団結力が強いことのメリットや強めるための具体的方法について解説

団結力が強いチームは困難なことがあっても全員で協力して乗り越えていくことができます。管理職やマネージャー職に就いている方はチームの団結力を高めるための施策を導入することが重要です。本記事では団結力が強いことのメリット、団結力を強めるための具体的方法について解説していきます。
01団結力があるとはどういった状態なのか?
団結力があるとはチームが全員同じ方向を向いており、一人ひとりが責任を持って仕事に取り組んでいる状態のことです。全員が同じ方向を向いていると、意思疎通がしやすくなり、コミュニケーションがスムーズに運ぶようになります。また、一人ひとりが自らが欠けると仕事が進まないことを理解し、一生懸命働くようになります。そのため、団結力があるチームの方が全体の生産性が高い傾向があります。管理職やマネージャー職に就いている方は、自分のチームの団結力を強めることが成果を出すうえで重要です。
02会社の団結力が強いことのメリット
会社の団結力が強いことは企業全体の成長にも繋がります。団結力が強いと具体的にどのようなメリットがあるのかについて解説します。会社の団結力が強いことのメリットは次の5つです。
- 1.会社全体の方向性が統一される
- 2.一人ひとりが能力を発揮できる
- 3.社員のモチベーション向上に繋がる
- 4.プロジェクトの進行がスムーズになる
- 5.事業の推進力が向上する
1.会社全体の方向性が統一される
団結力が強いと、会社全体の方向性が統一されるようになります。方向性が統一されないと、何を行えば良いか分からずに戸惑う社員が出てきてしまい、フットワークが重くなってしまう場合もあります。例えば社内で新企画を発信したとしても、目線が揃わない中で様々な意見が出るとプロジェクトが進みにくくなったり、是非の判断がし難くなります。このように、会社全体の方向性がバラバラだと社員が動きにくくなってしまいますので、団結力を強め方向性を統一することが大切なのです。
2.一人ひとりが能力を発揮できる
団結力が強いチームの方がメンバー相互での協力も進み、一人ひとりが能力を発揮できるようになります。どれだけ能力が高い社員でも、一人でプロジェクトを進めることはできず、周囲と協力しなくてはいけませんし、分からないことがあれば相談しなくてはいけません。チームの団結力が強いと、社員も周囲を積極的に頼って良いことがすぐに分かり、業務を進めやすくなります。一人ひとりが能力を発揮するためにも、会社全体の団結力を強めることが大切なのです。
3.社員のモチベーション向上に繋がる
会社全体の団結力を高めることは社員のモチベーションアップにも繋がります。団結力が強くて和気あいあいとした会社と、団結力が弱くお互いがいがみ合っているような会社では、どちらが居心地が良いかは一物瞭然でしょう。居心地の良い会社の方が、社員の会社のために働こうと考えるため、仕事に対するモチベーションもアップします。 同時に、団結力を高めることは社員の組織への愛着を生み、退職率を下げることにも繋がるでしょう。特に実力のある社員が早期退職してしまうと、会社としては大きな損失になると言えますので、退職率を下げられる環境を作ることは重要です。
4.プロジェクトの進行がスムーズになる
会社全体の団結力が高まれば、プロジェクトの参加者の目線が揃った状態で進行できるのでスムーズになります。また、メンバー相互の繋がりが強いとコミュニケーションが促進され、意見交換も活発になります。報連相や発信を積極的に行う社員が増え、伝達ミスや作業のやり直しなどを防ぐ他、よりよいアイデアも生まれやすくなるでしょう。プロジェクトの進行がスムーズになれば、結果としてアウトプットの質も高まり、顧客満足度アップにも繋がるでしょう。
5.事業の推進力が向上する
会社全体の団結力を高めることで、新規・既存双方において事業の推進力が向上する可能性もあります。団結力が高まれば目指すべき方向が一致し、コミュニケーションが取りやすくなって業務が推進しやすくなります。加えて、チームの連携が良くなればそれぞれが主体的に仕事に取り組むようになります。事業をもって良い方向に動かそうと積極的にアイデアを出し、それを実行していくようになります。
03団結力を強めるには?
団結力を強めることの重要性がお分かりいただけたかと思います。そこで、団結力を強めるには具体的にどうすれば良いかについて解説します。チームや部署の団結力を高めるには、次の5つの施策を行うと良いでしょう。
- 1.組織の心理的安全性を高める
- 2.チームの目標を明確化させる
- 3.個人の役割を明確化させる
- 4.情報は全体に共有する
- 5.モチベーションの管理を行う
1.組織の心理的安全性を高める
会社の団結力を強めるためにも組織の心理的安全性を高めることが重要です。心理的安全性とは、会議などでありのままの自分の意見を、部下・上司に限らず遠慮なくいえる状態のことです。立場に関係なく本音で話せるようにならないと、部下も上司を信用してくれず、団結力はいつまでも強くなることはありません。仕事に関係のあることであれば、どんなささいな意見でも積極的に話すように部下を指導すること、ならびに積極的な発言が歓迎されているとメンバーが感じられる環境を作ることが大切です。
2.チームの目標を明確化させる
チームの目標を明確化させることは生産性を高めるだけでなく、団結力アップにも繋がります。チームの目標を設定することは、メンバーの目線を揃えるためにも重要です。目線が合わないと、話が噛み合わなくなるなどしてスピード感がなくなってしまいます。また、目標設定時は最終ゴールだけでなく、中間目標も考えることが重要です。最終ゴールだけでは、どのように目標に近づくべきかのイメージが湧きません。中間目標を立てることで、どの方向に向かって作業を進めていけば良いか分かりやすくなり、チームの団結力がさらに高まります。
3.個人の役割を明確化させる
チームの中間目標を達成した後はやるべき業務を洗い出し、誰がその業務を担当するか決めていきます。役割分担をしっかり行うことで、個人のやるべきことが明確化し、責任感を持って業務に取り組むことができます。また、自分の業務がチームの目標達成に繋がっていることが明確になれば、モチベーションがさらにアップします。加えて役割が明確なら、それぞれが目標を何%達成しているか分かりやすくなり、チーム間で助け合いがしやすくなります。
4.情報は全体に共有する
団結力を高めるためにも、情報はなるべくオープンにして関係者全体に共有することが大切です。例えば、新規プロジェクトを開始する予定があるなら、早めに部下にも話しておくようにします。情報をなるべく開示することで、お互いの信頼性を高めることに繋がります。また、仕事が「自分事」化しやすくなり、責任感・モチベーションもアップするでしょう。加えて、情報公開によって「その業務は経営戦略にどのように関わっているのか?」など仕事の背景や意味を理解できるようになります。仕事の背景を理解することで、自分で考えて動きやすくなり部下の主体性も高めることが可能です。
5.モチベーションの管理を行う
モチベーションの管理を行うことは、団結力を高めるうえでも重要です。モチベーションが低い状態の人が増えると、他の人も影響されて全体の団結力が下がる原因になるためです。モチベーションが低い部下に対しては、1to1ミーティングを導入するなどして定期的に悩みを聞き出せるようにすることが重要でしょう。
04団結力を高めるためのチームビルディングについて
チームビルディングとは、目標達成に繋がるチームを作る取り組みのことです。。団結力を高めるためには、チームビルディングが効果的であるため、人事部の方はチームビルディングの導入を検討してみてください。
チームビルディングの具体的なやり方
チームビルディングは団結力を高めるうえで有効な取り組みと言えます。一口にチームビルディングといってもさまざまなやり方があり、チームの抱える課題によって取り入れるべき内容は変わります。そこで、チームビルディングの代表的なやり方を3つ紹介します。これら3つは効果的なうえに、手軽に行えるものなのでおすすめです。
- 1.ワークショップ
- 2.グループディスカッション
- 3.社内行事
1.ワークショップ
簡単なゲームを通じてチームの団結力を高めていく方法です。チームビルディングのゲームとして有名なのが、マシュマロゲームです。マシュマロなどを使ってチームでタワーを作るという単純なゲームなのですが、高いタワーを作るにはチームで深く話し合わないといけません。どうすれば他のチームに勝てるのか話し合い、試行錯誤を繰り返す必要があります。このようなゲームを通じて楽しくチームワークを学ぶことが可能です。
2.グループディスカッション
グループディスカッションも団結力を高めるうえで有効です。チームに1つのテーマを与えて議論させ、最終的な結論を出してもらいます。ディスカッションはコミュニケーションを取る練習になるだけでなく、一人ひとりの考え方を知るきっかけにもなり、業務での意思疎通がしやすくなるなどのメリットがあります。
3.社内行事
会社の外に出てキャンプやバーベキューを行うのも団結力を高める方法の1つです。単なる遊びのように思えるかもしれませんが、チームで1つのイベントを達成するには、一人ひとりが自分の役割をしっかりこなさなくてはいけません。また、社内行事を通じて定期的なコミュニケーションをおこなう機会があることで、お互いの距離が縮まり、メンバーやチーム間の団結力が高まるメリットもあります。
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いまのメンバーで仕事が面白くなるチームビルディング
本授業では、リモートでもリアルでも、どんな状況、どんな環境でも目標達成し結束力のつよいチームビルディングについて学んでいきます。
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組織開発ファシリテーター
日本福祉大学卒業後、東京学芸大学にて野外教育学を研究後、冒険教育研修会社、玩具メーカー、人事コンサルティング会社を経て独立。 企業、団体、教育、スポーツの現場など、約20年にわたって3000回を超えるチームビルディングを実施、現在は複数の法人で「エア社員」の肩書のもと、事業開発やサービス開発、社内外との横断プロジェクトを通じた組織づくりをファシリテーションする。 株式会社ナガオ考務店代表取締役、一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム理事長、学校法人茂来学園大日向小学校の理事を兼任する。 著書に『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』(学研プラス)がある。
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06まとめ
チームの団結力を強化することで、チームメンバーのモチベーションアップに繋がり、会社全体の生産性アップにも繋がる可能性があります。団結力を高めるためにチームビルディングを行うことは有効です。ワークショップやグループディスカッションを通じて、チームの団結力を自然と高めることができます。