公開日:2022/09/16
更新日:2024/01/27

団結力が強いことのメリットや強めるための具体的方法について解説

団結力が強いことのメリットや強めるための具体的方法について解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

団結力が強いチームは困難なことがあっても全員で協力して乗り越えていくことができます。管理職やマネージャー職に就いている方はチームの団結力を高めるための施策を導入することが重要です。本記事では団結力が強いことのメリット、団結力を強めるための具体的方法について解説していきます。

 

01団結力があるとはどういった状態なのか?

団結力があるとはチームが全員同じ方向を向いており、一人ひとりが責任を持って仕事に取り組んでいる状態のことです。全員が同じ方向を向いていると、意思疎通がしやすくなり、コミュニケーションがスムーズに運ぶようになります。また、一人ひとりが自らが欠けると仕事が進まないことを理解し、一生懸命働くようになります。そのため、団結力があるチームの方が全体の生産性が高い傾向があります。管理職やマネージャー職に就いている方は、自分のチームの団結力を強めることが成果を出すうえで重要です。

 

02会社の団結力が強いことのメリット

会社の団結力が強いことは企業全体の成長にも繋がります。団結力が強いと具体的にどのようなメリットがあるのかについて解説します。会社の団結力が強いことのメリットは次の6つです。

  • 1.会社全体の方向性が統一される
  • 2.一人ひとりが能力を発揮できる
  • 3.社員のモチベーション向上に繋がる
  • 4.プロジェクトの進行がスムーズになる
  • 5.事業の推進力が向上する
  • 6.イノベーションを創出できる

1.会社全体の方向性が統一される

団結力が強いと、会社全体の方向性が統一されるようになります。方向性が統一されないと、何を行えば良いか分からずに戸惑う社員が出てきてしまい、フットワークが重くなってしまう場合もあります。例えば社内で新企画を発信したとしても、目線が揃わない中で様々な意見が出るとプロジェクトが進みにくくなったり、是非の判断がし難くなります。このように、会社全体の方向性がバラバラだと社員が動きにくくなってしまいますので、団結力を強め方向性を統一することが大切なのです。

2.一人ひとりが能力を発揮できる

団結力が強いチームの方がメンバー相互での協力も進み、一人ひとりが能力を発揮できるようになります。どれだけ能力が高い社員でも、一人でプロジェクトを進めることはできず、周囲と協力しなくてはいけませんし、分からないことがあれば相談しなくてはいけません。チームの団結力が強いと、社員も周囲を積極的に頼って良いことがすぐに分かり、業務を進めやすくなります。一人ひとりが能力を発揮するためにも、会社全体の団結力を強めることが大切なのです。

3.社員のモチベーション向上に繋がる

会社全体の団結力を高めることは社員のモチベーションアップにも繋がります。団結力が強くて和気あいあいとした会社と、団結力が弱くお互いがいがみ合っているような会社では、どちらが居心地が良いかは一物瞭然でしょう。居心地の良い会社の方が、社員の会社のために働こうと考えるため、仕事に対するモチベーションもアップします。 同時に、団結力を高めることは社員の組織への愛着を生み、退職率を下げることにも繋がるでしょう。特に実力のある社員が早期退職してしまうと、会社としては大きな損失になると言えますので、退職率を下げられる環境を作ることは重要です。

4.プロジェクトの進行がスムーズになる

会社全体の団結力が高まれば、プロジェクトの参加者の目線が揃った状態で進行できるのでスムーズになります。また、メンバー相互の繋がりが強いとコミュニケーションが促進され、意見交換も活発になります。報連相や発信を積極的に行う社員が増え、伝達ミスや作業のやり直しなどを防ぐ他、よりよいアイデアも生まれやすくなるでしょう。プロジェクトの進行がスムーズになれば、結果としてアウトプットの質も高まり、顧客満足度アップにも繋がるでしょう。

5.事業の推進力が向上する

会社全体の団結力を高めることで、新規・既存双方において事業の推進力が向上する可能性もあります。団結力が高まれば目指すべき方向が一致し、コミュニケーションが取りやすくなって業務が推進しやすくなります。加えて、チームの連携が良くなればそれぞれが主体的に仕事に取り組むようになります。事業をもって良い方向に動かそうと積極的にアイデアを出し、それを実行していくようになります。

6.イノベーションを創出できる

前項でも解説したように団結力を高めることで、組織のコミュニケーションは活性化されます。そのため、アイデアや意見の共有を活発に行うことが可能です。メンバーがお互いを尊重し、オープンな議論ができる環境が整うため、新しいアイデアや革新的な解決策が生まれやすくなります。また、市場の変化や競争の激化に迅速に対応することができるため、新しいアイデアや製品を開発し、市場に導入するスピードが速くなります。これにより、イノベーションを促進し、競争力を高めることができるのです。

 

03団結力を強めるには?

団結力を強めることの重要性がお分かりいただけたかと思います。そこで、団結力を強めるには具体的にどうすれば良いかについて解説します。チームや部署の団結力を高めるには、次の9つの施策を行うと良いでしょう。

  • 1.組織の心理的安全性を高める
  • 2.チームの目標を明確化させる
  • 3.個人の役割を明確化させる
  • 4.情報は全体に共有する
  • 5.モチベーションの管理を行う
  • 6.能力開発の機会を提供する
  • 7.賞賛の文化を取り入れる
  • 8.組織の価値観を明確にする
  • 9.カルチャーフィットした人材をメンバーにする

1.組織の心理的安全性を高める

会社の団結力を強めるためにも組織の心理的安全性を高めることが重要です。心理的安全性とは、会議などでありのままの自分の意見を、部下・上司に限らず遠慮なくいえる状態のことです。立場に関係なく本音で話せるようにならないと、部下も上司を信用してくれず、団結力はいつまでも強くなることはありません。仕事に関係のあることであれば、どんなささいな意見でも積極的に話すように部下を指導すること、ならびに積極的な発言が歓迎されているとメンバーが感じられる環境を作ることが大切です。

<心理的安全性についてのSchooおすすめ授業>

心理的安全性が高い組織は、団結力が高まり、メンバーのモチベーション向上やイノベーションの創出につながります。Googleの研究では、「生産性が高いチームは心理的安全性が高い」と発表されており、近年、心理的安全性の確保には注目が集まっているます。
ですが、「心理的安全性が高い」状態とは、どんな状態なのか、わからないという方も多くいるかと思います。この授業では、そんな悩みを抱える方向けに「仏教」の視点から心理的安全性について学んでいきます。

「お坊さんに学ぶ心理的安全性」

お坊さんに学ぶ心理的安全性

  • 僧侶、理学療法士、コーチ

    実家で僧侶を務めながら、理学療法士としても病院勤務(回復期病棟を中心に)からスタート。リハビリテーション(アスリート、終末期、在宅、通所)を経験。この間、新規事業立ち上げを多く経験、また管理者、人材育成、採用なども兼務。 その後、人材派遣会社ビジネス事業部にて派遣社員を束ねるマネージャーとして約100名、また行政委託現場責任者としても約50名のマネジメント経験あり。 個人相談をはじめ、集団での対話の場を作る。(死生観カフェや子育て座談会、仏教を学ぶ会など) その活動が、ヤフートップ記事として取り上げられ、またNHK、女性セブンや日本経済新聞などにも掲載。パナソニックホールディングスにて「次の100年を考える」研修ゲストスピーカーとして登壇、シブヤ大学や教職員向けなどの研修講師経験あり。 本質に迫る気づきを生み、自由に対話できる場、どこか心地よい居場所を作ることを得意とする。

2.チームの目標を明確化させる

チームの目標を明確化させることは生産性を高めるだけでなく、団結力アップにも繋がります。チームの目標を設定することは、メンバーの目線を揃えるためにも重要です。目線が合わないと、話が噛み合わなくなるなどしてスピード感がなくなってしまいます。また、目標設定時は最終ゴールだけでなく、中間目標も考えることが重要です。最終ゴールだけでは、どのように目標に近づくべきかのイメージが湧きません。中間目標を立てることで、どの方向に向かって作業を進めていけば良いか分かりやすくなり、チームの団結力がさらに高まります。

3.個人の役割を明確化させる

チームの中間目標を達成した後はやるべき業務を洗い出し、誰がその業務を担当するか決めていきます。役割分担をしっかり行うことで、個人のやるべきことが明確化し、責任感を持って業務に取り組むことができます。また、自分の業務がチームの目標達成に繋がっていることが明確になれば、モチベーションがさらにアップします。加えて役割が明確なら、それぞれが目標を何%達成しているか分かりやすくなり、チーム間で助け合いがしやすくなります。

4.情報は全体に共有する

団結力を高めるためにも、情報はなるべくオープンにして関係者全体に共有することが大切です。例えば、新規プロジェクトを開始する予定があるなら、早めに部下にも話しておくようにします。情報をなるべく開示することで、お互いの信頼性を高めることに繋がります。また、仕事が「自分事」化しやすくなり、責任感・モチベーションもアップするでしょう。加えて、情報公開によって「その業務は経営戦略にどのように関わっているのか?」など仕事の背景や意味を理解できるようになります。仕事の背景を理解することで、自分で考えて動きやすくなり部下の主体性も高めることが可能です。

5.モチベーションの管理を行う

モチベーションの管理を行うことは、団結力を高めるうえでも重要です。モチベーションが低い状態の人が増えると、他の人も影響されて全体の団結力が下がる原因になるためです。モチベーションが低い部下に対しては、1to1ミーティングを導入するなどして定期的に悩みを聞き出せるようにすることが重要でしょう。

6.能力開発の機会を提供する

チームメンバーが自己成長を達成し、自己実現を果たすためには、能力開発の機会が必要です。能力開発の機会を提供することで、メンバーは自己のスキルや知識を向上させることができます。また、能力開発はチーム全体のパフォーマンス向上にも貢献します。メンバーが自己成長を実感できる環境では、チーム全体のモチベーションが高まり、団結力が強化されます。

7.賞賛の文化を取り入れる

チームメンバーが努力や成果を称賛されることで、モチベーションが向上し、ポジティブな雰囲気が醸成されます。賞賛の文化は、メンバー間の信頼や協力関係を深め、団結力を高める一因となります。メンバーが自身や他者の価値を認め合う文化が根付いていれば、チーム全体の成果にもポジティブな影響を与えます。

8.組織の価値観を明確にする

組織の価値観が明確であることは、メンバーが一体感を持つ上で重要です。共有された価値観は、メンバー間の方向性を揃え、行動の指針となります。組織の価値観が明確であれば、メンバーは自らの行動や意思決定をそれに基づいて行うことができ、一貫性のあるチーム文化を築くことができます。

9.カルチャーフィットした人材をメンバーにする

チームメンバーが組織のカルチャーに適合していることは、団結力を高める上で不可欠です。カルチャーにマッチした人材は、組織の価値観や目標に共感し、その実現に向けて積極的に貢献します。カルチャーにマッチした人材の存在は、チームの調和を促進し、意見の対立や摩擦を最小限に抑える助けとなります。

 

04団結力を高めるためのチームビルディングについて

チームビルディングとは、目標達成に繋がるチームを作る取り組みのことです。。団結力を高めるためには、チームビルディングが効果的であるため、人事部の方はチームビルディングの導入を検討してみてください。

チームビルディングの具体的なやり方

チームビルディングは団結力を高めるうえで有効な取り組みと言えます。一口にチームビルディングといってもさまざまなやり方があり、チームの抱える課題によって取り入れるべき内容は変わります。そこで、チームビルディングの代表的なやり方を3つ紹介します。これら3つは効果的なうえに、手軽に行えるものなのでおすすめです。

  • 1.ワークショップ
  • 2.グループディスカッション
  • 3.社内行事

1.ワークショップ

簡単なゲームを通じてチームの団結力を高めていく方法です。チームビルディングのゲームとして有名なのが、マシュマロゲームです。マシュマロなどを使ってチームでタワーを作るという単純なゲームなのですが、高いタワーを作るにはチームで深く話し合わないといけません。どうすれば他のチームに勝てるのか話し合い、試行錯誤を繰り返す必要があります。このようなゲームを通じて楽しくチームワークを学ぶことが可能です。

2.グループディスカッション

グループディスカッションも団結力を高めるうえで有効です。チームに1つのテーマを与えて議論させ、最終的な結論を出してもらいます。ディスカッションはコミュニケーションを取る練習になるだけでなく、一人ひとりの考え方を知るきっかけにもなり、業務での意思疎通がしやすくなるなどのメリットがあります。

3.社内行事

会社の外に出てキャンプやバーベキューを行うのも団結力を高める方法の1つです。単なる遊びのように思えるかもしれませんが、チームで1つのイベントを達成するには、一人ひとりが自分の役割をしっかりこなさなくてはいけません。また、社内行事を通じて定期的なコミュニケーションをおこなう機会があることで、お互いの距離が縮まり、メンバーやチーム間の団結力が高まるメリットもあります。

<チームビルディングについてのSchooおすすめ授業>

チームビルディングの手法には先ほど解説したようなものが挙げられますが、マインドセットが伴わない施策は効果が得られるものではありません。チームビルディングでは、自分に向いている矢印を組織や会社に向かせていく必要があります。
本授業では、チームビルディングで必要なマインドについて、アドラー心理学の観点から学んでいきます。

「“I”から“ We”へ踏み出すチームビルディング」

“I”から“ We”へ踏み出すチームビルディング

  • 有限会社ヒューマン・ギルド代表取締役

    1947年栃木県生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業の管理職などを経て、1985年4月有限会社ヒューマン・ギルド設立、代表取締役に就任。アドラー心理学に基づく講座やカウンセリング、カウンセラー養成に従事。また、法人においても、企業や官公庁を中心に心理学による人間的側面と経営&マネジメント双方をベースとした経営者、管理職層向けの研修などを行っており、講師経歴は約40年にわたる。主な著書としては、『チームで仕事を進めるために大切なこと』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経営者を育てるアドラーの教え』(致知出版社)など、単著・共著等で66冊におよぶ。アドラー心理学カウンセリング指導者、上級教育カウンセラー、中小企業診断士。
 

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いまのメンバーで仕事が面白くなるチームビルディング

本授業では、リモートでもリアルでも、どんな状況、どんな環境でも目標達成し結束力のつよいチームビルディングについて学んでいきます。

 
  • 組織開発ファシリテーター

    日本福祉大学卒業後、東京学芸大学にて野外教育学を研究後、冒険教育研修会社、玩具メーカー、人事コンサルティング会社を経て独立。 企業、団体、教育、スポーツの現場など、約20年にわたって3000回を超えるチームビルディングを実施、現在は複数の法人で「エア社員」の肩書のもと、事業開発やサービス開発、社内外との横断プロジェクトを通じた組織づくりをファシリテーションする。 株式会社ナガオ考務店代表取締役、一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム理事長、学校法人茂来学園大日向小学校の理事を兼任する。 著書に『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』(学研プラス)がある。

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06まとめ

チームの団結力を強化することで、チームメンバーのモチベーションアップに繋がり、会社全体の生産性アップにも繋がる可能性があります。団結力を高めるためにチームビルディングを行うことは有効です。ワークショップやグループディスカッションを通じて、チームの団結力を自然と高めることができます。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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