公開日:2020/04/20
更新日:2023/04/25

リーダーシップ研修とは|研修の設計方法や具体的なカリキュラムを紹介

リーダーシップ研修とは|研修の設計方法や具体的なカリキュラムを紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

急速な変化に対応していかなければならないときや何か問題が起きてしまったとき、どのような決断をし、どのような方向へ集団を導けばよいか。それを考えるのがリーダーの役割です。場合によっては、過去に事例がなく比較対象もないような事態に立ち向かわなければならないときもあるでしょう。リーダーシップは有事のときに限る能力ではあいませんが、有事のときには特にその力が問われます。組織を最善の方向へ向かわせるため、どのような行動が求められるのでしょうか。それを学ぶのがリーダーシップ研修です。今回のこの記事では、リーダーシップ研修が必要な理由やリーダーシップを取るために必要な能力についてご紹介していきます。

 

01リーダーシップ研修が注目されている背景とは

リーダーシップ研修が求められる背景は大きく次の3つ挙げられます。

  • 1:社会の変化スピードに耐えられる組織づくり
  • 2:年功序列から成果主義へ
  • 3:人材不足による人材育成の重要性

社会の変化スピードに耐えられる組織づくり

国際社会への発展、インターネット環境の普及や進化、雇用形態の複雑化など、ここ数年で企業は様々な環境に対する変化を求められてきました。その変化は今後ますます加速することが予測され、従来の常識とされてきた組織体系や仕事の仕方などあらゆる要素が見直されることになるだろうという声を聞くようにもなりました。そうした環境の中で、企業がどのようにして生き残っていくのか、広い視点で物事を捉え戦略を練り、スピーディーに実行に移していく対応力が求められています。

年功序列から成果主義へ

これまで企業では年功序列が当たり前とされ、その制度による恩恵を受けてきた人は数多くいます。社会全体としてみても、これまで年功序列制で組織を運営することに特に問題が浮上していませんでした。 しかし、先に述べたような急速な社会全体の変化によって、市場は国内から世界へ拡大し、海外の企業もどんどん国内へ参入してきています。成果主義が浸透する海外の企業が競合となる状況化において、企業が生存を続けるためには能力のある人材を積極的に登用し組織を牽引してもらえるよう体制の変化が求められています。

人材不足による人材育成の重要性

少子化や多様な働き方の浸透による人材不足も深刻な問題です。優秀な人材が独立したり海外の企業へ流出したりしやすい環境もあり、リーダーシップの取れる人材を育てるだけでなく、早い段階から一人ひとりにそうした力を養っていけるよう教育を行う必要性があります。

 

02リーダーシップ研修の目的

リーダーシップ研修の目的は、「リーダーの役割を理解」「リーダーシップの定義を理解」「必要な能力を把握」するという3つが挙げられます。次では、それぞれについて具体的に解説していきます。

リーダーとしての役割を知る

リーダーシップについて学ぶ前は、リーダーとしての役割をきちんと理解しておいたほうがよいでしょう。リーダーとしての役割とは、現状を把握し様々な課題と向き合いながら的確な指示を行い、組織の方向性を示すという大きな役割があります。リーダーという立場からの発言や発信は、お金や人材など様々なリソースを大きく動かします。

リーダーシップについて知る

リーダーシップとは、リーダーではなくても先頭に立ちみんなを引っ張っていく力のことを指します。リーダーシップの形は様々あり、カリスマ型や変革型、フォロー役にまわるサーバント型、結束力を高めるEQ型などがあります。どのようにリーダーシップをとっていくかは、その人の性格や得意な分野に応じて伸ばしていける形が異なります。

リーダーシップを取るために必要な能力を知る

上では、その人の性格や得意な分野に応じて発揮できるリーダーシップの形は異なると述べましたが、一般的に考えるとリーダーシップを発揮するのに必要な能力は課題を認識する能力や、リスクについて考える能力、チームや組織を動かすために必要なコミュニケーション能力などが挙げられます。

 

03リーダーシップ研修の対象者

ひとえに「リーダー」といっても対象となる人たちはさまざまです。部長もリーダーですし、マネジャー・課長もリーダーといえます。ここでは研修を実施するにあたって、研修参加の対象となる人について解説していきます。

次世代リーダー

経済産業省によると、これからの会社経営において、変革を担う経営リーダー候補を早期に選抜し、特別な育成投資・機会提供によって計画的に育成。そして、人事部門が一定の権限委譲などを通じて、ミドルリーダー(中間管理職)による現場主導の人材育成を行っていくことが重要であるとされています。
<引用>経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室:変革の時代における人材競争力強化のための9つの提言 ~日本企業の経営競争力強化に向けて~


このように、近年では次世代のリーダーを早期に選抜し、育成に力を入れることが大切だと言われています。ここでいう次世代リーダーとは次世代で会社経営を担いうる人材を指し、近年では早期にそのような人材を選抜し、研修などを通して長い時間をかけて育成していくという会社が増えています。このように、次世代リーダーを時間をかけて育成するための方法として、リーダーシップ研修が有効なのです。

中堅社員

役職はなくても、若手社員とは異なり様々なプロジェクトを主体的に進めていける力がついているのが中堅社員です。そして、次期リーダーとしても期待される存在でもあります。将来的にチームや組織を牽引する立場になることが想定されますし、管理職が不在であるとか、急遽何かの決断をしなくてはならないとき、リーダーシップが求められます。すぐ力を発揮してもらうという意味でも、次世代リーダーとしてじっくりと育てるという意味でも、リーダーシップ研修は効果的です。

新任管理職

リーダーシップ研修の対象として最も一般的なのが管理職です。その中でも、新たに管理職として登用された、新任管理職に対してのリーダーシップ研修が特によく行われています。また、既に管理職でリーダーシップ能力が不足している、もしくはその能力に自信の無い人材も対象となります。上層部と現場のパイプ役となる管理職は、チームをマネジメントしていくことが大きな仕事となります。自らがプレイヤーとならず、成長し結果を出し続けられる組織運営ができるよう、あらゆる場面でリーダーシップを発揮することが求められます。

 

04リーダーシップ研修の方法

研修の実施方法は「社内」と「社外」、「オンライン」の3種類に分けられます。それぞれのメリット・デメリットについて解説していくので参考にしてみてくださいね。

社内研修

リーダーシップ研修を行う方法の一つである社内研修では、対象者を一箇所に集めて行う集合研修の形が取られることが多いです。 集合研修では、受講者同士の関係値が深まりお互いに理解を深められる、講師に直接質問することができるなどというメリットがある一方、多忙を極める管理職などが不在になることで現場の判断が遅れる、受講者自身の仕事が進まなくなるなどといったデメリットもあります。

社外研修

社外研修は、外部機関などへ出向き研修を受けるという方法です。社内から一歩外で出ることで、様々な立場や業種に関わる人とも接することができ視野が広がることが期待できます。しかしながら、社内研修と同様、管理職等重要な立場を担う人が不在になることによるデメリットはあります。また、社外研修を受けるためのコスト負担も考えなければなりません。

オンライン学習

リーダーシップ研修は、オンラインを通じて受講してもらう方法もあります。オンライン学習は時間やデバイスなどに制限がないため受講者の都合に合わせて学んでもらうことができるメリットがあります。直接その場で講師に質問したり、受講者同士が交流したりする機会が不足することはデメリットといえますが、受講のタイミングに融通がきくことで、仕事への影響を最小限にすることができます。また、オンラインでの受講であれば、理解不足の箇所を繰り返し視聴することも可能です。


 

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05リーダーシップ研修の内容

リーダーシップ研修は次のような内容が挙げられます。

  • 1:リーダーに求められる役割
  • 2:リーダーに必要なコミュニケーションスキル
  • 3:部下の指導法
  • 4:リーダーとしての仕事の進め方
  • 5:目標管理力
  • 6:調整・交渉力
  • 7:振り返り・目標設定

リーダーに求められる役割

リーダーシップ研修では、リーダーに求められる役割について学ぶ必要があります。リーダーになると、リーダーになる以前は求められていなかった役割も求められます。具体的には、部下のモチベーションを保つために部下とコミュニケーションをとってサポートする、コーチングスキルや、部下に自分の持っているスキルや知識、仕事のノウハウを教え込むティーチングスキルなどがあります。これ以外にも、リーダーには様々な役割がありますが、リーダーには何が求められているのかを理解することが大切です。

リーダーに必要なコミュニケーションスキル

先述したように、リーダーには様々な役割があり、コーチングやティーチングを行うスキルも必要です。そして、コーチングやティーチングを行うためにはコミュニケーションスキルが欠かせません。コミュニケーションスキルと言っても、同期の社員と円滑にコミュニケーションを取るためのスキルではなく、チームのメンバーである後輩社員としっかりとコミュニケーションを取れるスキルが必要です。そのため、リーダー研修では、リーダーに必要なコミュニケーションスキルがどのようなものなのかを学びます。

<コミュニケーション力についてのSchooおすすめ授業>

明日から実践できるビジネスコミュニケーションの心構え
「最近の若者は何を考えているかわからない」
「世代間ギャップに悩んでいるがどうしたらいいかわからない」
「職場の部下が理由がわからず退職してしまった」

ビジネスシーンを始め様々なコミュニティで必ず生まれる先輩後輩、上司部下という関係...。

このような悩みを抱えた事がある方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

数ある要因の1つに世代間ギャップが挙げられます。実際に価値観の違いや考え方が噛み合わないといった課題意識がある方に限らず「世代間ギャップ」という言葉は知っているがあまり気にしていない、要因やその背景への理解はあまりないという皆様を対象にした授業です。

組織づくりにおける上司の在り方についての著書『『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』で話題の竹内義晴さんに教えていただきます。

授業の中ではワークも実施しますので、過去の職場でのコミュニケーションを振り返りながら明日から実践できる心構えを学びます。

「メンバーと心がつながる上司力」

メンバーと心がつながる上司力

  • 特定非営利活動法人しごとのみらい 理事長

    特定非営利活動法人しごとのみらい理事長の竹内義晴です。「楽しくはたらく人・チームを増やす」をテーマにコミュニケーションや組織づくりに関わる企業研修や講義に従事しています。また2017年よりサイボウズ株式会社で複業を開始。複業や2拠点ワーク、テレワークなど今後の仕事の在り方を自ら実践し、地域を跨いだ活動経験からワーケーションや地域活性化のための事業開発にも関わっています。新潟県在住。 著書『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』(翔泳社)

部下の指導法

リーダーになると、必然的に部下を指導する場面が多くなります。日頃から部下と良好な関係を築き、上手に指導できているリーダーは問題ないかもしれませんが、そうでないリーダーも多くいることでしょう。そのようなリーダーには、部下に指導するときはつい強い口調になってしまったり、反対に、部下にあまり厳しく指導することができないなどといった悩みや課題があります。そのような課題を解決するために、部下に対してどのように接して指導すれば効果的なのか、または逆効果になる指導法などを学ぶことで、どのように部下を指導するのが最適なのかを理解することができるのです。

<指導法についてのSchooおすすめ授業>

上司から部下への強い口調での指導など、ハラスメントにはその判断が難しい言動が存在しますが、このグレーゾーンの言動はやがてエスカレートしてしまったり、関係性に亀裂を生じさせるきっかけになってしまったりと、後々の大きなハラスメント問題として顕在化されかねません。
このコースでは、ハラスメントを「ハラッサー(パワハラ行為者)」と「被害者」という二項対立でとらえるのではなく、誰もが当事者であるという認識の上に立って、ハラスメントの芽をつむための対応を学びます。自分がハラスメントをしない、傍観者にならない、むやみに傷つかないために、私たち一人ひとりが何ができるのか。組織のメンバーがお互いの違いを尊重し、対等に意見を言い合える関係性を作るための方法として、アサーティブ・コミュニケーションの観点から学んでいきます。

※アサーティブ・コミュニケーション...価値観や立場の異なる相手を尊重しつつ、自分の要望や提案を率直・誠実・対等に伝えて問題解決をはかる対人関係のコミュニケーション

「ハラスメントへの「アサーティブ」な対応 - 全ビジネスパーソン向け」

ハラスメントへの「アサーティブ」な対応 - 全ビジネスパーソン向け

  • NPO法人アサーティブジャパン 代表理事

    岡山県生まれ。一橋大学社会学部卒業。学生時代、イギリス滞在中にアサーティブに出会う。社会福祉士の資格を取得後、渡英先でソーシャルワーカーとして勤務した。アサーティブトレーナーの資格を取得して帰国後、2004年にNPO法人アサーティブジャパンを設立。多様な個人がお互いに誠実で対等な人間関係を築くことを目的に「アサーティブ」を伝える仕事を続けて20年、全国のトレーナーと共に、年間2万人を超える方々にアサーティブの研修・講演をしています。対話を通して理解し合うことを願って、全国各地を走り回っています。好きなことは、双子の子どもと家族の時間、それから言葉を学ぶこと。TOEIC、960。現在はスペイン語に挑戦中。

リーダーとしての仕事の進め方

そして、リーダーとしてどのように仕事を進めれば良いのか、自身の業務の管理の仕方などを学ぶことが大切です。リーダーは自分のタスク管理のみならず、部下の仕事の管理もしなければなりません。自分1人で仕事をするときはタスクをしっかり管理できていても、部下のタスク管理も行わなければならない状況になった時に自分のタスク管理が疎かになるということはよくあります。そのため、部下のタスク管理も行いつつ、自分のタスク管理も行うことができる仕事の進め方も学びます。

目標管理力

リーダー研修では、リーダーに必要な目標管理力についても学ぶ必要があります。リーダーは自分の目標だけでなく、チームや組織のメンバーの目標管理も行わなければなりません。自分の目標が管理できないリーダーはメンバーの目標管理もできないため、まずは自身の目標管理力を確認します。その上で、リーダーシップ研修をメンバーの目標管理力のスキルや知識を学び、リーダーとしての目標管理力を身につけます。

調整・交渉力

リーダーは取引先や顧客との交渉、他部署と連携を取るためのスケジュール調整など、チーム外で行う業務が多い役職です。取引先や顧客との交渉は利益に直結するため重要なのはもちろんですが、他部署との連携も、プロジェクトをスムーズに進めるために重要です。そのため、リーダー研修では交渉に必要なコミュニケーションスキルや提案力、他部署との調整に必要な調整力を身につけてもらうことが大切なのです。

振り返り・目標設定

リーダー研修の内容には、研修の振り返りや目標設定も含まれます。どの研修に置いても同じことですが、研修を行ったあとは振り返りを行うことが大切です。研修を行うだけで振り返りを行わないと、研修で顕在化した課題や改善点を把握することができません。さらに、研修で見つかった課題などを踏まえて次への目標を立てるため、研修の振り返りは必ず行うようにしましょう。振り返りを行い、リーダーとして自分に足りていないことは何かを洗い出した上で目標設定を行うことがリーダー研修においては非常に重要です。

 

06リーダーシップ研修の設計方法

リーダーシップ研修の設計方法

研修を設計する際に、まず初めに取り組むべきなのは、目的を明確に設定するということです。当たり前のことですが、研修の目的がはっきりしていなければ研修の効果は発揮されません。何を目的として、何のために研修を行うのか、ということをはっきりさせることで研修の設計もしやすくなり、設定した目的を軸に、より一貫したカリキュラムを立てることが可能になります。そのため、研修を設計する最初の段階として目的を明確に設定することが非常に重要です。

2.研修の形式を選ぶ

研修の目的を設定できたら、次は研修の形式を行います。研修にはいくつかの種類がありますが、リーダーシップ研修には集合研修かオンライン学習サービスを活用したオンライン研修がおすすめです。集合研修は研修の対象者がオフラインで集まり、研修講師の講義を聞くというスタイルで、研修そのものの効果に加えて参加者同士の関係構築や、参加者同士でのコミュニケーションを促すことができるというメリットがあります。オンライン研修は、参加者がリアルタイムでオフラインで集まる必要は無いため、多忙な社員が多い会社でも時間や場所にかかわらず研修を行うことができます。さらに、講義を繰り返し見たり、再生速度を変えて見ることができるため、受講者のレベルに合わせた研修を行うことが可能です。

3.研修カリキュラムを作成する

研修の形式を決めたら、研修カリキュラムを作成しましょう。内製で研修カリキュラムを作成する際は、最初に決めた研修の目的と、リーダーにどのようなスキルや知識を見につけてもらいたいかということをよく考えましょう。外部の研修会社を利用する場合は会社によってサービス内容が異なるため、自社の研修の方針にあった会社を選びます。例えば、Schooビジネスプランでは講座を組み合わせて研修パッケージとして用意していたり、研修を行う会社側が受けたい研修を組み合わせてパッケージを独自に作成できるため、簡単に効果的な研修カリキュラムを作成することができます。

4.研修のフィードバックの方法を選ぶ

研修の最後のステップでは、フィードバックの方法を設定します。研修において振り返りは非常に重要であるため、しっかりと考えた上でフィードバックの方法を決めるようにしましょう。研修の評価方法にはアンケートやレポートなどがあります。アンケートは比較的簡単に回答を集めることができますが、参加者が何を学んだかということを深く振り返ることが難しいと言われています。反対に、レポートは作成するのに時間はかかりますが、受講者が何をどの程度学んだかをアンケートよりも深く振り返ることができます。そして、それらのアンケートやレポートを研修担当者や上司がチェックし、フィードバックを行ったり次に向けた目標設定を行います。

 

07リーダーシップを取るために必要な5つの能力

リーダーシップは次の5つの能力で構成されています。

  • 1:マネジメント能力
  • 2:コミュニケーション能力
  • 3:組織を牽引する能力
  • 4:部下を育成する能力
  • 5:ファシリテーション能力

ここでは、それぞれの能力について具体的に解説していきます。

1.マネジメント能力

チームや組織に所属する部下やメンバーに対し、適切に指示を出し、結果を出し続けていけるよう導くには、チームをどのようにマネジメントをしていけばよいのでしょうか。その手法を身につける必要があります。マネジメントといっても抽象的に捉えている人は多く、具体的にどのような行動に結びつけていいのかはっきり理解している人は多くありません。自分の頭の中だけで「こうあるべき」とか「こうしたほうがよい」と考えるのではなく、よりより方向へ導くためには、全体を見渡し様々な条件や要素を踏まえながら決断をしていけるようにならなくてはなりません。

2.コミュニケーション能力

集団で仕事を進めている以上、自分以外の人とのコミュニケーションを避けることはできません。仕事を依頼するときだけでなく、問題が発生した際にすぐに自分に知らせてもらえる関係性を日頃から作っておくことも大切ですし、状況に応じて少し業務負担が大きくなる際、すぐに了承してもらえるような信頼関係も大切です。自分発信で一方的なコミュニケーションではなく、相互を行き来するコミュニケーション能力を身につける必要があります。

3.組織を牽引する能力

リーダーシップというのは、人に影響力を与える力です。プロジェクトを進める際、メンバーを動かし結果を出してもらうには、メンバーのモチベーションを高め主体的に行動できるように導かなくてはなりません、様々な性格、多様な雇用形態で構成されるチームをどのようにしてまとめ、どのようにして牽引していくのか、その手法を身につける必要があります。

4.部下を育成する能力

メンバーのモチベーションや既に持っているスキルは様々なです。主体的に動ける人もいればそうでない人もいますし、失敗しても自らリカバリーできる人もいればなかなかそうならない人もいます。そうしたときに、どのような声かけをしたらいいのか、どのようなステップで指導をしていけばいいのか、注意すべきことは何なのか。様々な側面から考えることが求められます。

5.ファシリテーション能力

ファシリテーション能力とは、人々の活動がスムーズになるよう支援し、うまくことが運ぶように舵取りを行うことを指します。イメージとしては会議の進行役などがそれにあたります。メンバーの意見を引き出しながら、全体が最も最善な道を選択し、皆が納得できるよう導く能力といえます。

 

08リーダーシップ研修にオススメのビジネスゲーム

リーダーシップ研修では、ビジネスゲームを使った研修プログラムが効果的です。座学だけではなかなか身につかないリーダーシップですが、ゲームを使った研修で、実際に行動しながらリーダーシップを学ぶことができるため、研修の手法として有効です。

オススメのビジネスゲーム1:ペーパータワー

このゲームは、クラフト紙や新聞紙などでタワーを作り、一番高いタワーを作ったチームが勝ちというゲームで、リーダーシップ研修の定番ゲームです。シンプルなゲームではありますが、メンバーの誰かがイライラしてしまったり、協調性を欠いたりしているとうまく行かなくなってしまいます。そのため、誰かがリーダーとしてメンバーをまとめ、気持ちを1つにする必要があります。

オススメのビジネスゲーム2:部課長ゲーム

このゲームは1チーム5人のメンバーを部長・課長・平社員に分け、制限時間内にそれぞれに配られたカードを交換し、同じ種類のカードを4枚集めることができればクリアというゲームです。社内のメールなどでのコミュニケーションを意識して、ゲーム中は声を出して会話することができず、メモや筆談で会話しなければなりません。しかし、同じ種類のカードを4枚集めるというゲームの目的を知っているのは部長役だけとなっています。さらに、部長はゲームの目的を課長にしか伝えられず、課長も平社員の2人のどちらかにしか目的を伝えられません。さらに、カードの受け渡しにも制限があるため、部長はチーム内での連携を素早く取り、迅速に情報共有する必要があるのです。

オススメのビジネスゲーム3:NASAゲーム

このゲームはチームのメンバーがまとまっていくプロセスをゲームを通して実感できるゲームです。機械の故障で不時着したという場面から始まり、母船に戻るために持っていくものをチームのメンバーで相談して優先順位をつけます。答え合わせは、NASAの模範解答と照らし合わせて点数化し、順位をつけます。多数決ではなくメンバーそれぞれが意見を出し合って状況判断をする必要があるため、誰かがリーダーとなってバラバラの意見をまとめなければならないという、まさにリーダーシップが問われるゲームです。


 

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
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09リーダーシップ研修をオンライン行う

Schooビジネスプランでは約8,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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  • リーダー向けのコミュニケーションスキルの強化を目的としたカリキュラムです。部下との関係を築く適切なコミュニケーション術など、管理職にとって必要なスキルについて学べます。
  • リーダーを目指す方向けのリーダーにステップアップすることを目的としたカリキュラムです。将来リーダーとして部下と接する際のコミュニケーションスキルなどについて学べる内容となっています。
  • リーダー向けのワークライフバランスを考える際に役立つカリキュラムです。仕事とプライベートのバランスを取る際に役立つ業務効率化のヒントや、DoubRingという表現手法を使用して仕事と自分の関係を見つめ直す方法などを学べます。
  • キャリアデザインについて考えられるカリキュラムです。一人の社会人として仕事や人生とどう向き合っていくかについて深く考えることのできる内容となっています。
  • リーダーとして活躍されている女性や、これから管理職につく女性へ向けたカリキュラムです。リーダーシップの基本的なコツや具体的なファシリテーションスキルなどについて学びます。
  • 女性管理職向けの女性活躍推進を目的とした研修パッケージです。女性のリーダーとして自分らしく活躍していくために必要なセルフブランディングの方法などについて解説していきます。

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3.管理画面で受講者の学習状況を可視化できる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方1

まず、Schooビジネスプランの管理画面を開き、「研修を作成するという」ページで作成した研修の研修期間を設定します。ここで期間を設定するだけで自動的に受講者の研修アカウントにも研修期間が設定されるため、簡単にスケジュールを組むことができます。

管理画面の使い方2

この、管理者側の管理ツールでは受講者がスケジュール通りに研修を受けているかを確認することができます。もし決められた研修をスケジュール通りに行っていない受講者がいれば注意したり、話を聞くことができるなど、受講者がしっかりスケジュールを守っているかを確認することができます。

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10まとめ

  • ・リーダーシップ研修が注目されているのは、社会の急速な変化や人材不足など社会の変化によって、企業も変化に柔軟に対応していくことが課題となっているためである。

  • ・リーダーシップ研修の目的は、リーダーとして役割を知り、リーダーシップを発揮するための能力を知ることである。

  • ・リーダーシップ研修の対象となるのは、マネージャーや中堅社員、管理職など、現在あるいは将来的にチームをまとめ牽引していく立場になる人が対象となる。

  • ・リーダーシップ研修の方法には、社内研修や社外研修などがあるが、これらは多忙なリーダーを現場から不在にさせてしまうが、直接講師に質問できるなどのメリットもある。一方オンライン学習であれば、受講者の都合に合わせて柔軟に学習してもらえるが、受講者同士のコミュニケーションや講師に質問できる機会などは不足がちになる。

  • ・リーダーシップを取るための5つの能力とは、マネジメント能力、コミュニケーション能力、組織を牽引する能力、部下を育成する能力、ファシリテーション能力の5つである。
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