公開日:2022/09/16
更新日:2022/11/10

やり抜く力(GRIT)とは?高めるメリットと具体的方法について

やり抜く力(GRIT)とは?高めるメリットと具体的方法について | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

社員のやり抜く力を高めることによって、1つの物事に対して粘り強く取り組めるようになり、企業全体の生産性アップにも繋がる可能性があります。やり抜く力は単にメンタルを鍛えるのではなく、さまざまな工夫によって身につけるものです。本記事ではやり抜く力(GRIT)とは、やり抜く力を高めるメリット、やり抜く力を高めるための具体的方法について解説していきます。

 

01やり抜く力(GRIT)とは?

やり抜く力とは成し遂げるのに時間がかかっても、最後まで取り組み成果を出せる力のことで、GRITと呼ばれることもあります。GRITはアメリカの心理学者であるアンジェラ・ダックワース教授が提示したものであり、人生の成功に必要な要素であると言われています。やり抜く力は、様々な課題に直面するビジネスにおいても重要な意味を持ちます。やり抜く力(GRIT)がある人は、メンタルを安定させることができ、困難な仕事も最後までやり遂げることができます。

▶︎参考:やり抜く力 | 書籍 | ダイヤモンド社

 

02やり抜く力(GRIT)は4つの要素に分けられる

一口にやり抜く力といってもさまざまなものがあります。やり抜く力(GRIT)は4つの要素に分けることができます。これら4つを総合的に身につけることで始めてやり抜く力が生まれると言えるでしょう。

  • 1.Guts(ガッツ)
  • 2.Resilience(立ち直る力)
  • 3.Initiative(自発性)
  • 4.Tenacity(粘り強さ)

1.Guts(ガッツ)

Guts(ガッツ)とは文字通り困難に立ち向かう力のことです。仕事を最後までやり抜くには、まずは強いメンタルが必要になります。ガッツのある社員はたとえ困難な仕事であっても、積極的に引き受ける傾向があります。メンタル面は生まれ持った才能と思われがちですが、トレーニングによってある程度は鍛えることが可能です。メンタルを鍛える方法の1つにマインドフルネス瞑想があります。マインドフルネス瞑想を行い、仕事に対する不安や迷いを軽減させることでポジティブな気持ちになり、積極的に仕事に挑めるようになります。

2.Resilience(立ち直る力)

Resilience(立ち直る力)はやり抜く力の4つの要素の中でも根幹をなすものと言えるでしょう。Resilienceは直訳すると「回復力」や「立ち直る力」を意味し、ビジネスシーンにおいてはストレスや困難に直面してもそれに押し潰されず、しなやかに適応していく力を指します。特に新入社員の頃は仕事で失敗をすることが多いです。失敗しても諦めず何度も挑戦できるだけの粘り強さが仕事では必要になります。例えば、顧客に商品をセールスした際に否定された場合も、諦めずに別の切り口から商品を宣伝する、などの対応が重要です。立ち直る力を身につけるには、過度に結果にこだわりすぎないというのも重要になります。結果を出すことも重要だが、結果を出すために創意工夫した過程も重要であると認識すると、すぐに結果が出なくても自分を認められるようになり、途中で折れなくなります。

3.Initiative(自発性)

Initiative(自発性)は自ら目標を見つけて取り組む力のことです。目標は上司などから与えられるのではなく、自分で自発的に見つけた方が、責任感を持ってその目標を達成しようと思えることができます。どんなにメンタルが強い社員であっても、目標がなくてはやり遂げることは難しいでしょう。自分で目標を見つけるには、業務に対する問題意識を持たないといけません。今の業務をもっと効率的に行ったり、ユーザー満足度を向上させたりするにはどうすべきか考えるには、業務に対する強い関心が必要ですし、物事を主体的に考える癖がついている必要があるでしょう。

4.Tenacity(粘り強さ)

Tenacity(粘り強さ)は難しいことをやり抜くために必要な力のことです。企業に勤めていれば自分の能力よりも難しい仕事が回ってくることは多くあります。ハードルの高い業務でも周囲の人に上手く相談したり試行錯誤を繰り返し自分なりのやり方を思案したり、粘り強く取り組むことが重要になります。難しい業務を避けてしまったり、失敗したらすぐ諦めてしまったりする人もいますが、それではやり抜く力が身につきませんし、スキルアップもできなくなります。困難にぶつかっても粘り強くチャレンジし続けることが重要です。

 

03やり抜く力を高めるメリットとは

やり抜く力を高めることはビジネスにおいても重要です。具体的にはやり抜く力を高めると、次の2つのメリットがあります。

  • 1.生産性向上に繋がる
  • 2.心身の健康に繋がる

1.生産性向上に繋がる

やり抜く力を高めることで生産性向上に繋がるメリットがあります。社員全員がモチベーションを最後まで維持できるようになれば、当然業務の質は上がります。また、やり抜く力を高めると社員の主体性や粘り強さも高まります。すると、困難な業務にも積極的に取り組むようになりますし、一人ひとりが今自分が何をすべきか考えながら行動するようになり、企業としてのスピード感がアップします。さらに、難しい業務に挑むことでスキルアップにつながり、生産性がさらにアップする好循環が生まれます。このように社員のやり抜く力を育てることは、生産性向上に大きく貢献します。

2.心身の健康に繋がる

やり抜く力を高めることで、社員の心身の健康に繋がるメリットもあります。なぜならやり抜く力を持っていると、困難に対する向き合い方が上手くなり、ストレス耐性が身につくからです。ストレスに押しつぶされにくい状態になれば、心身の健康も維持しやすくなるでしょう。仕事でストレスを溜め込む状況が続くと、どうしてもモチベーションがダウンし、退職してしまう社員も出てきます。やり抜く力を身につけることは、離職率低下にも繋がるでしょう。

 

04やり抜く力がどの程度か測定する方法

やり抜く力は「グリット・スケール」を使って測定することが可能です。グリット・スケールはGRIT提唱者が研究用に考えた診断テストのようなものです。10つの質問に自分がどの程度当てはまるかを答えるだけで、簡単にやり抜く力を測定することができます。質問例としては次のようなものがあります。

  • ・新しいアイデアやプロジェクトが出てくると、ついそちらに気を取られてしまう
  • ・私は努力家だ
  • ・いちど始めたことは、必ずやり遂げる

▶︎参考:やり抜く力 | 書籍 | ダイヤモンド社

 

05やり抜く力を高めるには?

やり抜く力を高めることの大切さについて解説してきました。やり抜く力を高めるには、単に根性を身につけるだけでは足りません。しっかりとした準備を行ったうえで目の前の仕事に取り組むことが大切です。やり抜く力を高めるためにも、次の4つを行うことをおすすめします。

  • 1.目標はできるだけ細分化する
  • 2.興味があることを追求してみる
  • 3.新しい仕事にも積極的に取り組む
  • 4.やり抜く力が高い人と一緒に過ごす

1.目標はできるだけ細分化する

やり抜く力を高めるためにも、目標はできるだけ細分化した方が良いです。大きな目標よりも身近な目標を多く立てた方が、最初の一歩を踏み出しやすくなります。また、達成感を細かく味わうことができ、大きな目標もやがて達成できるようになるでしょう。目標を細分化すると管理が難しくなるため、目標管理ツールなどを上手く活用すると良いです。

2.興味があることを追求してみる

仕事でも趣味でも興味があることを追求してみることで、やり抜く力を身につけることができます。興味があることや好きなことなら、誰しも長続きしやすいものです。いきなり嫌なことを続けようと思っても難しく途中で挫折してしまいます。やり抜く力を高めたい方は、まずは好きなことを徹底して続けてみることを意識しましょう。

3.新しい仕事にも積極的に取り組む

やり抜く力を高めるためにも、新しい仕事に積極的に挑むことをおすすめします。社内で新規プロジェクトなどが立ち上がった場合、率先してメンバーに立候補する姿勢が大切です。新しい仕事をこなす場合、分からない箇所を調べながら粘り強く取り組まなくてはいけないため、やり抜く力を身につけることができます。

4.やり抜く力が高い人と一緒に過ごす

やり抜く力を高める即効性の高い方法として、やり抜く力が強い人と一緒に過ごすというものがあります。やり抜く力が強い人の日頃の習慣やマインドを真似ることができますし、一緒にいることで刺激を受けられるためです。

 

06社員のやり抜く力を高めるための具体的方法

やり抜く力を高めることで企業全体の生産性向上に繋がることはここまで解説した通りです。そこで社員のやり抜く力を高めるための具体的な方法について解説します。社員のやり抜く力を高めるためには次の3つの施策を導入すると良いでしょう。

  • 1.社員の自己決定権を尊重する
  • 2.ジョブローテーションにより自分の適性を知ってもらう
  • 3.KPIを明確にする

1.社員の自己決定権を尊重する

社員のやり抜く力を高めるためにも、社員の自己決定権を尊重する風土を作ることが大切です。他人が決めたことよりも自分で決めたことの方が、責任感を持って取り組まなくてはいけないため、最後までやり抜きやすいと言えます。

2.ジョブローテーションにより自分の適性を知ってもらう

社員のやり抜く力を高めるためには、ジョブローテーションを行うのも有効です。他の業務も体験させることで、自分には何が向いているのか、本当にやりたいことは何なのかを探してもらえます。繰り返しになりますが、自分の興味があること・好きなことの方が、長続きしやすい傾向があります。今の仕事がやりたいことではなかったり、キャリアアップに繋がるものではなかったりする場合、モチベーションを維持するのは難しいです。

3.KPIを明確にする

社員のやり抜く力を高めるためにもKPIを明確にすることが大切です。中間目標を正しく設定することで、どの方向に向かっていくべきなのか分かりやすくなります。また、大きな成功体験ではなく小さな成功体験を積ませることで自己肯定感が高まり、最後までやり抜けるようになります。

 

07やり抜く力を向上させるSchooのオンライン研修

Schoo for Businessは、国内最大級8,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

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やり抜く力に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、8,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、やり抜く力に関する授業を紹介いたします。

覚悟を持てる「個人理念」の作り方

この授業では、ブレない自分になるために必要な個人理念とは何か・個人の理念はどのように考えて作るのか、ということについて学ぶことができます。

 
  • 株式会社サインコサイン代表取締役CEO/CO-CREATOR

    福岡県出身・九州大学芸術工学部卒業。2006年に株式会社セプテーニへ新卒入社し、クリエイティブディレクターとして活躍した後、2018年4月に株式会社サインコサインを設立し、代表を務める。「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す」 を信念に掲げ、会社の枠を超えた多種多様なコミュニティメンバーと共に、ネーミング、ステートメントやロゴデザインなどの共創と浸透を通じて、ブランドや個人の覚悟をデザインしている。

覚悟を持てる「個人理念」の作り方を無料視聴する

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「自分」を生きる心を育てるレジリエンスの高め方 -チャレンジできる人になる-

本授業では、失敗や困難からすぐ立ち直り、成功や成長へと導く"折れない心(=レジリエンス)"を育てる方法を学びます。さらに、実践的なエクササイズを通して「なりたい自分」になるためのセルフマネジメントの手法も併せて学びます。

 
  • (一社)日本ポジティブ心理学協会認定レジリエンス・トレーナー

    外資系IT企業、ITベンチャーの創業メンバーとして、システムエンジニア、プロジェクトリーダ/マネージャ、社員育成の企画/運用などに従事。IT業界で10年間働いた後、無農薬・無化学肥料で作る野菜農家になる夢を実現させるため、山梨県へ移住して1年間農家修行を行う。しかし、家庭の事情により農家になる夢を断念しIT業界へ戻る。 社員育成の経験、夢の実現を目指した経験から「充実した人生を創りたい人をサポートしたい」という想いを強く抱き、コーチング、ポジティブ心理学、そしてレジリエンスを学ぶ。現在はIT業界での仕事を続けながら、レジリエンス・トレーナー、ビジネスコーチとして活動。レジリエンスを高めることが折れない心を作ること、さらには夢や目標を達成するためにも大きな効果があると実感し、特にレジリエンス講座の開催に力を入れている。

「自分」を生きる心を育てるレジリエンスの高め方 -チャレンジできる人になる-を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

 

08まとめ

社員のやり抜く力を強化することは、企業全体の生産性を向上させるために重要であると言えるでしょう。やり抜く力を高めるには単にメンタルを強くするだけでなく、KPIを明確にして目標を詳しく設定したり、ジョブローテーションによって本当にやりたい業務を明らかにしたりすることが大切になります。

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