ストレスマネジメント研修とは?実施するメリットや身に付く内容を解説

ストレスマネジメント研修は、ストレスへの効果的な対応力を身に付けるための教育プログラムです。本記事では、ストレスマネジメントの必要性や代表的な手法、研修で身に付く内容を解説します。また、研修実施時のポイントも紹介しているため、人事担当の方はぜひ参考にしてください。
- 01.ストレスマネジメント研修とは?
- 02.ストレスマネジメント研修のメリット
- 03.ストレスマネジメント研修で学ぶ内容
- 04.ストレスマネジメント研修の実施ポイント
- 05.ストレスマネジメント研修ならSchoo
- 06.まとめ
01ストレスマネジメント研修とは?
ストレスマネジメント研修とは、ストレスを正しく理解し、心身への影響をコントロールする方法を学ぶ研修です。個人がストレスへの気づきや対処力を高め、メンタル不調の予防やパフォーマンス向上につなげることを目的としています。ストレスマネジメント研修の概要について解説します。
ストレスマネジメントの定義
ストレスはさまざまな要因によって引き起こされ、過度に溜まると日常生活や仕事に悪影響を与えるものです。こうしたストレスへ効果的な対処法を施し、適度にコントロールする取り組みをストレスマネジメントと言います。 ストレスマネジメント研修は、自分に合ったストレス対処法を理解して、ストレスマネジメントのノウハウを身に付ける教育プログラムです。
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ストレスマネジメント研修の目的
ストレスマネジメント研修の目的は、従業員が自らのストレス状態に気づき、適切に対処できる力を身につけることです。研修では、ストレスの仕組みや影響を理解したうえで、認知の切り替えや行動面での対処法、相談行動の重要性などを学びます。これにより、メンタル不調の予防やパフォーマンス低下の防止につながります。また、管理職向け研修では、部下の変化に気づき支援する視点を養い、職場全体のメンタルヘルス向上を目指します。
<ストレスマネジメントについてのSchooおすすめ授業>
現代はストレス社会と言われます。
現在産業医で様々な会社と関わる中で、職場のストレスがメンタルヘルスに与える影響が大きい事を日々実感いたします。またストレス対処法の第一歩は「自分のストレスを知ること」です。そこでこの授業では、「職場ストレス」とのつきあい方の基本と応用をお話しできればと思います。1限目は基本編。「ストレスとストレス反応」「ストレスが自律神経に与える影響」「ストレスの種類、外部要因、内部要因」について学んでいきます。
私は大学教授などのいわゆる「教員」ではなく「実務家」ですので、この授業ではあまり体系的ということにはこだわらず、ビジネスパーソンとして「知っておくとよいこと」、「職場で起きそうなこと」を中心に進めていきたいと思います。
「産業医が教える、社会人のための職場ストレスとのつきあい方」
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産業医
医療法人社団同友会 産業保健部門 産業医。産業医科大学医学部医学科卒業。産業医実務研修センター、ジョンソン・エンド・ジョンソン統括産業医を経て現職。専門は産業医学実務。現在日系大手企業、外資系企業、ベンチャー企業、独立行政法人など約30社の産業医業務に従事。
02ストレスマネジメント研修のメリット
ストレスマネジメント研修は従業員だけではなく、企業にとっても多くのメリットをもたらすものです。それでは、ストレスマネジメント研修の実施によって、具体的にどのようなメリットを期待できるのでしょうか。ここではメリットを3点紹介します。
従業員のメンタル不調を予防する
ストレスマネジメント研修を通して、参加者は自分に適したストレス対処法やポジティブシンキングを学びます。その結果、従業員は業務上のストレスに対して上手に対応できるようになり、メンタル不調に陥ることも減るはずです。 心身が健康な従業員は、精神疾患によって休職や離職をせず、企業も戦力を失わずに済みます。
職場環境が良好になる
ストレスを多く抱えている人は、周囲の人間に対してきつく当たってしまうこともあります。ストレスマネジメント研修によって、ストレスをコントロールできる人が増えれば、職場の雰囲気はより明るくなると期待できます。一人ひとりの心身を健康に保てば、職場全体の生産性や環境の改善につながるはずです。
仕事へのモチベーションが向上する
ストレスマネジメント研修では、ポジティブシンキングも重要な学習内容のひとつです。ポジティブシンキングを体得した従業員は、失敗しても前向きに捉えられるため、仕事に果敢に挑戦していくようになり得ます。 仕事へのモチベーションが向上すれば、従業員本人の成果が挙がるだけでなく、企業にとっても生産性向上といったうれしい効果があります。
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03ストレスマネジメント研修で学ぶ内容
ストレスマネジメント研修の学習内容は、ストレス対処法やポジティブシンキング、コミュニケーションスキルなど多岐にわたります。また、自分の思考の癖やストレス要因を分析すれば、より自分に合ったストレス対処法を発見できます。ここでは、ストレスマネジメント研修を通して学ぶ内容を紹介します。
ストレスの定義に関する理解
ストレスマネジメント研修では、まず「ストレスとは何か」を正しく理解することから始めます。ストレスは出来事そのものではなく、外部からの刺激(ストレッサー)に対する心身の反応であり、感じ方には個人差があります。良いストレスと悪いストレスの違いや、認知の仕方によって影響が変わる点を学ぶことで、「ストレス=悪」と捉えすぎない視点を養います。これにより、自分のストレス状態を客観的に把握できるようになります。
ストレス対処法への習得
ストレス対処法への習得では、まず自分の心身の変化やストレス反応に気づくセルフモニタリングを通じて、ストレスを客観的に把握する力を養います。その上で、考え方や行動を工夫して負荷を和らげるコーピングを学び、状況に応じた対処を選択できる状態を目指します。これらを通じて、ストレスに振り回されにくい働き方を実現する方法について解説します。
セルフモニタリング
セルフモニタリングとは、自分の感情・思考・行動を客観的に観察し、ストレスへの気づきを高める手法です。またSchoo授業『ストレスモデルと行動コーピングを理解する』では、①漠然とした違和感の発生、②嫌な出来事への反応、③感情に巻き込まれる状態を経て、④「もう一人の自分」の視点を獲得する流れが示されています。ポイントは、感情にのみ込まれる前に立ち止まり、「いま何が起きているのか」を言語化することです。これにより、自分の思考や反応パターンを俯瞰でき、ストレスと適切な距離を取れるようになります。セルフモニタリングは、感情を否定せずに整理し、冷静な対処につなげるための土台となるスキルです。
コーピング
コーピングとは、ストレスを感じたときに心身の負担を軽減し、状況に適応するための対処行動や考え方を指します。『前述した授業』では、コーピングは大きく「認知のコーピング」と「行動のコーピング」に分けられています。認知のコーピングは、物事の捉え方や意味づけを変えることでストレス反応を和らげる方法です。一方、行動のコーピングは、運動や休息、誰かに相談するなど、具体的な行動によってストレスを発散・軽減する方法です。認知と行動の両面から対処の選択肢を持つことで、ストレスへの柔軟な対応力が高まります。
ラインケア
ストレスマネジメント研修では、管理職向けにラインケアの重要性も扱います。部下の変化に気づく視点や、日常的な声かけ・傾聴の姿勢、適切な業務調整の考え方を学びます。専門的な対応が必要な場合に無理をせず、社内外の相談窓口につなぐ判断力も重要なポイントです。ラインケアを通じて、職場全体の心理的安全性とメンタル不調の予防を図ります。
04ストレスマネジメント研修の実施ポイント
ストレスマネジメント研修を成功させるためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。研修のプログラム内容や研修後のフォロー、実施形態などには注意点が存在しますので、ポイントを押さえておきましょう。
新入社員対象の研修では自己分析を徹底する
ストレスマネジメント研修では、ストレス要因や思考の癖を分析する場が設けられるものですが、新入社員対象の場合には自己分析を徹底するのがおすすめです。 新入社員は社会人として本格的に働いた経験に乏しく、日々の業務で知らず知らずに多くのストレスを抱えていることがあります。 早期離職を防止するためにも、新入社員は一度自分の内面をしっかり見つめ直して、適切なストレス対処法を習得できるようにしてください。
管理職対象の研修にはラインケアを取り入れる
ストレスマネジメント研修を効果的に実施するうえで、ワークショップ形式を取り入れることは重要なポイントです。ストレス対処は知識として理解するだけでは身につきにくく、自分の感情や行動を振り返り、実際に使ってみる体験を通じて初めて定着します。また、他者の考え方や対処法に触れることで視野が広がり、実践の選択肢も増えます。参加型の研修にすることで、受講者の主体性が高まり、日常業務への行動変容につながりやすくなります。
研修後は定期的な面談で振り返りを行う
ストレスマネジメント研修を一度受けただけでは、日常業務においてストレスマネジメントを実践するのは難しいものです。そのため研修後は定期的に面談を行い、研修での成果を業務で活かせているか、困ったことはないかなどを確認してください。
外部の専門家を招いて研修を行う
ストレスマネジメントや自己分析の手法は専門的なスキルを要するため、研修実施時には外部の専門機関の講師を招くのがおすすめです。特に研修会社の講師はストレスマネジメントのノウハウを熟知していて、より効果的な研修を受けられます。
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05ストレスマネジメント研修ならSchoo
オンライン研修/学習サービスのSchoo for Businessでは約9,000本の講座を用意しており、DXほか様々な種類の研修に対応しています。
| 受講形式 | オンライン (アーカイブ型) |
| アーカイブ本数 | 9,000本 (新規講座も随時公開中) |
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メンタルヘルスマネジメント〜メンタルダウンを未然に防ぐラインケアの基礎〜
上司が部下の心の健康を守る「ラインケア」の基礎を学ぶ講座です。不調の早期発見やリモート環境での対応のコツを、専門家の井上洋市朗氏が解説します。新任リーダーを対象に、メンバーが力を発揮できる健全な環境作りを目指します。適切な対策を学び、チームの成果を最大化するための実戦的なマネジメント知識を習得できます。
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株式会社カイラボ 代表取締役
大学卒業後、(株)日本能率協会コンサルティングにて企業の業務効率化などに従事。ストレスが原因で入社2年で退職。 2011年に社会人教育のベンチャー企業でマネージャーを務める。 2012年株式会社カイラボを設立。新卒入社後3年以内で辞めた若者100人インタビューをおこない、その内容をまとめた「早期離職白書」を発行。 現在は多くの企業の若手社員定着率向上支援を行うほか、 講演、管理職・OJT担当者向け研修、採用コンサルティングなどを行っている。
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ストレスモデルと行動コーピングを理解する
認知行動療法を用い、ストレスへの過剰反応を抑える手法を学びます。変えられない「感情」ではなく**「認知と行動」に焦点**を当て、リラックスや運動など「行動コーピング」の選択肢を増やします。メタ認知や悩みの外在化により自分を客観視するスキルを磨き、自身でレジリエンスを高めるセルフケアの基礎を習得できる点が特徴です。
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マイコーピング株式会社 代表取締役社長
コニカミノルタにて新規事業の海外営業・マーケティング。IBMビジネスコンサルティングサービスでのCRMコンサルタントを経て、日本IBMにてグローバル・ビジネス・サービス(GBS)事業のリソース管理部長として、事業変革を支える経営管理モデルの構築をリード。上海のオフショア拠点での駐在も経験。アドビにてエクスペリエンス・クラウド事業の経営企画本部長として、コンサルティングなどサービス部門の成長を牽引。2020年マイコーピング株式会社を創業し、「働く人」の心の問題を予防的に解決するサービスを提供。
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悩みのタイプ別 ストレス対処法
本授業では、メンタル不調を未然に防ぐ科学的対処法を学びます。自身のストレスサインを把握し、パワハラやキャリア不安といった悩みのタイプ別に具体的な解決策を学べるのが特徴です。OODAループによる分析や客観的な自己認識を通じ、ストレス社会で健康な心を保つための知見を習得できます。
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booost health株式会社代表取締役社長
東京大学文学部社会心理学専修課程卒業。IESE Business School MBA卒業。マッキンゼー&カンパニーにて、戦略策定、オペレーション改善、企業変革に約8年従事。経営コンサルタントとして、何千人ものビジネスパーソンと働く中で、社員のメンタルヘルスやエンゲージメントが生産性・業績に及ぼす影響の大きさを実感。「日本の働く人々をもっと心身ともに健康にしたい」という課題意識から2022年にbooost healthを創業。心理カウンセラー、メンタルトレーナー資格。
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06まとめ
従業員のメンタルを健康に保ちつつ生産性を向上するために、ストレスマネジメントは現在注目が集まっている取り組みです。 ストレスマネジメント研修では、ストレスマネジメント手法を学ぶだけではなく、自己分析を通して実践的なストレスマネジメントを体得できます。組織全体の生産性を向上させるためにも、ストレスマネジメント研修の実施を検討してみてはいかがでしょうか。