オフの判断、チャットツールでの言葉遣いや返信のタイミング、メールとチャットの使い分けなどは、現在の業務で必要とされるマナーの一部です。

研修設計の際には、こうした新しいコミュニケーション環境を踏まえた内容を意識的に盛り込むことが重要です。受講者が実際の業務で使うツールや場面に即して学ぶことで、研修内容を日常業務に活かしやすくなります。

普遍的なマナーと自社独自のルールを切り分けて伝える

ビジネスマナーには、どの業界・企業にも共通する基本的な考え方がある一方で、業界慣習や自社の文化に根ざした独自のルールもあります。

この二つを混同したまま研修で伝えてしまうと、受講者は「すべてが絶対的なルール」だと受け取り、異なる場面や相手に対して柔軟に対応しにくくなる可能性があります。

研修を設計する際には、「社会人として広く求められるマナー」と「自社や業界特有の慣習」を切り分けて伝えることが重要です。普遍的な原則を理解したうえで、自社の方針や相手の状況に応じて応用できる状態を目指すことで、現場で活きるビジネスマナー研修になります。

 

06Schoo for Businessのビジネスマナー研修

Schoo for Business

Schoo for Businessでは、9,000本以上の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。ビジネスマナー研修はもちろんのこと、新入社員に必要なマインドセットやコミュニケーション、ExcelやWordなどのスキルに関しても追加費用なしで、研修を実施することができます。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
(新規講座も随時公開中)
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております

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ビジネスマナー研修のカリキュラム例

Schooには9,000本以上の動画コンテンツがあります。この章では、ビジネスマナー研修で利用できる「仕事がデキると思われるビジネスマナーの基本【2023年版】」というコンテンツを詳しく紹介します。

こちらのコンテンツは、全5回・計5時間でビジネスマナーを網羅的に学ぶことができます。電話、メール、チャットなどのコミュニケーション方法から、身だしなみまで、ビジネスマナーの基本を学んでいきます。近年、オンラインでの仕事も増えてきていることから、オフライン・オンラインにおけるポイントなどもご紹介していきます。

第1回 会社での働き方と仕事の基本
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・会社とはどのようなものかを理解する
  • ・仕事のできる社会人とは
  • ・第一印象の構成要素(メラビアンの法則)
  • ・ビジネスマナーの基礎(あいさつ)
  • ・正しいビジネス敬語
第2回 ビジネスコミュニケーションのマナー〜電話・メール・チャット
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・各コミュニケーション手段の特徴
  • ・電話のメリットとデメリット
  • ・電話のデメリットを克服するコツ
  • ・メールのメリットとデメリット
  • ・メールのデメリットを克服するコツ
  • ・チャットのメリットとデメリット
  • ・チャットのデメリットを克服するコツ
第3回 来客応対・訪問のマナー
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・来訪/来客時のマナー
  • ・会議中のマナー
  • ・辞去/見送りのマナー
  • ・オンライン上のマナー
第4回 身だしなみのマナー
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・身だしなみの定義
  • ・身だしなみのポイント
  • ・美しい身だしなみの要素
  • ・オンライン上の身だしなみ
第5回 会議・打ち合わせのマナー
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・会議と打ち合わせの目的
  • ・会議と打ち合わせのマナーポイント
  • ・オンライン上の会議と打ち合わせのマナー
 

研修講師

  • 株式会社スパークスラボ マスタートレーナー

    株式会社スパークスラボ マスタートレーナー。国際コミュニケーション学学士、心理学学士。日本航空客室乗務員、研修会社講師を経て、枠に囚われない現場のニーズに即した学びと気づきの場を提供すべく、現会社設立に参画。その後、ホテル インターコンチネンタル東京ベイの研修支配人としても活躍した。心理学やコミュニケーション学に基づいたメソッドをもとに、新入社員研修、接遇研修、管理職研修などを企画から実施まで手がけ、研修を通じ企業の人材育成に携わっている。

Schooのビジネスマナー研修に関する講座一覧

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Schooのビジネスマナー研修の特徴

1.ビジネスマナーの基本を全て身につけられる

Schooでは、社会人として身につけておくべき基本的なビジネスマナーに関する授業が揃っています。身だしなみやあいさつなどの第一印象、電話応対や報連相などの社内マナー、訪問や名刺交換などの社外マナーのほか、プレゼンやクレーム時のマナーなど、新入社員研修に必要なビジネスマナーを網羅的にSchooでは学ぶことができます。

2.実践で活用できるビジネスマナーが身に付く

Schooの授業は、ケーススタディを通して学べるものも多くあります。例えば、適切な敬語についてケーススタディを通じて学んだり、名刺交換について実演を見ながら学んだりと、活用場面をイメージしたり実際の振る舞い方を見て学ぶことができるので吸収しやすい上に、実践で使える力を習得できます。

3.オンラインで効果的に学べる

Schoo for Businessは、アーカイブされた授業を視聴する形式のオンライン研修です。1.5倍速や2倍速で視聴することも可能なので、隙間時間に受講することもできます。また、何度受講しても費用は変わらないので、理解が足りない部分を再度視聴するといったように復習も、社員が自由にすることができます。

4.テレワークにおけるビジネスマナーも学べる

最近ではリモートワークの企業も増え、オンライン上でのビジネスマナーも重要視され始めています。Schooでは9,000本以上のアーカイブに加えて月に50本以上の新しい動画を公開しており、テレワークにおけるビジネスマナーなどこれからの時代に必要なスキルについても学ぶことができます。

5.管理画面で受講者の学習状況を可視化できる

Schoo for Businessには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。

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導入実績

Schoo導入企業ロゴ

Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで4,000社以上に導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。

導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。

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07ビジネスマナー研修のよくある質問

ここからは、Schoo for Businessのビジネスマナー研修についてのよくある質問を、Q&A形式でご紹介します。

質問:ビジネスマナー研修の内容について教えてください。

回答:Schoo for Businessを使ったビジネスマナー研修では、社内マナーから社外マナーまで基礎を学ぶことのできる講座やコミュニケーションスキルに関する講座がよくご利用いただいております。研修を通じ、社内外における基本的なビジネスマナーやビジネススキルを学びます。

質問:授業はどのように選んだらよいですか?

回答:スクーでは職種別・階層別に様々な研修パッケージをご用意しています。研修パッケージはいくつかの授業によって構成されており、目的や対象に合わせて研修パッケージのテンプレートを選択するだけで簡単に研修を開始することができます。ビジネスマナー研修パッケージの一例をご紹介すると、「新社会人のためのビジネスマナー研修パッケージ」や「オンラインマナー研修パッケージ」などがあります。

質問:当社の状況を踏まえたビジネスマナー研修パッケージは作れますか?

回答:授業を組み合わせてオリジナルの研修パッケージを作成することが可能です。 またスクーでは階層や職種に応じて様々な研修テンプレートをご用意しているので、1から研修を作る手間をかけずに社員に合った研修を始めることもできます。まずはお気軽にご相談ください。<お問い合わせフォーム

 

08まとめ

ビジネスマナー研修は、新入社員が社会人としての基本動作を身につけるだけでなく、社内外の信頼関係づくりや業務の円滑化にもつながる取り組みです。身だしなみや挨拶といった基本的な振る舞いから、電話応対・名刺交換・ビジネスメールといった実務で必要となる対応まで、研修の目的を明確にしたうえでカリキュラムを設計することが重要です。

また、実施形式は集合型・オンライン型・eラーニング・OJTのいずれか一つに限定するのではなく、目的や学習フェーズに応じて組み合わせることで、知識の習得から実践・定着までを支援しやすくなります。

研修を形式的なイベントで終わらせず、受講者の実務での行動変化につなげるためにも、本記事で紹介した内容を、自社の研修設計や見直しにお役立てください。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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