キャリアアダプタビリティとは?キャリア形成の必要性と適応力を高める方法
時代変化の大きい昨今、その変化に対応できる能力は個人にとっても企業にとっても非常に大きな意味を持ちます。本記事では、キャリアアダプタビリティをテーマにキャリア形成を行う重要性や類似用語との違いについて解説していきます。本記事を参考に、個々人のキャリアアダプタビリティを高める参考にしてください。
01キャリアアダプタビリティとは
「キャリアアダプタビリティ」とは、時代背景などによる環境変化に合わせた適応ができる能力のことです。こうした変化に前向きな意味を持つととらえ、自らのキャリアを切り開くことができる力こそ、これからの社会には求められるため、ビジネスパーソンの必須のスキルとして注目を浴びています。
キャリアとは自分の生き方
キャリアとは、働くことに対する継続的なプロセスであり、働き方にまつわる「生き方」と表すことができます。つまり、キャリアとは自分自身が長い期間、働くことに対する自分自身の価値観などをきめる生き方といえます。キャリア形成とは、自分の生き方を形成することとなり、自分自身の人間性の形成にも紐づいていると考えることができます。
ドナルド・E・スーパーによって提唱された概念
キャリアとはドナルド・E・スーパーによって提唱された概念です。ドナルド・E・スーパは、「自分は何者なのか」「何に価値・興味があるのか」について生涯の自己概念として発達していくもであり、仕事を通じて得る満足感は自己概念に大きな影響を与えると唱えています。
キャリアアダプタビリティが注目されている理由
キャリアアダプタビリティが注目される理由は、VUCA時代の特徴に関連しています。VUCAとは、不安定性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)を指し、現代社会の特徴を表します。このような環境では、急速な変化や不確実性が常態化しており、従来のスキルや知識だけでは対応できません。キャリアアダプタビリティは、新しい状況や要求に素早く適応し、柔軟に対応する能力を指します。この能力が求められる理由は、環境の不確実性や複雑性によって、従来の予測や計画が困難になっているためです。キャリアアダプタビリティを持つことで、変化の激しい現代社会で成功し、成長することが可能になります。
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02キャリアアダプタビリティと類似用語の比較
キャリアアダプタビリティと類似している用語について解説します。類似用語との比較を通して、キャリアアダプタビリティの意味をより深く理解していきましょう。他の用語についてもビジネスシーンでは利用することの多い用語です。
キャリアデザインとの違い
変化や未知の状況に対応する柔軟性や適応力を指すキャリアアダプタビリティに対して、キャリアデザインとは、特定の分野について、今よりも専門性を高めたり、知識を身に付け、能力アップをはかることで経歴を高めることを指します。キャリアアダプタビリティとキャリアデザインは、それぞれ異なる概念であり、異なる役割を果たします。キャリアアダプタビリティの柔軟性とキャリアデザインの計画性を組み合わせることが、現代の複雑なキャリア環境で成功する鍵となるのです。
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【関連記事】キャリアデザインの意味は?企業が従業員を支援するメリットや方法について解説
キャリアアップとの違い
キャリアアップとは、特定の分野について、今よりも専門性を高めたり、知識を身に付け、能力アップをはかることで経歴を高めることを指します。自社の昇格試験を受験したり、転職による収入やポジションアップを図ることもキャリアアップです。変化に対応する柔軟性や適応力を指すキャリアアダプタビリティとは、キャリアにおける異なる側面を指すため、概念が異なると認識しましょう。
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03キャリア形成の必要性
キャリア形成の必要性については、経済農業協同組合連合会(経済連)でも公式な記事として発表しています。企業における競争力を始めとし、個々人のキャリア形成がどのような観点で重要であるかを解説していきます。
参考:経済農業協同組合連合会(経済連) 「主体的なキャリア形成の必要性と支援のあり方」
人材力の向上によるグローバル化への対応力強化
個々人のキャリアアップが促進されると、人材力の向上が実現します。この人材力の向上は、企業の競争力を高めることにつながります。企業は大きな時代の変化とともにグローバル化が求められており、企業の競争力を高めるには人材成長が欠かせません。このように人材力の向上は企業の対応力を強化する要因となります。
リーダーシップの向上による組織力の強化
キャリア形成は個々人の人材力を向上させますが、その中でもリーダー層の成長は組織力の強化に大きな影響を与えます。リーダーシップの向上が図られることにより、メンバー間で共通した課題への対応力が増し、コミュニケーションの活発化も期待できます。この一連の流れにより組織力の強化がはかられ課題解決だけではなく、企業全体の組織力、競争力の強化にもつながっていきます。
キャリア形成が促進されることで人材力がアップするだけではなく、現場における個々人の活動にも変化がもたらされます。この変化は、課題解決力、分析力の強化にもつながり日々行っている業務への生産性向上にも期待ができるでしょう。キャリア形成が行われることで、単体の効果を期待するだけではなく相乗効果にも期待がもて企業成長に大きな影響を与えることができます。
<リーダーシップについてのSchooおすすめ授業>
キャリア形成において、リーダーシップは必要不可欠なスキルですが、リーダーシップスキルの中でも「コーチング」はメンバーのキャリア形成を行う上で求めらるスキルとなります。
昨今、職場での立場やコミュニケーションのあり方など、近頃はリーダーとメンバーの関係がますます多様化しています。こうした背景を踏まえて、この授業では、コーチングの考え方やアプローチ方法について学んでいきます。
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㈱LEBEN CAREER CEO
秋田県は男鹿市の生まれ。 大学卒業後、小売流通業界にて店舗運営責任者として従事。 前社退職後、東南アジアにて半年間のバックパッカー生活。 帰国後、製薬業界にて、人事戦略室、社長秘書室、人事総務業務に従事。 2014年に人材開発事業「LEBEN CAREER」を創業し、法人設立後は代表取締役に就任。 同社では「コーチングを受けたい・学びたい」というビジネスパーソン向けにコーチングサービスの『LCPコーチング』及び、コーチングスクール『LCPコーチングアカデミー』を運営。 専門領域は、キャリア変革を目的とした行動変容的アプローチ。
04キャリアアダプタビリティの4つの資源
キャリアアダプタビリティの概念には、4つの資源があります。「関心」「統制」「好奇心」「自信」の4つの資源が揃うことでキャリアアダプタビリティの目的が達成でます。次に、この4つの資源について解説していきましょう。
関心
関心とは、自分自身のキャリアに対して関心を持っていることを指しています。目の前の短期的なキャリア形成ではなく、長期的視点である未来のキャリアに関心を持つことや自分自身でキャリア形成を行うことへの意欲がキャリア関心です。4つの資源の中では最も重要な資源とされ、関心を持つことで自分の夢や願望、ビジョンを持ち、それらを仕事に結び付けて行動に移すことができます。関心があることは、環境の変化が生じた場合にも、その変化に対応したキャリアを考えることができ、行動へ結びつけることができます。
統制
統制とは、自分のキャリア形成は自分で作っていくという自己統制を意味しています。キャリア形成は決して他人が行うものではなく、自らが関心を持ち自らの行動により培うことが必要であると考え、自分自身のキャリア形成に意欲的に取り組むことが必要です。与えられた環境だけではキャリア形成は実現できないことを理解し自分自身をマネジメントすることが必要だと理解しておきましょう。環境の変化によりキャリアについて再検討を行う場合にも、自分自身を管理し環境変化にあったキャリア形成とは何かを考えることが可能になります。
好奇心
好奇心とは、自分が行っている業務に対しての好奇心を持ち続けるという意味です。業務への好奇心を持つことで、必要なスキルとは何か、どうすればより効率的になるかなどを意識することが可能になります。この好奇心があることで、自分がどのようなスキルを保有することが必要であるかを理解し行動することでキャリア形成につなげることでができます。業務の変化が起きた場合にも、どの様な変化であり、それに対応するにはどうすれば良いかを考え、行動に結びつけることが可能になる好奇心もキャリアアダプタビリティには重要な要素です。
自信
自信とは、どのような環境であっても自分は対応できると考えて行動に移すことを意味しています。自分自身が環境の変化にも対応でき、キャリア形成を行えると信じて行動することは、どの様な場面にも対応できる対応力の向上にももつながります。自信を持ち、自分の求めるキャリア形成に向かい行動し続けることは、キャリアアダプタビリティに必要な要素の1つです。
05キャリアアダプタビリティを高める方法
次に、キャリアアダプタビリティを高める方法について解説していきます。キャリアアダプタビリティを高めるには、どの様な観点が必要であるかを理解することで、企業として、個々人として何をすべきかを見極めるヒントになります。
キャリア形成に興味を持つ
キャリアアダプタビリティの4つの要素でもある「関心」が最も重要な観点です。企業においては、各人のキャリアとは何かを考える場を設けるなど、個々人のキャリアについて考える機会を提供する必要があります。個々人においては、そうした場を活用し自分自身のキャリアについて見直しを行い将来に向けた計画を立案する必要があります。
<キャリア形成についてのSchooおすすめ授業>
キャリア形成に興味を持つことは重要ですが、何から手をつければいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
個々人がキャリアを主体的にデザインしていく必要がありますが、キャリア形成に求められるのは、「労働市場のニーズと自身の強みを接続させ、それを運用していく力」です。この授業では、オープンになっている様々なデータを活用しながらキャリアをデザインする方法や考え方を学んでいきます。
「データで考えるキャリアデザイン〜自分の選択肢と可能性を広げる」
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ワンキャリア 経営企画部 Evangelist
1988年兵庫県生まれ。京都大学工学部卒業。就職活動中にリーマンショックを経験。メガバンクで企業再生やM&A関連の業務に従事したあと、IT広告、組織人事のコンサルティングなどの経験を経てワンキャリアに入社。現在は仕事選びの透明化と採用のDXを推進。「ONE CAREER PLUS」リリース後、キャリアの地図をつくるプロジェクトを推進。専門はパブリック・リレーションズ。
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株式会社YOUTRUST 代表取締役CEO
大阪大学理学部卒業後、2012年株式会社ディー・エヌ・エーに新卒入社し、2016年子会社ペロリに経営企画として出向。採用担当として経験を積む中で、求職者にとってフェアでない転職市場に違和感を覚え起業を決意。「日本のモメンタムを上げる 偉大な会社を創る」というビジョンを掲げる、株式会社YOUTRUSTを2017年に設立。2018年4月にリリースしたキャリアSNS「YOUTRUST」は、信頼できるつながりからキャリア・オポチュニティに出会えるサービスで、累計ユーザー数10万名を突破。同時に、転職潜在層が集まるSNSの独自性を基盤にしたHR Tech SaaSも法人向けに展開。プライベートでは1児の母。
変化に敏感になる
企業には、常に内的・外的な変化に対応する責任があります。企業を取り巻く環境の変化は、従業員にとっても大きな変化の機会です。キャリアアダプタビリティでは、こうした変化に対応できる能力であるため、企業は変化が起きていることを従業員に伝え、その変化にどう対応していくべきかを考える機会を提供していきます。個々人においても企業の変化に敏感となり、必要に応じてキャリアについての軌道修正を行い対応を行う必要があります。
必要なスキル習得を行う
キャリアアダプタビリティを行うためには、必要なスキル習得を個々人が行う必要があります。企業は、スキル習得を実現できる場を提供し、積極的な参加を促します。個々人においては、現状の業務に関係するスキル習得だけに囚われず長期的な視点でのスキルアップを目指す必要もあります。企業が提供するスキル習得の機会を最大限に活用し、自分自身のためにスキル習得を継続的に実施していきます。
自分のスキル向上に責任を持つ
キャリアアダプタビリティを行うためには、企業側が提供するスキル向上の機会だけに頼ってはいけません。研修などに参加する場合にも、その学びをスキルとして習得し業務に活かすのは、個々人の責任です。自分自身のスキル向上も同様に、自分自身がどうあるべきか、何を学び何を高める必要があるかを理解して行動に移す必要があります。
明確な役割と目標の提示を行う
企業側は、各人に対して明確な役割定義と目標の設定を行う責任があります。今、担当している業務、ポジションについての位置付けを理解してもらい、何を期待しているのか、今期何を達成して欲しいかを明確にした上で伝え、意識付けを行います。方向性の違いは、時としてモチベーションの低下や大きな失敗につながる可能性も秘めています。個々人の能力を活かし、スキルアップにつながる指導を行いましょう。
キャリアマップの整備と周知を行う
企業は、あらかじめ業務別、ポジション別などの軸をもとにキャリアマップの整備を行う必要があります。どのポジションでは何を求めているか、必要なスキルは何かをあらかじめ定義し周知することで、目標設定を明確にし目指すキャリアアップの方向性を定義しやすくします。環境の変化が生じた場合には、キャリアマップの変更も随時行い、変更の都度、周知を行っていくことも忘れないようにしましょう。
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
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06キャリアアダプタビリティを高めるための具体的な方法
キャリアアダプタビリティを高める方法として、次が挙げられます。
- ・キャリアマップの作成
- ・メンター制度
- ・1on1
これらの方法を組み合わせて活用することで、キャリアアダプタビリティを高めることができます。キャリアマップを作成し、メンターや上司とのコミュニケーションを通じて、自己成長の方向性を明確にし、柔軟に変化する環境に適応する能力を育成することが重要です。ここでは、上記の方法について具体的に解説していきます。
キャリアマップの作成
キャリアマップは、自分のキャリアに関する目標や方向性を明確にするためのツールです。自身の強みや興味、将来のキャリア目標を整理し、具体的な行動計画を立てることができます。これにより、自己理解を深め、必要なスキルや経験を明確にし、自己成長の方向を定めることができます。
メンター制度
メンター制度は、経験豊富な上司や先輩が、若手社員や新入社員を指導し、育成する仕組みです。メンターは、自身の経験や知識を共有し、キャリアの方向性やスキルの習得方法についてアドバイスを提供します。メンターシップを通じて、新たな視点やアドバイスを得ることで、キャリア成長を促進することができます。
1on1
1on1は、上司やチームリーダーと個別に行う面談のことです。この場では、個人の目標や進捗、課題などを話し合うことができます。上司からフィードバックを受けることで、自己成長のための改善点や新たなチャレンジの機会を見つけることができます。また、自身の意見や悩みを相談することで、キャリアの方向性を見つける手助けになります。
<1on1についてのSchooおすすめ授業>
キャリアアダプタビリティを高めるための手段として、1on1が挙げられますが、1on1の実施方法について悩む方も多いかと思います。
この授業では、ケーススタディ形式で、皆さんと一緒に「望ましい1on1のあり方」を考えていきます。1on1を価値あるものにするために、コーチングの考え方やアプローチも取り入れながら、部下や後輩との関わり方のポイントを学んでいきましょう。
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㈱LEBEN CAREER CEO
秋田県は男鹿市の生まれ。 大学卒業後、小売流通業界にて店舗運営責任者として従事。 前社退職後、東南アジアにて半年間のバックパッカー生活。 帰国後、製薬業界にて、人事戦略室、社長秘書室、人事総務業務に従事。 2014年に人材開発事業「LEBEN CAREER」を創業し、法人設立後は代表取締役に就任。 同社では「コーチングを受けたい・学びたい」というビジネスパーソン向けにコーチングサービスの『LCPコーチング』及び、コーチングスクール『LCPコーチングアカデミー』を運営。 専門領域は、キャリア変革を目的とした行動変容的アプローチ。
07キャリアアダプタビリティ向上に役立つSchooのオンライン研修
Schoo for Businessは、国内最大級8,500本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は4,000社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。
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キャリアアダプタビリティ向上に役立つSchooのオンライン研修を紹介
Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、8,500本以上の講座を取り揃えております。この章では、キャリアアダプタビリティ向上に役立つSchooのオンライン研修を紹介いたします。
「5年後の自分」を思考する技術
主体的にキャリアを形成していくために「5年後の自分」をどう思考すればいいのか。それを踏まえ、何をどのようにして学んでいくべきか。キャリアのOSをアップデートするための考え方とメソッドを学びます。
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リンクトイン 日本代表
青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。2000年8月、株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。2011年に一度退職した後、再び2012年4月からヤフーの執行役員兼CMOとして、モバイル事業の企画戦略を担当。2017年11月に7 億5600万人が利用するビジネス特化型ネットワークのリンクトイン(LinkedIn)日本代表に就任。複数のスタートアップの戦略・技術顧問も務める。主な著書に『転職2.0』(SBクリエイティブ)がある。
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「元ビリギャル」小林さやかさんが語るキャリアの決断力
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コロンビア教育大学院|教育研究家|「ビリギャル」本人
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴・著)の主人公であるビリギャル本人。1988年3月生まれ、名古屋市出身。慶應大卒業後ウェディングプランナーとして従事した後、ビリギャル本人としての講演や執筆活動など、幅広い分野で活動中。2019年4月より、教育学の研究のため大学院に進学、21年に修士課程を修了。また2020年1月、YouTubeにて『ビリギャルチャンネル』を開設。学生・先生・親、すべての人に送るエンタメ教育番組を配信中。2022年秋から「子どもの能力を信じて引き出すことができる教育者の育成」を研究テーマに、米国コロンビア教育大学院にて認知科学を学んでいる。
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アンラーニング論 -変革をリードする人の働き方-
アンラーニングという概念をご存知でしょうか。 "あたらしい人や環境、価値観に触れる"、いわゆる「越境」の経験を通じて、自身のアタリマエを揺さぶり、自身の働き方を見つめ直すことができます。その結果として、生じるのがアンラーニングです。ビジネスを取り巻く環境の変化から、スキルの陳腐化が加速する中で、その必要性が語られます。なぜなら、そこには優秀な人ほど陥ってしまう罠が存在するからです。与えられた問題を解決することが得意、しかし気付いたらキャリアが閉ざされていた。そうならならないための理論を学びましょう。 本授業は、表面的な手法論ではなく、その本質を捉えるための概念にフォーカスして授業を進行します。
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法政大学 経営学部教授
東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、英国ランカスター大学大学院・博士課程修了(Ph.D.)。専攻は組織社会学、経営学習論。 組織論、社会論、コミュニケーション論、学習論の視点から、多様なステークホールダーが織りなす関係の諸相を読み解き、創造的な活動としての「学習」を再構成していく研究活動に取り組んでいる。現在、アンラーニング、サードプレイス、ワークショップ、エスノグラフィーといった概念を手掛かりとして、「創造的なコラボレーション」の新たな意味と可能性を探るプロジェクトを展開中。 共著に『企業内人材育成入門』『ダイアローグ 対話する組織』『越境する対話と学び』などがある。 法政大学 2020年度「学生が選ぶベストティーチャー賞」 コンピュータ利用教育学会 2020 PCカンファレンス「最優秀論文賞」 法政大学経営学部 創設60周年事業・実践知フォーラム「総長大賞」 日本シミュレーション&ゲーミング学会 2009年「論文賞」
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08まとめ
本記事では、キャリアアダプタビリティをテーマに必要性や注意点などを解説しています。現在は時代の変化、顧客の変化など企業が受ける変化も大きなものがあり、そこで働く重魚インにも変化を求められる時代です。キャリアアダプタビリティとは、こうした変化にも対応できる人材を育成するには欠かせない概念であるため、本記事を参考に自社の仕組みを見直すきっかけとしてください。
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自律的な組織を作るうえで重要なキャリアオーナーシップについてのウェビナーアーカイブです。社員のキャリア形成について悩んでいる方、社員の自律性の低さに課題を感じる方、人的資本を最大化するためのキャリアオーナーシップ型組織の作り方をお話します。
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登壇者:田中 研之輔 様法政大学キャリアデザイン学部 教授
一橋大学大学院(社会学)を経て、メルボルン大学・カリフォルニア大学バークレー校で、4年間客員研究員をつとめ、2008年3月末に帰国。2008年4月より現職。教育・研究活動の傍ら、グローバル人材育成・グローバルインターンシップの開発等の事業も手がける。一般社団法人 日本国際人材育成協会 特任理事。Global Career人材育成組織TTC代表アカデミックトレーナー兼ソーシャルメディアディレクター。 著書―『先生は教えてくれない大学のトリセツ』(筑摩書房)『走らないトヨタ―ネッツ南国の組織エスノグラフィー』(法律文化社)『都市に刻む軌跡―スケートボーダーのエスノグラフィー』(新曜社)他多数